気まぐれ日記
DiaryINDEX|past|will
は、明日からであって今日ではない。次の日もそのまた次の日も。 昨日のあるあるで、にがりのダイエット法を発見。マグネシウムの吸収阻害作用でやせるとのこと。それで栄養失調にならないのかと思うけど、まあ試してみる価値大。
宝石職人は人間についての話しをする。要するに、人間とは良い人もいれば悪い人もいると言った話だった。それは彼も知っていることなのだが、よく聞いおいた。彼が思っている以上に人間とは複雑な生物だったからだ。更にこの話がすべてでないと老人は付け加えた。 「それは、王都で換金するといい」 もらったダイアを指して言う。 「これは、人間にとって高価なものなのだろ? もらっていいのか?」 「かまわん。こんな小さな村じゃ、買い手がおらんし、こうしてまた新しい原石を手に入れたのだ」 彼は、原石を二個置いた。そして、加工したダイアと一つ分の原石の金をもらった。 「できれば、ドラゴンの姿も見たかったが」 「ここに帰ってきた時にでも」 「そういえば、お前さんの名前は?」 彼が口を開こうとした時、少女が入ってきた。 「おじいちゃん……あ、お客さん?」 「孫だ」 人間の家族構成で、この老人の子供の子供。彼はすぐに理解をする。 「こんにちは」 人間の挨拶、昼ころにする挨拶をすると、少女からも返ってきた。 「こんにちは。お客さんじゃ、邪魔かな」 「もう、出るから大丈夫」 少女は老人の顔をちらっと見た。老人がうなずいている。 「世話になった。ありがとう」 「ああ、お前さんが帰ってくるまで生きていればいいな」 彼はドアに向かって歩いた。老人が、もう一度名前を尋ねた。 彼は、ドアの前で足を止めた。 「セルヴェス」 「そうか、また会えるといいな、セルヴェス」
| 2004年05月30日(日) |
つーか、自分がひねくれてます。 |
名前の由来。(由来というほど大それたものじゃないけど) 「デント」→「電灯」 「スイ」→「水銀灯」 「カイ」→「懐中電灯」 「ホタル」→「蛍光灯」 一応、光の戦士だし……。
今日、うちの母がキーボードを買ってきた。何故なら今までのが小さくて使いづらいといっていたからだ。で、当然今これを書いているのが新しいキーボードなのだが、今までのに慣れた草にとっては……「でけっ! 打ちづれえ!」 なんか、いつもの倍かかっているような気がします。
ドラゴンの話。 今書いているのは、少なくとも七年前に書いたものを、リメイクしてます。短編です。 未だ、ドラゴンの名前(セルヴェス)でてませんね。最近の傾向です。ちなみに最初はセルヴェストだったんですが、長ったらしいので一字消したら良くなりました。(いいのか、それで) 彼が旅に出る理由は、昔書いた時と全く同じです。 あと、ファイアードラゴンのルヴィアですが、最初はオスでした(?)。なのに後に書いた小説で再登場させた時は、メスとして出しました。ここでも、メスです。昔書いたことなんて、無視です。 そういうわけで、昔書いた話とはやや違いがあります。 かなり最初の方のキャラ日記にてセルヴェスの日記(実はルヴィアの日記もあるんだよ)もあわせてお楽しみください。
では、また明日。
FF�気錬歓佑北樵阿鬚弔韻襦�その昔、中学の社会科の先生は、ドラクエ�靴離僉璽謄�に名前をつけるのに何時間もかけたらしい。 光の戦士ってことで、光にまつわる名前をつけた。今思えば、「ウタダ」とかもありだな、と。ちなみに、「デント」「スイ」「カイ」「ホタル」と名づけました。ひねってます。
宝石職人の店はすぐに分かった。人間の文字も知っていて良かったと思う。ドアを開けると、老人がこちらを見ないで挨拶をした。 「おはよう。早いな」 「おはようございます」 「おや、違った。お客か」 誰かと間違ったらしく、老人は彼に改めて挨拶をする。 「何か?」 「宝石の原石を買い取って欲しい」 「ほう。あの山から原石を? どれ、見せてみなさい」 彼は袋からそれらを取り出す。 「ほう、これはこれは。生きているうちに見れるとは思わん買った。すまんが、こんなには買い取れない。一つだけ買い取らせてもらうよ」 「なぜ?」 「こんな立派な原石を全部買い取ったらわしが破産する」 「……そうか」 「これは王都で買い取ってもらうと良いよ。ドラゴンよ」 彼は、驚いた。 「何故、分かったんだ? なんかおかしいところがあるのか?」 「いやいや、お前さんの変身は大したものだ。しかし、この原石はあの山でもドラゴンがいるところでしか、取れないのだ。だからこれを持ち出すのはドラゴン本人ではないかと思っただけだ」 「……驚いた」 「何故、村に出てきたのかわからんが……」 彼はその理由を話した。老人はイスを用意して座らせた。彼の話が終わると老人は笑った。 「それで、住み慣れた巣を離れたと言うのか。まさか、生きているうちにこんなことがあろうとはな。いいだろう、これは餞別だ」 「餞別?」 「ちょっと、まっとれ」 老人が一つのダイヤを持ってきた。 「あの山の原石を加工したものだ。お前さんにやる」 その昔、彼が人間にやったものを老人は譲り受けた。 「それと、少し人間の話をしよう。お前さんの旅にも役に立つはずだ」
| 2004年05月28日(金) |
ちょっとだけ変えちゃった |
日記紹介文を変えてみました。こうやると、毎回変えなければならなくなっちゃうよね。まあ、いいや。
昨日FF�気鮹羝鼎嚢愼�。冒頭の「めまいすらかんじる」には、とても同意しました。いきなりフィールドに投げ出され、どこにでも行けっ!と言わんばかりの態度に、めまいを起こしたのはゲームのやりすぎだけではないはずだ。(笑) 古きよきゲームかな。
畑仕事とはどんなものか。彼は中年の女性に教わりながら行った。 「これは引き抜いていってちょうだい」 人参を引き抜き、それを洗って、かごに詰める。それの繰り替えしだった。 「あんた、早いんだね。若いから体力あるのね」 「これくらいなら」 やはり人間とは違うのだ、と彼は思った。ただ慣れないことをして、だいぶ疲れは感じた。 「二日は見ていたけど、こんなに早く終わるとは思わなかったよ。助かったわ。約束どおり、ご飯ご馳走するわね」 彼は、その中年の女性の小さな家に招かれる。人間の家には初めて入る。今までは入れなかった。ドラゴンである彼にはすべてが小さい。家には女性の夫である男がテーブルについていた。 「ああ、あんた。起きてたのかい? ここまで歩いて」 「畑を考えるといてもたってもられんが……」 「無理はしないでおくれ。まだ治っちゃいないんだから。それに、今日旅人さんが手伝ってくれたんだよ」 「おはようございます」 彼はその男性にも挨拶する。男性は挨拶を返し、世話になった礼を言った。 「だから、朝ごはんでもご馳走しようかと思ってね。まあ、いつものやつだけどね」 パンとミルクとさっき取った人参をスティック状に切りボイルしてマヨネーズを添えたものだった。 パンとミルクは知っている。 「これは食べ物だったのか」 野菜については情報はあまり得なかったらしい。 「おや、人参はお嫌いかい?」 好き嫌い以前に、食べたことがない。 「いや、いただきます」 食べる時にも挨拶はあることを思い出し、口にする。「どうぞ、おあがり」と女性は言った。 男性がすでに食べているので、見てみると人参をつまんでマヨネーズにつけて食べている。 「私たちは歯が弱くなったのでね、若い方なら生でもよかったかしら」 「かまわない」 彼は真似て食べた。その素朴な味に彼は驚いた。 「あ、うまい」 「取れたてはどんなものでもおいしいんだよ」 人間の食べ物はドラゴンにも合うらしい。すべてを平らげる。 「若い方には足りなかったかしら?」 「いや、もう十分だ」 「そう、よかった」 「ご馳走様です」 「お粗末様。もう、宝石職人は起きていると思うよ。この村でも大きな家だからすぐ分かるよ。看板も立っているしね」 皿を片付けながら彼女は言った。夫の方は動けずにせわしなく周りを見る。 「その足は?」 と、聞いてみた。彼に治せるわけではないが気になっていた。 「ああ、これか。転んでしまってな。村のヤブはくじいていると言っているが……何か違うようでな」 「ふうん」 彼は男性の包帯で巻いた足を見た。何かがまとわりついている。いたずら好きの妖精たちが仕掛けた糸だった。何かを捕らえようとして足に絡まったらしい。人間には見えない。彼はそっと触れた。糸を切ったのだ。 「妖精主の加護がありますように」 「へえ、若いのに妖精信仰なのか?」 「ああ、まあ」 人間はどうか知らないが、ドラゴンにとって妖精主はすべてを統べるものだった。ドラゴンは妖精の内に入る。 「昔はこの村も妖精を信仰したが……今じゃ、ちっとも」 「そうか……」 「この村に来るものは山に住むドラゴン目当てでな。全く、ドラゴンは妖精主の子なのに、罰当たりな……」 「あんた、若い人にそんな愚痴を言っちゃだめよ」 「しかしなあ」 「さあさ、旅人さん。引き止めてごめんなさいね」 「いや、かえってご馳走になった。ありがとう」 「いいえ、こっちも助かったわよ」 もう一度、礼を言い女性の家を出た。
