気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
いろいろ、ありました。でも、
仕事、辞めました。これが一番かな? 後悔はしてませんよ。だって、続けていたら続けていたで辞めたいと思うのは同じだし、何かとストレスをここで発散させるだろうから。仕事の愚痴を書くためにここに書いているわけじゃないから。 次は肌に合う仕事を、と思って来年に向けてがんばります!
堅苦しい心中の思いはこれくらいにしておいて、一年を振り返る。
祖母が亡くなった。
イキナリこれかいっ! 草は今年も喪中です。
(仕事辞めて)旅行いっぱいした。
横浜行って京都行ってたらふく食べた。ほんと、食道楽だな、私。
なんか、下半期ずっと、銀魂だった。
いや、どうせ私、そうだから(どうなんだ?)いいけれど。ほんと、こればっかりだったような……。マイブームが去るまでもう少しかかりそう。 これまで好きな漫画の特徴を見ていくと、傾向としては
お馬鹿な主人公が好き。(2.5枚目あたり?)
……大人として、どうなんでしょうか? (泣)
そんなわけで、成長しない私、草うららか。来年もがんばって毎日(?)書いてゆこうと思います。
では、皆さん、よいお年をお過ごしください。
2005年12月30日(金) |
明日は今年最後の一日 |
明日って……もう今日なのですが……。 今年も喪中なので家で大人しくしてます。 なんだかんだいって、実は初詣行くのが一番の楽しみなんですけど……(それも夜、寒い寒い言いながら行くのが)今年も出来ません。
と、ビアソーイダ王族にはそんな風習がある。剣術だけでなく武具全般において得意とする者もいるらしい。スタウトは最初父親からもらった剣を愛用していたが、今ではすっかり刀に魅了されてしまっている。もし、その刀に呪いがついているとしたら、それは魅了の呪いだろう。
スタウトの動きが止まった。 ゆっくりと刀を収める。キンっと澄んだ音が響いた。 「ふう……練習終わり」 「毎晩よくやるな」 「習慣だ。やらないと気が済まない」 「シャワー代が付くんだよ」 「お前が汗臭いだの言わなかったら入らねーけど」 「……」 船上では真水は制限されている。人が生きるに欠かせないものの一つであるからだ。それでもこの船は海水を真水にする機械を置いているので無制限とまではいかないが余裕はある。 スタウトがシャワー室に向かい、ロセウはバーに向かう。彼は夜に稼いでいた。 「占いは、どうだ?」 彼に占いは出来ない。ただ、長年培ったはったりがある。彼の育て親でもあるアニムが教え込んだのだ。 副業は身を助ける。 と、アニムは言っていた。ウォンテッダーとして有能で一財産を築いてしまったのだ。その影の功績に占いがある。 アニムの場合、その魔力は占いに少しだけ適していた。だが、そのほとんどを支えたのははったりである。ロセウには占いに適した魔力を少しも持ち合わせていないのだが、カードの意味とはったりを駆使して占いらしく出来るようになった。所詮占いなので当たらなくてもいいのだ。 「あなた、占い師なの?」 かなり高級貴族であろうと思われる婦人が返事をした。多少興味があるような目で見てくる。 「ああ、そうだ。当たるも八卦当たらぬも八卦。料金は……」 料金は安く設定している。外れてもかまわないという安さだ。もう一つ肝心なところは、ここである。 「私は、まだ駆け出しでね、これくらいの料金が妥当だと思っています」 「そう。じゃあ、気になる殿方がいるのですけど」 気軽さもまた、大事だ。そして、どうでも良さそうな内容は助かる。好きな人と結婚できるか? という具体的な内容より、あいまいに答えられる。
年末に、雪が全くない年があった。 今年は、かなり多い気がする。
昼は甲板や廊下に人が集まるが、夜は皆、寝るのに部屋に戻る。スタウトは、毎夜のように甲板に出て、剣を振るう。その姿は一人で何かと戦うようだった。 「なあ、スタウト。いつも思うんだが何をやっているんだ?」 「ああ、俺の目の前に、強いやつがいるんだよ。今、話しかけるな」 「……」 「本気にすんなよ。そうして訓練しているんだ。想像を働かせることによって、強くなれってね。でも、想像は想像でしかない」 「それが、お前を強くしたのか?」 「ああ、だからじいちゃんも親父も強かった」 「お前の親父か……。覚えているよ、メチャクチャだった。お前ほどじゃないけど」 「切られたくなかったら、離れてるんだな、ロセウ」 誰もいない甲板で、一人踊るようにスタウトは訓練している。船員に話しかけられて、近づかないように言う。あの状態は、あまり人の声など聞こえない。 「それにしても……」 スタウトは、着々と強くなる。それは父のシンハーを超えていることがわかる。そしてとんでもない拾い物、スタウトが手にしている剣はごく一部の地域でしか使われていない片刃の剣。刀ともいうものだった。扱いは、普通の剣と違うのだが、スタウトはなんなくこなしている。それも、剣術馬鹿一族ビアソーイダ王族の一人だからだろうか。
その拾い物をしたときは、こうだった。 どこかの山道。山賊も夜盗もでない安全な山道で、スタウトは「暇」の連発していた。船旅ほどではないが。ロセウはそんな彼に嫌気がさして、自分ひとりおやつでも食べようとしたときだった。少し、先に光る物がある。それは道の真ん中に突き刺さっていた。 「な、剣?」 「そうだな」 当たり前だといわんばかりにスタウトは言った。珍しくともなんともないといった顔で。ロセウの方は驚いて、どうしてこんなところにとその剣を怪しんだ。 「へえ、これ、刀だよ。俺の伯父さんが使っていたような記憶がある」 スタウトはそれを引っこ抜いた。 「馬鹿、よせ! 呪いがついているかもしれな……」 ロセウの動きが止まる。何もなかった。それどころか、まるでスタウトを待っていたかのようだった。 「すっげー、コレなら魔族でも切れそうだ」 新たな剣が手に入り、スタウトは喜んだ。剣も心なしか、うれしそうだった。 「……」 それからというもの、スタウトはその剣を自分のものとしている。山を降りたあと、行商人から鞘を買おうとした。スタウト曰く、裸のままじゃ可哀想だ、という。彼が持っていた剣と引き換えに鞘を買った。 「いいのか? それ、お前の父親の……」 「いいんだよ。自分に合う剣に会ったらいつでも捨てろって、言われているから」 それ以来、スタウトとともにいる。
年末特別劇場・スタウトとロセウ編です。
ざんげ・昔ロセウ書いた時、人間とのハーフで肌の色は普通だったんだけど、今回書いたら浅黒いになっていたね……。ここで書かなきゃ誰も気づかないだろうと思ったんですけど。(泣)
「ロセウ、まだ着かねーのか?」 「それ、何度目だ?」 スタウトとロセウは船上にいる。スタウトにとっては船旅は退屈この上なかった。 「もう、飽きたぁー。暇すぎで死ぬぅ」 「じゃあ、死ね。そうすれば俺は晴れてお役御免になって自由の身だ」 ロセウは面倒くさそうに言う。これもいつも言う台詞だった。 「……ロセウー」 「なんだよ」 「たまには違うこと言って。つまんねーから」 「まず、お前から違うこと言ってみろ」 海は穏やかだった。嵐の気配もない。それが返ってスタウトを退屈させる。 今、彼らが乗っているのは普通の乗客船である。ウォンテッダーがよく使うのは粗末で大部屋で雑魚寝することができて、船賃も安い船があるのだが、スタウトもロセウもそれを嫌った。何故なら彼らの年齢だった。ロセウはエルフと言うこともあり本来七十歳を超えているのだが、人間では十六、七。スタウトもその年齢である。よって、他のウォンテッダーたちに絡まれるのはしょっちゅうだった。 一度、その船に乗った時、二人を除くほとんどのウォンテッダーが負傷した。絡まれては容赦なくスタウトが素直に対応したのだ。さすがのスタウトも呆れてしまい、二人は二度とウォンテッダー用乗客船には乗らないと決めている。 普通乗客船はそれがまだ少ない。しかし、暇だった。
えーと、 まいくろそふと おふぃしゃる わーど 2003
合格しました。ひゃっほー! これ、受けるのに、いちまんとにひゃくきゅうじゅうえん するんですが、よかった、無駄になんなくて。
なんか、今、ちょっとこたこたしているのと、この後、友人がミシン持ってくるので今日も休ませてくれぃ!
