気まぐれ日記
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早いですね。もう、八月ですよ。 そして、まだ暑い。シャワーしたそばからもう、汗かいてる。 くそっ! ゲジゲジさえでてこなければ……。窓あけるのに。
「ゼデューの日記」
彼女と旅を始めてからどのくらいたっただろうか? 二人旅が三人になり、毎日が楽しい。 神殿にいたときは、そう思えなかった。規則的にしかすごせない空間。厳しいしきたりの中。それが、今はない。自由すぎて軽すぎて、生きている心地がしない。 「どうしたの? ゼデュー」 フレクアさんの声でふと我に返った。 「いえ、なんでもありません」 「そう。でも、休んでいないわね、最近」 「そうか? 見てるとちんたら移動しているだけじゃん」 悪魔族のオーフさんが、そういうと彼女は、「悪魔と一緒にしないでください!」と強く言った。オーフさんがひるむ。 「だから、疲れがでてきたのかしら?」 「そんなことはないですよ」 「そお?」 「ただ、今までが縛られていたせいか、自由すぎてどうしていいのかわからないのです」 「もしかして、旅にでて、後悔しているの?」 「いえ、全然」 「そう……私はね、ゼデューには幸せになってもらいのよ。何らかのストレスを持っているのではないかって」 「そうそう、でなけりゃあんな……ぐげっ!」 何か言いかけたオーフさんの横腹にフレクアさんんの蹴りが入った。しかし、彼女が僕をそう、見ていてくれているとは……。 「だから、旅をすることで、その……」 そのとき、何かグラスの割れる音が聞こえた。とたんに鼓動が早くなるのを感じた。悲鳴と怒鳴り声が身体を熱くする。
気づくと、部屋のベッドの上にいた。 「大丈夫?」 「毎回のことだが、フレクア嬢になぐ……いやいや、喧嘩に巻き込まれて殴られたんだよ。お前は」 「ああ、そうですか?」 その前後の記憶があいまいだが、説明がつく。後頭部がずきずきしている。 「駄目よ、喧嘩止めようとして入っていっては」 「はい、すいません」 そうした覚えもあまりないが、うなずいておいた。 「じゃ、今日はゆっくりしてね。あなたの看病で私も眠いですから」 フレクアさんがカーテンで仕切った部屋に入っていった。僕も心地よい眠りにつける。 オーフさんはなんだかつまらなそうにしていた。
霊感は全く無い様なんで、見たり聞いたりは出来ないですよ。多分、それがないから、余計にその世界に首を突っ込んでみたいのかもしれないです。でも、本当に見るのは嫌ですね、やっぱり。
「べグゼッドの日記」
夏は暑い。当たり前だ。しかし、それに応じない人間がいる。 「グオン。よく着ていられるな。それ」 グオンはいつものように軍服をぴったり着込んでいる。 「暑いからといって、そんな格好はできん。いつ、どこかの令嬢が来ても恥ずかしくない格好でいなければな」 「ふーん」 去年と同じことを言っている。そんな格好とは俺のことを指している。ノースリーブのシャツにいつものズボンを膝まで捲り上げている姿だ。 「しかし、今年は楽だ」 グオンがつぶやいて、そのまま自室に戻っていった。 楽? 去年は、休みになるとグオンもさすがに暑いのか上着を脱いですごしている。それが見れるのは、俺の家族だけで、メイドには絶対見せないのだが。(本当は姉上にも見せたくないのだろうけど、姉上がノックするのはまれなことなので、不意をつかれたと思われる。父上も厳格だが休みの日はかなり寛大に見るので……つーか、姉上同様) 今年は……。 グオンが不死(アンデッド)となって、初めての夏だった。 つまり、グオンの男前度(?)アップ!? 俺は急いでグオンを追いかけた。 「ちょっと、グオン!」 「なんだ、どうした?」 「やっぱり、冷たい」 俺は腕にしがみついた。その腕は、体温もなく冷たい。 「はあ?」 グオンは、周りの熱に影響されない。つまり、自分で冷を発している。自己冷房機なのだ。 「放せ、暑苦しい」 グオンが俺を振りほどく。 暑苦しい? 「うそつき……」 その後姿に、俺はつぶやいた。
夏には定番。特集も組まれちゃうくらいの怪談話。 でも、去年から読んでいる本……新耳袋は、怖いです。 それを読んで眠れないってことはないけど読んでて泣きそうになるくらい怖いです。これを90話目以上読むと異変が起きるというので、小分けして三、四日で読んでます。 都市伝説類も好きです。
「ロセウの日記」
人間でいう五、六歳くらいは、エルフで言うと二十歳くらい。つまり、人間で言うと大人だ。 アニムはエルフだから俺をあんまりそう見なかった。あんまり……。 アニムの歳を性格に聞いたことはないが、かなり生きているらしい。だから、時々こども扱いされる。 「ロセウ、大丈夫か?」 歩いていると、たまに後ろを振り返り、そんな声をかける。追いつきたくても、身長の差、歩幅の差がある。さらにアニムには慣れているということもあって、追いつけない。 「少し、休むか?」 「大丈夫、疲れてない」 「そうか。じゃあ、もう少し先に町がある。そこまで行くか」 もう少しと言っても、まだ町の標識すら見ていない。アニムの歩幅が狭まった気がする。歩調もゆったりになっている。
町について落ち着くと、聞いてみた。 俺といて、旅が遅れていないか、迷惑かけていないかって。 そしたら、アニムが笑った。しばらく笑って、答える。 「何を聞かれるかと思ったら……。別に急ぐ旅もないし迷惑でもない」 「でも……」 「おぬしのおかげで、無理のない旅ができるし、話し相手にもなる。問題はない」 それから、アニムは昔の話をしてくれた。似たような質問をしたことがある、と。 「そしたら、その人、なんて言ったの?」 「バカヤロー、と言ったかのう……」 「それから?」 「お前はとにかくいると便利なんだから気にするな、と言った」 「……」 「人によっては一人がいいという者もいるが、やはり、寂しいものなのだよ」 「……うん」 たぶん、それが一緒にいる理由なんだな、と思った。
暑い日が続く。唯一の冷房器具は「うちわ」 もう、身体がしょっぱくてかゆい。(汗で) 日に三度シャワーしたいです。
今日は誰にしようかな……。
ヴィニーの日記
