気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
ややっ! 拍手ありがとうございます。 その扉を開ける。辺りは薄暗く、その中央はスポットライトが当たっているように明るい。そして、石台があり剣が一本、深々と刺さっていた。 「剣だ」 カシスは近寄った。柄の部分に赤い石をはめ込んだ両刃の剣だった。 「カシス......」 ベグゼッドを見ると顔から血の気が引いていた。ゆっくりと指差す方向を見ると、中年の男の姿があった。その姿は半透明で身体の向こう側が見えていた。 「君たちは誰だい?」 男は話しかけてきた。その声色ははっきりとしている。 「カシス、後は頼んだ」 ベグゼッドがゆっくりと後方に倒れた。 「え? ベグゼッド?」 「どうも、僕のような存在が苦手なようだ。歴戦の戦士がここを訪れた時も似たような事が起こったことがある」 「そうなのか。俺はカシス。あっちがベグゼッド。アンタは?」 「僕はブラニス。君は驚かないんだね」 「まあ、ちょっとやそっとじゃ驚かないね。住んでいるとはいえ、分かんないことだらけなんだよ、この城」 「住んでいる? じゃあ、ビアソーイダ王族なのか」 ブラニスはカシスを見つめた。
もう五月も末だというのに何この寒さ!ってくらい寒いです。 「おい」 カシスはベグゼッドが持っている本をはたいた。本は手から転げ落ちて床に落ちる。 「大丈夫か?」 「うん......ちょっと頭くらくらするけど」 本はなんの変哲もなく、ただ伏せていた。ベグゼッドは中を見ないようにそのまま閉じて元の位置に戻した。 「あそこにドアがあるんだけど」 「ああ、そうだね」 考えるほど気味が悪いだけなので、何も考えずその先のドアに向かった。開けて、また暗い通路。その通路をカンテラで足下を照らしながら歩く。途中、図書室のような小さな部屋があって、古い銅像が置いてあったり、変わった模様の織り物が壁に飾ってあったりした。先ほどのような本はなかったが、読めない文字は至る所にちりばめていた。そして、部屋は不明の光源で明るかった。 どのくらい歩いたのか、もう見当もつかない。二人は少々空腹を覚えた。やがて両開きのドアが現れた。
健康診断です。わんこの。
とうとう指くわえているの絶えられず、買ってしまったわ。 暗い通路をカンテラで照らしながら歩いていくと、扉があった。ドアノブに手をかけてまわす。鍵などは掛かってなく、すぐに開いた。 その先は程よく明るかった。 「本!?」 ベグゼッドが叫ぶ。そこは、小さな図書館だった。 「なんだ、ここ?」 カシスがあり得ないという表情でその部屋を見渡した。 ほぼ、正方形の部屋で出入り口以外は本棚に囲まれていた。中央には正方形のテーブルに椅子が四脚ある。ベグゼッドは天井をみた。シャンデリアのろうそくに灯がともっていた。 「誰かいるんだろうか?」 そう思いながら、本棚の一つを見る。見た事もない文字が書かれた背表紙だった。 「?」 その中の一冊を手に取り、開く。やはり見た事もない文字。だが、めくる手が止まらない。
ブックオフの値引き券を貰ったのはいいけれど、発行店のみ有効で、なんかゲームでも買おうかな? とか思ったんですけど、まだクリアしてないゲームがちらついて買えない小心者。 暗い階段を一歩ずつ下がる。ようやく階段が終われば、暗く長い通路を歩く。 「迷わないよな?」 「大丈夫だよ、一本道じゃないか」 しばらく歩くと、水の音が聞こえた。 「地下水道?」 音がする方へ向かうと、いきなり目の前が明るくなった。広間になっていた。大きな丸い人工池の中央から噴水のように水はわき上がり、そして二人が来た方向の左に流れている。水路になっていた。よく見れば、湯気が上がっていた。ベグゼッドは側によって手を恐る恐る入れる。 「温かい。お風呂の温度だね」 「これが、もしかして大浴場に?」 誰が作ったのだろう? とカシスが思う。が、考えても答えは思いつかない。 「まだ先があるよ」 水路を挟んで向こう側に通路がある。先は暗くて見えなかった。 「なんでここ、明るいんだろう?」 「そんなこと、考えたって無駄だよ。それより、あっち行ってみよう」 水路は飛び越えられる幅ではなかったので、池に沿って歩き、また暗い通路に向かった。