明日も、職訓なんだよー。
でも、やることは決まってるんだわさ。 あの馬鹿剣士と凶暴(?)エルフの話。 それと、ドラゴンさんたちの揉め事がどうなったかとかも。
そういうわけで、お楽しみに。(逃げる)
まだ、飽き状態なので、明日も違うことします。 今日は、お休み。
久しぶりに読んだ漫画のことでも。
イノセントブレード・アンヴェイル(戸土野正内郎)
著者名出すの、苦労した……。タイトル英文字だけど、めんどくさい。 知っている人は知っている「悪魔狩り」の400年後の舞台。やっぱりというか、なんというか、彼は健在。(笑) 多分、本編「悪魔狩り」よりも少年誌に受けが良さそうな話。(だって、さ、主人公格がかわいい二人組だし。しかもいろいろ最強) あまり悲劇でなく(物語が重いところは変わらないけど)二人のかわいさとコミカルなところが多めなのは良い。(多分、プラチナが人目でどういう人物かがわかるあたりとか、笑いを誘うわ) なんと言っても、作者の画力がよくなったところが素晴らしいわ。(だてにマギーやウリエルを描いていないっすね) もう、このまま、この二人をプニプニと描いてください。
ソウル・イーター 五巻
この漫画で、素朴な疑問。 武器と職人の違い。マカは母が職人で父が武器。で、マカは職人。そして、種族は人間(?)となる。 果たして、職人と武器の違いは? (多分物語の要なんだろうけど。それとも、何も考えてなかったりして)
地元のイベントはね、ちょっとなんですけど、楽しかったです。ここに来ると、友人に会えたりするので、いろいろ。それだけで来た甲斐ありますよ。ほんと。
「で、それからどうなったの?」 クリスマスバイキングにて、綾名はてんこ盛りの皿を前に話を聞いて、続きを促した。 「それで、兄貴がお礼だって言って、ケーキか何か食べに行ったよ」 良介もバイキング料理をつまみながら言う。 「その後、春季さんが来て、可奈ちゃんがすっごい眼でにらんだけどね。三人でお茶しに行ったみたい」 「みたいって、じゃあ、良介は付いていかなかったのね」 「うん、あの後、可奈ちゃんのおじいさんと、サンタクロースの伝承と悪魔についての論文に……」 「……玲子先輩はどうなったの?」 「……あ」 二人は顔を見合わせ、それから料理に没頭した。明日から冬休み、彼女に会うことはない。
……どうせ、予定ないですよ。
今週の一言(アレ?):総集編すると、食べ物に関して仲良くすることができない人たちの話。
その朝、良介は秀介について回った。彼には特に予定がないらしい。 十時ごろ、彼宛に電話があり二、三言話して切った。 「兄貴、どこに行くの?」 「ああ、なんか玲子が付き合えって。断るとあとでうるせーからちょっと行ってくるわ」 「うん、行ってらっしゃい」 良介は彼を見送ると、すぐに跡を付ける。外に出た彼にはすでにいろいろ付いていた。良介はなんだか頭に来た。 なんで、こんな他人に執着しないとなんないんだ。 宗教団体の一員らしい黒服の男が、闇に消えた。多分、可奈ちゃんの仕業である。 「部長」 親指を立て示す。良介も同じく返した。 「後は……」 しかし、秀介はくるりと、振り向いた。 「出て来いよ。あんたらに付けられるのはもうたくさんだ。なんで俺を放っておいてくれないんだ」 佐藤学園のスパイ三人と、布で顔を覆ったファンクラブ会員三人。全部で六人。 「兄貴。そうこなきゃ」 「お、良介」 「加勢します。先輩」 「可奈ちゃん……」 しかし、スパイ三人も会員三人も怖気付いたのか、逃げ出そうとする。 「ま、待て!」 と、言って待つ人はいない。 「大丈夫。もう少しでくると思います」 と、可奈は冷静だった。 「何が?」 しゃんしゃんしゃんしゃん……
「な、なんだこの鈴の音」 だんだん近づいて、それはやってきた。スパイ三人会員三人がトナカイに蹴飛ばされる。 「メリークリスマス!」 トナカイ二頭にそりを引かせた白いひげを蓄えたおじいさんだった。 「メリークリスマス……」 「もう、おじいちゃん。それは近所迷惑だっていっつもいってるじゃない!」 「おお、君は確か良介君だね。孫がいつもお世話になっております」 「おじいちゃん、いつからそんなに耳が遠くなったの?」 「そして、君は秀介君だね、孫が……」 可奈の腕がアゴひげに伸びる。それをぐいっと引いた。 「余計なこと言わなくていいから、もう、いい年なんだからサンタコスで回るの止めてよ!」 「昔はあんなに喜んでくれたのに……」 秀介は驚きながらも、笑い出した。 「いや、可奈ちゃんのおじいさんって、面白い人だね」 それに比べて、岡崎家の家長(良介たちの祖父)は厳しい。 「先輩、笑い事じゃないです」 「ごめんごめん。でも、いいじゃないか。そんなおじいさんがいても」 「……」 「いや、ほんと。久しぶりに楽しいクリスマスだよ」 「本当、そうですか?」 「うん」
今日は朝起きて、昨夜おばちゃんからもらった、かぼちゃのいとこ煮(白玉入り)を食べて、パソコンに向かいました。母のプリンタで印刷したら結構紙送りが悪くて……。今日一日で、紙の無駄遣いしてました。 裏が白いのは、落書き用にします。すんません。 でも、今日で25日に出す本を全部印刷しましたよ。
もう、今日それで一日つぶれたよ。(はあー)
「ねえー、良介。明日のクリスマスイブだけどさー」 綾名が話しかけてくる。しかし、良介は明日のことで頭がいっぱいだった。 「え、何?」 やっと綾名に気づいたのは声掛け二回目だった。 「もう、ちゃんと聞いててよ。明日ね、クリスマスプレゼント買いに行きたいんだけど、付き合ってくれる?」 この二人は、彼氏彼女の関係だが、クリスマスプレゼントを渡しあったりする関係ではなかった。ただ、食べ物の送り合いはお互い大歓迎なので、バレンタインとホワイトディーは欠かせない。クリスマスはその前後に都合つけていつもバイキング料理に行く。 「ごめん、明日は用事があって」 「そう」 綾名は酷く残念そうにそして、怒っているような顔をした。最近秀介に気をとられ、彼女を放っておいていたからだ。 「そうそう、ホテル・ベローネでクリスマスバイキングのチケット手に入れたんだ。二十五日までなんだけど行く」 「もちろん、行く」 食べ物は、人を幸せにする。良介は心からそう思った。
職訓が暦どおりなんで、明日から三連休。無職の上なのに三連休もないどろうと思うけれど、それでも毎日通っている身としては、やはりうれしいものです。また、働くようになったら、こんなこともなくなると思うので。
ところで、本当に岡崎をどうしたいのか、わからない……。
洋の父が集めた情報の結果、秀介には春季、佐藤学園のスパイ、自称ファンクラブの団員、宗教団体の一員、と果てしなくどうしようもないものがうろうろしていると言う。 「春季さんはこのさい、どうでもいいけれど」 「私が一掃します」 と、可奈は諦めたような、疲れたような口調で言う。 「どうするの?」 「地獄の総大将を呼び出して、引きずり込みます」 「どこに?」 「冗談です」 可奈が言うと冗談に聞こえない。 「わが兄貴ながら、どうしてこう、変な奴らに眼をつけられるんだろう」 「それが魅了です、部長」 「?」 「ほら、カリスマっていう言葉があるように、ある一種の人たちから見れば神様のような存在の人っていますよね。それですよ」 「神様ってったって、神様ってストーカーするような存在かな?」 「だから、身の程知らずの無礼者なんです」 「可奈ちゃん、ホント、どこかに引きずり込めそうだね」 どこかが、地獄なのか不幸のどん底なのか……。 「ともかく、兄貴に災いが起こると岡崎家全体の問題なんだ」 「そうね。秀介さんの不幸は一族に影響しかねないですからね」 可奈も納得してうなずく。ツッコミ役がいないのだ。どうして、秀介の不幸が家族にまで及ぶのか、それは謎である。 「私の占いによりますと、何か起こるのはイブの日です」 可奈ちゃんの場合、占いというより予言なんだけどな……。本人が占いという以上は、占いなのだろうと思い、良介は準備に取り掛かる。