まさか、ドラゴンと旅をするとは思いもしなかった。しかも、三人も。 「銘酒ドラゴン殺し?」 「物騒な名前だね」 セルヴェスは元はドラゴンで、今はほぼ人間だった。その見た目もあまり変わらない。しかし、やはり元がドラゴンなんで時折奇行に走る。今も、店に並んでいた酒を覗き込んでいた。一緒にルヴィアも見ていた。こちらは見た目は美人のお姉さんだが、気性の激しいファイアドラゴンだ。今は封じられえいる状態なので、炎を吐くということはないが、怒らせるとその周りが高温になる。妖精主でも封じ切れない部分があるようだ。 「お酒の名前だよ。別にこれを飲んだからってドラゴンが死ぬわけじゃない」 「前から聞きたかったんですが、お酒とはどんなものですか?」 と、ロイタス。優男の姿をしているが、やっぱり妖精主に封じられたフローズンドラゴン。ただし、その周りは常に涼しい。あんまり怒ったりしないからわからないけれど、多分、本気で怒ったりしたらまわりは凍り付いてしまうだろう。 「僕は、まだ飲んだことないからわからない。けどね、」 僕は、周りにいた大人たちの話と実際見た経験に基づいて説明した。 「人生を好転させたり暗転させる飲み物。飲むと明るくなったり暗くなったりする飲み物。人によっては良い人になり、乱暴になる人もいる。百薬の長ともいうけれど、身体を壊す飲み物。やめようと思ってもやめられなくなるっていうことも聞いたことがある」 「……なんだか、よくわからん」 セルヴェスが言った。 「大人が飲むものなんだ。ためしに飲んでみたら?」 そんなわけで、いつもは食事だけだが今夜は三人の前にグラス一杯の酒が置かれた。 「においは、ぶどうだね」 ルヴィアがグラスを持ち上げて鼻を近づけた。 「ぶどうを発酵させて作るんだ他にも、麦とかメイとかいろいろあるけど」 「で、これがドラゴン殺し?」 「うん。この街の銘酒だからね」 とにかく、三人は同時にそれを傾けた。同時にグラスを置いたが、反応はまちまちだった。 「うぇっ」 ルヴィアには合わなかったらしい。顔をしかめている。ロイタスはやや渋い顔を作っている。 「うん、おいしい」 セルヴェスは好きなようだ。 「これのどこがおいしい? セルヴェス」 「どこがって……うーん」 「悪くはないんですが……」 ドラゴンも、好みの味覚は違うらしい。その日は、みんな一杯でやめてしまった。 が、次の日。 ルヴィアとロイタスが、体調の不調を訴えた。 「二人とも、どうしたのさ?」 「なんだか、吐き気とずつうがしてね」 「こんなに身体がつらいのは、初めてかもしれません」 「二日酔いだ」 「二日酔い?」 と、聞き返してきたセルヴェスは平気のようだ。 「お酒を飲みすぎると、次の日まで残るんだ。すっごく辛いらしいけど……」 どうやら、セルヴェスはほとんどドラゴンじゃないから二日酔いにならずにすんだようだ。二人は、封じられただけだから、二日酔いになったのだ。 つまり、「銘酒ドラゴン殺し」の名はダテじゃないってことだ。 それにしても、ワインをグラス一杯飲んだだけなのに、恐ろしい酒だ。
ひっきりなしに光って鳴ってました。 一部では停電があったとか。 今日は、からっと晴れてました。
スイーツ日記(ルイの甘いもの大好き)
「まだ食べるのか?」 バルクがあきれた表情をしている。 「いいじゃないの。別に……」 あたしは構わずトングでケーキを取る。チョコバニラケーキにキャラメルシフォン。ケーキは制覇しそうだ。 「昼飯を食べに着たんだぜ?」 「だってえ、ケーキがいっぱいなんだもん」 「しかし、よう……」 「バルク、構うな。ちゃんとお昼も食べておるし」 アニムは食後にケーキを二つほどつまんでから、紅茶を飲んでいる。アニムも甘いものが好きみたいだけど、量は少ない。(注・あくまでも基準はルイ) 「それに、お主は……まだくっとるだろうが!」 「いいじゃねえかよ、べつに」 「第一、取り放題バイキングだからといってお主は食いすぎだ」 「……人のこと言えねえだろうが!」 アニムとバルクが言い合っている間、あたしはケーキにありつく。口に入れるとクリームがとろけ甘みが広がる。その甘みはあたしの世界の甘みとは違って、さわやかでさっぱりとしている。同じ砂糖でも成分が違うのかな。 「ねえ、バルク」 まだアニムと言い合っているバルクにあたしは声を掛けた。 「なんだよ」 「これだけは言えるよ」 「なんだ?」 「あたし、甘いもの大好き」 バルクが、アニムが店と構わず大爆笑した。あたしは、なんだかムカついて、フルーツミルクレープとイチゴチョコミルフィーユを取りに行った。
そりゃもう、おもいっきし。パソ、ちょっと心配。
今日、何やろうか……。まだ決めてなかったりするんで、田学続けていいですか?(誰に聞いてんだか……) あ、いや。それとも、むし返すようで嫌なんですが、「フェアリードール」の短編っていう手もあるんですよね。ふふふ。とにかく、今日は万が一雷落ちたらやばいからこれにて終了。明日二日分書くわね。
久しぶりに今週(来週も?)キャラ日記やります。 今日は、二日分。 えーと、グオンの日記を。え、昨日と言ってる事違うって? いや、これ、気まぐれ日記だし。
グオンの日記
私を訪ねてくるものは多い。 トルフレはビアソーイダの双子の片割れだが、男だ。どうせなら、かわいらしい妹のフレクア王女に会いたいものだ。 「よう、グオン」 「お前に呼び捨てにされる筋合いはない」 「最近、叔父殿に会ったか?」 「ヒーガルにか? いや」 ヒーガルは現ビアソーイダ王の弟だが、ビアソーイダ王族の特徴で、例外なく放浪癖がある。今は、エルフと麗しい悪魔のリュレイミア嬢と旅をしているようだ。 「なんのようだ」 「いや、叔父殿のことが聞きたかっただけだ」 もう、帰るようだ。まあ、別にこちらには用はないが。 「ヒーガルを探しているのか?」 「ああ、フレクアを一瞬で負かす人だ。一度手合わせしてみたい」 それはどういうことかと聞いた。彼もふらりと帰った時に聞いたらしい。今度奴に会ったら説教しなければならない。奴の方に道理があるが。 「ほう。しかし……お前には無理だ」 「……」 「奴は、多分、今のビアソーイダ王族でヘネシー嬢の次に強い」 「……それでも」 「まあ、相手になる時はせいぜい気をつけることだ」 トルフレは不機嫌に帰っていく。 しかし、それが事実なのだから仕方ない。
と、いうわけで。田中学園を終わります。 こんないいかげんなお話に付き合ってくださり……そのうち、リターンマッチするかもしれません。
んで、解説。(キャラ編)
良介……なんとなく、メガネ。取ると美形は王道だが、そこそこってとこで。オカルト好きだけど、霊感は全くないので幽霊とかは見れません。ある一部を除いて。 秀介……岡崎家の次男坊(長男は優介という)春季とは腐れ縁。孤独を愛するが、周りがほっぽいてくれない。特に、変態とかには。 春季……中野家長男。食べる量は人の五倍。迷惑以外何者でないという人。最近は食欲減少して、人の三倍までにとどまっている。 夏季……時折秋季と入れ替わる。取材の鬼。甘いものは別腹。 秋季……あき、と読む。夏季とはテレパシーで通じてる。 冬季……上の三人がああなので、一番世渡りがうまい。中野家の食欲は一般人と違うことも把握している。 晴仁……田学一の天才。が、オカマの魔に憑かれやすい。冬季とはよくつるむが、別に親友と言うわけではないらしい。 綾名……剣道全国一位だが、実は格闘技の方が強いらしい。実は、良介のうちも道場開いている。 可奈……魔女、らしい。なんでオカ研に入ったか、不明。 貴乃……神社の娘。巫女のバイトもしている。(小遣い程度の)式神が仕えるらしい。可奈と同じく、入った理由は不明。
