気まぐれ日記
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幼少のころの出来事について、思わず笑ってしまいました。明日にでもこの場で書きますね。
「ブロード!」 フェザが叫ぶ。雪女のところから帰ってこれるとは思わなかったためだ。 「ブロード、大丈夫? 怪我は? よく戻って来れたね。良かったよお」 「まあ、ね」 フェザが近寄り、ぎょっとする。ブロードには何故なのかわからなかった。 「透けてるよ、体……」 「あ、ホントだ。やべ」 魔族にとって弱っている状態だった。雪女によるダメージは見た目より大きいらしい。 「そういえば、なんかだるい……」 「ブロード、あなた、一体……」 「フェザ、俺は、ね……」 彼の目の前は暗転。フェザの悲鳴だけが聞こえた。
「やれやれ、なんでこんなことになるやら」 フェザに安静にしてるよう言われた。彼はベッドの中で小瓶を見た。雪女は瓶の中でおとなしくしているようだった。 体はだいぶ元に戻っている。まだこの地は例の魔力がこびりついていて、彼はそれを貪欲に吸っている。いや、スノムウェインが。 「おい」 アコラだった。食事を手にしている。 「ああ、ありがと」 少年は素直に食事を渡した。照れくさそうに。 「兄ちゃん、魔族なのか?」 「まあね。でも元は人間」 「なんで魔族なんかになっちゃったのさ」 「さあ、俺にもよくわからねえな」 「……雪女、倒してくれてありがと」 「お前の姉ちゃんには世話になったからな。恩返し、さ」 アコラは何も言わずに出て行った。 次の日、体は完全に戻った。村長のもとに行き、雪女はこの瓶に入った、と言った。 「信じられんが……そう、なのだな?」 「まあ、新たな雪女が出ない限りは、大丈夫だろ」 「礼は、いくら欲しい?」 「フェザに宿代と衣料費、看病してもらった分を払ってくれ」 村長は、うなずいた。それだけだった。 「で、この雪女の姉ちゃん、どうする?」 「この村にはいらん。もって行ってくれ」 ブロードは言うとおりにした。彼の予想通りの返事だった。 まかり間違って、この瓶のふたが開いたら……。村長はそんな危惧をしている、そう考えた。決して、厄介なものを置きたくない、というわけじゃないと。 よそ者はどうでも良い。どんな村だって、そういう所があると、彼は自分に言い聞かせた。
仕事場に出没しました。奴は、袋をとじる機械が入った箱を住処にしようと、発泡スチロールに丸い穴を開けてました。快適になったころ私に発見され、主任にそのまま投げれ(捨てるという意味)って言われ、ゴミ袋に入りました。せっかく暖かく外敵に襲われない住処を見つけたねずみですが、寒い外におんだされました。(ねずみは外に逃がしました)
雪女が剣で彼をなぎ払った。刃があたったところからまた氷始める。 「これならあなたにも効くでしょ? 魔族なのに人間に使われてるの?」 「よく、わかったな」 「噂に聞いていたけど、まさか、あなたがね」 「噂になってんだ」 「スノムウェインが広めてるわ」 「ああ? あいつが?」 思い出したら、腹が立った。しかし、彼は腹辺りが冷たく痛いことを感じた。 「痛いはずよ。魔族に有効だから。さ、その魂もらっちゃうわ。魔族なんて食べたことないけど、食べてみる価値はありそうだし」 雪女は手にした剣をブロードのわき腹に刺した。 「うっ!」 「さあ、どうしてくれようかしら。とっとと食べてしまおうかしら? それとも楽しみに取っておこうかしら?」 「まだ、やられてないよ。お姉さん」 傷口がふさがっていく。更に凍りついた体が解けていく。 「やっぱり火が効くんだね」 ブロードが何かを投げつけた。液体が雪女にかかる。 「なに、これ?」 「ああ、ちょっと酷かもしれないけど」 雪女が燃え上がる。 「いややああっ! 何っ、なんで火が?」 「さっきのランプの油なんだよ。お姉さん、やりすぎだから少し眠ってって」 ブロードはポケットから小瓶を取り出す。魔力を入れていたものだ。そのふたを開けると、雪女は吸い込まれるよう、中に入っていった。 「悪いね、お姉さん」 小瓶をポケットにしまい、ブロードは空を浮遊する魂を見た。 「おい、魔王」 しばらく、何もおきなかった。五分ほどして、魔王は現れた。 「はい、なんですか?」 「遅かったな」 「早かったら、早すぎっていうくせに」 「ああ、すまんすまん。この魂、なんとかしてやれ」 「ああ、もったいない。肉体が残っていれば存命可能なのに……」 「残っちゃいねえだな、これが」 「ああ、まためんどうくさい手続きが……。雪女はどうします?」 魔王は、嫌そうに聞いた。 「そんな目で見んな。俺が持っておいてやる」 ほっとしたように魔王は、じゃあお願いします、と言って消えていく。ついでに魂もなくなった。 「さてと」 ブロードは、ふと考えた。その結果、癪だがあの村に向かうことにした。