何に忙しいのか? 遊ぶのに忙しいです。つーか、遊ぶために忙しいです。あ、なんかこんがらがってきた。頭の整理も出来ないのに文章書いていていいんだろうか? あ、DVDの申し込みしちゃった。いい年なんですけど、保護者名っているんだろうか? いつも悩むのよね。いっそこんな欄なくてもいいんじゃないか? と思うけど、やはり年齢層の問題があるんだろうなあ。
「そういうわけで、お願いなんだけど」 良介はミステリー研究部の柘植洋を訪ねていた。洋は探偵事務所の息子で、主に浮気調査、尾行などが得意な父を持つ。 「おい、岡崎! 俺を差し置いてうちの部員に手を出すな」 「人聞きが悪いな。山川は。俺は身の安全のためにいや、家族全体の問題なんだ。とにかく、うちの兄の身を守らないとうち全体が不孝になる。このクリスマスと正月に不孝になるのはいやだ。これは死活問題なんだ!」 「いよいよもって、変人家族だなあ。岡崎の兄貴ってさー、変な宗教団体に眼を付けられているって聞いたことあるけど……」 「なんだって!」 宗教団体までにも眼をつけられているとは……良介は頭を抱えた。もはや、自分だけでは手に負えない。 「とにかく、柘植君。どうか、よろしく」 中等部で可奈を探して、良介はことを伝えた。 「部長、それは本当ですか?」 「いや、定かじゃないけど。情報源は山川なんだ」 「山川先輩……わかりました。使い魔に見張らせます。こうなれば、一掃してしまうのも手かもしれません」 「くれぐれも、兄貴には内緒で頼むよ」 「はい。ところで、部長。報酬は?」 「うちの兄貴は必ず元旦の午前十二時に翔河神社に初詣行って帰りにその下の喫茶三国屋で甘酒飲んで帰ってくる」 「部長、ありがとうございます」 こうして、可奈という味方(味方も何もないが)をつけ、良介は悪の組織と戦うことになる。
2005年12月20日(火) |
私は一体何が書きたいんだ? |
ってなわけで、始まりました。一週間のみの田中学院。そして、新キャラの森下利之。もちろんフィクションなわけでして、同姓同名なかたがいたらすいません。 一週間だけなんだけど、どうなるんだろう?
「会長! あの岡崎さんに何をしたんですか?」 「い、いや、何も……彼は勘違いしているようだね」 心配そうにしているのは、高等部二年生徒会書記の安保由実。 「でも、あれは明らかに確信持っていたぜ」 と、同じく高等部二年生徒会副会長林弘太郎。 実は、この生徒会長こそ、『岡崎秀介を愛する会』のメンバーで、隠れていろいろストーカー行為をしている。もちろん、この二人は知らない。 「会長、田学では岡崎家と東家と中野家に関わってはいけませんのよ」 由実は真面目な顔で言う。田学ではまことしやかにされている噂だった。 「彼らに関わるとろくなことがないってね。会長、知らないうちに関わっていたりして」 「私、岡崎さんと違うクラスで良かったって思ってるくらいなのですよ」 「そうそう」 しかし、森下は聞いてはない。
秀介が沈むと、岡崎家は微妙な空気に包まれる。特に佐藤学園の件に関しては、天敵(?)中野春季と女子中学生東可奈に助けられた時は、一週間ほど寝込んでいた。そして、いつも岡崎家に不穏な空気が流れる。 祖父の下駄の鼻緒が切れ、父の茶碗が割れ、優介の会社と契約していた会社が倒産、良介はいつも当たるテストの山勘が外れるなど。不思議と母には起こらない。ともかく、秀介が落ち込むと岡崎家全体が不幸になる。 だから、良介は心配していた。この浮かれ気分になるクリスマス、正月。秀介の身の回りに必ず何か起こる。中野春季の場合はまだいい。相手は丈夫なので秀介も手加減なしでやれる。だけど、あのストーカー及び何しでかすか分からない団体、佐藤学園の理事長息子。可奈は、まあ大丈夫だろう。ともかく、秀介を落ち込ませないようにしないと……。 『それって、結局自分のためじゃねーか』 魔にそう言われる。 「日本には便利な言葉があるんだよ。情けは人のためならずってね」
2005年12月19日(月) |
モンブラン(セットキットのもの)を食す |
説明書に、洋酒小さじ2と書いてあった。正直に入れた。効きすぎた。
今週の一言:DVDに小説に……。江戸の一部のお子様は謙虚過ぎるのに、何、この贅沢は!(笑)
で、今日から一週間、なんか別なことやるんでよろしく。世はクリスマスなんで、やっぱクリスマスネタがよいでしょう。 てなわけで、田中学院。
去年のことは水に流す。だって、田学は基本的に年取らないから。(サザエさん)
『禁止令:以下の部活動を一時禁ずる。 オカルト部 生徒会執行部』 「部長、活動停止くらいました」 と、貴乃。 「当然ですね。去年、サタンを呼んでしまったのですから」 と、落ち着いた調子で可奈。 「呼んだのは、貴乃ちゃんと可奈ちゃんと双子姉妹と綾名と玲子先輩でしょ。オカルト部があったわけじゃないのに……」 「ま、ま、部長。今年は大人しくしてましょう」 「いつも大人しいでしょ、ウチは。どうせなら、サンタでも呼べばいいのに」 「部長、サンタならウチにいますけれど」 「可奈ちゃんのおじいちゃん、元気?」 「いつ死ぬか、わからないくらい元気です」 「まあ、どうせクリスマスは用事があるんでしょ、君たちは。生徒会を相手にするのも面倒だし、年末年始は活動は休止。しばらく遊んでいていいよ」 「部長、私、その言葉が聞きたかったです」 「私も……」 言うが早いがで、二人は部室を出て行った。 「さてと」 『どこへ行く?』 彼に憑く『魔』は、とある交霊会の時に憑いたものである。とにかく、魔として原始的で『結局自分がいちばんかわいい』と思う魔で全世界の人間が身を犠牲にして他人に尽くさなければ消えることがない、とされている。そんな魔のくせにわけあって良介に憑いている。時折話しかけるが、特に何をしてくれるわけでもなく、暇なときは良介から話しかけることもある。 「ああ、ちょっと、執行部に」 『文句言ってくるのか?』 「うん。まあ」 岡崎良介。田学高等部二年。部員三名のオカルト部部長で田学一の変人とされる。そんな彼がにこやかに執行部に向かう姿は誰もが避けて通った。 「来たか、岡崎」 高等部生徒会長、高等部三年森下利之。彼は目立たない生徒会長である。 「ちょっとお話が」 「あの件なら取り下げんぞ」 「いや、この際部活動停止はどうでもですけど……それを機会にちょっと言っておこうと思いまして」 「なんだ?」 「俺の兄貴……岡崎秀介のことなんですけど、どうやら会長が絡んでいるという噂を部員から聞きましてね」 「それが?」 「兄貴が迷惑……いや、家族全体が迷惑するんですよ。どうか止めてもらえないかなって思いまして」 「さあ、僕には何のことかさっぱり」 「そうですか、それは失礼しました。では、今度何かあったら適当に痛めつけてもいいんですね。はい、わかりました。では」 そう言い、良介は生徒会長室を出た。
久しぶりに。 だって、続編でるっていうんだもん。うれしいじゃん! と、言っても前回が、セラフィっクゲートで終わっていたので、今回はその続き。 ブラムスやらレザードが仲間になっているとこ見て、勝手にカブリエ=セレスタ倒したのか、と思ったら倒してなくてオートアイテムセットアップしていない状態で戦闘入っちゃった。軽く勝てたけど。ブラムス、つっえー!