ここで紹介するのはほんの一部ですよ。(笑)
ウィングドラゴン。どうやらそんな名前の中国製ラジコン飛行機があるそうです。アクセス元を探索したらありました。 セルヴェスはアジア系ではないですけどね。(いっそ、胴の長いアジア系ドラゴンにしちまおうか(笑))
「あのセバスちゃんっていうの、ただの人じゃなかったんだね」 と、夏季。ファミレスにてスペシャルチョコパフェを食べながら言う。 「そう調べてみたら、確かに可奈ちゃんちの使用人なんだけど、それが二十年前からなんだよね」 秋季は、ビッグフルーツパフェを食べていた。夏季がパインに手を伸ばしかけると、パチンとその手をはたく。 「じゃあ、あのセバスちゃんっていう人、かなり年取っているってこと?」 どう見ても、二十代だと彼女は思った。 「だから、夜な夜な生気をすすっていたのよ。彼は」 「……なるほど」 「岡崎君から聞いたけど、秀介さん、三日くらい寝込んでいたって。それと白髪が三本確認できたって」 「へえ、怖いわね」 「おかげさまで、実証済みになったけどね」 「やっぱ、オカ研とはつくづく仲良くしなきゃね」 「そーね」 「さーて、記事書かなきゃね」 二人はパフェの横に原稿用紙を取り出した。
内職が片付くんで……。
『使用人!?』 「はい」 全員が驚き、可奈は恥ずかしそうに答える。 「ちなみに、男だろ?」 と、晴仁。可奈がこくりとうなずく。 「最近様子がおかしいと思ったら、こんなことをしていたなんて……」 「人間だよね?」 と、良介。 「はい、もちろんですよ。本物だったら大変です」 そんなわけで、吸血鬼騒動は解決してしまった。 「さあ、セバスちゃん。帰るわよ」 「お嬢様。申し訳ありません」 「……あなたは、うちで働いて長いから許してあげる。でも、今度は」 「ひひひいいい。申し訳ありません〜」 そんな、会話をしながら二人は帰って行った。 「……吸血鬼は……。あーあー、これじゃ、投稿無理だよー」 と、夏季。 「脚色しちゃおうか?」 と、秋季。 「こらっ、真実を書くのが新聞部じゃないの?」 綾名がたしなめる。その場にいる人々が家路に着こうとしたとき、 「ううっ」 秀介が膝をついた。 「どうしたの? 兄さん?」 「いや、なんか? 疲れて……」 「生気を奪うっていう、あれじゃないかな?」 と、貴乃。 「俺が負ぶってやろうか?」 そういう春季に秀介は無言で蹴りを入れる。 「なんたって、可奈ちゃんの家だし……」 やや暑かったが、背中に冷たいものが走った。良介だけが元気だった。
これをつぶやくには、勇気がいります。何故なら、ここ北海道では熱帯夜なぞないし、日中の気温も本州ほどではないから。(昨日の最高29℃なり) それでも、例年になく暑いです。 京都の友人に怒られるぅ〜。
ともかく、40度なんて生きていけないかもしれないです。
「ふふっ、坊やたち。覚悟おし」 その美人な吸血鬼は手を伸ばした。 「ひっ! お、お前、なにをつけてるの?」 と、良介に向かって言う。 「はあ、ああ、これは、『魔』だよ。『自分が一番かわいいという思い』の魔。訳アリで居候中」 「ひいい、人間の根源的な魔がいるなんて。仕方ないわね。こっちのから……」 またもや、吸血鬼は悲鳴を上げた。 「あんたも駄目」 「なんだよ」 「精神が汚すぎるわ!」 「なんなんだよ、それ?」 「自分の心に聞いて見なさい! やっぱり最初に目に付けたこの子ね」 「ああ、どうも……」 変なものに好かれやすい秀介の前に、吸血鬼は手をかけた。 「どうやら、あなたはなんともないみたいね」 「血吸われるのは嫌なんですけど」 「遠慮せずに。リラックスしてね」 良介は、懸命にメモを取っている。『吸血鬼は本当に血を吸う。はたして吸血鬼に血を吸われた者は吸血鬼になるのか……』 「秀介! 馬鹿なことやめれ!」 春季が吸血鬼に殴りかかる。 「おとなしくし、坊や。その精神が洗浄されたらまたおいで!」 「おい、まさかだと思うけど。良介、助けてくれる気あるか?」 「ははは、兄さん。当たり前じゃないか」 「血を吸われてからと思ってねえか?」 「思ってる」 秀介は、暴れ始めた。 「このっ! 放せ!」 「逃がさないわよ、坊や」 吸血鬼は秀介を羽交い絞めにして、しっかりと押さえ込んだ。 「さあ、いただきましょうか?」 「兄さん、がんばってね」 「阿呆!」 吸血鬼がその首に噛み付こうとした瞬間、 「セバスちゃん、やめなさい!」 「ひいいっ! お嬢様。なぜこんなところに!」 可奈が叫んだ。 「セバスチャン?」 「いえ、セバスちゃんです。まことに恥ずかしい話ですが、この人はうちの使用人です」 可奈は深々と頭を下げた。
仕事場の学園だよりに、文章書けと言われている。はっきり言ってめんどい。書きたくもないのに書けといわれても、ねえ。 それでも、これも仕事だと割り切らねばならない……。ちなみに書いたところで何もでない強制ボランティア。
午後九時。街は外灯と民家のあかりだけだった。暗い。今日は月がでていない。 良介だけが元気だった。他はこれから起こる不吉な予感をぬぐいきれないでいる。 「この辺なんだけど……」 そこは、ごく普通の十字路だった。外灯が一つ切れ掛かっていて、チカチカと照らしている。雰囲気は、最高である。 「話によると、若い男性が通りかかると襲ってくるって」 「若い男ねえ」 綾名がちらっと、晴仁と冬季を見る。 「それは、若すぎ。岡崎君と、うちの兄ちゃんたちね」 そんなわけで、良介と春季と秀介がおとりとなる。 「いるわけ、ねえよな」 「でも、生徒が犠牲になっているわけだし。あながちでたらめじゃないよ」 兄の問いかけに良介がうれしそうに答える。 「お前は、なんでそんなに楽しそうなんだ!」 「そうかな?」 「そうだ!」 「しっ、なんか来る!」 春季が黙って十字路の北側の方を見ている。彼の野生の感はするどい、らしい。 「いい男、みっけ」 それは、南側から現れた。つまり春季が見ていた方の反対から。 「三人もいるの? 食べごたえありそうね」 黒のイブニングドレスを着た金髪の女はそういった。その眼は、血の色である。 「で、でででたあああ〜!」 春季が叫んだ。
題名に対して、「ないよ」 たまに、そういう気持ちになります。
「じゃあ、今夜九時に校門前に集合」 「……良介」 綾名はいつものことだと割り切り、ラーメン屋に向かった。