寒いです。お湯割り梅酒飲んで寝よう。(今夜も)
雪のように白い肌に髪、氷のような瞳。それが雪女と見るだけでわかった。彼の思ったとおり、怖い美人だった。 「人間が自分からやってくるなんて、珍しい」 「お姉さん、胸の谷間がきれい……で、なかった。あんたが雪女だね」 「そのとおり。でも正確には雪の妖魔よ。妖怪なんていう土臭いものじゃないわ」 どっちも同じだと思うが、ブロードは黙っていた。代わりに、何故男たちの命を取るのか聞いた。 「取りはしてないわ。彼らはここにいたいから、魂と体を分けて体だけを返したのよ」 雪女はブロードを手招きした。洞窟から抜けると広間があり、そこには、ぷかりぷかりと白い丸いものが浮遊している。 「彼らはここにいたいって言って、あの姿になったの。私はてっきり自分の食料になってくれていると思ったんだけど……」 「お姉さん、誘惑したね……」 「そうとも言うわ。あなたもいたい?」 「いいや、お姉さんと話をつけたら帰るつもりだよ」 「そう」 「じゃあ、とどまりたくないっと言ったら、帰してくれるわけ?」 「そうね。私に魅力を感じない男なんかいらないわ」 やっぱり誘惑したんだ……と、ブロードが思った。 この妖魔の糧は、魂。人の命だった。それだけのことだが、村には脅威だ。 「そういうことか。お邪魔したねお姉さん」 「帰るの?」 「ああ、ここにとどまらなければ助かるってわかったからね」 「残念ね。あなたにかなり術かけているんだけど、効かないようね」 「お姉さんなら、術なしでも大丈夫だぜ。でも、俺には効かないんだ」 雪女が軽く息をはいた。ブロードの足元から徐々に凍っていった。 「嘘つきだな。あんたはこうして男を捕らえて離さなかったわけだ」 下半身まで凍った。まだ凍り続けている。 「あなたも初めからおとなしくしていたら、もっと楽だったのに」 「ああ、そうだな。だけどね、火遊びが好きなんだ。俺」 氷が解けた。ブロードの周りに炎が現れる。 「氷には、炎を。世の中の常識だよな」 「あなた、魔法使い? 珍しい! でも、それこそ私にふさわしいわ。おいしく食べてあげる」 雪女が氷の剣を向けてブロードにかかっていった。
| 2004年01月28日(水) |
成金ブレスレット完成 |
休みだったから。それほど派手にならず、いいできばえでした。ひたすらスタオー3サウンドトラック聞きながら作りました。超個人的ですが、カルサアの町のテーマ曲が非常に好きです。どうゆうわけか、さびしげな曲が好きですね。ただ、アリアスの町になると暗すぎて駄目です。(笑)
店番して一時間ほどたったころだろうか。ブロードはいねむりをしていた。うつらうつら、と。ドアが開いた。ドアベルが、からんと鳴る。彼は目を覚ました。その客は、アコラだった。 「葬儀、終わったのか?」 と、声をかけた。が、アコラは首を振った。そして、木彫り細工用の小さなナイフを向けて怒鳴った。 「今すぐ出て行け! 早く!」 ナイフを持つ手が震えている。 「でないと……」 「……」 ブロードは無言でナイフをつまんで取り上げた。 「お前な、勇気の使い方間違ってるぜ。まずは、こんなことをする理由を聞かせてもらおうか?」 「葬儀中、聞いたんだ。姉ちゃんと村の大人たちが。あんたを差し出せって。それで雪女を沈めるって……」 他所者より、村の連中が大事。当たり前にして非人道的。よくある話だ。 「でも、姉ちゃんはそんなことできない人だ。でもあんたを逃がせば村からつまはじきにされる。俺が逃がしたことにすれば、俺がこの村から出ればいい」 「で、姉ちゃん一人にさせる? お前はどこかでのたれ死ぬ? ばっかだなあ」 「なんだと!」 「それで姉ちゃんが喜ぶと思うのか? こんなナイフで脅しかけるにしても姉ちゃんは望んでねえな?」 ブロードは取り上げたナイフの刃をしまってでアコラに返す。 「ちなみに俺にはこんなナイフ無駄だからな」 「じゃあ、どうするんだよ?」 「そうだなあ、ちょうど雪女に興味あるから行ってみるよ」 「えっ?」 「いいか、俺だったからよかったんだ。他の旅人は知らんからな。普通なら逃げ出しているかもしれない。俺が雪女とやらに話をつける」 「何言ってんだよ! 無茶だよ」 「それはどうかな? 行ってみりゃわかるだろ」 「あんた、何者だよ?」 「人間……」 元だけどね、と心の中で付け足す。アコラは、ばかにすんなとわめいた。