プリンタはやっぱ、ダメだわ。 なんか、人小ばかにしている。(いや、ごめんなさい。もう歳なんですわ) 自家出版できるんだろうか?(いや、だってどうせ売れないだろうから、5冊くらいしか作んないし)
最近買ったモンブランの手作りキット。今日作ったけれど晩御飯でお腹いっぱいになって食べられず、明日の朝にでも食べようと思ってる。(だからどうした?)
最近、書くの飽きたのでなんか違うことしたい。ちょうど今、切りが良いので明日一週間ほど、違うことでもやろうかなと思っている。 でも、何をやろうか? (決まらなくて結局続けるかも)
では、今日はこの辺で。
まず、大雪降ったにもかかわらずしばらく運転していなかったため数日前からの雪が積み重なり車が大きく見えた。その雪を下ろすのに車が十分温まった。「雪道こっえー!」とか言いながら運転した。以上。 なんで、運転したか? モスのスパイスチキンのお試し引換券があるから。
「やはり、面白いですね。人間は」 今度はカティエリが笑う。 「ますます、あなたをいただきたくなりました」 「どうせなら、きれいな姉ちゃんに食われたいぜ」 ブロードが動く前に樹理が剣で切りつける。彼はそういえば、あの剣はどこから手に入れたのだろう、とどうでもいいことを思った。 「だから、無駄ですって。お嬢さん」 剣はカティエリの身体を通り抜ける。ダメージも傷もない。 「ジュリちゃん。相手は水みたいなものだから、剣はダメだよ。銃もたぶん無駄」 「そうか。ではどうする?」 「だけど、相手が水なら……」 無意識に妖精主に伝えた。 再び冷気がカティエリを包んだ。 「凍らせてしまえば動きが止まるかしら?」 「だけどな、相手は魔族でもあるし……」 カティエリの動きが止まった。 「ブロード、奴が止まった」 「……いいのかよ、こんな簡単で」 「でも、水は永遠なのよ」 妖精主が身体から抜ける。脱力感を感じた。妖精を宿すと言うことは、それなりに身体に負担を掛ける。しかし、それ以上に便利でそして宿している間は死ぬと言うことはない。だから、死にたくない人間は妖精をずうっと宿している。そして、不死を望む人間を妖精は嫌うので宿すことが出来る人間はいないが。 「どうやら、お別れしなきゃいけないわね」 妖精主が言って、ブロードを抱きしめた。 「元の時間に帰りなさい。私はあなたが生まれるのを待っているから」 「うん」
元の時代に戻ったかどうか分からないが、とりあえず時代は違うらしい。そこは、ミレンディに向かう街道だった。 カティエリは凍ったままでいる。 「これはどうする? 相手が水では殺せまい」 「水は循環するからな」 このままにしていては、氷は解けて水となり、またカティエリとなる。 「エーデル」 エーデルはブロードのつぶやくような声で、現れた。妖精たちは仕える者に対しては絶対的に従順である。性格はどうであれ。 「何かしら? きゃ、坊や、どうしたのその髪? 切っちゃったの? なんで? 失恋?」 「いや、今はそんなことどうでもいいからさ、姉さん。それより、ちょっとこれ、冷凍保存しておいてくれ」 「これ、魔族ね。どうするの?」 「これの魔力の部分だけを喰っちまうというのはどうだろうか?」 「やることが魔族と同じだな」 と、樹理。 「俺たち、魔族だろ? 一応」 「……そうだったな」 魔力がなくなれば、このカティエリもただの水に成り下がるだろう。 「じゃあ、私もいただいていい? 最近活発すぎてお腹がすくんだもの」 冬の季節、エーデルは元気だ。雪の妖魔だけに。 「そうだな。皆で片付けるか」 こうして、カティエリは消滅した。
「ブロード、見てみろ」 樹理が叫んだ。役に立たないと剣術はスタウトに返された。今度はカティエリの魔力を得て、液体化することが出きるようになったらしい。ブロードは目の前の透明な液体に向かっていった。 「ジュリちゃん、節操ないね」 「自分でも思うのだが、これはかなり嫌な特性だ」 徐々に形を成して彼女は元の姿に戻った。 「早めに何か違う特性を持とう」 「……」 ブロードはメモを見た。カティエリは消えている。残るはエノマとリースリーズ……。
よなべーをして、劇用の衣装を作ってます。 母上は器用なのですが、そのせいで損な役回ってきます。仕事場のクリスマス会でつまらない劇のために夜なべして……徹夜ではないだけいいかもしれない。文句言いながらも。つまらない劇のための衣装を作る母上。下手に出来るっていうのは、辛いことだ。
イレグディント兵らと別れる。ミレンディの方へ向かって歩き出す。しばらく歩くと、朝方になった。
びゅん 風を切る音。一瞬首が切れたようにも感じた。ばさっと長くてうざかった髪が落ちる。 「なんだ!」 「ブロード、離れろ!」 言われたとおり彼は樹理から離れる。樹理が剣を片手に構えている。スタウトの剣術を樹理が自分のものとして使っていた。 「今のジュリちゃん?」 「すまん。カティエリを狙ったんだが……。その方が似合うぞ」 「それは、どうも」 ブロードにはカティエリの姿は確認できなかった。 「で、どこにいるんだ?」 「お前に分からないのか? こんなに匂いがするのに」 「私が見えるようにしてあげる」 妖精主の声だ。身体が急に重く感じる。それが妖精が身体に宿るということだということを知っていた。妖精に宿られると人間も魔族も同じ感覚なのだろうか、と彼は思った。昔、人間だった頃、幾度となく覚えた感覚だった。 カティエリは、気体のように宙を漂っている。それを樹理が空をむなしく切っている。 「ジュリちゃん、それじゃダメだ。お姉さん、冷気を」 妖精が生み出した冷気はカティエリを包む。気体だったものが液体のように形のない塊になる。 「いや、参った」 液体が今度は人の形になる。それが、似顔絵で見たカティエリとなった。 「初めましてになるかな?」 「やっと、姿を現したな」 「ええ、まさか、このお嬢さんがこんなに近くにいるとは気づきませんでした。お上手に隠れるのですね」 「お前ほどじゃない。全くなんて奴だ」 「お前、空気みてーな身体しやがって……」 「ええ、私はもともと水ですから。魔を求めるうちに魔族になり魔族を糧にするようになった。でも便利なようで実は不便な身体なのですよ。人間であったあなたを食することで、身体を得ることは出来るでしょうか?」 「さあな。でも、人間は溺れ死ぬから水は人間を食うことは出来るだろ」 ブロードはそう言って笑った。なぜかおかしく感じて。
明日、お隣の席に座っている方とお昼を食べに行きます。別に、年齢が近いわけでもないし、立場も違うのですが、隣というだけで話す機会が多くて、前々から「そのうちお昼を外で食べてこよう」と言っていたのです。……そんなときに限って、明日は雪。