何を、どうすれば話は広まるのか? メンバーは大いに増えていた。 貴乃が、連れて来たのは同じクラスの、野田晴仁と中野冬季。 「部長、吸血鬼が見たいっていったんでつれてきました!」 「オッケー」 「え、吸血鬼? フランケンシュタインじゃねえの!」 「……やめれ、冬季。今更」 夏季と秋季は、自分の兄、中野春季と兄の同級生、岡崎秀介の二人。 「岡崎君、吸血鬼は若い男が好きみたいだからつれてきた」 「保護者にもなるよ」 「つーか、人んちの兄貴までつれてくるなよ」 可奈がポツリと言う。 「中野四兄弟がそろったわね……」 その言葉に、綾名がぞくりとする。 中野四兄弟。田学にその名を知らぬ者はいない。春夏秋冬。兄弟は凶大……。 出所不明な言葉が綾名の頭を飛び交った。 「今日は、出るかもしれないわ」 と、可奈は続けてポツリ。全員が黙った。 家が古びた洋館で、こうもりが巣食っていて、魔女で使い魔を使っていると言う噂がある彼女。本人は噂と負けず劣らずである。 「まさか、オカマじゃないだろうなあ」 と、晴仁。彼は、取り憑かれやすい。しかも、オカマの睡魔だったりオカマのマイナス思考だったり。そのせいか、本人も女装癖に悩まされることがあった。 「その線も、ないわけじゃなさそうね」 晴仁を見て可奈は言った。 「でも、私はあなたを守るわ」 「? 俺?」 秀介に向かって可奈は言った。 「一番、狙われやすそう」 「その、自信はある……」 良介の兄、秀介は高校生の時振られて以来、孤独を愛する大学生なのだが、変なものに好かれやすい体質で、怪しげなファンクラブ集団にストーカーされるなどの被害を受けている。 「まあ、そん時は俺も守ってやるわ」 「お前に守られるくらいなら、全身の血吸われて死ぬわい」 と、春季。中野家の長男である。その昔はプレイボーイで数え切れないほどの女をとっかえひっかえしていたのだが、今は男色の道をつっぱしっている。彼に何が起こったのかは謎だが、その相手は秀介である。先に書いたとおり、彼は、変なものに好かれやすい。 「兄貴、撃沈ー」 と、中野家、末っ子の冬季。スポーツ万能選手。そのためどこの部にも属さず、助っ人として借り出されている。普段は晴仁となぜか一緒にいる。今回も、誘われたので来たというものだ。 「そういうわけで、今夜は出そうだ、という、折り紙つきだ。期待して行こう」 良介はうれしそうに言って、現場へ向かった。
ホームページに載せている「田中学院」をはじめます。ホームページの方が進まないのは、更新するのが面倒くさいからです。(身もふたもない言い方だ) 田中学院は、悪ノリ悪ふざけで書いたので、話は「フレクア珍道中」よりもぶっ飛んでます。 まあ、短い間ですので、お楽しみください。
あ、詳しいことはホームページにありますが、分かりやすく(?)書いていくつもりです。
岡崎良介、田学の高等部二年。オカルト研究部部長(オカ研)は機嫌が良かった。何故なら……。 『平成の吸血鬼現る!』 などと、書かれたオカルト雑誌記事を読んで、その場所が意外にも近所だった、ということだ。 「部長、ご機嫌ねえ」 「……」 中等部二年オカ研部員、高山貴乃は無表情でつぶやく。言葉なくうなずくのは同じく中等部二年オカ研部員の東可奈。部長がくるくる回りながら喜ぶ姿をしばらく見てから提案する。 「部長、早速今夜から開始ですか?」 「もちろん!」 「じゃあ、今日は、毎月恒例の交霊会(ギャグではない)は中止して、今晩の準備のため、一旦解散ですね」 「いいよ」 「わーい、可奈ちゃん。チリドッグ食べよ」 「私、三段アイス……」 二人の女子中学生は、喜び勇んで部室を出て行った。 「やれやれ、あの二人は……」 まあ、いいかなどと思いつつ、彼も部室を閉めることにした。ドアに手をかけようとすると、勝手に開いた。 「あれ、良介? もう帰るの?」 高等部二年、倉本綾名。黒いまっすぐな髪は日本人形を思わさせる。そしてその容姿も純日本風美人であるが、なぜか、このオカ研部長岡崎良介の彼女である。その理由は謎で、田学七不思議の一つと数える人が多い。 「ああ、今晩の準備でね」 「じゃあ、一緒に帰ろう」 「部活は?」 「それがねえ、うち(剣道部)の主力全員体調不良で休みなのよ。だから今日は自主トレ。あたしは家でやるから。ねえ、トンデン軒でラーメンでも食べていきましょ」 「いいよ」 剣道部主将の彼女ははしゃいで彼を引っ張っていった。 「ちょっと待った!」 同じ顔の二人の女子生徒が二人を止めた。双子の中野夏季、中野秋季(あき)。高等部二年新聞部員。二人を見分けるのは兄弟でも難しいらしい。 「岡崎君、今日は何をするのかなあ?」 「え、ああ。今日は吸血鬼が出現するっていうとこを検証しに行くんだよ」 と、双子の片割れ。仮に夏季。 「ちょっと、良介。それ、ホント?」 「綾名はちょっと黙ってって。そう、やっぱり」 と、仮に秋季。 「うちの生徒でね、その被害者がでてるらしいの。でね、うちの(新聞部)部長が、オカ研部長ときょーりょくして」 「ネタとってきなさいって。まさにグッタイミング」 「じゃあ、今夜一緒に行くんだね」 「さっすが」 「話早い。じゃ、よろしくね!」 双子が去った。綾名が、何か言いたげにしていたが、それを良介にぶつける。 「今夜は私も行くっ!」
| 2004年07月18日(日) |
復活しました。(ザオリク) |
息子が使えます。父親はザオラル止まりです。酒の毒気が抜けると言う意味だったらキアリーですか? でも、本当に合ったらいいなと思う魔法は、ルーラ(一度行った街や国に一瞬でいける呪文。ダンジョンや建物の中で使用すると頭を打つ)ですね。
静かになった。 彼女はため息をついた。自分のため息でふと、フォーランズにいるあの男を思い出す。彼は苦手なタイプだった。 「大丈夫ですか?」 ゼデューに一方的に殴られたオーフはよれよれと立ち上がった。 「ううっ、なんなんだ? 一体」 「悪魔に取り憑かれるっていう言葉が本当にあるなら、ゼデューはその類ね」 伸びているゼデューを見て彼女はまたため息をついた。 「ルイお姉ちゃんは今どこにいるか分からないけれど、お姉ちゃんは楽しく旅をしていると思うわ。叔父様もエルフの……名前は忘れちゃったけれどいいお方だから。あ、魔法使いの人も一応、ね」 「ああ、やっぱりリュレイミアちゃんのまわり男だらけだああー!」 彼女は鞘でオーフを殴った。 「いってーな。何するんだ!」 「だから、落ち着いてください。とにかく、良識のある方々なので心配はないです。私からはこれだけですわ」 オーフは頭をさすりながら立ち上がった。身体はアザが残っているが、もう治ってきている。 「さすが、人間ではないだけあって治りは早いですね」 「まあ、魔族とまではいかないけどな。嬢ちゃんのおかげでリュレイミアちゃんが無事なことはわかったし、とにかく探すよ」 「そうしてください」 医者は何か言いたそうにしていたが、黙ってオーフを退院させた。騒ぎはこりごりらしい。 外に出たオーフは、どうしようか迷っている。 「飛べないのですか?」 フレクアが聞くと、彼はうなずいた。 「飛ぶの、下手なんだよ」 人間世界を飛びこなせるのはあまりいない、と彼は言った。空気が違うかららしい。 「人間世界の金はねえし……」 「お金を稼ぐしかないですね」 「どうやって?」 「……」