「そういうわけで、村長さんに案内してもらいたんだけど?」 ブロードが、雪女のもとに行くと聞いてフェザは、酷く驚いた。追いはぎにかなわなかったのに? と何度も念を押した。それでも彼が行くと言うと、少女は見せの売り物から分厚いコートとマフラー、手袋などを引っ張り出してきて、着るように言った。ブロードは礼を言って受け取る。 「どうゆう風の吹き回しかはしらんが、案内しよう。逃げ出さんようにな」 「へえ、そうやって疑うわけか? あ、そうそう悪いけどさ、フェザにこのコートとかの代金払ってくれねえ? 持ち合わせがないんでね」 「おぬしが無事についたら考えてやろう」 村の中年ら二人に案内され、彼らは雪女が住む洞窟近くについた。そして、洞窟の前でブロードがちゃんと入るのを確かめるまで村人はそこにいた。 「寒いのにご苦労なこった」 ブロードは暗い洞窟の中を進んでいった。中は一本道でまっすぐ歩くだけだったが、滑りやすく氷の塊が転がっているため足元は常にランプ照らしている。フェザに感謝した。コートの他に食料とランプ、カイロなどを持たせてくれたのだ。
よく、雑誌の裏に載っている「脅威の神秘パワー」とか「これで宝くじがあたり、かわいい彼女もゲット」とかのムーンストーンとか財布とか、ありますよね。ビーズ屋にてパワーストーンを一つずつ買ってそれでブレスレットを製作予定。名づけて「成金ブレスレット」。
翌朝は猛吹雪だった。 「今日は、出発しない方がいいね」 ブロードは平気だったが、それに応じた。 「こんな日はよっぽどでない限りお客さんは来ないわ」 今日は店を休みにするらしい。もともと開店休業な店だと、少女は言った。 「こういう日はね、雪女の期限が悪いっているんだよ」 「へえ」 「さ、今日は掃除と洗濯の日ね」 フェザは掃除を始める。その前にブロードを見て、 「ブロード、お願いがあるんだけど」 「ん?」 「あそこの棚、付け直してくれる?」 「ああ、いいぜ。それに、遠慮なくなんでも言ってくれ。世話になってるしな」 棚の付け替え、ミシンの修理、暖炉の掃除……。それだけやって昼すぎになった。フェザが簡単な食事を作り、お昼にした。もちろん洗濯を手伝ったりしていたアコラも一緒に。 「今日、これからワルトの葬儀なの。雪も晴れたしお客が来るかもしれないから、ブロード、店番お願いできる? アコラは一緒に来るのよ」 「いいよ」 「ありがと」 食べ終わったら二人は出かけていった。ブロードは一人店番することになる。考えてみれば、こんな狭い村ならば、村ぐるみで葬儀するに違いない。 「客なんてこねえな」 それでも、頼まれたのだから、と彼は店番した。
| 2004年01月26日(月) |
明日のナージャ その2 |
予想通りになってしまいました。(笑) 家族で「ばかだねー」と言い合ってました。 明日早いんで、明日二日分書きますね。
では。続きをじょうじょ(どうぞ)
フェザの家の二階は生活をするための空間だった。台所と居間がつながっており、部屋は三つ並んでいる。 「さて、晩御飯作らなきゃね」 と、フェザは言って、火をおこす。作るといっても昼の残りのシチューを温めなおすだけだった。それでも、今日はお客さんがいるからと、パンにチーズをのせて火であぶる。チーズが程よく溶けたら皿に載せる。 「ねえ、ブロード。あなた未成年じゃないわよね?」 「ああ、年だけは大人以上だ」 「なにそれ?」 と、笑って棚からウィスキーを取り出した。 「これね、お父さんがちびちび飲んでいたんだけど、もう飲む人がいないの。手をつけているから売り物にならないし。飲む?」 彼は一杯だけ水で割ってもらった。食前酒代わりに。氷の代わりにツララが入っていたが、気にしないことにする。 「たいしたものがなくてごめんなさい」 「ぜんぜん、構わないよ。とめてもらえるだけでもありがたいのに、飯までもらってさ」 「そういってもらえると、うれしい。アコラ、晩御飯よ」 アコラが部屋から出てくる。ブロードとは口をきかず食べたら部屋に戻っていった。 「そうとう嫌われてるな、俺?」 「気にしないで。人見知りも激しいから。今日はお父さんとお母さんの部屋で休んでね。今、支度するから」 フェザは食器を洗い場に下げて、部屋に入っていった。 ブロードは、手もちぶさになり下げた食器を洗い始めた。