「確かに、珍しいかもしれねーが、ジュリちゃんも十分珍しい魔族だよ」 「なんでだ?」 「だって……」 「母様が直接生んだからか? それもそうだが、お前の方が珍しい。魔族は珍しいものが好きだからな」 それは言えてる、と彼は思う。実際に彼に会いに来る魔族たちは、元が人間の魔族とはどんなのだ、という理由で来る。 「お前が一人になるときを狙ってくるだろう。そういうことで、囮になれ」 「わかったよ」 「じゃ、そういうことで」 「お気をつけて」 樹理と妖精主は姿を消した。 ブロードはあてもなく歩き出す。しばらく歩いてふと、視界が変わる。うっかり森を出てしまった。 「誰だ」 「なんだ、おめえは?」 イレグディント兵たちだった。森を出たところはイレグディント軍が野営しているところだった。見張りだろうと思われる兵士数人が、焚き火を囲っている。 「ジョウロフェンツァの奴か? こんな夜中に何をしている?」 「俺は、旅のもんだよ。今はミレンディへ向かってんだけど。夜行性なもんだからこうして夜に距離を稼ぐんだ」 「嘘じゃあるめぇな?」 「なりをみりゃ分かるだろ?」 ちなみにいつもの服を変えて、この時代に合わせ旅人に扮している。 「まあ、おめえのような奴一人が俺たちに向かったところで勝ち目はねえな」 「少し休んでいったらどうだ?」 「悪いけど、急ぐんだ」 こんなところでカティエリに来られたら、この軍は全滅だろう。彼もこの兵士たちをかばうことは出来ない。
2005年12月14日(水) |
こちらのほうが、おざなりに…… |
本を出す、かもしれない。地元イベントに友人が参加するのであればの話ですが。それでも、今回あまり乗り気でなかった友人が申し込んでくれたのだから、と準備は進めてみる。が、プリンタがいかれている。急に電源が切れたりする。なので、騙し騙し印刷していくしかない?
彼女は首をかしげている。魔族の中には、姿を自在に変えるのもいる。人間型は人間世界に溶け込むために撮っている形であって、本当の姿は本人にしか分からない者も多い。ブロードは元が人間なのでその姿をしているが。 「気配は感じるのだけど、姿がないの。感覚も当てにならない」 「だから、お前は私たちの前に現れた。協力するというのは私たちの方か?」 「そう。ごめんなさいね」 「構わない。私たちだけでもどうすることもできなかった」 樹理はそう言って、考えた。カティエリをどうやってあぶりだすか、を。その魔族の糧は魔族だ、自分たちが油断しているときに来ると思われる。また、仮にも魔族が糧なのだから、その強さは半端ではないはず。 「ブロード、しばらく別行動だ」 「?」 「お前がおとりとなれば、奴も動くだろう。その妖精にも気配と姿を消してもらう。カティエリが来るとしたら、お前が一人になったときだ」 「なんでだ?」 「お前は、珍しい魔族だからだ」
職訓の帰り、ものっそい雪でした。視界も非常に悪く、こりゃ、運転もきついなと思いつつ、歩いて帰った。…・・・見事に雪だるまになりました。これほど、視界悪くてもいいから、ゆっくり走るから、車が良かった。と思った日はありませんでした。
ブロードは妖精主(になる前の妖精)にことの事情を話した。妖精主は特に驚きもせずにうなずいた。 「そう。わかった、私がそのカティエリという魔族を見つける。だから、私を使って。せめて、あなたがこの時代にいる間だけでも」 「いいけど、名付けないよ。妖精主となると知っている以上、それだけは出来ないから」 「面白いことを言うわ。名前なんか捨てることができるのに……でも、いいわ、それで」 「それじゃ、よろしく。姉さん」 妖精主は笑みを浮かべ、ブロードの額にキスをする。妖精がその意味を知っているか知らないか分からないが、ブロードの知るその妖精主はだいぶ人間かぶれしている。 「姉さん。この大陸にも魔族なんかいたのか? 俺はこのだいぶ後の時代になって生まれてくるんだけど、魔族となるまで魔族にあったことはほとんどない」 「この大陸に妖精主がいる限り、愚かな魔族くらいしか来ないわ。妖精主は魔族を徹底的に寄せ付けないようにしているから」 現在の妖精主は力不足のためか、魔族は妖精主の大陸に徐々にだが侵入している。それでも、森だけは昔のままの形を残している。 「でも、時間を越えてきたというなら別。あなたと別れるのは残念だけど、時間は正さなければならない」 と、妖精主は意気込んでいる。 「実はね、妖精主はあなた方を見つけて酷く驚いていらっしゃるから、私が見に来たの。早く、妖精主を安心させてあげないとね」 「でも、カティエリは見つけてないんだな?」 「ええ、どうやら実体すらあまり持ち合わせていないのかもね」
今朝は見事につるんつるん。交通もままならない中、母に送ってもらった。でも、こっえー……。滑って反対車線にはいっちゃったりとかして。そんな道路でも、赤で突っ込んでくる車とかいて、余計交通の便が悪くなる。急いでいるのは分かるけど、路面状況からしてわかるじゃないか。ともかく、この時期は雪道感覚に戻るまでの期間なので事故が多い。気をつけよう(自分が) 今週の一言:ヴァ、ヴァルキリー!! しかもシルメリア!(ちっがーう!)……もう、奴らは真面目に仕事する気ないんですか?(気持ちは分からないでもないけど)
森に沿って歩いてしばらくすると、明かりが見えた。イレグディント国の軍隊だと彼は思った。 「どうする?」 「やつら、人の話を聞かないことで有名だから。避ける」 実際はそんなに野蛮な国ではない。彼も半分は冗談で言っている。ただ、ジョウロフェンツァ側から見たイレグディントはいつの時代もそう思われてきたのだった。 ブロードは樹理の手を引いて森に入った。入ったといっても一歩足を踏み入れただけである。しかし、視界は一変した。 「妖精主の森は魔の森。俺たちは招かれざる客だからな」 「ほう」 樹理はその不思議な光景を眺めていた。 「どちらの方?」 声がした。涼しげでどこか優しげな声。 「あなたたちは? 見れば、人間ではないようですね」 青い透き通った女性が目の前にいる。 「なるほど、あれが妖精主か?」 納得したように樹理がうなずく。 「妖精主がそう簡単に出てきていいのか?」 と、ブロード。 「あなたみたいな方は初めて。どうか、私を使ってください」 「悪いけど、俺たちはこの時代のものじゃないんだ」 妖精主が近づこうしてブロードが身を引く。妖精主がきょとんとしている。そして、すうっと笑った。 「私はまだ妖精主ではないわ。私を妖精主と呼ぶということは、あなたは妖精主の私に会っているのですね」 「なんだって……」 「さて、あなた方、魔族の方ね。どうして時を越えていらっしゃったの?」