旅は仲間が多いと楽しい。 前にゼデューが言っている。でも、彼の場合怪しいものだ。 「いやあ、オーフさんが一緒になるとは思いませんでした」 「ああ、よろしくな。エセ聖職者」 「元聖職者ですよ」 彼女は、喧嘩と聞くと暴れだすエセ聖職者と、恋人を思うと暴れだす悪魔をつれて旅をすることになった。 「オーフ、あなたが入ったおかげで路銀が尽きかけてます」 「フレクアさん、それならこんな依頼がありますよ」 ゼデューが持ちかけたのは、畑を荒らすゴブリンの退治……。 「わかりました。やればいいのね、やれば」 このメリーレイク島でまともなウォンテッダーの仕事はないと思うとそんな依頼でも受けなければ路銀は得られない。 「やるからには、ちゃんとやるのよ」 半分は自分に言い聞かせて言った。
悪酔い中。とてもじゃないけどまともな文はかけないです。
毒をもって毒を制する。
フレクアにはうってつけのい言葉ですね。
なっているのも気づかなかった。夕べ、そんなに飲んだつもりなかったのに……。
そんなわけで、16日と17日、逆です。
二度と二日酔いにはならんと思っているにもかかわらず、どうして同じ過ちを繰り返すのか……。
お酒は、ほどほどがおいしいですね、やっぱり。
今日は、まだ具合がすぐれないので。
明日は、ちゃんと書きますよ。
飲みに行きます。看護婦さんと新職員の歓送迎会という名目ですが、誰がなんと言おうと飲みに行きます。 歓迎? この職場に入ったのが運のつきってとこだね。(笑)
酔ってへろへろだと思うんで明日は軽くあいさつ程度だと思います。
再び、病院の中に入った悪魔。名前はオーフ。美形が多いと言われる悪魔だが、彼は美形とは言いがたい。 「で、リュレイミアちゃんは、今どこ?」 勝手に応接間を使わせてもらい、そこのソファーに座る三人。医者はとりあえずほっとしている。 「うーん……少なくともここにはいないです。叔父様と旅していますから」 「な、なんですと?」 「あと、あのエルフの子と魔法使い……」 「な、ん、で……! まさか、全員男じゃないだろうな……」 「男の人だったけど、そんな関係では……」 「うおおお! リュレイミアちゃーん!」 (ルイお姉ちゃんも大変なのね……) 話の続きを聞こうとしないオーフが再び暴れだそうとする。 「待ってってくれ、リュレイミアちゃん! 今助けにいくからね!」 「落ち着いてください。今はどこをどう回っているかは分からないのですから……」 フレクアがオーフを止めようと、腕を掴む。 「うるせー!」 「きゃっ!」 オーフがフレクアを張り飛ばした。彼女はバランスを崩してその場に尻もちをつく。 「いったー……」 「俺を止めるんなら相手になるぜ、嬢ちゃん!」 彼女がふと、ゼデューを見る。不気味な言葉が耳に入った。 「相手は悪魔……喧嘩相手に不足なし!」 「ゼデュー……」 彼女は顔を引きつらせる。 「その喧嘩、俺が買ったー!」 「やめなさい! ゼデュー!」 悪魔や魔族……いろんな点に置いて人間は不利な立場にある。素手で悪魔に殴りかかったところで、悪魔にはなんの意味がないことを彼女は知っている。 「悪魔にはそんなの効かな……」 バグッ!
いい音がした。ゼデューがオーフの頬に右ストレートを入れた。 「まずは、フレクアの分だ。無抵抗の女子供に乱暴働いた分だからこれでチャラだ。後のは……俺が、楽しむ分だ!」 いつものことながら、言っていることはめちゃくちゃである。それが、正気だろうが狂気だろうが……。 「ぎゅあああ!」 悪魔の断末魔が聞こえる。最初の怪我どころではないようだ。 「あの、すいません、何が……」 お茶を運んできた中年の女性がおろおろしている。 「今、止めます」 彼女は、腰の剣を鞘ごと外し、それでゼデューを殴った。
はじめます。
二人はゆっくりと病院へ向かった。病院の玄関では、野次馬が囲っており例の悪魔が暴れている。 「おらおらっ! 見せもんじゃねえ!」 野次馬を追い返していた。 「とにかく、一日安静にしてください」 医者らしき中年は、その悪魔を中へ入れようとしている。 「だーかーらー、俺の怪我なんぞほっぽいても一日ありゃ治るんだ。俺は。ここからでたいんだっつーの!」 「それでは、私どもの責任があああ!」 「うるせっつーの! どこぞの悪魔より、人間の病人見れや!」 どうも、話はややこしくなっているらしく彼女らには何がなんだかわからない。 「ああ、いとしのリュレイミアちゃーん!」 悪魔が切なく(?)叫ぶ。 「リュレイミア?」 「一体どこにいるんだよー!」 「やっぱり君、一日入院してください」 医者が困った顔で訴える。悪魔は、出せと訴えている。 「あの……」 フレクアは、その中に入っていった。 「リュレイミアお姉ちゃんなら……」 「リュレイミアちゃんを知ってるの!」 医者を振りほどいて、その悪魔はフレクアに向き合った。 「ああ、まあはい」 「い、今、どこにいるんだよ!」 「まあ、話は、ここではなんですから、中で」 彼女は病院を指して言った。
えーと、市外とかは来月なんですが、市内はお盆です。八月の休みに遊ぶために今月します。嘘です。 「やれやれ、本当の旅の醍醐味は、こういうところにあるんですね」 のんきなことをゼデューは言った。 「そうね」 フレクアは冷たく返す。とにかく、野次馬はかなりいた。二人もその中に入る。メリーレイク島の名産スイカ畑は人だかりが出来ていた。 「この島に悪魔が来たのは、おいらの知っているかぎり三回目だな」 誰かが言った。ゼデューが知る限りは聞いたことがないと言っていたが、結構あることなのか、と彼女は思う。 人だかりで例の悪魔は見えないのだが、どうやら悪魔は気絶しているらしい。悪魔と言えど、空から落ちらた気絶するらしい。 「はいはい、どけてどけて」 担架を担いできたおじさん二人が道をこじ開けるように入ってくる。そして、その悪魔を運んでいった。 「見えました?」 「よく、見えなかった」 そして、無事病院へ運ばれたのを見送ると、街の人々はもとの生活へ戻っていった。 フレクアとゼデューは、食事中だったのを思い出して喫茶店に戻る。そして、食事の続きをする。 「野次馬は多かったけど、この町の人は落ち着いているのね」 デザートの西瓜シェークをすすりながら、フレクアは言った。 「三回目とか言ってましたしね」 「あの悪魔、どうなっちゃうんでしょう……」 彼女はふと、思い出した。そういえば、一度悪魔に会ったことを。 (お姉ちゃん、今ごろ、どうしているかな……) 西瓜シェークも底がつくころ、店の外からドンっ、という音が響いた。 「何事!?」 「事故ですか」 フレクアとゼデューが立ち上がる。 「あの悪魔、暴れていたりして」 「まさか、魔族でもあるまいし……」 しかし、彼女は嫌な予感をしている。 「大変だ! 悪魔が暴れだした!」 町の人が叫んだ。 「……」 「……」 二人は、再び顔を見合わせた。