いい天気で太陽に当たりすぎて、疲れた……。こんな阿呆な休みでいいのか? 原石を山賊たちに見せた。 「親分、こりゃ、ダイアモンドの原石でっせ」 「ああ、こりゃすごい」 山賊たちが言い合う。 「それ、金になるのか?」 「ああ、もちろん……です」 「村の職人にもって行けば換金してくれます」 妙な態度で接する山賊たちに少し戸惑いながらも、彼はうなずいた。 「こんな石ころが、金になるとは……」 ドラゴンの姿で持てるだけ持ってきたが、人間の姿ではそれの半分も持てない。山賊からもらった袋は大きかったがそれでも余した。 「これがそんなに値打ちがあるとは思わなかった。世話になった礼だ。もらって欲しい」 彼は持ちきれない原石を山賊たちに譲った。これを住処に戻してくるのも面倒だからでもある。 「じゃあ、私はこれで」 「あ、ありがとうございますっ」 山賊たちは呆然と彼を見送った。
朝早く、村に着いた。ずっと歩き続けた結果である。 村に入ると畑仕事をしようとしている中年の女に話しかけられる。 「おや、旅人さんかい?」 「おはようございます」 人間には、三種の挨拶があることを彼は知っている。朝と昼と夜、みな挨拶のしかたが違う。ともかく、「おはよう」というのが朝の挨拶で「ございます」とつけると丁寧になる。とりあえず、試してみた。 「はい、おはよう。あんた、ここまで寝ずに来たのかい」 「そうだ」 「山賊とかに会わなかったかい?」 彼は少し考えて、無難に答えた。 「いや、会わなかった」 「運がいいのね」 「ところで、宝石職人っているか?」 「宝石職人? ああ、まだ寝てるよ」 「そうか、いつ起きるだろう?」 「朝は遅いから昼前だね。あんたも少し休んだら?」 「疲れてないから大丈夫だ」 「あら、そう。じゃあ、私の畑を手伝ってもらえるかい? お礼に朝ごはんをご馳走するよ」 人間の食べるものには興味があった。ドラゴンは食べるものをあまり必要としない。食べても食べなくとも生きていける。だから、彼はそれを承諾した。
| 2004年05月26日(水) |
ひさしぶりにゆっくりしようか、と |
明日休みなんで久しぶりにゆっくりしようかと思ったら、朝一でやることが出来た。さらに、車の修理(ボンネット開けて見ないと分からない箇所)が入っている。銀行で給料おろして振込みしなきゃなんない。
新しい自分の棲家をさがすのもいいかもしれない。とにかく、ここはもう、離れることにしよう。 彼は歩いた。歩くという行為は慣れていなかったが、人間の視線で山道を歩くことは楽しいことだと思った。木々ですら高く感じて新鮮だった。 山を降りると村があるはずだがなかなかたどり着かない。上から見る景色とここから見る景色とは全く違っている。まだまだ山道は続いている。彼は、空から見慣れた景色の記憶を頼りに山を降りる。夜になった。 「人間って、夜は寝ているんだよな?」 それが、一般論であることを彼は身をもって知った。 山賊……そんな職業があることを彼は知っていたが、それが夜働くことは知らなかった。彼一人をぐるりと大人数で囲んで、偉そうに話しかけた。 「おい、兄ちゃん。度胸あんな」 「この山にはウィングドラゴンがいるんだぜ?」 「もっともずっと寝ているんだがな。それより俺たちの方が怖いんだぜ」 「そうそう、俺たちゃ、この山の山賊って奴だ。夜だろうが昼だろうが通った奴の身ぐるみはがすのが生業さ」 「朝は、何をしているんだ?」 「朝は睡眠時間さ」 「ふーん」 ドラゴンには朝も昼も夜もない。寝たいときに寝れば彼のように五十年眠り続けるのだ。 「そうゆうことだ、兄ちゃん。金目のもの全部おいてけ」 「ない」 「……」 「兄ちゃん、そうゆう冗談はよくねえぜ。旅をしているってことはなあ、それなりに金を持っているんだぜ」 「そうなのか?」 そもそも、彼に金という感覚はない。そんなのがあることを知っているだけだった。 「そうか、知らなかった。うーん」 金がなければ旅が出来ない。それを知り彼は少し考えた。 「金とはどうやって得るんだ?」 山賊たちは顔を見合わせた。真顔で聞かれてさすがに、これは変だと思った。悪いことをやっている割に面倒見がよい彼らは、互いにうなずいた。 「普通は労働で得るんだ。俺たちは人から奪って得ている」 「……宝石とか、そんなんでも金は得られるのか?」 前に来た商人の話を思い出す。その商人も彼を見世物にすると言い出したので追い返したのだが。自分の棲家にはたくさんその原石が転がっているらしい。 「ああ、持ってればの話だがな」 「仕方ない、戻るか」 しかし、このままの姿で戻るのはかなりの時間がかかる。彼は一度変身を解いた。そして、その場を飛びあがる。 「う、ウィングドラゴンだ〜!」 山賊たちの悲鳴と喚声があがる。おたおたと走り回った。彼には良く分からなかったが。 「おい、お前たち。そこにいてくれ」 「ひいっ! なんでだ?」 「いや、目印代わりに」 「目印?」 飛び去っていった彼からの返事はないが、山賊たちが疑問を持ちながらもその場で待機していた。
気温もちょうど良い暖かさ。でも、忙しかった。給料おろし損ねた。
友人へ だいたい昔書いたとおりだと思うけど、微妙に変えてはいると思うので、投げ出さず見捨てずに読んでおくれ。
「こんなものかな?」 しかし身を映すものはない。後で見てみよう。とりあえず格好は人間を真似た。着る物もあの時の人間が着ていた服を再現する。服を着ているように見えて実はうろこを変えただけなのだが、見た目や肌触りは布である。 また、どたどたと足音がする。先ほどのものとは違う。珍しく客が多い日だった。 「……あれ、ドラゴンは?」 「いねーな……」 「どっかに行っちまったのか?」 三人の剣士らしい男が彼を目の前にして言う。一人の剣士の男が彼に聞いた。 「なあ、あんた」 最初、誰に話しかけているのか分からなかった。ややして自分のことだと分かり、返事をする。 「ここにドラゴン、いなかったか?」 「いない」 短く答える。男は残念そうな顔をする。 「そうか……ものに出来れば最強なんだよな」 「そんなにすごいドラゴンなのか?」 「そりゃ、そーさ。あんた、知らないでここにいたのかい?」 もう一人の男が言う。 「ウィングドラゴン。最強の羽を持つドラゴンだぜ。本気を出せばバンドン王国を崩壊させる力を持っているっていうくらいすげーんだぜ」 「へえ……。お前たちは国を崩壊させたのかい?」 「ははは、冗談言うなよ。なんでも強いもんにはあこがれるだろ」 「ここにいないとなりゃ、ファイアードラゴンとこ行ってみるか」 男たち三人は、その場を去った。 「つまらんなあ……」 彼はまた独り言を言った。そしてファイアードラゴンのもとに行くと言った三人の安否を気遣った。
ファイアードラゴンでこの辺にいるのはルヴィアしかいない。彼の喧嘩相手というか彼がからかってはやりあう相手である。ファイアードラゴンは一般的に気性の激しいドラゴンで、ルヴィアも例外ではない。雌はさらに気性が激しい。もう一つ加えると彼女は人間をあまり快く思っていない(かなり抑え目な表現なのだが)。 故に、人間なんかを見たとたん炎を噴き出して焼き殺しかねない。
「まあ、それは仕方がないか」 彼はそう思うことにして、洞窟を出た。ふと、思った。こんな住みよい場所なのに、留守中、他のドラゴンが自分のものにするかもしれない。だから、魔力で封じておこうかとも思ったが思い直す。その時は、新たに自分の住処を探そう、と。