お世話になった方が出演するので、拝聴しにいった。 「ああ、やっぱ、日本の童謡はよいなぁ」とありきたりなことを思う。アレンジの仕方が良いのですよ。ただ、歌うだけじゃなくて雰囲気をつけて歌う? みたいな。 「待ちぼうけ」って歌も、物語が想像されるように歌うのですよ。だから、一味も二味も違う、面白みのあるものなんです。 あ、意味わかんなくなってきた。
で、コンサート終了後、知り合いだという人に話しかけられたんですが、忘れるのは大の得意なので、妹の同級生のお母さんだと思っていたら、後々、自分の同級生のお母さんだったことに判明。(思い出すの遅すぎ) 確かに小学生の頃、遊んだことは何度かありましたが、そんなに仲良くしていたわけじゃないし、そもそも役員同士……親同士の方が主立っているので……。(言い訳) すいません、苗字言ってもらえたらすぐわかりました。あだ名で呼んだこともないので。
本日の曲目(一部カット)
箱根八里 ゴンドラの唄 待ちぼうけ 早春賦
マイバラード 神のみ子は きよしこの夜 (客席も歌う)
階段の上の子供 あやつり人形劇 幻想喜歌劇「船乗り」から格闘の場面 選ばれた場所 黄色い鳥のいる風景
しゃぼん玉 揺籠のうた 叱られて 七つの子 夕焼け小焼け 月の砂漠 証城寺の狸囃子 汽車のうた みかんの花咲く丘 どんぐりころころ 里の秋 あの町この町 赤とんぼ
天候が思わしくないので、洗濯していたら時間が過ぎていった。ごめんなさい。本当は、万能携帯でまたちまちまと『広い世界へ』をぽちぽちと入力していたの。で、携帯に取り込んだら入れた覚えのない音が入っていたり。携帯の能力の限界なんですね、これ。 ……晩御飯、何にしようかな。
夜になると、泣き疲れ、不安に疲れた避難する人たちはそれぞれ眠りについている。見張りの兵士すら居眠りしている。 「さて、と行くか」 「そうだな。カティエリを探さないと」 大広間を出て、城を抜け出し外に出る。静けさが二人を襲う。 「結界のせいで音も通さないのか」 郊外に出ると焼け野原が広がっている。 「……酷いものだな。魔族とあまり変わらないことをする」 「ジュリちゃん、魔族はとりあえず糧を得るために酷いことをするんだよ。人間らは自分の陣地を守るためにそれをやる。全く、偉い奴らが考えることはわからねー」 「ふーん。ますます理解しがたい生き物だな」 「まあ、人間でも時々理解できねーよ」 焼け野原を歩く。カティエリの気配はあれど、姿は全く見当たらない。代わりに焚き火をしているのが見える。簡易なテントをいくつも張っていていくつかのグループに分かれて焚き火を囲っていた。 「あなたたち!」 近づくと、女騎士が駆け寄ってきた。 「あなたたち! 避難していなくちゃダメじゃない!」 「悪いけれど、急ぐのでな」 と、樹理。 「俺たちなら平気だから。お姉さんの邪魔もしねぇよ」 「そういう問題じゃないわ! ここは戦場よ」 「お姉さん、俺は自分の魔力を知っているから」 「……そう。よっぽど自信があるのね。なら、止めないわ。さよなら、旅人さん」 彼女は、あっさりと二人から離れた。 「呆れ怒ったのか」 「まあ、そんなとこだろうな」 小声で、二人はそう言うと歩き出す。 「妖精主の加護がありますように!」 女騎士は、二人の背中に向かって叫んだ。ブロードは振り向かずに片手を挙げた。 「森へは入っちゃダメよ。でもなるべく森に沿って歩きなさい!」 と、叫びは続く。 「なんだ? 怒っているのではないのか?」 「いや、怒ってるよ。ただ、優しいだけだ」
昨日、ぶらぶらとネットサーフィンしていたら、とある雑誌が眼に止まった。読みたいと思い、コンビニで購入。 「かりあげクン・トリビュート増刊」作家30人による、『かりあげクン』。雑誌自らのアンソロジー『かりあげクン』。私としたら、植田まさし=おとぼけ課長なんですが、一般的には『かりあげクン』なんだろうな。意外だったのは(つーか、気づかなかった)、無表情メガネの同僚の鈴木(古川ということも)。いいな、こういうキャラ。
いや、もう他の作家さん、すっきなよーにやってます。どっちかというと、絵柄にこだわらず、もっとすっきなよーにやってくれてもよかったかと。それも、難しいか……。
「さ、あなたたちはここで避難してなさい」 女騎士はブロードたちを城の大広間に通した。大広間は豪華さはなく、避難所として作りかえられ、彼らのほかにも避難している人たちがいる。 「私は行かなきゃならないから」 「ありがとうございます」 と、ブロード。とりあえず、礼を言う。 「いいのよ。これが役目だから。それよりも、あなたは惜しいわ。そんな魔力を持っているのに……。いえ、気にしないで。じゃあ」 女騎士は大広間を出て行った。 「避難される方、こちらへ」 今度は兵士が話しかけてくる。 「毛布と食料を配給しますので」 「いや、俺たちは旅のもんだ。食料なら確保しているから」 「そうですか。わかりました。では、毛布をどうぞ」 毛布を受け取ると、あてがわれた場所に移動する。二人が横になれるくらいのスペースのじゅうたんがあった。とりあえず、そこに腰を下ろした。 「あっさり承諾するところを見ると、食料、足りてないんだな」 「長く戦をやっているようにも見える」 「昔は戦続きだった。だから……」 「この大陸は魔力が発達した」 「よくわかったね。ジュリちゃん」 「さっきの女の者、お前と同じにおいがする。先祖か?」 「ご名答。うちの家系だってすぐわかったぜ」 子供の泣き声やそれを慰める母親、不安そうに寄り添う老夫婦。小声で話される内容を聞くと、彼らは結界の届かない郊外などで暮らしているらしい。その結果、作物などの世話も出来ず、このままでは完全な食料不足になる。この大広間には不安と不満が募っていた。 「もう、いっそうイレグディントに平伏すればいいのに……」 そんな呟きが聞こえる。遠くにいるとはいえ、兵士が大広間内にいるのに。兵士も聞こえているようだが動かず黙っている。
2005年12月08日(木) |
え、今月で今年終わり? (私信付き) |
と、いうのを忘れている今日この頃。師走と言う言葉がないのは、今年も喪中だからだろうか? 立て続け二年喪中になるなんて……愛犬の写真が年賀状に使えないなんて……。それはさておき、喪中はがきは送りました。 コスプレ王……なんだかなあと思いつつ、途中から最後まで見てました。 決戦の衣装かわいいから、ちっちゃい女の子ならものっそい喜びそう。小学生の従兄弟の女の子、プリキュア好きだし、ホワイトの衣装がいいとかって。(関係ねー) コメントに迷いながらも司会をしていた人(名前知らない)、予備知識付けとけ! せめて自社でやっているアニメとかのでも。事前に聞いとくとか? それとも、『一応聞くけど、聞いてもわからないや』っていうコメントを付けたいからいいの?