やっと届くよう……。(CDと本)良かった良かった。
「雪女ってなんだ」 「ああ、旅人さんにはしらねえか。雪女は雪のように冷たい女の妖怪だ」 「妖怪?」 あまり聞かない言葉だった。ブロードは知識からその言葉を引き出そうとする。妖精の一種なのだが、詳しいことは忘れた。 「で、その雪女、どうやって人間を食うんだ?」 「ワルトを見てくるといい」 二人の村人に案内され、ブロードは役場の前の広場に固まっている野次馬をかき分けて前に出た。 そこには、全身真っ白な霜が降りた男が転がっていた。せめてもの救いなのは男の表情は穏やかだった。 「ひでえなあ」 「ブロード。来たの?」 フェザが近寄ってきた。その目は真っ赤だった。 「ブロード、早くこの村から出て行ったほうがいいよ。あなたもこうならないように……」 「そうだな」 しかしここには、例の魔力がたくさん漂っている。すでに彼の体はそれを取り込んでいる。 「先に帰っていて。私はワルトの葬儀の時間聞かなきゃいけないし、村の人と相談もあるから」 「ああ」 村長と村人の家庭から一人づつが村長の家に集まった。 「フェザ、悪いことはいわねえ。今日来たあの若者を差し出すんだ」 「そうだよ、生贄としてね」 「これ以上、若いモンを無差別にやられちゃ困る」 「でも、明日にも帰ると思うよ。だって、こんな危険な村にとどまることなんてないわよ」 「それを、なんとか引きとめろ。いいね、フェザ」
ブロードがフェザの家に戻るとアコラが店番をしていた。 「偉いな、姉ちゃんがいない時はちゃんと店番するんだな」 「ふん、早く出て行かないと雪女に食われるよ」 アコラはぷいっと二階に上がっていく。ブロードは苦笑した。仕方ないので自分が店番をやる。誰も客は来なかった。いや、一人、中年の女が小麦粉を買って行った。衣類の他にもいろいろ売っているらしい。 ブロードはメモ用紙に、『小麦粉一袋、銅貨二枚』と書いた。 「ただいま。ブロード、店番やっていてくれたの?」 「ああ、お帰り、フェザ」 「ありがと。お客さんなのに」 「いや、俺もとめてもらうんだし」 「そう。それもそうね。食事作るわ」 店じまいをして、フェザは彼を二階へ案内した。
スタオーやって止まってもうた! もはや、スタオー3は止まらずなしではできないのか? 今日一日で、文庫本一冊完読した。もう十六年も前の小説なんですが、内容が現在でも通じる部分があって、さすが作者! って感じです。(ほめ言葉です)ああ、でも内職しなければ……。 ハガレンゲームで、映像マテリアル9を手に入れ、大佐がスーツの女性に、「よかったら、お乗りください。どこへでも送ってさしあげます」みたいなことを言うアニメーションシーンをゲット。にやけてくださいといわんばかりに……。 ああ、そうだ、続き続き。
雪の中、彼は埋もれていた。魔族になっても雪の冷たさは変わりなく肌に伝わる。彼の生まれた国には雪はあまり降らない。だから、雪から這い上がるのは一苦労と言うのをはじめて体験した。 「くっそ〜」 瞬間移動したものの、雪の中が移動先だった。今度オフィーリスから宙の浮き方でも教えてもらおうと、考えていた。 寒さは苦にならないが、冷たいには冷たい。そもそも、彼は薄着だった。 「こんにちは」 雪と格闘している中、声を掛けたのは一人の少女だ。十六、七くらい。 「どうしたんですか? 追いはぎにでもあったんですか?」 「? あ、まあ」 上着は取られた、と言うことにして彼は尋ねた。 「村はどっち?」 「あっちですよ? 旅人ですか?」 「まあね」 「それにしては……あ、追いはぎにあったっていいましたね。私のうちに来ませんか? 着るものならたくさんありますから」 「ああ、頼むよ。ところで、嬢ちゃんの村は、さ」 少女は少し表情が暗くなる。 「ええ、『若い男が変死する』村です」