何を書くか、だね。 京都の友人が気に入ったという、例の二人の話でも。 ちなみに、フレクアの双子の兄の名前、忘れた。
フレクアとゼデューは南西の島、メリーレイク島に流れ着いた。本来ならばサルディクルディ大陸に向かうはずだったが難破しかけたために、メリーレイク島に緊急入港した。 「まったく。ついてないですわね」 「まあ、これも旅の醍醐味です」 ゼデューの言葉に彼女はあきれた。何故なら、何か悪いことが起きても彼はいつもこの台詞を吐くからだった。 (きっと、自分が殺されかけてもこの台詞を吐くんでしょうね……。) と、彼女は本気で思った。 港に近い喫茶店で軽い食事をしながら今後の行き先を決める話をしていた。本来ならばサルディクルディでまともな依頼を探すつもりだったのだが、田舎に「ど」が付くメリーレイク島であれば、今までに受けていた依頼と大した変わらないだろう。 猫探しに始まって、牛追い、犬を追い払う、畑の見張り、渡り鳥の調査などなど、彼女が思い描いているものとは程遠い依頼ばかりだったのだ。その依頼を受けるのはいつもゼデューである。 「あ、そういえば知ってますか?」 ゼデューがトマトソースを絡めたパスタをフォークでまきながら聞いた。 「何を?」 「ここは、悪魔が降りる島とも言われているんですよ」 「ふーん」 毎度のことながらゼデューは各地に関して結構物知りだった。長く旅をしていたということは聞いていない。 「ねえ、あなたはどこの出身?」 ふと、尋ねてみる。今までお互い、身のうちの話はあまりしたことがない。いつでも聞けると思うからなのかもしれない。 「はあ、生まれたのはアインマルト島で、五歳までは妖精主の大陸のイレグディンド、その後クレンム大陸の南のほうに住んでそれから……」 「どうゆうご家庭?」 「はあ、両親共に商人ですから……」 「……」 自分の家庭のことも言えないが彼女はため息をついた。 「ああ、ただ一度も行ったことがない国はビアソーイダくらいですかね」 「あっそ」 小さくぎくりとしながら彼女は気のない返事をする。 「一度行ってみたい国ですよ。小さいながらもにぎやかな国で、噂によると王族の方々は皆剣術に長けていて放浪癖があるとか。面白い国ですよね」 「そうね」 彼女はかなりぎくりとしながら気づかれないよう平静を装っている。 (まあ、別に隠すことじゃないけどね。) ただ気恥ずかしいので、黙っていた。 「で、なんでここは悪魔が降りる島って言われているわけ?」 「ああ、一説によりますと、悪魔がすむ世界とこの島の上空がつながっているって言われているんですけど……本当に降りてきたって言う話は……」 そのとき、 「大変だ! 空から悪魔が降って来たぞ!」 と、外から声がした。 「……」 「……」 彼女たちはしばらく顔を見合わせていた。
ドラゴン話。いいのか、こんな急で。 まあ、だから、気まぐれ日記なんだけどね。 明日はまた、何を書くか考えねばっ……!
ところで、大人の皆様、義務を果たしてきましたか? 参議院選挙の投票。 仕事前に行ってきましたよ。(遅番だったから) あいかわらず誰に入れて良いか分からず……。若者の投票率が下がるのはここに理由があるんでない? でも、だからといって投票しないのは、駄目ですよ。そのうち、罰金なんか取られちゃったりして(と、仕事場のおばちゃんが言っていた(笑))
どう見ても、レストランとかで見かける、ナイロン袋入りのおしぼりだったんですが……。あれで、ハンドル・ダッシュボード拭いたら真っ黒になっちゃいますよ? ちなみにジョモ……。コスモで「内側拭いてくださいと」雑巾かしてもらったことはあります。
かなり時間が経った。まだグラスドラゴンが眼を閉じている。ルヴィアは待ちきれないでうろうろし始めていた。外は真っ暗になっていた。 「そうだね……多分、丸い物になっていると思うわ」 眼を開けたドラゴンは言った。 「そうか、ありがとうフェリエス」 「ちょっと、待て」 と、ルヴィアが待ったをかける。 「なんだ、その丸い物って……」 「エミィシェルの魂がかたどったものだ。そのくらいわかるだろう」 「そうじゃなくて、なんだ、その大雑把な表現は」 「仕方ないだろう。せいぜいわかるのはそれくらいが限度なんだ。少なくとも三角や四角ではない」 「……それで、探すつもりなのか、セルヴェス」 「まあ、時間はあるはずだ。じゃあ、これで失礼する。世話になったなフェリエス」 去ろうとする彼らをグラスドラゴンは止めた。 「これだけは言っておくよ、セルヴェス。ジグルという人間は生きている。それと、あの子の首を切った人間……ドラゴンスレイヤーがいることを覚えてなさい」 「……そうか、そうだな。気をつけるよ」
彼らが帰ってきたのは翌日の昼だった。当然ながらヴィニーはかなり不機嫌である。 「今日も泊まるわけ?」 「悪いが、疲れた。寝る」 ヴィニーは騒ぎ立てたが、三人はぐっすり眠った。仕方がないので彼は散歩することにした。この辺境に来て何度目か、もう忘れてしまった。道が分かれているのでいつもと違う方を歩く。こっち側は初めてだった。 「なんだよ、もう……。明日には絶対出発、そうだ。たたき起こすからね……あ、今日のうちにしたくしなきゃ」 などと、一人で言っていた。ふと、草むらに眼をやると、きらっと光るものがあった。よく見ると、コインだった。 「これ、どこのお金だろう?」 金色で、丸く、少し大きめ。読めない文字書かれていた。この国のお金ではないと思った。ヴィニーは何気なしにそれを拾って内ポケットにしまった。 そのうち、続きを
| 2004年07月09日(金) |
ガソリンスタンドの怪 |
今日、仕事帰りガソリンスタンドに寄った。でも、手持ちのお金がなく、二千分のガソリンを入れてもらった。で、待っている間にお兄さんが、 「おしぼりどうぞ!」 何に使うんだろう……。いや、冷たくて気持ちよかったんで頬に当ててました。 いきさつを聞いたグラスドラゴンはため息をついた。そんなため息で彼らは吹き飛ばされそうになったが。 「それで、あたしに何の用だい? まさか、あたしに人間の姿になって一緒について来いっていうんじゃないでしょうね」 「まさか。……エミィシェルを探して欲しい」 「難題を持ってきてくれたわね……。死んだドラゴンを探すのは一苦労なのは知ってるだろうに」 「そこを、何とか……」 「まあ、お前との仲だからね。やってみるさ。その前に……」 彼らの後ろから声がする。 「先客がいるぜ」 「構うものか、ものにした方が勝ちだ」 それは、彼らをうんざりさせるのに十分な会話だった。ドラグーンを夢見る無法者たちだ。ルヴィアが嫌そうな顔をしている。 「あんたたちは奥に」 彼らはグラスドラゴンの住処に入って行った。 「人間ごときに使役される私ではない、立ち去りなさい!」 「ここのグラスドラゴンはかなり歳がいっていると聞いた。力づくで手に入れてやる!」 男が二人でかかっていった。しかし、地面の草が伸び男たちに絡まっていく。 「さあ、どうしてやろうか? しばらく考えるわ」 グラスドラゴンは奥に入っていった。 「相変わらずだな、フェリアス」 「いつものことだ。さて、探すとしようか」