タイトルは気にしないでください。 残りのレンガも五ミリほどしか動かなかった。 そして、何も起こらない。 「間違ったのかな?」 「そうかもな」 しばらく待ったが、何も変化がなかった。レンガは凹んだまま。もう引き戻す事も不可能だった。 「戻ろうか?」 「そうだな」 ドアの付近まで歩いた。 「ん?」 カシスが立ち止まった。 「どうした?」 「なんか、今、ちょっと凹んだような......」 カンテラで床を照らした。ドア手前の床石の色が他の色とは少し違っていた。 「もしかして、これが......」 ごごごっ、ぎいいいっという音がした。奥の方の床が開いて、階段が現れた。 「ビアソーイダの神は三神だけじゃないのか?」 「うーん。それよりもさ、行ってみようぜ」 二人は、その階段を下りる。
Wiiで遊びました。
タイトルがめんどくさい。 樽と瓶が並ぶ地下室はひんやりとした空気が漂っていた。 「で、どこに隠し通路があるんだ?」 「さあ? でも、それを探してんだよ」 ベグゼッドはランタンで壁を照らしていた。 「とにかく、三つくらい色の違うレンガがあるからそれ探してよ」 「三つもかよ!」 「三つだけだよ」 ベグゼッドが一カ所見つけた。入り口から一番奥の壁にあった。真ん中よりやや右よりで下の方に。カシスは右側の壁にあるのを見つけた。こちらは真ん中で上の方に。そして、またベグゼッドが左側の壁の左よりにあるのを見つけた。 暗いながらもはっきり色が違うのを確認出来た。 「で、見つけたらどうするんだ?」 「えーと、我らが神、敬う順に押していくんだって」 そう本には書いていた。 「神......ああ、火の神、麦の神、水の神だ」 「と、すると奥、右、左の順だな」 「なんで?」 「四大元素だよ。麦は地の神とするから。順番はそれで合ってんだよな?」 「ああ、多分」 「多分てなあ......まあ、いいや」 ベグゼッドはレンガを押した。ほんの五ミリほどしか動かない。かなり力を込めなければ動かないようだった。 「これ以上は無理だ」 カシスも押したが、それ以上は動かなかった。
いかに自分が変なタイトルつけているかっていうのが分かる。
いやね、つい三日ほど前に気づいたんだけど、金曜日休みだと思ってた。カレンダーに勘違いして休みって書いてた。なんでだ。 ベグゼッドが本を読み終わる頃、鐘が鳴った。 「昼飯だ」 「昼飯? 昼飯の時間になると鐘が鳴るようになってんの?」 「ああ、時間通り食ってもらう為に」 オリオからも釘を刺された。「遅刻しないように」と。 食堂へ行くとオリオとハイネーケはもう席に着いていた。 「あれ? グオンは?」 「グオン殿は、用事があると城を出てますよ」 きっと、メイドを誘って食事にでも出たのだとベグゼッドは思う。 「さ、席についてください。もう時間ですから」 簡単な昼食を済ませ、カシスとベグゼッドはまた城の散策をすると言って食堂を出た。 「やれやれ、落ち着きのない子だちだね」 そういうオリオは茶を飲んでいたが、ハイネーケはどこかつまらなそうにしていた。 地下室は二階の一番端の部屋の階段を降りるとあった。 「暗いな」 一旦、上へ戻りランタンを手にして戻った。 「カシス様」 「わっ!」 声を掛けたのはラナだった。 「脅かすなよ、ラナ」 「それは申し訳ありません。ですが、こんな地下室で何をしてらっしゃるのですか?」 「何って、別に。ベグゼッドが見たいっていうから。ラナこそ、なんでここに?」 「私は料理長に頼まれて、料理用のワインを探していました。ここは埃っぽいですし、ほどほどにしておいてくださいね」 「わかってるって」 「では、お気をつけて」 そう言うと、ラナは地下室を出て行った。 「ああ、びっくりした」 「......彼女、明かりを持ってなかったね」 「それがどうした?」 ベグゼッドは口を濁らせてから「別に」と言った。明かり無しでは、とてもワインの区別など出来ない。
そういうわけで、今週末は親と妹で飲みにいくことに......。 「その本、気に入ったのか? ベグゼッド」 カシスはやや呆れ気味だった。ここまで来て、なぜ本などを読むのかカシスには理解出来なかった。しかし、ベグゼッドはにやにやと笑ってみせた。 「ね、カシス。この城の地下室ってなんかある?」 「ああ? 地下室? 昔からワインとかビールとか酒樽が転がっていた気がするな」 「そっか。そこ連れてって」 「はあ? 一応、まだ成人してないから、酒は飲めないぜ」 「当たり前だろ、それ」 「じゃあ、何やるんだよ」 「......だから、城の散策。それも、隠し通路を探すってやつだ」 「隠し通路?」 「だからもうちょっと待ってろよ、そこの部分、もうすぐで読み終わるから」
いやもう、アレでした。
柴田亜美先生の偽勇者一行(賢者だっけ?)じゃないですが、左足親指にうおのめ(らしきもの)に悩まされて何年、何度も根っこを取り出そうと「イボころり」やらカミソリなどを使用して皮をはいでも、かなり深いところにいるらしく、恐くなって脱落。さらに反対の足にも出来かけてる?