| 2004年05月24日(月) |
結局何やるか決まってないよ |
だからドラゴンの話でもやろうかと思っております。
ここでもキャラ日記でやっていたセルヴェスの話を一からやりたと思います。(バルクの話になると剣の姿なんで)そうなると、バルクたちの時代より、八、九百年前になるね。(そこらへんいい加減です。すんません) では、長い話になると思うので、よろしく。
彼は退屈だった。目覚めて一日も経っていないが。 うっかり転寝して五十年は眠っていた。久しぶりに見る景色の中、木々の成長で理解する。それを見ると彼は住処に潜った。ちょうど彼の身体に合う洞窟で風の入り具合も湿度も良い。 もう一眠りしようか、と思ったころドタドタとあまり行儀の良くない足音が聞こえた。二人の男の人間だった。格好からすると兵士とか用兵のようだ。ひとりの男が叫んだ。 「よし、今なら眠ってない! ドラゴンよ、我の力になりて……えーと、我に従え!」 もう一人が、前に乗り出して言う。 「違う、そうじゃない! 俺はドラグーンを望む。手となり足となり翼になれ?」 眼を覚ますといつものことだった。何年経とうがこれだけは変わりない。最初は面白かったが、最近はワンパターンでつまらない。しまいにはイライラしてくる。彼は無言で羽を一羽ばたきさせた。強風が巻き起こり人間二人を洞窟の外まで押しやった。 「……つまらん」 彼はある程度大きくなってから今の今までこんな人間にしかあったことがない。いや、一人変わった男がいた。
あれはかなり前のことだと彼は思った。人間ならば、もう生きてはいないはずだ、とも。 あの時は、ファイアードラゴンとやりあって(若気の至りだろうか)うろこを剥がされて激痛でのた打ち回っていた。そんな時にその人間は現れたのだ。 「ドラゴンがこんなところにいるとは……」 このころ、人間の言葉は理解できても話すことが出来なかった彼は、自分の最期を思った。しかし、彼は捕獲などされずその人間に助けられた。 「ドラゴンに薬草、効くかなあ。まあ、ためしに」 剥がされたうろこはまた生えるが、それまではむき出し状態で刺激に弱い。薬草を塗りつけられると少し楽になった。 「それから、これを飲んでよ。痛み止めの薬草だよ」 差し出される丸薬を飲んでしまった。たとえ毒であってもそれで死ぬようなドラゴンはいない。 気分は少しよくなった。気のせいかもしれない、ただ、人間の中には、そんな人間がいるというだけでも彼には新鮮なことだった。 だから、長い年月をかけて人間の言葉を話せるようになった。同時に喧嘩相手のファイアードラゴンと長い付き合いのあるフローズンドラゴンにも手伝ってもらい三匹して習ったのだった。 その結果、彼は日常でも人間の言葉を話している。 「つまらん」 二度目。彼は独り言を言った。 ふと、彼は良いことを思いついた。何故、いままで気づかなかったのだろうと自分で自分を責める。自分がドラゴンだからつまらない人間たちがやってくるのだから、ドラゴンではなく人間になればいい。自分の変身能力を使えばたやすいことだった。 変身のしかたは魔力によるものであり、いわゆる魔法である。ドラゴンにはそれがある。 「あの時の人間でもいいか……」 もとより、あとの人間たちのことは覚えていない。
題名に感嘆詞が多いですね、私。(どちらかというとマイナス方向) まだ、何書こうか決まってはなし。 友人へ 長崎屋の本屋へ行ったらあったよ、本。古本を目当てにするなという神(?)の思し召しなのか、ないとなると普通の値段でいいから読みたいと思うのは、やっぱり生まれ持った性かもしんない。 忍がよいです。妹姫の正装(?)で落ちてくるあたりが。
ほんと、何書こうか悩んでます。(サガは今はまだ諦めてください) 今、なんか新しいの書くと影響受けまくりになってしまうようです。(漫画の読みすぎ) やっぱりもう少し、フレクアの話を続けようかな。
ああ、それとも……。うー……。
それでは、まだ少し多忙なんでこの辺で。何やるか、明日のお楽しみ。
なんかいろいろ書きたいんだけど、書けずにいるし……。フレクアとゼデューの話もう少し続けたい気持ちもあるし……。明日はちょっと休んで月曜日まで考えます。
「ひゃあっ!」 身体ががくんと落ちる感覚で短い悲鳴をあげた。 「フレクアさん!」 ゼデューが手を伸ばしてフレクアの腕を掴んだ。 「ゼデュー!」 「今、引き上げます」 フレクアを引っ張り上げ、ゼデューが床に腰を下ろした。長いため息をつく。 「ゼデュー、あなた……。いえ、まずは、どうもありがとう」 「どういたしまして。よかった。でも、ぼくも心臓止まるかと思いましたよ。高いとこはやっぱり苦手です。さっさとここから出ましょう」 「そうね」 ゼデューは、持っていた剣をフレクアに返す。 「これ、重いですね。腕悪くしませんか?」 「うん。でも、少し重い方がいいの」 猫を抱き上げ、二人は見晴台から出た。 ゼデューは、フレクアを片手で持ち上げた。もう片方の手は剣を持ったままだった。律儀だったのか、ただ離すことに気がついてなかったのか……。どちらにせよ、フレクアを片手で引き上げたのだ。
なんだかんだ言っても、実はすごいのねゼデュー……。 「火事場の馬鹿力だったりして……」 「? なんですか?」 「いいえ、なんでもない」 二人は再び、この屋敷の娘を訪ねた。 「ほお、よく見つけてくれた」 居場所を聞いて、少女はうなずいた。 「さっそく依頼料を。相場より多く出すと言いたいところだが、依頼料はわらわの小遣いなのだ。箔はつけられない」 「いいんです、そんなこと。見つかってよかったですね」 「そうです。お嬢様、ちょっとお願いがあるんですが……」 フレクアがそっと耳打ちした。 「なんだ、そんなことか?」
猫を抱いた少女は少女らしい笑顔をしていた。よほど可愛がっているようである。 「世話になった。本当にありがとう」 「どういたしまして」 「こんなにいただいて、よろしいんですか?」 「構わぬ。ちょうど宣伝にもなるし」 フレクアは大量のお菓子を少女からもらってきた。大きな袋を抱えている。 「フレクアさん、よかったですね」 「ええ、ちょっと幸せ」 路銀も少し余裕が出来た。 「次はどこへ行きます?」 「今度はちゃんと修行したい」 「じゃあ、今度は牛を探しましょう」 「牛っ?」 「また、依頼がはってあったんです。今度は外で走らなければなりませんから、相当修行になると思いますよ」 「……」 フレクアは返事せずに宿へ向かった。
えーと、鈴木次郎著の漫画です。全二巻とお手軽な長さです。実は同じゼロサムコミックのとある漫画を探していたんですが見つからず、たまたま連載していたころを本誌でちらっと読んでいたためとキャラのかわゆさにつられて買ってしまったのです(ブックオフで)。なんだか読んでて幸せになる漫画ですよ。(腹かかえて笑ってください)
厨房は全部回ったが、猫は見つからない。ゼデューもそれは同じだったようだ。ただ、何かとメイドや使用人の立ち話を聞くことが多かった。それは、フレクアも城の中で日常茶飯事である。噂話に、他人の悪口、亭主への愚痴と子育ての悩み。 「ゼデューも聞いた?」 「ええ、もちろん。よくこの見張り台で女の人が泣くと言うそうです」 「それよ。猫がてっぺんにいて降りられなくなって鳴いているのよ」 使用人いわく、幽霊の泣き声が聞こえたのは昨日。幽霊が出たとしてもいきなりすぎる。昼間は人の出入りが多いから鳴き声も聞こえにくい。 「ここ、厨房が多いのはブランディーケーキを作っているからなんだって。今の貴族は何かしら仕事をもってないと暮らせないのよ」 「へえ、貴族って働かなくてもいいと思ってました」 「そんなの昔の話よ。で、あのお嬢様は、ここのお菓子会社を受け持っているんだって。もっぱら味見係だっていうけど、あの子がおいしいというお菓子はベストセラー間違いなしなんだって」 「それは、聞きましたが……」 「それじゃあ、早速、猫ちゃんを助けましょ」 フレクアとゼデューは見張り台へ向かう。長く続く螺旋階段を登り、見張り台というより見晴台につく。 「ひいいいいいいっ」 「なによ、あんた。まさか高所恐怖症?」 「実は……」 「高所恐怖症だけど、うっかりついてきて登ってしまったっていうの?」 「実は、その通りです」 フレクアはちょっと、がっかりした。すぐに気を取り直し腰に差した剣を鞘ごと外しゼデューに預ける。 「これ持ってって」 「フレクアさん、まさか……登るんですか?」 「当たり前でしょ」 フレクアが見晴台の手すりの上に立ちそこから屋根に上がる。にー、という声がした。黒い色の猫だった。 「あなたがドーナちゃんね」 猫は恐る恐るフレクアに近づいた。 「怖かったでしょ。もう大丈夫よ。おいで」 フレクアが手を伸ばした。猫はフレクアに近づき、彼女はそれを両手で抱き上げた。片手で抱きなおすとゆっくり後ろから後退する。屋根ふちから足を下ろしもう片方の手で身体を支える。足は見晴台の手すりに届かない。 「ゼデュー、猫ちゃんをお願い」 猫を放すと、見晴台に着地する。猫ののんきなもので安全な場所に着き、あくびを欠いて床に丸まった。 「ああ、よかった……」 ゼデューがほっとしようとした時、フレクアは手すりに足を乗せようとして滑らせた。