で、見つけた変り種。 それは「鯛型 お好み焼き」。もはや寿司ではない。ミニ鯛焼き型で焼いたお好み焼き。言わなくてもいいが、その名の通り鯛型をしている。そして意外に美味。細かく刻んだイカやえび(あまったネタ?)が入っている。
その日はヴィニーを宿において、山登りをしていた。ヴィニーが何か文句を言いたげだったが、なんとかなだめておいた。 あの辺境の村のそばの山に見覚えがあることを彼は思い出した。そして、その山に登ろうと言い出した。 「なんで、あたしたちまで? 結構疲れるんだけど」 ルヴィアとロイタスの体力は人間より少しある程度。もちろんドラゴンだった時より遠く及ばないが。 「お前たちは、知らんだろ? グラスドラゴン」 「グラスドラゴン?」 「聞いたことはありますが……。セルヴェス、お知り合いですか?」 「ああ、まあ。若いころは、いろいろな。知らないのか、グラスドラゴン……フェリエスはこの辺の長だ」 「長!?」 「だから、挨拶に行こうと思ったんだが」 「ヴィニーを置いていったのは何故です?」 「ああ、すごい、ルヴィア以上に人間が嫌いなんだ」 日が傾くころ、その洞窟に着いた。そこがグラスドラゴンの住処だという。その地面は草で覆われている。 「フェリエス、いるか?」 しばらくすると、身体が草花で覆われたドラゴンが顔を出した。表情はあまり分からないが機嫌が悪そうな顔をしている。 「久しいな」 「なんだ、セルヴェスじゃないか。人間を二人も連れてどうした? とうとう人間の配下となったのか?」 「よくわかったな、フェリエス」 彼は少し驚いた。 「お前は独特だからな……。そこの二人をどうしてやろうか?」 「やめてくれ。前にも話したことがあるだろ? あれが、ロイタスとルヴィアなんだ」
| 2004年07月07日(水) |
♪竹ーに短冊 七夕祭り |
多いは嫌よ ろうそく一本ちょうだいな♪ (「多いは嫌よ」の部分は、「大いに祝おう」と歌う人もいます)
てなわけで、今日は七夕。地元は今月がお盆で七夕。(市外に出ると八月に七夕、お盆というのが多い) で、市内の子供たちは(小学生までくらいかな)ろうそくを求め、あちこちの家を↑のような歌を歌って回るというのが風習。今はお菓子目当てなんですが。(感覚的にはハロウィンみたいな感じ)今はお菓子に箔がついて、悪習だという人もいるんですがね。 なぜ、こんな風習があるのかというと、私が聞いた説では、戦時中(戦後?)ねぶた祭りにつかうろうそくが不足し、子供たちに集めさせていた、という話。あくまでも私が聞いた説であり、今思えばちょっとつじつま合わないような気がします……。ちなみに今も昔も主流は「うまい棒」 リッチな家では小袋菓子とか。(今こっちの方が主流かも)昔は、ホントに飴玉一個だったんだろうなあ。 私が子供の時は薬屋に行けばおもちゃの指輪がもらえるとか、本屋行けば雑誌の付録がもらえるとか、ありました。でも、一番の記憶は、ろうそくの束になった(三十本くらい?)ものとか、ゆで卵……。(ザルに山積みになっていた記憶が)
あ、もう一つ歌があったんだ。あんましメジャーじゃないけど。
♪出ーせ出ーせ ろうそく出ーせ 出さないと ひっかくぞ 今日は、これでいいかしらん?
一日休みでだいぶ疲れがとれた。�垢發世い嵜覆漾△舛腓辰箸曚�ほく。
食事をしなければ生きていけない。眠らなければ生きていけない。人間はそんなことに時間を取られならがもその寿命は短い。彼は改めて思った。自分も、人間と同じように寿命は短いのだろうかとも。 それでも、人間として生きるのは新たな発見があって、新鮮で、楽しかった。ヴィニーは細かいところを何度でも教えてくれた。だから、今のところ不便なところはない。 「さて、どうしますか? セルヴェス」 ロイタスは聞いた。辺境の宿にとどまって三日目の夜中だった。いつまでもここにいるわけにはいかない。 「どうするって?」 彼は気のなさそうに聞き返す。 「このまま当てのない旅をしますか?」 「そうだな、エミィシェルを探そうか」 「それは、また難儀ですね」 「ああ。それでも、彼女は私の……」 「そうですか。私たちはあなたに付き合うしかないですからね」 「すまないな」 「いえ、結構楽しいものです」 「お前はいいかもしれないが、ルヴィアは迷惑だろ」 「いえ、彼女なら、多分大丈夫ですよ」 「そうかな。もし嫌なら、どこかでひっそり暮らすとか……」 「それも、彼女の性には合わないでしょ? あなたは気にせずにいればいいのです」 そういうものなのか、と彼は思ったが、ロイタスがお休みといって寝てしまったので、彼も眠る。 翌朝、ルヴィアにちらりと、昨日ロタスに話したことを言うと、 「そんなことをしても元の姿に戻るわけじゃないんだ! あんたが嫌だって言ってもあたしはついていくよ」 と、言われた。ヴィニーがそっと耳打ちをする。 「ルヴィア、人間が食べるものが好きみたいだよ」 それで、彼女はついて行くと言っているらしい。
前日の疲れがまだ残っている状態。早番ということもあり、ぐったりん。
バンドン王国の王宮は、少しばかり混乱していた。 摂政を務めるジグルが行方不明となり、安置されえいたドラゴンの首がなくなった。 それだけである。王宮はすぐに代理の摂政を置いた。 しばらくして変わったことは、病弱であった幼い王が元気になったということだった。 「ジグル氏が毒物を少しずつ飲ませていた」 と、ナーシャが後に説明した。そして、彼女はそのつど解毒剤を作り飲ませていたとも。 「知っていて何故教えなかった?」 と聞かれると彼女は、 「教えれば、誰か止めたのですか」 と返した。ジグルは、それほどの権力を持っていた。 「あのドラゴンたちに感謝しなくてはね」 彼女は幼い王に、物語のような事実を話した。 彼女は国が破壊されたことは知らないが、確かにドラゴンに会い、あの首だけのドラゴンを送って欲しいと頼んだことを覚えている。
一ヶ月くらいやってますが、効果なし。私は三日坊主らしく、一週間くらい忘れていたりしていたから。それと、夜にしか摂取していない。なにより、使用すると料理が苦い。 働く人は朝食食べたがいいかもしれない。(あと、食事療法を行っている人なども)腹が空いてめまいがするから。(かなり空腹になっているし)
今日は、仕事場での学園祭で、かなり疲れた。おやすみ。
PS2版、ドラクエ�后�ゲオにて、\3940なり。五千円札が入っていたので買ってしまった。 特典DVD、面白かったです。 体験版であればもっとよかったかも?
