気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
って、苦いんだなあと思いつつ、ブラックで飲む。うちでいれたのは豆ケチったからか?
めっさ疲れたー。結婚式の後に買物行ったりなんだりでって、なにしに行ったんだ、自分!
ちょいと友人の結婚式へ行ってきますだ。
小山内(おさない)さんのことです。ちなみに「長内」というのもあります。この方の名前をとある理由で何度も何度も書かなければならないのですが、何度も書いている内に、小内山となります。手が追いつかなくなるんです。それで「おやまうち、おやまうち」と唱えながら書いてます。 「一昨日にも自己紹介したけれど」 オリオはにっこりと笑った。カシスと同じ金の髪を下ろした青年である。 「次男のオリオです」 「怒るとかなり恐いんだ」 と、カシス。 「そうかなあ」とオリオは首を傾げた。 「次は俺だ。さっきも会ったな。三男グリバッカスだ」 兄弟の中で一番背が高く、精悍な顔つきの青年。 「剣術はいまいちだが、愴術には長けてると思う」 「へえ」 「いや、ほんと。グリバッカス兄を相手にする時は大変なんだ」 「そう言って、お前はどうにかしちまうから恐いんだよ」 次は誰も前に出てこない。 「ワイザー兄は?」 カシスの問いに、サミクラスが動いた。 「しょうがないやつだな」 王座の後ろから、ワイザーを引っ張りだす。 「四男のワイザーだ」 銀に近い色の髪で目つきが鋭いやや小柄の男だった。 「......初めまして」 「無口でシャイなヤツなんだ」 「でも、カタナはかっこいいんだ」 ベグゼッドはその腰の見慣れない剣を見る。 「それ、前将軍が持っていたよ。遠い小さな国の武器だって教えてもらった」 ワイザーの表情が少し変わった。 「じゃあ、一度手合わせ願いたい」
早朝(と言っても五時なのだけど)は曇りが多いような気がしてならないです。 「兄弟が揃うのは久しいな」 ビアソーイダ王は言った。目の前に七人いる。ベグゼッドとグオンはそれを呆然と見つめていた。 「サミクラス、お前から順に自己紹介しなさい」 「はいよ。さっきはどうも。まさかフォーランズの王族とは思わなかったぜ」 サミクラスはベグゼッドに向かって言った。赤茶けた無造作な髪で耳には金の輪のイヤリングをしていた。見ると形はそれぞれ違うが王族全員がつけているようだった。 「俺は、養子になったからコンファイアの王族だけどね。カシスが世話になったそうだな」 「カシスには世話にもなってます」 「まあ、祭はゆっくり楽しんでいってくれよ」 次はオリオが前に出た。
私「(妹に対して)お姉ちゃんね、今日、奮発してさぁ、バッグ買っちゃった」 カシスとともに謁見の間へ向かうと、そこにはグリバッカスとハイネーケ、そして二人の少年、少女がいた。さらにはベグゼッドを助けた男もいる。 「兄ちゃんたち、なんで勢揃いしてんだ!?」 「兄ちゃん!?」 「そりゃ、まあ、用事があるからだ」 「たまには、お祭りも見ておかなきゃね」 「あれ? さっきの......」 「久しぶりだな、カシス。早速......」 「やだよ、今日は祭じゃないか。これからお昼を何食べようか大通りに行くんだよ」 「あら、あなたは? 初めまして」 「お兄様、こちらはフォーランズ王国の......」 兄弟たちは好き勝手に話し始めて、謁見の間は騒がしくなった。 「黙れ!」 と、王の一喝。よってしーんとなる。 「まずは、誰かオリオを呼んでこい」
軽く丸めて結構大きめでした。ピンポン球くらいでいいと思う。おにぎり包んだ後でもOKらしい。三つなのは三つほどしか入らないって言った方がいいかもしれない。