はじめましょう。
朝食を取ってから例の依頼主への家へ向かう。『迷い猫ドーナ』の飼い主は、小さな女の子だった。ただし、この辺の大貴族のお嬢様である。 「そちらがウォンテッダーか? まだ年端もゆかない者もおるようじゃが」 「お嬢様よりは年上ですぞ」 と、品の良い老人の側近は言った。多分、このお嬢様の家庭教師であるらしい。 「うむ、そうだな」 「あのう……。ドーナっていう猫を探すのですよね?」 「その通り。わらわの愛猫じゃ」 少女はさびしい表情をする。しかし、言葉遣いからそれを感じさせない。 「それでは、いくつかお聞きしたいのですが」 と、ゼデューは前に出てくる。 「むろん、かまわない」 「まずは、いなくなったことに気づいたのはいつですか?」 「昨日の朝だった」 「猫が行きそうなところは?」 「台所……厨房が多い。えさをもらっておるからな」 「外へは自由に出られるのですか?」 「せいぜい、庭までだな、じい、そうであろう?」 「はい、お嬢様」 「わかりました。猫は、この屋敷内ないし庭にいると考えてもよろしいですね」 「頼む」 少女は多忙によりこれ以上の面会は出来ないと言い、応接間を出て行った。 「ゼデューなんかすごーい。探偵みたい」 「そうですか?」 彼は恥ずかしそうにしている。褒められることに慣れていないのかもしれない。 「でも、この屋敷内を探すとしたら……大変ね」 「そうですねえ」 とにかく、厨房へ向かうことにした。しかし、この広い屋敷には、大小あわせて十箇所も厨房があるという。 「私は、西側のほうから行くから、あんたは東側からにしましょ」 「ええ」 二手に分かれて厨房へ向かう。この屋敷は大きく西と東に分かれて、南には塔のような見晴台がある。 「まるでお城ね」 フレクアがふと、自分の家を思い出した。あれも城だし複雑なつくりになっている。ここよりは迷いにくいと思った。だが、実際動くとなると見取り図なしでは屋敷を回ることは出来なかった。
すいません。今気づいて直しました。 ゼディーでありません。ゼデューです。
ゼデューの朝は早い。聖職者としての生活は板についている。まだ眠そうにしていたフレクアはのそのそと起き上がった。カーテンの向こうから「おはようございます」と声が聞こえる。 「路銀が少ないとはいえ、あんたと同じ部屋なんて……」 「何を言ってるんですか。ぼく、信用ないんですか?」 「えーえー、信用はしてますよ」 喧嘩さえしなけれければね。とりあえず普段は聖職者並に紳士なのであるのだ。 部屋は半分をカーテンで仕切ってもらった。着替えなどもあるしゼデューが気を利かせてくれたのである。 「まだ、早いわよ。依頼人も寝てるわ」 「すいません。身についちゃっているんですよ」 「朝ごはんも早いし……。稽古でもやろうかしら」 「稽古?」 「素振りよ。イメージしながら振るの」 フレクアは着替えてカーテンから出てくる。そのまま部屋を出ようとする。 「どこへ?」 「庭よ」 宿の庭は狭いので、適当な棒切れを拾った。 「軽いけど、ないよりはましなのよね。危ないから離れて」 振り始めた。傍から見るとただ棒を振るっているように見える。しかし、気迫が違った。 「フレクアさんにしか、見えないんですね」 ゼデューは真剣に棒を振るフレクアを見ている。彼女の目の前には彼女にしか見えない相手がおり、彼女はそれに立ち向かっている。そして、今彼女にはゼデューは見えていない。 「はああっ!」 彼女が大きく振りかざす、が、棒ははじかれたように手から離れて、ゼデューの頭に突き刺さった。 「きゃっ、ゼデュー、大丈夫?」 「まあ、平気です」 ただの棒切れは彼の頭を刺して地面に落ちた。怪我はない。 「でも、イメージで負けたんですか?」 「そうよ、相手はおじ様ですもの。少しだけ付き合いで相手してくださったから長くお相手できただけで、私なんか一瞬ですわ」 「イメージですよね?」 ゼデューがもう一度聞いた。 「そうよ」 「……」 すごいのか、ただ想像力が豊か過ぎるのかゼデューには分からない。しかし彼女は三十分以上棒を振り続けたのだ。 「フレクアさんのご家族って、皆そうなんですか?」 「そうね、ヘネシー姉さまはぐんを抜いて強いですわ」 「ああ、ランタルナで会った美しい方ですね」 「おじ様も、あれには勝てないっておっしゃってました」 「……」 一体どんな家族なんだ、とゼデューは思った。剣術にやたらめった強く、子沢山で、一族ほぼ全員に放浪癖があるビアソーイダ島国の王女なのだが、ゼデューがそれに気づくのはまだ先である。
| 2004年05月18日(火) |
結局、こうなるわけね |
フレクアの話その2。覚えてない方は年末に書いた話を読んでください。 ああ、また、手紙だすの忘れた。
「喧嘩かあ!」 ゼディーが至福の笑顔を作った。『人の笑顔を作る』のが喧嘩なのだから、やはり聖職者首なって良かったのかもしれない。 「あ、ゼデュー」 フレクアが止めるのも聞かず、彼はうれしそうにその中に入っていた。起こった喧嘩はすでに口げんかレベルから殴り合いレベルになりつつある。 「仲間に入れてくださーい」 うれしそうに彼は声を掛ける。 「なんだ? この坊主は?」 「さ、さあ?」 喧嘩していた男たちはお互い顔を見合わせる。 「俺も入れろってーの!」 ゼデューが片方の男にストレートを食らわした。 「ぐわっ!」 悲鳴を上げて殴られた男は倒れる。 「な、なんだ?」 「この喧嘩、俺が買う。売れ!」 「むちゃくちゃだ! お前、自分で何いってんのかわかるのか!」 「うるせー、俺の喧嘩は俺のもの、てめえの喧嘩は俺のもの」 ゼデューがわけ分からないことを言いながらもう一人の男に殴りかかる。 「はい、そこまで」 フレクアが鞘ごと抜いた剣で彼の頭を殴った。彼がどっさりと倒れるのを確認してから、フレクアは男に謝った。 「ごめんなさい。この人、ちょっと変なんです」 「いや、ちょっとどころじゃ……」 「本当にすいません。喧嘩を見るといつもこうで……」 「ああ、嬢ちゃんも大変だな」 「あと、あの方にも伝えていただければ助かります」 倒れている男を見やって彼女は言った。 「おお、わかった」 「ありがとうございます」 フレクアはゼデューを引きずって酒場を出た。
日はとっぷりと暮れていた。とりあえずチェックインした宿に戻る。その途中でゼデューが気がついた。 「いったーいなあ、もう」 「あんた、聖職者首なってよかったわね」 「あんなところはもう嫌ですよ」 芋ようかんが賞味期限切れただけで首にされたくらいなので、それまで何をしたのか……多分、喧嘩だろう、と彼女は解釈する。 「あんな、人を人と見ないところなんか」 「何か、されたの?」 「気がついたら縛られているし、みんな傷だらけにになっているし……呪われているかもしれません」 「それ、あんたよ。きっと」 原因も呪われているのも……彼女は、呆れた。
なんだか、疲れた。頭洗って寝たいです。はふうー。今朝、友人に出そうと思った手紙を家に忘れてしまった。結局明日出すことに……。
なんだか書く気にもなれないんですが、今日はどうしましょうか?