「話は、妖精主が教えてくれたよ」 「なんで、お前がついてくるんだい?」 と、ルヴィア。別に邪険にしているわけではなく、不思議に思ったからだった。 「人間のことは人間に聞くのがいいからって妖精主が言っていたんだ。それに、お金とか全部僕に預けたじゃない」 ヴィニーはそばにあるイスに座った。 「おなか空いたよ」 ヴィニーの言葉に、三人は同感した。 「?」 「?」 「?」 ドラゴンに、食事をすると言う行為はあまり意味がない。よって、彼らには空腹というものはなかった。 「セルヴェスは、人間になってしまっているから不思議はありませんが……どうやら私とルヴィアも食物を摂取しないとならない身体になったようですね」 「そうだね」 「これが、人間が感じる空腹ってやつか」 彼の言葉をヴィニーが正す。 「腹減ったって言うんだよ」 「そうか。ヴィニー、では、何かうまいものを見繕ってくれ」 メニュー表とやらはこれでいいのか、とテーブルに備え付けている冊子をヴィニーに渡した。 「そういえば、あのバンドン王国はどうなったんだろう?」 もう、今では知る由もない、その国のことを彼は少しだけ思った。
また発注忘れたよ。立て続けで忘れてる。なんだか忙しくて見直しする間もなかった。でも、かえって手間になるし。(明日休みなのに届けなきゃなんない)八百屋さんに、「大丈夫かい?」などと言われる始末。 ホントに、私、大丈夫なんだろうか?
バンドン王国の王宮は、すでに半壊していた。 彼が、やったのだ。 「セルヴェス、やめなさい!」 ロイタスが駆けつけてくる。静止する言葉も届かない。彼は残りの半分を吹き飛ばした。 「こんなことをやったら、どうなるかわかってるだろ!」 ルヴィアが叫ぶ。それでも、彼はまだやめず、今度は街を壊し始める。街は一吹きでドミノ倒しのように崩れ、それを幾度も繰り返された。 「止めますよ、ルヴィア」 「無理だよ。ああなっちまったら、止められない」 「ダメ元です。このままだと……」 「もう、妖精主に任せた方が、いいかも」 「いや、それだと」
時間が止まるのがわかった。ドラゴンたちを除いて。 「まったく、セルヴェス。あなたときたら……」 青白い透き通るようなものが彼の目の前にいる。それは美しい女性をかたどっている。 「妖精主……」 彼は、やっと、自分の周りを見ることが出来た。 「派手に壊したわね。直すのが手間だわ」 「……」 「感情に流されるあなたは、どんな人間よりも人間らしいわ。そこがいいところでもある。でも、眼をつぶるわけにも行かないわ」 妖精主はにっこりと笑んだ。
そこは、今までいたバンドン王国のはるか南に位置するミノネという小さな国の辺境の村だった。 「全く、何とか言ってごらんよ」 ルヴィアは明らかに機嫌の悪い声で言った。その声が食堂に響き、ちらほらといる客が彼らを一瞥する。 「まあ、ルヴィア。妖精主は寛大な処置をしましたよ」 と、ロイタス。 「……」 ルヴィアも不機嫌だったが、彼も不機嫌だった。 「突然暴れだしたのはあんたなんだから、あんただけ罰があるはずなのに、あたしたちにまでとばっちりきたんだから!」 妖精主は、王都を戻した後、彼らをこの辺境の村まで飛ばした。 そして、彼に言った。 「しばらく、人間としてこの世を生きなさい」 ロイタスとルヴィアには、 「あなた方二人もいて、セルヴェスを止められなかった。だから彼と共に人間として生きなさい」 と、言った。二人には、ある程度のドラゴンの能力があったが元の姿には戻れない。セルヴェスはすっかり人間なので、その能力も今はない。 「全く、こんなことになるんだったら助けに行かなきゃ良かったよ」 「それだと余計、妖精主のお咎めがありそうですよ」 「これ以上のお咎めって、何さ?」 そこへ、食堂にヴィニーが入ってきた。彼はなぜか一緒についてきた。
健康診断の日。体重についてはもう諦めてます。去年採血がへたくそな人に当たり、腕に大あざが出来た。まるで薬物常習犯みたいだと母に言われた。マジで、保健センターに文句言いに行こうかと思った。今年は一発で決めてくれて刺した跡しか残ってない。良かった良かった。
ナーシャに連れられ彼は城とは別の建物に向かった。途中、ジグルが案内することになる。 「あのドラゴンをあなた方の方法で送ってあげて欲しい」 ナーシャはそっと耳打ちした。 「送る?」 「死ぬと人間は葬儀をする。ドラゴンも何かするのでしょ?」 彼女との会話はそこで断たれる。 「では、ジグル様、よろしくお願いします」 「分かりました。それにしても、そんなに見たいのですか? あれを」 「だから、何だというのだ?」 「ああ、ナーシャは何も言わなかったですか? まあ、いいでしょう」 その離れは簡易なレンガ造りの小屋だった。人、一人横になれるようなスペースはない。中は暗く何も見えなかった。中に入ると、ジグルが扉を閉める。 「すいません、今、明かりをつけます」 ろうそくに火が灯る。その小屋の奥に小さな祭壇があり、その上にはビロードの敷物そして、ドラゴンの首。 「わが国で、最初に捕獲したドラゴンですが……今は見ての通りです」 彼の足元から、からん、と音がした。それが数回続く。あの淡く光る球がいくつか落ちていた。 「ドラゴンティア……。これが、そうですか?」 ジグルがそれをつまもうとした時、彼は言った。 「こんなところにいたのか……」 ジグルに向けてではなく、その首に向けてである。 「お前がいなくなって、何年も探した。人間が好きだったお前は人間に混じってしまって見つからないとも思った。なのに、こんな形でお前に会えるとは……」 彼は、その首を撫ぜる。人間が赤子を撫ぜるのと同じくらい優しく。 「お前は、何になる?」 その意味をジグルは知らなかった。彼が撫ぜていると、その首が消えていく。しかし何も残らなかった。 「何にも、ならないのか……。お前の魂はもう、どこかに言ってしまったんだな、エミィシェル」 彼は少しの間、ほうけていた。まだ、その手にドラゴンの首があるように。 そして、その小さな小屋は一瞬で跡形もなく崩された。
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