アルミボール......只のアルミホイルを丸めて作った球。それを三個ほど排水溝の生ゴミが流れないようにするカゴに入れとくと、ぬめぬめにならないどころか、いつの間にかぬめぬめすら消える。いつの間にか母がやっていた伊東家の食卓的裏技。不思議。 外で朝食が済み、一度城へ戻った。 「お帰り」 人で賑わう城内も図書館の前はまばらだった。やはりオリオはそこに座っていた。今日は本だけではなく、カップも手にしていた。 「オリオ兄、やってるね」 「まあ、今日はね」 すでに椅子の下には数本の空瓶が転がっている。顔に酔ったふうはない。 「父上がお呼びだよ、カシス」 「親父が?」 「よくわからないけど、説教ではないさ。こんな祭りの日に」 カシスはオリオの前を通りドアを開けた。 「兄貴、なんか隠してるな」 「なんで?」 「酔えば隠しきれないんだよ、オリオ兄は」 ベグゼッドにはもちろんわからなかった。
私信:ただ単にネットでいちいち調べるのが面倒なのと、損をしたくないからなんですよ。でも、その「一度目は攻略本なしでクリア」は私も昔持ってた信念ですわ。今は無駄に時間を費やしたくないがために......。(泣)
別に千人千色でも万人万色でもいいかもしれない。 「......煙玉です」 男の好奇心の目に負けてベグゼッドはそれを一つ出した。 「糸を引くだけで煙が出る、おもちゃです」 「へー」 男はそれをつまんで、「くれ」と言った。 「いいけど、大したものじゃないですよ。煙も十秒くらいしか出ないし、一瞬だけ足止め出来るくらいです」 「いい、いい。こうゆうの好きなんだよ。もう一個もってない?」 ベグゼッドはそれをあと二つ出した。右のポケットに入っている分。ベグゼッドが暇つぶしに作った物だった。先のようなチンピラ相手から逃げるにはちょうどいいものだった。 「じゃあ、これだけあげます。三つって縁起がいいから」 男は嬉しそうにそれを三個受け取った。 「弟たちをからかってやろう」 悪意の無い笑みで言い男はベグゼッドと別れた。 「遅かったな、ベグゼッド」 公園のベンチはほとんど埋まっていた。それでも木陰が出来た涼しげな場所にカシスは座っていた。 「うん、ちょっとね」 「飲み物、買って来た?」 「はい」 ベグゼッドがカップを差し出す。一口飲んでカシスは顔をしかめた。 「これ、なんのジュースだ?」 「なんか、野菜系の」 「お前に飲み物はもう頼まないよ」 甘みより苦みが勝っているそれをカシスは顔をしかめて飲み続けた。
......なんでもないです。ネタはにこにこぷんだけど。 「後ろに隠してるものはしまっておけよ。こんなところで使うな」 飛び降りて来た男にそう言われて、ベグゼッドは従った。 「さて、これで二人対三人だ」 「それが、どうした?」 「数ではそっちが有利だろ?」 「もともとガキ一人だろうがなんだろうが、俺たちでやるつもりだったんだ」 「なら、俺が増えても問題ないな」 三人がとうとう男に殴り掛かった。しかし、その腕を掴みそのまま背負い投げた。投げられた一人は横にいた二人の上に落ち、あっけなく三人は動けなくなった。 「さて、逃げるか」 男はベグゼッドの手を引いて路地を出た。大通りに出て、男は言った。 「気をつけろよ。祭ってやつは浮かれに浮かれてる奴が大半だ。警備が薄くなるから、ああいった奴らも出てくる」 「あ、ありがとうございます」 「でも、お前、なんかやろうとしてただろ?」 男は好奇心の目でベグゼッドを見る。
絨毯をかえてござのようなもの敷きました。(母が)
ゲームはじっくりってほどでなくだからと言ってゆっくりというわけでもなく。 「俺も、それ食べたい」 「あっち」 カシスは売っている露店を指差した。 「好きな物選んで来いよ。俺、この先の公園にいるからさ」 「うん」 「ついでに飲み物買って来て。俺の分も」 「分かった」 カシスと別れて、ベグゼッドは混み合う通りに割入って行った。どれも魅力的な匂いを発しており、迷ったあげくカシスと同じ物を選んだ。そして、飲み物を買って公園に向かおうとした。 「!」 急に後ろ襟を捕まれて路地に引っ張り込まれた。 ガラの悪い十代後半から二十代の三人の男たちに囲まれた。 「兄ちゃん、金もってねー?」 「俺たち、祭楽しみたいんだけどよー、先立つものがなくてね」 ベグゼッドは思う。 (ああ、これがカツアゲというものか) 「悪いけど、俺も金はない」 「おいおい、そういうものを買っておきながら、金が無いって、どういう事だ?」 「これを買ったらもう無くなったんだ」 本当の事だった。小遣いはあるが城に置いてある。沢山の金を持ち歩くな、とグオンから言い聞かされた。 「ふざけんな!」 男の一人がベグゼッドの胸ぐらを掴む。 「おいおい、ふざけてんのはお前等だろ」 声は上から聞こえた。 「子供一人に大の男三人。割が合わねえな」 その声の主は屋根の上から飛び降りて来た。