少女の家は服飾店だった。なるほど、着るものはたくさんある。売り物だが。好きなものをどうぞと言われ、彼はそうすることにした。 「えーと、これとこれとこれ、ね」 「いくら?」 「追いはぎにあった人からお金取れませんよ」 「金は取られなかった。持ってないフリしたからな」 「じゃあ……」 少女が告げた金額を聞いて、彼は少し青ざめた。 「……悪いけど、貸しにしてくれるか?」 ぜんぜん足りなかった。それで、少女はにこりと笑って、金額と品物をメモした紙を渡した。請求書だ。 「もし良かったら、ここに泊まって下さい」 「いいの?」 「はい、私と弟が一人の家ですから」 (じゃあ、両親は……) 亡くなったのだろうと、彼は思った。口には出さない。 「え、と。お兄さんの、名前は?」 「俺は、ブロード。嬢ちゃんは?」 「私、仕立て屋のフェザ。アコラ!」 十歳ほどの少年が上の階から降りてきた。 「こっちは弟のアコラ。アコラ、この人ちょっとお困りのお兄さん、ブロードよ」 「ふーん、雪女に食われに来たの?」 少年はつまらなそうに言った。 「アコラ!」 しかし、少年は二階に上がっていってしまった。 「もう、ごめんね。ブロード。何が面白くないんだか?」 「いや、いいよ。あのくらい子は、ああだよ」 昔、やはり弟がいる女性と付き合っていたとき、その弟には疎まれていた。たぶん、姉弟が仲良いほど、姉を取られるのではないかという感覚に襲われるのだろう、その嫉妬からくるものだ。 「俺に姉ちゃんを取られると思っているんだよ、きっと」 「そんなはずないのにね。お兄さんほどの美男だったら私なんか……」 たしかにフェザは地味な子だと、彼は思った。しかし、まだ幼いのに仕立て屋として働き、弟を養っているのだ。それに、頭の悪い子ではない。むしろ、その逆だと彼は見た。 「俺を美男っていってくれるのはうれしいね、嬢ちゃん。しかしな、世の中顔だけじゃねえんだよ。それに嬢ちゃんだって、ほらそこのワンピースなんか着れば……」 突然ドアが開いた。男が、村人が二人入ってくる。 「大変だ、またやられた」 「フェザちゃん、あんたと仲の良かったワルトだよ」 「ワルトがっ!」 フェザが駆け出し、店を飛び出す。 「お、あんた、旅人か?」 「ああ、そうだ」 村人の一人がブロードに声を掛けた。 「あんたもとんでもないところに来たな」 「まあ、こんんあことになろうとわね」 「自分の心配をするこった。お前さんくらいの年が危ねえ」 「んだ、雪女に食われるぞ」 二人の男は真剣な顔で言った。
| 2004年01月23日(金) |
んが、日中3、4時間で真っ白になる |
スキー場は良かったですよね。明日は土曜日だし。それより、テレビで島根県の雪模様を見た。すごいですね。あんなとこ運転したくないです。(歩きたくもない。あれでは何はいたってすべるよ)
被害蓄は馬、羊、牛、ヤギ、アヒル……。 「……」 「もう一晩、か?」 「そうね、どうやらたて続けに起こっているらしいし」 「はあ、やるっきゃねえか」 三人は朝食を取りながら相談した。結論は、もう一晩張り込む、で決まった。
今晩もケインさん宅の鳥小屋で、交代で見張る。やはり、夜更けまでは異状はない。しかし、明け方近く、物音がした。 「誰?」 ルイが立ち上がった。鶏のフライに近づく。鶏は生きていた。 「おいで」 ルイが少し魔力を含んで言うと、鶏はおとなしくルイの腕に乗った。 「ちっ、お邪魔がいるな」 男の声だった。 「あなた、誰?」 「俺は、隣村のもんだよ」 暗くてわかりにくいが、人間の男。三十代は後半だろうか? とにかく、そこにいる。 「なんで? あなたが犯人なわけ?」 「ああ、そうだ。まさか、お嬢ちゃんみたいな子が見張りをやっているとは思わなかったな」 「……どうして、家畜ばかり殺していたの? で、なんで外傷もなく殺せるの?」 「そりゃ、もちろん、こういうことだ」 単純に考えれば、この村でメスの家畜がいなくなる、そのため繁殖できない、隣の村でメスの家畜があるので多少高くついても買おうとする。 ルイは頭が痛くなった。フライを離して奥に追いやる。 「相手が人間でよかったのう」 「ああ、やりやすくって助かる」 二人が男を挟むように位置し、アニムは短剣を、バルクは剣を男に向けている。ルイが、物音を聞いた時から二人は隠れたのだ。 