当初は「ミスター土方コンテスト」だったらしい。しかし、それにも関わらず、女性の方が優勝した年があり、「ミスター」が取れたと昨日の朝ラジオで聞いた。 「さて、練習練習」 オリオはカシスに練習用の剣を渡した。ベグゼッドは離れているようにと言われ、指された位置に座る。 「ちょっとだけだぜ、オリオ兄。ベグゼッドもいることだし。客人を退屈にさせるのはビアソーイダ流儀じゃないからな」 「わかってるよ。私だって、本の続きが気になるからね」 「だったら、本読んでいればいいだろ」 オリオは持っていた本をベグゼッドに預けていて、興味が本にいっていた。ビアソーイダ城の歴史とあり、ページをめくる。 「じゃあ、こちらから行くよ!」 オリオが剣を振り上げる。 剣の交わる音が響く中、ベグゼッドは本に夢中になっていた。 「危ない!」 声がかかり、身体ががくんと倒れた。カシスが突き飛ばしていた。練習の剣がベグゼッドが座っていたあたりの床に落ちている。刀身が木で作られていたが、当たればもちろん、痛い。 「怪我はありませんか?」 オリオが尋ねる。ベグゼッドは首を振った。 「良かった。怪我をさせたとあっては、あなたのお父上になんとお詫びをしたらいいか......」 「じゃ、ここまでだな」 「そうですね」 オリオはベグゼッドから本を返してもらおうとした。 「それを読んでいるのですか?」 歴史の本だった。ベグゼッドが指を挟めていたので、オリオはそう尋ねる。 「あ、はい」 「あなたも本は好きのようですね。じゃあ、それはお貸ししますよ」 「いいの?」 「ええ、私も本の虫ですから」 「ありがとう」 「城の散策は構いませんが、お昼には遅れないように、カシス」 「わかってるよ」
お祭りでした。
変な夢を見たので、夢占いしてみたら「精神的にも肉体的にも疲れてます」と出た。 ビアソーイダ城は古くて大きい。対してフォーランズ城は城としては小さいものだった。 「この城はいつ頃建てられたものなんだ?」 「千年って言ってるけど、実際はどうなんだろうな?」 カシスは首を傾げた。 まずは手始めに図書館に向かう。嵐のため、本を読むには少し暗過ぎる。 「お二人さん、どうしたの?」 と、オリオ。図書館の入り口で会う。何冊か本を手にしていた。 「カシス、ちょっと相手を願えるかな? たまには剣の訓練もしないとね」 「オリオ兄は手加減がないからな......」 「カシス相手に手加減が出来るのは、兄さんだけだよ。さ、広間に行くよ」 カシスの腕を強引に引いて、三人は広間へ向かった。
毎日の文章は別にきりの良いところで終わらせているわけでなく、ただ単に、「妹が風呂から上がった」とか「出かける」からといった事で中断させる事が多いです。 ビアソーイダ国民は、皆祭り好きだ。それにも関わらず雨などが降ってもそれを吉として受ける。だからそんな言葉があるのだろうとカシスは子供ながら思っている。 「うん」 「まあ、こんな嵐だからね。外出はするなよ」 「誰もこんな嵐の中、好き好んで外に出ないよ」 ミルクを飲んで、食堂を出る。そろそろベグゼッドを起こそうと部屋に向かった。 「嵐? 全然気づかなかった」 カシスに起こされてようやく起きたベグゼッドの目覚めはまずまずいい方だった。 「まあ、それだけぐっすり寝ていたんだろ?」 「祭りは中止?」 「うん。外でやる祭りだからな」 「そうか、残念だね」 「そうでもないよ。こういう日はなんかあるんだからな」 「なんか?」 「なんか。何も起こらないかもしれないけどさ。今日は何をやりたい? 今日は一階も閉鎖させるだろうし」 「じゃあ、この城の散策」