ちょっと私信
インフルエンザというのは、インフルエンザウィルスに感染することによって起こる病気です。(それはわかるよね)今は鳥インフルエンザが流行るらしいけど、クジラが感染するインフルエンザもあるとか。 対して、風邪っていうのは……なんだ?(←オイっ)俗称とかそんなのじゃなかったっけ? 三年前、年末の東京へ冬コミに行った後、おもっきり酷い風邪になったけど、インフルエンザではなかった。でも、熱と虚脱感と悪寒が酷く、あまりの脱力ぶりに正月休み明けの医者が、『点滴打っていきなさい』と。二十年以上生きてあの時初めて点滴しました。 で、問題のかからない方法は、人ごみに行かない。(三年前、一緒に冬コミ入った友人はインフルエンザになった)土日のデパートとかには行かない方がよろしいかと。 かかってしまったら、必ず(信頼できる)医者にかかろうね。インフルエンザ、怖い病気だから。
あー、長くなった。今日はこれまで。(←逃げたな)
歯医者行かねば! 何しろ、五年も行ってない。妖しい親知らずがあるのに。 そして、怒られるのだ。「あなた、五年も歯医者行ってなかったのかい?一年にいっぺんはこなきゃダメだよ!」ってな感じで。 痛くないから行かないんじゃっ! そんなに心配するなら法律で年に一度は医者に見せろっつー義務でも作ってくれ! 一人、想像して怒る。(馬鹿だ。自分が)
「カティエリ、近くにいるのか?」 「多分」 風景が変わる。回りが溶けていきまた形を作る。 「なんだ、どうなっているんだ?」 「時間移動だ。どうやら、完全に遊ばれているようだ」 「いっつも思うけど、どうしてそんなに冷静なの、ジュリちゃん」 「なんとかできるからだ」 「そんな自信どこに?」 そして、変化が終わると街はすっかり変わっていた。 「過去、だな。多分」 「どうして分かる?」 「城の形、昔のと同じだ」 現在のジョウロフェンツァ城は最近建てられたものである。 「でも、あれ新しいよな。もしかしたら、俺が生まれるずっと前になるかもな」 「ほう」 街並みはあまり変わらないが昼間なのにほとんど人の姿がない。静かだった。ブロードはそれが何を意味するのかわかった。 「昔は戦争ばっかしていたらしいからな。もしかしたら……」 後ろから馬が駆けてくる。鐘を叩きながら街を駆けている。 「君たち!」 馬に乗っていた女性が声を掛けてきた。まだうら若いが、簡易な鎧を着けて勇ましい。 「逃げなさい! もうすぐここは戦場になるんだから。幸い今は私の結界が効いているけど、襲撃がきたら結界を保つことが出来なくなるんだから」 「あ、あの……」 「もしかして、旅の人? しょうがないわね。どうせ一度城に戻るつもりだったからいいわ」 後ろからついてきた兵士の馬を指してブロードに乗るように勧め、自分の方には樹理を乗せた。 「さ、急ぐわよ」 なすすべもなく、二人は過去の世界に巻き込まれていく。
この間、献血してその血液検査の結果がきた。無料で(いや、血液提供したから)やってくれるなんて国って金持ちだなー(イヤミだろ、それ)。健康診断する手間省けるよ(つーか、血液検査だけで検診済ませようとすんなよ)。 見事に、健康な血でした。でも、総コレステロールしか出てませんから! やっぱ就職前にちゃんと行こう、検診。
彼女は自分から持ち妖精として彼に入ってきた。ブロードはそれを拒もうとしたが、彼女は強引に彼の妖精となった。 「でもさ、おねーさんは、妖精主じゃねーの?」 「構わないわ。だって、私は妖精主の一部であって、すべてじゃないもの」 よく意味はわからなかったが、彼女を追い出すことも出来ず使うことになった。それもほとんど使うことはなかったが。ただ、ほかの妖精は来ることが出来なくなった。妖精主を使う人間に使ってもらおうという妖精はいなかった。 妖精主は自らが消えるまで彼と共にいた。
ジョウロフェンツァは狭い街だった。国もそれほど大きくない。大陸自体も小さいし、大陸のほとんどは妖精主が住む森で覆われている。それは今も昔も変わらない。 しかし、ブロードが知る街はもうない。 「故郷と言っても、もう俺が知っている故郷とは別物だな」 「道案内などいらない。私たちはカティエリを探すだけだろう」 「そうだな」 人間であった頃の記憶もほとんどない。六百年はやはり長すぎた。それでも、なぜか気が滅入った。言い知れぬ不安が襲う。魔族には、そんなものないじゃないかと首を振るが、彼は自分が人間だったということを思い知らされた。 「ふうん、もうヤツは感づいているみたいだ」 「は?」 「私たちの周りだけ、雰囲気が違う」 「どういうこと?」 「わからないのか? この威圧感」 そうか、と彼は思った。恐怖を感じることが少ない魔族に、恐怖と言う言葉がない。代わりに、威圧感という言葉が出てきたのだ。ブロードにとっての不安は、樹理にとって威圧感だった。
朝からジャンプなんて読んじゃダメだー! 月曜日だからこそダメかも。 つーか、うちの地域、今日単行本でんだけど、コンビニにはなかった……。(人気コミックはすでに出てるのに) だから、のちに本屋で買った。 今週の一言:先生、女の人なのかな……?