「セコイ奴だのう」 「全く、俺はてっきり魔族かなんかだと思ったぜ」 「さあ、おとなしくお縄について頂戴」 しかし、男は妙に落ち着いている。ルイがはっとした。 「お嬢ちゃん、俺がどうやって家畜を殺していたか、教えてなかったよな」 ルイは一歩下がったが、怖気ずに言った。 「そうね。でも、あなたはたぶん理由なんか知らないと思うけど、例の魔力が働いて、なんらかの形でそういう方法を得ることができたのね」 「それを人間に使ったら……」 男はばたりと倒れる。しゃべっている間にバルクが殴って気絶させた。 「残念だけど、魔力はあたしがもう全部吸っちゃってるの」 そして、それは自動的にスノムウェインのところへ行っていると彼女は感じた。 とりあえず、その男を村長のもとに連れて行った。 「この人は確か……、バイデンド、三十七歳、独身。この村の女性の何人かにプロポーズしていたが玉砕。そのため、この村にかなりの恨みを持っておる」 「勝手に理由作るな! 俺にはちゃんと妻も子供もいる!」 男は縛られながら怒鳴った。村長は、冗談だと笑ってアニムたちに礼を言った。そして、相場より高めの礼金を払った。 「こんなにもらってもよいのか?」 二晩張り込みはしたが、相手は人間、しかも隣村の者である。 「良い。これは村の者、皆の寄せ集めだ。これだけ皆深刻だったのだよ」 「じゃあ、ありがたくいただく」 男は、隣村の役場に引き取ってもらうことになり、それまでこの村の役場で預かることになった。 今夜は村をあげての祭りにする、と村長は言う。それもありがたく受け取った。 「これで、一応一件落着、と」 明日にはこの村から出ることになる。 「次はどこにしようか?」 そういえば、ブロードはどうしてんのかしら、とルイは思った。
| 2004年01月22日(木) |
寒いには寒いんですが |
地元より、ずっと南にあるのに吹雪に見舞われている町がある。こっちは雪国とか北国なのに雪もなくスリップ事故もない……。どうなっているのやら。
ケインさんも例外ではなく、この問題に頭を抱えていた。雌鳥のフライの卵は質がよく、村人にも評判である。風邪を引いた時など、この卵と酒で作る玉子酒は、即効性風邪薬よりも効果がある、といわれる。半ばあきれながらアニムはそれを聞いていた。 「これが、フライです」 家の隣にある鳥小屋で、ただの雌鳥をケインは紹介した。 「雌鳥はこれが一羽か?」 「はい、他のは、寿命が来てしまって……。今はこれ一羽です」 「ふーん」 バルクは暗い中でおとなしくしている雌鳥を見る。やはり普通の雌鳥である。 「今夜はここで張り込むことになるが、かまわんか?」 「もちろんです。何か必要なものがありましたらおっしゃってください」 ケインさんには家に戻ってもらい、アニムたちは交代で鶏の番をする。鳥小屋にしてはきれいだった。掃除してくれたのだろう。毛布と敷物、ランプなどが用意されてあった。 夜が更け、明け方までは何もなかった。 ルイはうつらうつらしながら雌鳥を見ていた。
「こっけこっこー!!」
一番鳥が鳴く。ルイははっと目覚めた。そしてアニムもバルクも。 雌鳥のフライは生きている。動いていた。 「何もおきなかったようだの」 「そうね」 「よかった、な」 拍子抜けた三人は表に出ようとした。 「大変だ! ハットさんとこのアヒルのピッタちゃんが!」 「……見当違いのようだの」 三人は、ため息をついた。
| 2004年01月21日(水) |
まともに書いていないような…… |
いきなり、はじめます。
「アニム、あのウォンテッダー……」 バルクも、感づいたらしい。宿にいるウォンテッダーを。しかし、相手は起きない。やはり夜にたずねる必要がある。 「ケインさんとこの鶏のフライは雌鳥だよな」 村人の一人がいる。まだ候補があるが、鶏はまだ死んでないので張り込むのはそこにした。_ 準備のため三人は村長の家に戻る。少し仮眠を取らせもらい、少し早い夕食をご馳走になった。 嫁さんの手料理で、家庭的でおいしい食事だった。 「食後にデザートをどうぞ」 「え、なになに?」 「クリームチーズを使ったケーキですよ」 チーズケーキにルイが感激している。更に夜食用に持っていくと言う始末である。それでも嫁さんは快く引き受け、紅茶の入った水筒とケーキを持たせた。 ケインさんところに行く前に、三人は宿に寄った。そのウォンテッダーは起きて食事をしていた。