今日の朝刊にて、札幌に開店50周年を迎えるカクテルバーがあることを知って、公式ホームページ見たらやっぱり日曜日お休みでした。残念。
ガソリン入れて髪を切って靴を買って結婚式へ行くための旅費や会場費を計算して遊ぶ為の金がどれくらいあるのか算出します。 翌日は晴天になり、朝から街は大にぎわいだった。城の中も浮かれに浮かれて、叩き起こされたベグゼッドはぼんやりと着替えた。 「ベグゼッド! 早く早く!」 叩き起こした張本人カシスはベグゼッドを急き立て、外に連れ出した。 「朝食は!?」 「そんなの食べてられないし、親父の分しか作ってない」 「え? じゃあ、何?」 「もちろん、今日一日は好きな物を食べるんだよ」 朝にも関わらず、その通りは油の匂い、甘い匂い、香ばしい匂いが満ちていた。見ると、店を出している人々はビール片手に鶏肉を揚げたり、豚肉を焼いたりしている。 「今日だけは無礼講ってやつだ」 カシスは早速ホットサンドを頬張っていた。
と、刑事ドラマなんかで出てきそうな、あまりにもそれらしいたばこ屋だったので。 昨夜の力作。こんなかにグラス入ってます。 リボンとシートがセットになったものを購入。オーナメントも百円。何の本なのかまではわからないけど、帯は透けてる。 某車屋のカレンダーについて来たペーパークラフト。ラッコさん。 同じく、ラブラドールレトリバー。かわいい。
結婚祝いに贈る本(なんでまた結婚するのに本なんだよ、というとちゃんと理由はありますが今は割愛)をどうやっておしゃれに包もうか? ということで元デパガの母といろいろいじくって完成させました。百円ショップは我々の味方だ。 「やっぱり、運命じゃないかな?」 物事が起こるのはすべて運命神の思し召しであり、人はどう行動するかにより結果を生み出す。どんな結果になるかも運命神の思し召しとなる。だから人はそれに抗うことはできない、とされている。 「こんな日もあるってことだよ」 穏やかな夕暮れだった。 「そうかなあ」 ティママンのものとされる剣を横目で眺めてカシスは明日を思った。明日こそ祭だと。そして、今横にいるベグゼッドをどう案内しようか、と頭の中で計画を立てていた。 計画といっても大それた物ではなく、露店で出るあれがおいしいとか、これは絶対食べようなどというものだった。
ケロロ軍曹のアニメ版でよく(?)登場する団子。しかし、実際存在するかどうかなどあまり深く考えずに聞き流してました。
「肩がこってますね」と顔エステ(千円で出来るありがたいお店がある)してくれる方に言われてはや数ヶ月。もちろん治ってません。
ノータイトルがタイトルってことで。 「軽いなー、育ちざかりはもっと食わねーと」 グリバッカスに比べたら、なんでも小さいだろう。 「でも、兄ちゃんがなんで? この祭りにはあんまり帰ってこないじゃないか」 「ああ、たまに気まぐれ起こしてもいいじゃねーの。それに、サミクラス兄貴も帰って来るんだろ?」 ベグゼッドを下ろす。 「たまには兄貴の相手をしないとな。強くなった気ばかりする。お前もちゃんと相手しろよ」 「俺は、同席断るからな」 と、ベグゼッドはすかさず言った。 夕方、夕飯前に二人は街の様子を見に外に出た。露店は店じまいの準備を行っていて、行き交う人々は家に向かっていた。早くも酒場で飲んでいる男たちもいた。どこからか食事を作るいい匂いが何処からか漂って来ている。 「こんないい天気になるなんて。はあ、今日ってなんなんだろうな」 カシスはそう呟いた。