二日しか休まないうちに休日。シフト制ってこういうのが疲れる。 眠い目を堪えつつ、風呂に入り、髪も濡れたままベグゼッドは眠った。カシスも自室に戻る。明日は天気がいいと思っていたが、空を見ると雲が広がっていた。雨が降れば祭りは行われない。延期という形になる。それは構わなかったが、やはり待ち遠しい祭りだったのでカシスは眉を寄せた。それも一瞬で、彼もまた眠りについた。 翌朝は嵐だった。 「残念だ」 カシスは窓の外を見て呟く。雨が窓に当たり、パチパチと言わせていた。ベグゼッドの部屋を訪ねると、彼はまだ眠っていた。無理矢理起こすこともないので、そのまま食堂に向かう。朝食にも早いが、当番の料理人に何か飲み物を貰おうと思った。 「やあ、おはよう」 まだ若い料理人だった。ほぼ朝食担当でカシスは毎朝のように会っている。 「何か飲む? ミルクでいいかい?」 「うん」 料理人はカップにミルクを注いでテーブルに置く。 「残念だね」 祭りのことを言っていた。 「そうだな」 「まあ、楽しみが伸びただけだよ。それに、言うじゃないか?」 ビアソーイダ生まれならば誰でも知っていた。 「祭り当日の嵐は、何かがあるって」
ちょい拍手で「渋い」と言われたので、説明を。
たまには、ね。 オリオと別れて部屋に戻った。 「ラナ、風呂入れてくれない? 下の風呂に入れなかったんだ」 部屋の前でラナは立っていて、カシスはそう頼んだ。 「わかりました」 ラナはそう言って部屋の中に入る。 「大丈夫か? ベグゼッド」 「ああ、大丈夫」 そう言いながら、またあくびを噛み殺す。風呂が溜まるまで、口を開くのも億劫で黙っていた。目を閉じてこっくりこっくりと船を濃いでいた。
ちなみにこれがニコラシカ。上に乗っているのがレモンと粉砂糖です。 どうやって飲むかは秘密。
昔々、悪魔狩りって漫画を読んで、なんかおかしいなって思ったら、一つ巻を飛ばして読んでいた事がありました。 風呂は後にしようと二人は暗い城の中をランプの明かりだけ頼りにして歩いた。 「ここ、昼間図書館だったよね」 「まさか、入るつもりじゃないだろうな。だけど、夜はここ閉鎖してんだ」 「なんで?」 「火気厳禁なんだって、オリオ兄が言っていた」 明かりがなければ本は読めない、しかし明かりとなるものは火だ。火種となるものを多量の本のあるところに置きたくない気持ちがベグゼッドにも分かった。 「じゃあ、今夜は諦めるよ」 「その方が賢明だよ。オリオ兄はああ見えても恐い所があるんだ」 カシスはひっそり言う。博物館もあったらこちらの扉も閉まっていて鍵がかかっていた。 「部屋に戻るか」 「そうだな。まだメイドたち、風呂入っているだろうし」 グオンがどういう顔でメイドたちと風呂に入っているかなど、想像もしたくない。 (まあ、普段通りだと思うけど......) と、ベグゼッドは思う。 「おや、お二人とも。夜の散歩かな?」 別のランプの明かりがこちらを照らした。オリオだった。宴会にはいたが、あの混乱の中をどうやって切り抜けていたのかベグゼッドはわからなった。実は毎年の事なので広間の隅でゆっくりとあらかじめ取り分けていた料理を食べていた、というのが真相なのだが。 「風呂に入ろうとしたらさ、メイドたちが入って来て」 「ああ、なるほど。それなら、部屋の風呂に入るといいじゃないか」 「広い風呂を独占するっていう醍醐味がないだろ」 「だけど、ベグゼッドはそうでもないみたいだよ」 ベグゼッドがあくびを噛み殺していた。慣れない船旅の疲れがそうさせていた。