二十代前半くらいの駆け出しのウォンテッダーのようだった。金髪の短い髪で剣を下げた男だった。 「へえ、お前らが村の依頼を受けたウォンテッダーか……」 三人を空いた席に座らせる。ちゃっかりルイを隣に座らせるあたり、いい性格をしている。 「俺はアゼシス=アーカー。ウォンテッダーだ」 「小生はアニム=マスディス、こっちはバルク、で、おぬしの隣はルイだ」 「……あんたが、あのアニムか!」 アゼシスが驚いた。 「凄腕のウォンテッダーとして数々の魔族を捕らえたという伝説を持つ、あのアニム……」 「かなり、話が飛躍してるのう……」 「もっと、筋肉のついたおっさんかと思ってたよ」 どうやら、アゼシスは犯人ではないようだ。バルクの顔も安心したかのようである。 「ねえ、何で昼間寝ていたの?: 「ああ、俺、超用方人間だからだ。前まで追っていた獲物が夜活動していたからね、俺は夜寝れなくなったんだよ」 「なーんだ」 しばらく世間話した後、彼は、じゃあがんばれよ、と言った。彼は彼で何か別なものを追っているらしい。
雪かきした。重い。水分吸った雪って重すぎ。
宿屋を訪ねるとすぐ主人はそのウォンテッダーが泊まっている部屋に案内してくれた。そのウォンテッダーは眠っていた。起こしてももぞもぞとベッドで丸まっている。 「おい、どうする? 夜行性だぜ」 「そうみたいだのう。出直すか」 たまにいる。夜にしか働かない夜盗専門などのウォンテッダーが。とりあえず、今は諦めて夜に出直すことにする。 「それじゃ、もっといろいろ調べないとね」 ルイが言った。この村には特にめぼしい名物はない、甘いものをたずねても村長の口からは「ない」と言われた。 「そうだのう。手分けして……いや、皆で行くか」 アニムが言う。手分けした方が早いが、この狭い村では大したことない。それに早く問題を解決したがっている村人たちはいやに協力的だ。だから、一人から聞けば皆が答えてくれるだろう。 村人が集まると言う食堂で、三人はまた聞き込みを行う。案の定、皆が口々に答えてくれた。 「ああ、最初はマックーさんのとこ馬のドーナが死んだんだ」 「次にリアンさんとこのローデ。豚だ」 「モスコミューのとこのヤギのライス」 「スプーさんのとこの羊のカリン」 「シノさんとこの牛、ドンコ」 とりあえずバルクがメモする。 おなかがすきそうと、ルイがつぶやいた。 「死ぬ前とかに何か変わったことがあれば、知りたいのだが?」 「そうだな……」 「ああ、必ず、朝起きたときに死んでいる」 「そいえば、そだな」 つまり、夜から麻にかけて家畜は死んでいる。 「よし、張り込んでみるか?」 「まあ、そうだなあ」 そうなると、宿に泊まっているウォンテッダーモ怪しくなるな、とアニムは胸中で思った。
べちゃべちゃで歩きにくいわ、寒いわで……ずる休みしたかった一日。性根はまじめなんでできませんが。
村長の家は、普通より少し大きな家、だった。それでも三人が寝泊りする部屋は十分にある。中に押し込められイスに座らされお茶かコーヒーかを聞かれた。とにかく三人は話を聞くことにした。 「家畜のメスばかりが死ぬんだよ」 「はあ?」 「ここは、美女が老婆になるっていう村じゃないの?」 「しかし、それはそれで問題だのう」 「噂に根も葉もないことがつくのはウォンテッダーなら常識でしょう。確かに聞いたことがあります。しかし、家畜のメスばかり死ぬのがこの村の悩みです」 ここ一週間で十匹のメスの馬、羊、ヤギ、牛、豚が死んでいるという。それもまだ寿命がある、若いものばかりが。 「しかも、どれもこれも面構えのいいメスばかりで……」 「なるほど、美人は美人でも、人間ではなく動物の美人ということだな」 「このままでは作業に支障がでる。メスがいなくなっては繁殖させることができん」 「確かに。のう、バルクここは一つ」 「ああ、もちろんだ。村長、いくら出す?」 「ね、この村のおいしいものって何?」
アニムはたった今死んだばかりというメスの羊を見た。彼に家畜についての知識はないが、その他の点で(たとえば、魔法など)何かあるかもしれないと思ったからだ。それに村人によると、病死と言うことはないようだった。 「何もない。魔力のかけらもない」 アニムはさっさと死骸から離れる。 「でも、なんでメスばかりなのかしらね」 「むー……」 「それより、他に変わった点がないかって村長に尋ねたんだけどよ、何日か前から滞在しているウォンテッダーがいるんだと。でもそいつ何もせずに宿で過ごしているらしい」 「なら、ちょっと挨拶にゆくか。ウォンテッダー同士でやることがある」 アニムが言うのは、情報交換である。こうやって彼らは新しいことを得ていくのである。