んーとえーと……。 「フレクアさん、あれが妖精主の大陸ですよ」 長い船旅でやや疲れを感じながらフレクアは初めての大陸を眼にした。 「へえ〜」 ゼデューが指差す方には港が見えている。 ひょんなことから出会った二人。旅は道連れで二人は一緒に旅をしていた。フレクアは武者修行の旅。ゼデューは神殿主見習いを首にされ、特に当てもなくさまよっているような状態。 今は落ち着いている彼だが、一度喧嘩が始まると自分が行って暴れるという困った性格で、それを止めるのがフレクアだった。この船に乗って、三回はそれが起きている。で、フレクアが彼を殴って止めて「あんた、本当に聖職者だったの?」と言って終わる。落ち着くと彼は聖職者振りを発し、喧嘩していた人をなだめようとするが、大概ゼデューが伸ばした後で誰も説法なぞ聞いていない。二回目からはフレクアが彼を引きずって退却している。 「あれが、ミレンディの港です。ブランディがおいしいんですよ」 「ふ〜ん」 ゼデューはそう言ったが、彼女にとってはブランディはどうでも良かった。何かおいしいお菓子があるのかないのか……それが気になっていた。 港に着くと、まずは宿を探した。路銀が少ないので安い宿を探し、路銀を得るためにウォンデッターの仕事を探すことにした。それも武者修行の一環である。まずは酒場で情報収集だと、ゼデューを連れて入る。時間も夕方とお手ごろ。それでもフレクアのような子供が入ると冷やかされてしまい、ゼデューは必要不可欠だった。 「あの、なんか仕事ありますか? なんでもいいんですけど」 「ああ? ひょろいガキ連れの兄ちゃんが仕事か? ウォンテッダーの?」 ゼデューが声がけたのはすぐ近くにいた剣士風の男だった。 「ええ、だから簡単なのを一つ」 「んじゃ、これだ」 張り紙を指差す。そこには『猫をさがしてます。名前はドーナ』という依頼だった。 「はあ、迷い猫の……」 「ちょっと、人を馬鹿にするのもいい加減に……」 「まあまあ」 フレクアが怒り出すのをゼデューが止めた。まだ彼は落ち着いているらしい。 「見つけてあげるのもいいかもしれません。何しろ、依頼者の笑顔を作ることになりますから」 「首聖職者が何を言うのよ」 「これも、武者修行の一環ですよ。人の笑顔ほど大切なものはありません」 この間は、『人に親切にすること』だった。その前は『人を救うこと』だった。やはり、聖職者首である。 「それよりも、嬢ちゃん。少々ガキだが物好きにはいいかもしれん。身を売った方が金になるぜ」 「なんですって! なんて失礼なっ!」 「おお、やるかい嬢ちゃん? その剣はおしゃれじゃねえのか?」 腹は立ったが、それでも彼女は剣に手を添えなかった。向こうは単にからかっているだけである。 「行きましょう、ゼデュー。用は済みましたわ……」 フレクアが店の扉に向かったそのとき、喧嘩が起きた。
| 2004年05月16日(日) |
友人へ 周りから見れば幸せそうだけど |
本人はそれがわからない。そんな感じなんだよ多分。ちなみに兄の方は「憎まれっ子、世にはばかる」っていうのを文字通り送っている感じです。
動物園は楽しかった。(結局旭山動物園はいけなかったけど)水族館も楽しかった。 札幌は楽しいところが多いね。物価高いけど。 楽しい町といえば、上野市。忍者の里であるので、忍者フェスタやったとか(ゴールデンウィーク中の話なんですが)
来週は何を書こうか。忙しいけど、ゆっくりがんばります。友人から「大変頑張っているで賞」をもらったので……。(笑) 最近、歳のせいか疲れるので今日はここでお休み。
なんか、自分的に不発な今回のブロードの話。だから来週は盛り上げてみたい気持ち。でも、最終的には気分なんだよなぁ。
日記を書いていきます。でも、間に合わなかったので妹の最新ノートパソコンから続きを。
数ヵ月後。 「おい、ブロード」 宿屋の主人で、ブロードの友人でもあるレイヨンが話しかけた。南東側のジョウロフェンツァから少し離れたサンディアの町で一番ボロい宿屋である。 「ん?」 「お前のその剣、いいものだろ? どうせお前剣なんぞ扱うことないんだし、俺に売ってくれ」 「あんたの頼みでも駄目だね。俺しか使えねえもん。妖精の恩返しだからね」 「……お前はつくづく妖精に好かれるよなあ」 「まあ、ね。でも、いい物だって良くわかるね」 「ああ、俺はロングソードにしか興味がねえが、それはなんかオーラが違う」 「まあ、妖精二人分だしね。ロングソードならこの間、かなり濃い呪いがついたのあったぜ」 「へえ、見せてみろや」 ブロードがそれをカウンターに置いた。レイヨンは剣収集家であり、ブロードの商売相手である。カウンター側の壁にかかってある剣のほとんどはブロードが売った剣で、その中には溜まった宿代においていった剣もある。 「まだ呪いといてないから触るなよ」 見た目は普通の剣。布でぐるぐる巻きにされている。 「どんな呪いがついているんだ?」 「これを持つと、金が入ってこなくなるっていう呪い」 「いらね。持って行け」 「……やっぱり?」 ぐるぐる巻きの剣をカウンターからおろす。 「やっぱりその剣が気になる。見せてくれ」 「いいけど、俺しか使えないよ」 ブロードは腰から剣を抜いた。短い刃を誰もいない方へ向ける。それが、一瞬で伸びる。 「これが、本来の姿」 「ますますいいじゃねえか。でも、お前しか使えねえなら。しゃーねえな」 「まあ、そういうこと」 ブロードは、彼専用の薄い水割りをゆっくり空にした。
出てきたノート。……こんな恥ずかしい文、使えません。そのうち燃やします。(無許可の焚き火は消防法違反なはず) 原稿用紙のほうは、その昔部活動で書いたリレー小説だった。思い出すまで時間がかかったよ。当時あんまり日本人名使わなかったのに、到底名づけそうもない名前が出てきていたりしていたから。 明日、妹のとこに遊びに行きます。
その日は昼すぎまで寝ていて、女将に朝食はないと言われた。 「疲れていたようだったから起こさなかったけれど。まさか昼すんでも寝てるとは思わなかったよ」 「……すいません」 「お昼もすんじゃったから、おやつくらいしか出せないよ」 「それで結構です。お願いします」 女将は紅茶とお菓子をだしてくれた。二人分あり、女将もテーブルに着いた。 「で、見つかったのかい?」 「ええ。これで噂をしても大丈夫かと……」 「でも、気味悪いよ。噂すると悪いことが起きるのは」 「知らないな、そんな呪い」と小さな声がする。女将には聞こえてなかったようだ。妖精の声だ。「私たちの呪いは持つ者が最愛のものと離れ離れになる呪いなのよね。それもブロードさんが解いてくれたけど」と女の妖精の声。 「ねえ、女将さん。その通りだよ」 「はあ?」 「俺が探していた剣と噂の剣は別なものらしいから、噂しちゃいけない」 「そうなの?」 「いっそ、このまま語り継がないで誰もが忘れてしまうといいかも」 「……そうだね」 お菓子をつまんで彼は空腹を満たそうとする。その菓子が彼の手から逃れて、ぽとりと床に落ちた。まるで、菓子が意思を持ったように動いて見えた。 「……」 「……」 「女将さん、お茶をおかわりしていい?」 「どうぞどうぞ」 何事もなかったように菓子を拾って捨てて、彼はお茶の続きをした。
| 2004年05月12日(水) |
あったま来たやら悲しいやら |
何度も今の仕事やめようと思ったけど、今日も思いました。 CMに「上司に恵まれなかったら」「部下に恵まれなかったら」「派閥戦争に巻き込まれたら」などなどありますが、あれを見ると、どこ行ってもそんなの変わらないって思う。本当にアットホーム的な会社なんかあればいいなあって思うよ。そんな、会社ない? スタッ○サー○ス?