空気のようになってしまうものって、あるよね? ブラニスと別れて、二人は元来た道を辿り城の地下室へ戻った。外へ出ると、嵐は止み辺りは明るい。地下にいた二人は目を細めた。 「お前たち、どこへ行っていたんだ?」 グオンが情けないといった顔で見つめている。 「城を散策していたんだ」 「それよりも、カシス。ビアソーイダ王が探していた」 「親父が?」 「早く行った方がいい。それからベグゼッド。お前も一緒に、だそうだ」 「わかった」 二人は謁見の間へ向かった。 そこには、王の前に一人の青年が立っていた。大柄で更に大きな杖のようなものを手にしていた。 「よお、久しぶりだな」 「グリバッカス兄! わっ!」 両手でカシスを抱き上げる。 「ちっとは大きくなったか?」 カシスはベグゼッドより多少背が低いが、それほど差があるわけではない。むしろ、グリバッカスが大き過ぎる。 「兄ちゃんこそ、またでかくなったんじゃないか?」 「はははっ! そっちの子は?」 カシスを下ろし、今度はベグゼッドを抱き上げた。
忘れそうになってた。 ブラニスは笑った。 「この城には至る所にティママンが仕掛けた魔法が今なお生きている。だから、僕はここに留まれるのかもしれない」 ブラニスと別れる。別れ際に、ベグゼッドは言った。 「また、来てもいい?」 「もちろん。今日は楽しかった」 「あの、これ、返すけど......」 カシスは手にした剣を戻そうとする。 「これは君が持ってなさい。もしかしたら、これも運命神の導きかもしれない」 「運命神?」 「ああ!」 ベグゼッドが大きな声を上げた。 「どうした?」 「カシス、確か、床だったよな、最後のレンガ」 「そうだったな」 「そうだ。運命神だ。常に俺たちを善し悪し関わらず導く神、そして誰もそれに抗うことはできない。よって信仰の対象にはならないけれど、側にいなければならないとして、進行せざるを得ない神。だから、床にあったんだ」 このビアソーイダでも例外ではなかった。昔はきちんと数に入れられていたはずの運命神は現在は忘れられていたのだった。
今、ちょうど大賞チーム発表があった。 「ああ、そうだ。ティママンは僕に魔力を預けたんだ。だが、それは僕の子孫に受け継がれた」 そしてベグゼッドを指差す。 「フォーランズ王族に受け継がれているはずなんだ」 「......じゃあ、あなたはご先祖様?」 「そうなるな」 いつからか、ベグゼッドには恐怖心が消えていた。 「さてと、久しぶりに生きている者と話をして楽しかった。そろそろ戻るといいだろう」 「最後に一つ。この城は誰が作ったんだ?」 「ああ、この城はティママンが作ったのさ。だってところどころに人間業じゃ考えられないところがあるだろ?」
哲学的ファンタジーだそうです。(ナウシカのことです) 「ティママンは穴を塞ぐ為に人間の世界にやってきたと言った。魔族や魔獣が増えたのは魔界から人間の世界への穴が空いてしまったからだ、と。それからだ、ティママンは多くの魔族や魔獣を魔界へ返した。それが、後に英雄譚として残っているのだろう。当初人間の世界に慣れていなかったティママンに僕はこの世界のことを教えたんだ。そして、ティママンに必要な糧は信頼だったんだ。だから、僕はティママンに魔族のことをすべて任せた。それが、人間が生き延びる道でもあったんだ」 「じゃあ、ティママンはどうなったんだ?」 「この世界の最後の魔獣と戦った際、魔獣を魔界へ返し穴を封じて力つきたんだ」 カシスが持つ剣を見つめる。 「あれを僕に託して」 ブラニスは表情を変えず続ける。 「だが、その時にティママンは人間の妊婦に取り憑いたんだ。取り憑くっていう言葉はちょっとおかしいが、自分の力を回復させる為に人間の魂と融合した」 「それじゃ、ティママンは生きてるの?」 「わからん。結局それからは行方不明だ。もちろん、生まれて来た子もティママンではなかった。長い月日が掛かるのかもしれない」 「あなたは、そんな姿になってまで待っているの?」 ベグゼッドは尋ねた。 「そうかもしれない。出来れば、また会いたいものだ」 ブラニスはそう言って笑った。
何度目のテレビ放送なのか......。