ジョウロフェンツァ王国。妖精主の大陸の北に位置する国。 「俺がまともだった時は、南だったんだ」 「はあ?」 ブロードは簡易世界地図を出す。簡易というのは、この世界の大体の形と位置を示したもので、航海にも使えない。子供の落書きのようなものである。それを逆さにして見せた。 「逆だったんだよ。俺らはこの大陸しか知らなかったんだ。そして、今ほど造船も発達していなかったから、ほかに国があるとは思っていたけど、全く知らなかった」 「ほう。では、今はどう思う? いろいろなところを見てきただろう?」 「別に。どこも同じだなぁって思ったさ。まあ、ビアソーイダの連中には驚いた。あんな無茶な一族……」 「やつらの家系には魔族斬りがいる、と聞く。もっとも、千年に一人という逸材らしいが」 「へえ……。まあ、奴らなら考えられるな」 「魔族に恐れられる人間と言われている、らしい。それよりも、ブロード。妖精主には会ったことがあるか?」 「……」 ブロードは樹理にもう心を読むことが出来ないことを思い出した。そして、なくて良かったと思う自分と、あって欲しいと思う自分がいた。このまま黙っていれば彼女は怪しむだろう。何を動揺している? と。 「ああ、あるよ」 「ふうん。妖精主というくらいだからさぞかし美女なのだろう」 どうやら、種族は違えど、妖精主と聞くと皆、美女を思い浮かべるらしい。 「今のは、男だ。先代は美人だったけどな」 そして、彼がただ一人、妖精使いとして使った妖精だった。
2005年12月04日(日) |
たまには、眼の保養を |
伯母に連れられ近所の宝石店へ。伯母はカニがもらえるということで展示会の催し物に行くそうだ。 伯母はあまり興味ないほうなんだけど、今年たまたま大きな買い物をして招待された。私が宝石好きなのを知っているので、誘われた。 ウォーターメロンというトルマリン(緑、白(黄?)赤がならんでいて名前の通りスイカみたい)の大きめのとか、ぺオジオライト(?)という聞いたことない名前のとか(すっごく薄い黄緑)、名前、結局分からなかったけど青緑の濃いのとか、青いトルマリンで決まった場所でしかとれず希少価値も高いのでとんでもない値段ついているのとか、アレキサンドライトのキャッツアイカットのだとか、ファンシーサファイアでかわいいピンクなのとか、どれもこれもかわいいのだけど、値段はかわいくねーのだった。 いや、どっちかと言うと芸能人のおばちゃまがつけてるでっかいのが多くてうちには似合わないのよ。 それに、うち、今無職だし。
でも、やっぱ面白かったわ。普段お目にかかれるような宝石じゃなかったもの。
ちなみに、私が人様に威張れるようなアクセサリーはそのチェーン店で買いました。(三年位前になるけど)
2005年12月03日(土) |
心機一転してHPが新しくなった! |
って……、やっぱり自分のセンスのなさにガク然。 でも、まあ、この日記読んでいる(?)方々は見てやってください。サポートなんか便利で便利で(そんな大したものじゃない)。ああ、でもあんまり深入りしてもいいことないですから、このHP。 それにしても、本当、センスねぇわ。ちょっと直すのに時間かかってんのに、それすらなんかあんま意味ねぇ。 それにしても、雪! いつまで降ってんだ! (夕飯の)買い物にいけねー。このまま出るしかねーのか……。
メモからスノムウェンが消えたのを見て、ブロードはほっとした。本体が復活しない限りはしばらく自分たちのもとには来ないだろう。 「で、ジュリちゃん。ここはどこ?」 どこかの山中らしく木々や草花がの生い茂った昼でも暗い中に二人はいた。 「さあ?」 「さあってな……」 エノマ、カティエリ、リースリーズが今のところ、消すべき魔族だが、樹理はロセウたちから逃げるために移動したらしく、目的地を考えてなかった。 「カティエリという奴は、どんな奴なんだ?」 「ああ、そういや聞いたことねえな」 ブロードは改めてメモを見る。カティエリは魔族そのものを糧にする魔族、と書いてある。 「とんでもねー、同種食いかよ」 「だが、同種食いは私たちも同じだろう。私たちだって魔族の魔力は糧になる」 「なんで、魔族って、こうも節操がねぇんだか」 メモをしまう。カティエリがいるとされるのは、ジョウロフェンツァと呼ばれる国だった。彼の故郷でもある。 「妖精主の大陸か。お前に似合いだな」 「そりゃ、どういうことだ?」 「妖精使いだから」 「……」 本当のことなので否定はしない。だが、返事もしなかった。 「魔族になってからか? 妖精がつくようになったのは」 「いや、人間だった頃からだよ」 ただし、彼は妖精を使わなかった。ただ一人を除いて。
数時間で5センチは積もっている。雪。 ついに積もった、でもこれからまだまだ……はぁー、という季節。降っているときの方が温かく感じるのは何故だろう。 でも、明日の心配をしないだけでも楽だわ……。
分身が襲いかかる。しかし、ブロードとの間に何かが入ってきた。 「はん、アンタ、魔族なのにこんなのも避けられないのか?」 「きゃあっ!」 スノムウェン分身の腕を切り飛ばす。腕を切られた分身は逃げようとするが、その先に待ち構えられていたロセウに止めを刺され、消えた。 「よう」 スタウトは、片刃の剣を鞘に収めた。ロセウがため息をついている。 「お前ら、手を出すなって言ったじゃねーか!」 ブロードが呆れながら怒鳴った。 「手を出す、ださねーは俺たちが決める」 ロセウがスタウトを殴る。 「お前が、だ。だいたい少し俺が遅れたらあの魔族は切れなかったわい!」 「いってーな。間に合ったからいいだろ!」 「ああ、そうだ。俺が間に合ったから良かったんだ! でなければお前のせいで今頃死んでるわ!」 「あんたら、本当にいつもそうなんだな」 「お前たち、死ぬか止めるかしないと本当に殺されるな」 と、樹理も呆れながら言う。 「それにしても、だ。スタウトと言ったな、いい腕をしている」 樹理はスタウトの手をとった。 「なんだ? 嬢ちゃん?」 「お前の剣の腕、大したものだな」 「まあ、それがとりえだからな」 と、スタウト。 「バルクのおっさんの孫なら、まあ考えられるな」 「じいちゃんのこと知ってんのか?」 「ああ」 「じいちゃんは俺が小さい頃に死んだからあんま覚えてないけど、強かったんだろ?」 「まあ、むちゃくちゃなおっさんだったけど、おめえほどじゃねーな。お前のじいさんは、もう少し考えていたな。だから、もう少し落ち着いて行動しろよ」 「……じいちゃんの言葉として受け取っていいのか?」 「そうしておけ」 樹理はまだスタウトの手をとっている。 「なんだよ、まだなんか用か?」 「少し、その腕貸してくれ」 「はあ?」 樹理はその手を放す。開放されたスタウトの手が重くなっていた。 「なっ!」 「その左の手の分の剣の腕を借りた。覚えておけ、しばらく無茶はできないはずだ」 「はいぃ?」 「ちょうどいいだろう、そのエルフもお前の行動に迷惑しているようだし。しばらく、そうしておけ。そのうち返してやる」 樹理はそう言って笑った。 「ジュリちゃん、小技が多いんだね」 「まあ、いろいろ」 しかし、喜ぶはずのロセウはあまりいい顔をしていない。 「どうした?」 「いや、コイツなら絶対無茶なことやる、絶対……」 「……それもそうだな。すまなかった。なるべく早く返してやるから。それまで、どうにかしてくれ」 樹理は平然とロセウに言って、次の場所へと向かった。
今書いているの話の話しでも。 スタウトはバルクの孫(の一人)になります。多分、彼がいる時代のビアソーイダ王族(彼に王位の権限はないですが)の中で一番強いです。まあ、そんなことはこの話にあまり関係ないんだけどね。
ビアソーイダ王族は子孫が多い、そうなれば世の中皆ビアソーイダの血縁になるんじゃないか、と思い何とかそれを回避する話はないかと考えました。(←自分で作っておきながらなんですけど、キャラ設定するときは考えなしです。いつも) もともと、ビアソーイダ王族は剣術馬鹿・放浪癖の二重苦を背負っている一族。王族に生まれながらも旅をしているほうがいい、ということで王権放棄、城出。そこでバルクのように嫁さん見つけて大家族を作るか、旅で一生を過ごすとか。(そして、野たれ死ぬのも)だから、そんなに影響はないはず。そして、外に出た一族が必ずしも大家族に恵まれるわけじゃないからね。バルクはたまたま恵まれただけ。 まあ、初期の頃から長男を他国の養子にする(サミクラスのこと)などいい加減なことをやっている国なんで、その辺は適当に想像してください。
ちなみに王族はミドルネームがあるのですが、これはバルクのように完全に王権放棄した際、国名を切り離すことができるからです。
例:バルク→ヒーガル=バルク=ビアソーイダ(ラストは国名) 王権放棄後→ヒーガル=バルク
ずうっと前から『王族はミドルネーム』って決めてはいたんですが、ただ王族だから、という理由にならない理由だった。つい最近こういうことに思いついたのは、内緒。(バラしちまった)
(更に)ちなみに他のミドルネームは、 べグゼッド、イーリス→オウル カシス→イーズ くらいしか考えてないです。べグゼッドとイーリスは同じですが、兄弟姉妹関係なく別々の名前がつけられます。
以上、どうでもいい話でした。
|