気づくと、日は傾きかけていた。 「さすがに、もう駄目……」 治癒魔法は疲れる。魔力の消費も激しい。それを連続で何度も行ったため、彼は地面に突っ伏した。 「ありがとう。妹も、どうやらすっかり回復したようだ」 「大丈夫?」 男の妖精に似た女の妖精が現れた。それが柄に宿った妹の姿らしい。 「腹すいた。そーいや弁当もらったっけ」 どうぞ、遠慮なくと妖精が言ったので、ブロードは荷物から女将にもらった弁当を広げた。 「本当に助けてくれるなんて思わなかった。兄さん、お礼しなくちゃ」 「そうだな。人間、私たちを使え。魔力のあるお前ならば、扱うのも易いはずだ」 「俺が使うには長すぎるよ」 食べながら、彼は言った。 「それよりも……」 「他の子たちみたいに売っちゃうの?」 「なんだと。私たちを売るというのか?」 「いや、使わせていただきます」 「なら、いい。では……」 刃の部分だけが変化して、刃は縮まってショートソードとなった。 「これくらいでいいか?」 「うん、鞘もあるといいんだけど……」 「ええ、ちゃんと用意するわ」 ショートソードに合わせた鞘が剣の隣に現れる。 「うん、いい感じ」 腰の後ろにベルトで鞘を固定する。意外にしっくりくるので彼は満足した。ただし、使いどころは彼にはないかもしれない。 「ブロードさん」 女の妖精が声がける。 「お兄さん、助けられるといいですね」 「うん」
辞書に載ってない俗語。 ちょっとした漫画に紹介されていたのが「RED WING」。 直訳は「赤い翼」。 でもとてもここで意味を紹介する気になれないです。(あまりメジャーな言葉でもないそうです。ちなみに辞書に載っている「赤い翼」は鳥の名前だった) 由来を聞いても使いどころがないです。いつ使う言葉なのか気になります。
「あんたの妹、助けるよ」 ブロードがつぶやく。 「馬鹿か。人間にそんなことが出来るか」 彼は向けられた切っ先を眺めている。 「出来るよ」 刃は、下に向けられ地面に刺さった。 「では、やってもらおうか? できなかったら、お前の血をもらおう」 「ああ、そのときはね」 ブロードは柄に手を当てる。わずかに生きている妖精がいることが感じた。それもだいぶ弱まっている。 「よかったね、会えて」 彼は指で何かをなぞるように書いた。それは古い文字で淡い光となり軌跡となる。その古い言葉をつぶやくと、それが更に輝き消えていった。 「何も、起こらないようだ」 「まだ、足りないのかも」 「しかし、人間のくせに治癒魔法とは。お前はどこの人間だ?」 「……ただの人間だよ、俺は。それより、もう一度やるよ」 先ほどよりも長い言葉をなぞる。それが、終わるとブロードは息をついた。 「疲れたのか?」 「うん、運動不足かな」 「しかし、おかげで妹が少し良くなった」 「そう、良かった」 「わたしも、姿を現せるようになった」 治癒魔法は刃の方にも効いているようで、長い封印から解き放たれた刃は、本来の姿をブロードの前に現した。髪の黒い男の妖精であった。 「男の妖精なんて初めて見たよ」 「妖精は女の方が多い。それに滅多に人間に姿を見せない。当たり前だ」 「あ、そう。で、妹さんは?」 「もう少しだ。もう一度、頼む」
本屋に行ったついでによった。献血してきました。高校以来ですね。短大時代やろうと思ったら、耳鼻科の薬を飲んでたため大事を取ってやめて以来やってなかった。お土産は、ウーロン茶、オレンジジュース、ハンドソープ、歯ブラシでした。
「忘れちゃった。でも、高名な聖職者だったと思ったけど」 「そう……」 妖精は人型を揺らす。特に意味はない動作だったが、ちょっと美しい。ブロードは今更気づいた。風が吹くと揺れていることに。やはり、水がかたどっているようだった。 「ねえ、もぐってきてもいいかな。剣の刃を取りに行きたいんだ」 「それは構わないけど……。大丈夫?」 「泳げるから」 「濡れちゃうわよ。だから特別サービスしちゃう」 妖精は水面に消えていった。手だけが残って手招きをしている。ブロードは裸足になりそっと水に入った。 妖精のサービスとは、自分の周りに空気の膜を作ってくれることだった。沼の水は中も澄んでいる。かなり深いどんどん沈んで行った。周りが暗くなり始めてようやくそれが見えた。底の岩に深々と刺さった、剣の刃の部分が。 ブロードは、例の剣の柄を手に取った。腰にくくりつけてきたのだ。少しの集中と柄に刃をつけると、それは完全な剣となり岩から抜けた。それを手にして彼は、浮上した。
「私を解放するなど、ばかげたことをするな人間」 沼のふちに戻ると、その剣に宿った妖精がブロードに言った。 「しかも、長年培った恨みをもろともしないとはどうなっているんだ」 「解呪は俺の専門でね。それよりも妹さんと話は出来たか?」 「なんだと? 私の妹がどこにいるんだ?」 「柄の部分に。あまり言葉を話さないけど、あんたに会いたいって言っていたからここまで連れて来たんだ」 「……妹には、もう話すことは出来ないようだ。もう、消えかかっている」 「剣に宿る時にはもう、弱っていた。宿って力を発することが出来ないから、あんたが宿ることになったって聞いた」 「お前ら人間が悪いんだ。妹が弱ったのは、お前らのせいだ」 剣は、宙に浮きブロードに切っ先を向ける。彼は黙って見ているだけだった。
に、行ってみたい。 動物園にあまり縁のない地域なんで、象とかキリンがいるだけで、「ああ、動物園にいるんだ」と思えます。それでも、地元の公園にライオンがいた(かなり昔に他界)。ペンギンは登別の水族館で間近で見てます。ニホンザルはお友達です。地元の熱帯植物園で温泉三昧の毎日です。まあ、ともかく動物は好きですね。
村から出て、すぐ森がある。その森の入り口は人一人通れる踏み鳴らした道があり、彼はそこを進む。それほど深くなく木々の隙間から日が差していた。三十分ほど歩いて、それらしい沼があった。宿の女将の言うとおり確かに澄んでいてきれいな沼だった。 「だあれ? 何しに来たの?」 沼から透き通った腕が伸びた。そして頭や身体もにゅうっと出てくる。足だけは沼に入ったまま、水が人型をかたどった様なものが問いかけてきた。 「俺は、ブロード。ちょっと探し物があってね。あんたはこの沼の妖精?」 「そのとおり。ここに人間が来るなんて久しぶり。しかも、魅力的だから出てきちゃった」 妖精は、めったに人前に現れない。しかし、気になる人間には簡単に現れてしまう。だから妖精使いは妖精に好かれない限りなることはできない。一般的に妖精は名前を持っていないが、人間に仕える時に名前を欲しがるので妖精使いが名づけなければならない、と言われている。 「あ、そう」 「でも、あなたの妖精にはならないわ。で、探し物って?」 「剣の刃の部分」 「ああ、それなら封じているわよ。この沼の底に」 「沼の底に……」 「わたしに封印を解くこと出来ないから、誰かがもぐらなければならないわね」 「誰が、封じたんだ? それ」
| 2004年05月08日(土) |
えふえふ2 (ぷれすて ばん) |