っていう雑誌がある。(漫画の部分ひらがなだけど、検索にひっかかりそうなんで/こんな馬鹿みたいな日記にひっかかったらなんか申し訳ないので)そう、あのとぼけた課長が表紙のあの雑誌です。(笑) 三人は床に座る。 「じゃあ、ティママンの話をしてやろう」 ブラニスはわざとらしい咳払いをした。 「ティママンは突然僕の前に現れたんだ。そして、言った。『あれ? 人間がいた。やっべー』って」 「ずいぶん、軽いね」 と、カシス。 「まあ、そんなわけで彼は人間ではなかった。魔族だって」 「魔族?」 「精神体で魔力を多く持つものだ」 「その昔は人間に害をなす者として恐れられていたけど、ある時を境にぱったりと現れなくなった。それが魔族だって」 ベグゼッドは昔読んだ本をそのまま言葉にした。 「僕らの頃は、魔族もだいぶ増え始めていたころだったんだ。だから、その時は、死を覚悟したよ。でも、ティママンは陽気な魔族だった。糧も人間じゃなかったんだ」 「かて?」 「魔族が生きる為のエネルギーだよ。俺たちで言えば食べ物、食事だ」 カシスの疑問をベグゼッドが補う。
今日の朝刊にまとめて四件くらい「でっちあげ」詐欺の記事のあった。まあ、「でっちあげ」なんで詐欺なんですけどね。 「幽霊とは少し違う。僕の魂はちゃんと天に召されているわけだし」 「......んなこと、アンタはわかるのか?」 「ええ、ちゃんと葬儀も行いましたしね」 カシスはこれ以上何を言っても無駄だと思い、そして考えることを諦めた。 「ブラニスだっけ? ティママンのこと聞かせてよ。ベグゼッド、面白い話が聞けるぜ」 剣を床に起き、カシスはベグゼッドを揺すり起こした。 「何?」 「面白そうな話が聞けるぜ」 「どんな?」 「この人、ティママンの友人なんだってさ、だから」 「ティママン? 英雄の?」 「興味あるなら話すが、果たして信じてもらえるかな」 ブラニスは含み笑いをしつつ言った。 「人間じゃなかった、とか?」 と、ベグゼッド。 「なぜ、そう思う?」 「人間離れしてるから」 ブラニスはカラカラと笑い出した。
今日の東京観光:池袋にて悪魔たちにタコ殴りにされました。 カシスはその剣を掲げてみせた。 「すっげー! 光ってる」 淡く光る刀身をカシスは眺めていた。 「まさか、本当に抜いてしまうとは......しかし、それ扱えるかな? ティママンの物だった剣だ。斬りたいと思った物だけを斬る」 「斬りたいと思った物だけを?」 「そうだ」 ブラニスが頷く。 「ふうん」 カシスが笑んだ。その得意げな笑みにブラニスが内心、ハラハラとする。 「なあ、あんた、詳しいってことはティママンに会ったことがあるのか?」 「ああ、もちろんだ。ティママンは友人だった」 「友人? で、どうしてそんな幽霊みたいになっちまったんだ?」 「幽霊......厳密に言えば、私は幽霊ではないんだけどな」 「じゃあ、何?」 「その剣を守るためにだけ残った、僕自身だよ」 「やっぱり幽霊じゃん」
を自分で踏みました。別になんも企画してないけど。三万件の時は何かやってもいいなあ。 「そうだけど?」 「相変わらずのようだな。剣術馬鹿で放浪癖がありそうだ」 ブラニスは微笑んだ。そして、ベグゼッドの方を見る。 「あれはフォーランズ王族か? 相変わらず、仲がいいようだ」 「会ったばかりだから、いいのかもしれない。仲良くしたいって思ってる。まだ、よくわからないけど、いい奴だと思う」 「そうか」 「それよりさ」 カシスは石台に刺さった剣を差した。 「あの剣、何?」 「ティママンのものだ」 「ティママンの?」 「知らんのか?」 「いや、知ってるよ。伝説の英雄ってやつだ」 「英雄か。昔ここに来た戦士も言っていたな」 「これ、貰っていい?」 「ああ。ただし、抜けるのであればな」 カシスは剣の柄に手をかけた。そして、持ち上げる。 「抜けた」 「嘘だ」 ブラニスは目を丸くして驚いた。
早いもので、この日記も今年で5周年となりました。
草うららか
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