なんと昔買った問題集が出て来たんですが、一問目で挫折していたまんまでした。(ありがち)
すんません、深夜放送のレイトショーでもやっぱぱんちらダメなんですね。椿ちゃんのパンチラだめなんすね。わかりました。すんません、もう言いません。 まさに大宴会だった。ほぼ料理の奪い合い。肉が踊り、魚は飛び跳ね、卵は走る。野菜も綺麗残らず胃袋へ収まり、綺麗なのは皿だけ。 そして、静かになったところに満腹となった料理長と臨時の菓子職人が一人一人にデザートを差し出した。 「いやあ、皆の者、今年もいい食いっぷりだった」 ビアソーイダ王は感嘆としながらもしみじみ言った。 食後hカシスに誘われて暗い城の中を歩く。一般公開されている一階はもう、閉鎖されており、しいんとしていた。 「ここが大浴場だ」 「うわあ、広い」 一般公開されているのも頷けた。浴槽は広く、滾々と湯が湧き出ている。 「これ、どうなってるの?」 「さあ」 「さあって......」 「まあ、何しろ昔々から建っている城だからな」 「それでいいのかよ?」 「よく、言い伝えにあるのは『時が来たら動き出す』ってね。今、あがいた所で何もわからないよ」 「......まだ、そん時じゃないってことか」 「そんなことより、入ろうぜ。この時間が独占出来る時間だから......」 そんな時、脱衣所に数人が入って来た。 「あら、カシス様、ベグゼッド様」 「お入りになるのかしら?」 「なら私たちも是非一緒に」 「背中お流ししましょうか?」 若いメイドたちだった。二人はあわてて脱衣所から逃げ出した。 「何をしている?」 グオンが目の前にいた。 「いや、別に。それよりグオンは?」 「ああ、ビアソーイダ王に入浴を勧められてな」 「そう、でも今、メイドたちが」 「別に構わないそうだ」 グオンはそのまま脱衣所に入る。 「相変わらず、なんかすげーなアイツ」
いや大丈夫なんだけど、朝目覚める事は出来ても動けないのです。頭働かないんです、ごめんなさい。 宴会。この前もやったなあ、とベグゼッドは思う。部屋に通されて身の回り物を片づけ、一息ついた所へラナが冷たいお茶を持って来てくれた。それを飲んでいる間、カシスからビアソーイダに関することを聞いているうちに、食事の準備ができたという声がかかった。 「すごい!」 大広間に通され、目の前の長いテーブルに載せられている料理の数々に彼は驚いた。グオンの方を見ると関心しているようだった。 「今日は城内だけの前夜祭だからな」 ビアソーイダ王が言う。 「前夜祭?」 「ああ、そうだよ。今夜は君の歓迎会でもあるのだが、城で働く者たちの感謝の日でもある。だから料理長はさらに腕によりをかけて作る」 王はベルを鳴らした。すると扉が開き、使用人やメイド、執事たちが並んでいた。 「皆の者、今夜は盛大に楽しんでくれ。乾杯」 黄金色の飲み物が入ったグラスを高らかに上げ、皆が一斉に広間に入って来た。 「さあ、君も負けずに食べるといい」 カシスをみると既にラムチョップに噛み付いていた。
部屋の整理をしていたら、一日潰れました。
たった五日、されど五日。
という具合です。
いやさ、夕食にナポリタン(ただ単に、御飯がなかったから)作ろうと、残り少なくて逆さに置いていたケチャップのキャップを開けたら、手にぶちまけてしまったってことさ。(ちなみにケチャップの予備は常時完備)
怠惰的に休みます。
GWはお仕事しよーぜ! 的に、赤いところの休日は最後の一つのみです。
草うららか
|MAIL
|