こうてい は どうやって たおすんですか? ムカツクほど物理攻撃が聞かず、全滅してもうた。たまに攻撃してきて回復するのも憎たらしい。そもそも地獄から蘇ってくるとはいい度胸だ。こうなると、絶対ぎたんぎたんに伸してやると思います。(あくまでゲームでの話し)
夜、柄だけの剣を眺め、ブロードは語りかけた。 「絶対、この近くなんだ。だから、待っててくれよな」 今晩で、しばらく何もしなくても旅ができる路銀が出来た。しかし、目当てのものはまだ見つかってない。 「会いたいと思う気持ちは、わかるからさ」 兄のことを思い出す。今は、仮死状態で眠る姿しか思い出せなかった。時々眠ると夢に出る。早く起こしてくれと訴えているようで、はっと眼が覚める。そんな時は、多分うなされている。
眼が覚めた。まだ起きるには少し早い。が、彼はベッドから降りた。昨日、遅く降りて女将に注意されたのだから今日も同じことは出来ない。早めに着替えて食堂に向かう。 「あら、今朝は早いのね。もう少し待ってくれるかい」 女将はすでに起きていて、朝食の準備をしていた。他の客はまだいない。 「ねえ、女将さん。この辺に何か変わったもの、ある?」 「変わったものねえ……」 「例えば、剣の刃の部分とか」 「……あそこの森の中を少し行ったところに、沼があってねえ。きれいなところだよ。今日はいい天気だし、観光ついでに行ってきたらどうだい?」 「そう、ありがと」 「今日は早起きサービスにお弁当を作るよ。もってお行き」 「すいません」
魚。卵はイクラ(筋子)。食用。ムニエルなどもうまい。ブロードの世界でもメジャーで、酒場に行ったら即注文される酒のつまみ……。 嘘です。 なぜか漢字変換するとすぐ鮭になるんです。決して、鮭の丸呑みをしているわけじゃないです。
酒場にいた数名の男たちがブロードに近寄ってきた。用兵のような男に商人風の中年、はたまたブロードのような旅の青年。そして、村の人も中には入っている。 「俺にも見せてくれ。出来れば剣がいい」 「私も買いたい……ここにはよく来るのかい」 「今、持ち合わせがないのですが、宝石の原石ならあります」 ブロードはため息をつきそうになるのをこらえ、うなずいて部屋に商売道具を取りに行った。 「剣は三千デリル、ナイフは千五百デリル、ショートソードは二千デリルだよ」 品物をそろえてテーブルに出した。 「試し切りは出来るのか?」 「剣は無理だね。でも、どれも切れないことはないよ」 「なあ、兄ちゃん。その袋に入っている剣は?」 「ああ、これは予約済みなんだ。勘弁してくれ」 商人風の男が一本の剣を手に取った。鞘から抜くと、柄だけが抜けて刃がなかった。 「ありゃ?」 「あ、それそっちに言っていたのか。それは、見ての通り不良品だ。返してくれ」 「いい剣だと思ったんだが……」 「悪いね。でも、そっちの剣には火妖精がついているんだ。例えば……」 剣を手に取り、タバコをくわえようとしている男を見つける。一言二言言葉を交わすと男はタバコをくわえたまま待った。ブロードは軽く剣を一振りする。タバコに火がついた。 「ま、火炎剣ってやつだな」 「ほう……。じゃあ、こっちのは?」 「それには水妖精……あっちのは花妖精がついている」
やっと、商人やらなにやらいなくなった。 「はあ」 気兼ねなくため息をつく。 「ご苦労さん」 女将がお茶を入れてくれた。 「すいません、騒がしくしまして」 「いや、いいんだよ。あんたがああやって生計を立てていたなんてねえ、少し安心したよ」 ここの料金は後払いである。ブロードはちょっとむっとしたが、すぐしかたがないと思った。それくらい、自分が無職でぶらぶらと旅をしている風に見られることを自覚していた。
何が一周年かって、パソコン取り付けて一周年なんです。正確には七日になってましたが、そんなこたあ、どうでもよい。
うちのわんこがマルガリータになりました。長毛種なのに短くカット。ちょっと寒そう。
結局、何も見つけることなくその日は終わった。ブロードは妙な疲労を感じながら長い散歩を終えた。宿に帰って食事を取ることにする。 「よう、ぼーず」 昼間の中年が入ってきた。ここは酒場も兼ねているのか、中年は鮭を頼むとテーブルに着く。 「お前さんの商品を見せてもらいたい」 「何が、いいんだ? 好みや用途にもよるけれど」 「じゃあ、木を削るナイフだ。こんなんでも夜は内職で木彫り細工をしている」 「そうか。じゃ、ちょっと待ってって」 ブロードは二階にあがって部屋に行き、ナイフの入った袋を取ってきた。袋から一本ずつ取り出してテーブルに並べる。小型のものから大型のものまで片刃のナイフが並べられた。女将に頼んで暖炉にくべるまきを一つもらい、中年に差し出した。 「好きなのを選んでいいよ。どれも同じ値段だから」 「好きなものをって……全部おんなじってどうゆうこった?」 「試しに削って、気に入ったものならば」 「だってよ、これなんか高そうな宝石がついてるじゃないか?」 「そんなのは価値に入らないんだ」 「はあ?」 「とにかく、木彫りをするにはどういったのがいいかなんてのは、俺は知らないから、試しに削ってみてくれ」 中年の男は、納得いかないまでも試しに宝石のついたナイフを持って削る。まあまあだった。次は一番小さいナイフ、その次は一番大きいナイフ……。こうしてすべてのナイフで試し切りが行われた。 「これだな」 中年の男は迷わず一本のナイフを手に取った。 「いくらだ? これなら……」 「千五百デリル」 「ばっきゃろーか、ボーズ。二千払う。受け取れ!」 「……どうも」 選んだナイフを鞘に収めて中年は礼を言った。 「それにしても、面白いくれえに削れるな、このナイフは」 「それには、木の妖精がついているんだ」 「へえ、木の妖精ね。こりゃ大切に使わんと」 中年は冗談と受け取って、笑って帰っていった。 「妖精は作ることが好きだからね」 魔剣には妖精がついている。そのためさまざまな付加が着いてくるが、呪われている。だから、使えず捨てられた。 彼は、そんな捨てられた剣を拾って生活している。
先週までラジオドラマでやっていた、伊坂幸太郎著の小説。妹に買ってきてもらって読んだ。面白かった。(すいません、ここではどう表現してよいか分かりませんから、一番単純な言葉で表します) 日本が鎖国をといてからも鎖国し続けた島。そこの住人は皆変わり者ばかりで、嘘しか言わない画家、殺人を許された男……中でも田圃に立っている案山子は未来を知ることが出来てしゃべります。そして、島には「この島には欠けているものがあり外から欠けているものをおいていく」という言い伝えがある。ほら、気になってきたでしょ? 他作品にて微妙にリンクしているというので、ぜひ他の作品も読んでみたいです。
ブロードは昨日さんざん人々に尋ねたが誰も答えなかった。それにはそんな理由があったのかと思った。 「ご馳走様でした」 「お粗末様」 空になった食器を下げて女将は奥へと消えていく。もう少し情報が欲しいところだが、噂になると呪いが降りかかるのだからこれ以上は望めない。 「せめて、どこら辺にあるのか……知りたいなあ」 ブロードは席から立ち上がる。そのまま宿から出た。 呪われた剣はこの世にごまんとあるが、今回の剣はまた特別だった。何がなんでも手に入れなければならない。 その剣は確かにこの村にあると聞いたがそれ以上はわからない。話題になると呪われる。 「あーあ……」 ともかく村中を回ろうと彼は歩く。歩いたところで見つかりはしないのだが、何もしないよりは落ち着く。 「おい、ぼーず!」 坊主とは俺のことか?、と思ったので顔だけで声がするほうを振り向いた。畑の真ん中で畑仕事をやっている中年だった。一緒に息子だろうか、若い青年もいる。 「旅のもんだろ、ぼーず」 「ええ」 「なんか、売ってくれよ。商人なんだろ!」 「はあ、まあ」 彼は、あいまいに答える。 「商売する気があるのかよ」 「今、宿に荷物置いているんです。それに俺は剣売りですよ」 「けん売り?」 「剣とか、ナイフとか……」 「ぼーず、物騒なもの売ってんだな」 「ええ、まあ」 「まあ興味がないわけじゃない。今晩、宿を訪ねるぜ」 「どうも」 ブロードは少し頭を下げて、また歩き出した。
をしていたら、学生時代の実習記録があった。ここ何年もひらきもしなかったので、なげました。(*注意・方言 捨てるの意) さらに、昔書いた小説(つーか、メモ書き)も発見。ちらっと読み返したけれど……昔の自分が何を思って書いていたのか、不明。ここで日の目を見れたらいいなあ。
今日は何を書こうかな……。あんまり考えてなかったのです。つーか、思いつかない。せっかくの休みなんで気が抜けまくってます。 考えてないんで、適当に見繕ってしまうつもり。
ブロードの話はここであんまりやってない。(ここでは兄がでしゃばっていますね……)彼がどういう奴かは日記で把握できると思いますが、友人に言わせると、嫌いなタイプって奴です。でも、まあ、また二週間くらいですが、よろしくお願いします。
いい風が吹いている。 と、彼は思った。街から離れたこの農村は静かだった。ただ、彼のような若い者であればもの足りなさそうである。 昼近くに起きた彼は遅い朝食を頼んだ。女将がしぶしぶながら作ったオムレツをつついている。他にはパンと牛乳が出されていた。窓の外では彼よりもとっくのとうに起きていたであろう村人が畑仕事にいそしんでいる。この宿の女将も、宿の仕事を切り上げて畑仕事をする時間だったかもしれない。ふと、そう彼は思ってすまなく思った。 「さっさと食べてもらえるかい?」 女将が痺れを切らした。まだもの言いは穏やかだった。 「あ、ごめんなさい」 彼は急いで食べてパンを詰まらせた。 「あんた、どこから来たんだい?」 飲み込むのを待ってから女将は聞いた。多分、暇なのだろう。 「えーと、今回はイレグディントから」 「へえ、今回ってのは」 「俺、いろんなとこ回っているから」 「商人かい?」 彼は、商人などには見えなかったが、賞金稼ぎのようなものにも見えない。 「あ、はい」 「何を、売っているんだい?」 「剣を売ってます」 「剣?」 「ええ、俺の場合は魔剣です」 「まけん?」 「呪われた剣を解呪して売ってます」 「……へー、そうかい」 さほど興味なさそうに、というか胡散臭そうに彼を見た。 「たしか、あんたブロードさん言うんだったね。この近くに呪われた剣があるの知ってるかい?」 「実は、噂だけは聞いたんだけど詳しいことは何も……」 「だろうね。その剣については誰も話しちゃくれないよ、呪われてちまうっていう噂だからね」 「へえ、そうか。だから、か」
| 2004年05月03日(月) |
解説 子育てアニムの話 |
やはり短編なんで二週間が限度なんでしょうか。でも、まあ書いてて楽しかった。で、またつたない解説です。
ロセウ……この世界のエルフは、なんか間違ってるんで男のエルフは皆褐色の肌してます。でも、ロセウはハーフなんで人間と同じ肌です。たまたま白い肌なんで、人間たちに珍しがられて見世物にされたって、いうことです。姿とかあんまり想像はしていないので、五,六歳くらいの子供と思ってください。
ウォンド……彼は古い魔族です。ティママンやオフィーリスと同じくらい古いです。文にはなかったんですが、両の肩から両手首にかけて文様の刺青がはいってます。そんくらいしか想像してないです。とりあえず、刺青がはいった魔族は古くて力も強いと思ってください。(例外もかなりたくさんあるけれど) なんで、封印されていたかは想像に任せます。
明日は何を書こうかな……。
うもー、ベろんベろんです。とても日記を書く状態ではないです。花見は恐複テだ。
花見は……だ。なんだ、こりゃ? 恐怖って書きたかったのか、自分? よく分からないけど、ともかく昨日が見ごろだったのですよ。今日から雨だったんで。 で、寒い中なんでフリースやダウンジャケットなどなどが必要。座って、ジンニスカン囲っているだけですから。 でも、楽しかった。普段飲むことないし。
三連休なり。まさか、もらえるとは思わなかった。でも、やることといったら地元でお花見とか、犬の散歩とか、片付け物とか……。
「ロセウには、何も影響はないのだな」 「ああ、そうさ」 ウォンドがアニムの顔を覗き込むように見る。 「うん、やっぱりタイプだ」 「……はあ? 何がだ?」 「もちろん、俺の」 「……お主、まさかそっち系のキャラだったのか?」 「俺は気に入る、気に入らないだから。性別は関係ない」 ウォンドが胸を張っていう。 「ちっとは気にした方がよいぞ、それは」 アニムがあきれ返って、ベッドから出ようとする。 「ちょっと、待てよ。あんた、まだ体力戻ってないだろうが」 「お主に見られていると鳥肌が立つわい。さっさとロセウに戻れ」 「それは出来ないって……」 「なら、お主を封じるだけだ!」 カードを作り、ウォンドの額に張ってやる。 「うぉっ!」 ウォンドがみるみるうちに縮まって、ロセウとなった。 「あ、アニム……」 「ロセウ、調子は?」 「うん、平気。アニムは寝てなきゃ。いくら解毒したからってまだ無理だよ」 記憶は引き継いでいるようだった。 「……そうだな」 余計な体力を使ってしまった、とアニムは思った。ウォンドを封じるまで体力は回復していない。再びベッドに横になった。 ロセウの話によると、セミュアに連れて来られた時はうとうとしていて半分夢の中にいたようだった、らしい。 「あの魔族に首を絞めらた時、俺に任せろって声がしたら引っ張られるような感覚がして、気づいたらおれじゃなくて、ウォンドが動いていたんだ」 「ウォンドがお主の中にいたのは知っておったのか?」 ロセウが返事に困ったような顔をする。 「今思うと、そんな感じがあった。でも今まで気づかなかった」 「そうか……」 アニムはそれ以上のことを聞かなかった。しばらくして思いついたように尋ねる。 「これから、どうしようか?」 「アニムと一緒に行く。ねえ、おれを見世物にした人間捕まえてくれる?」 「どうやら、新しい目的が出来たな」 「うん」 アニムはとりあえず休むことにする。明日には、ほぼ良くなっているだろう。あさってにはこの街を出ることが出来る。 ふと、アニムは思い出した。 ロセウの養育費を得ることができなかったことを。
|