| 2004年01月18日(日) |
ホットケーキミックスで作る、中華まん |
うまかった。冷凍シュウマイを入れたのと、あんこを入れたのとを。でもさすがに店で売っているようなものではないです。あくまで手作りで楽しんでやるものですね。 『明日のナージャ』 あのあっさりテイストな結末は、やはり子供番組だからか? ヘルマン氏の大人気なさは……彼もいろいろあったのね。んで、アントニオ。(わたくし、ちょうどこの方が女性をもてあそんでいる回とこの方のお母様がナージャに会う回を見てました)借りた金を返してもらうとかで、ナージャを助けることになった。あんだけ悪いことやったのに。(←勝手な解釈) あと、いろいろツッコミどころがありますが、前回前々回を見てないのでなんとも。 一番はローズマリーのあっさりさ。 しきたり、家柄、世間体に疲れてプリンセスの座をあっさり降りる。そのわりに、かなり酷いことやってたんじゃないか? ナージャの平手打ち一発じゃ足らんって。それで彼女についても(一応)一件落着してます。
さすが、子供番組
半分くらいの出来事をなかったことにしといて公爵は、ナージャを本物と認める。疑ったことの侘びなどはいっさいなし。こういう大人になってはならない。そして、彼女に言い放つ「コレット(母)とあわせられん」
次週へ続く! (予告で母に会っているので会うんでしょ)
来週で最終回だそうです。 ここで、大予想! 私は、ナージャは公爵を継がずダンディオン(だっけ?)一座で舞姫となると思います。(フランシスはどうなる?)
| 2004年01月17日(土) |
ゲームがやりたいがほかにもいろいろ |
やりたいことがあって……。明日は、はなまるマーケットでやっていた15分で中華まんをつくりたい。(そのため、ホットケーキミックスとあんこをかった自分)
晴れていた。気温もだいぶ暖かい。出発にはいい。 雪さえなければ、もっとよいが。 歩きにくいが、仕方ない。ブロードは位置を確かめると消えていってしまった。それを見てアニムはルイに言った。 「お主、瞬間移動できなかったか?」 「……忘れてた」 ルイにとって、魔力に頼らず歩いたり、乗り物に乗って移動するこの世界の旅の方法が珍しくていろいろなものが見れて楽しかった。だから瞬間移動は必要なかった。しかし、この雪の中を掻き分けて次の村に行くには、やはし少し難儀だった。普通ならウォンテッダーは今の場所にとどまっている。 「本来ならば、雪だろうが雨だろうが行かねばならん。しかし、今は魔法に頼ってもバチはあたらんだろう」 と、アニムは解釈した。誰でも甘えたい時はあるのだ。 そんなわけで、三人は『美女が老婆になる』村に一瞬でついた。
その村は、やや大きめだが静かだった。どこの家にも張り紙があった。 『ウォンテッダー募集 調査依頼 報酬割高 』 などと書かれている。 「あ、ここ、雪がない」 寒さは変わらないが、まともに歩けるだけましだ。 「とりあえず、宿をとって……」 「情報集めね」 アニムが言いかけてルイが続ける。しかし、後ろから声がする。 「君たちはウォンテッダーかね」 少し太った老人だった。少し疲労しているのか顔色はすぐれない。 「私はこの村の村長、問題を抱えて悩んでいて今ちょっと頭冷やすために散歩中の六十七歳だ」 「はあ、ああ」 「ずいぶん細かい説明ね」 「で、俺たちになんか用か?」 「依頼したい。私の家に来て欲しいんだが……もし、依頼を引き受けてもらえるなら、私のうちに泊めてもよい」 老人は、そう言った。通りがかりのおばさんやおじさん。若い女性や男性が「ウォンテッダーだ」「村長が声をかけた」「受けてくれるんだろうか」などと、ささやき合う。 「しかし……」 「とにかく、話だけでも」 若者連中が現れて、半ば無理やり(いや、かなり強制的に)村長の家まで引っ張られた。
チワワづくりに夢中になり、こんな時間に! 明日二日分書きます。ごめんなさい。 ではでは、続きをどうぞ。(チワワできました。きゃわゆいです。ビーズだけど)
「そうだな、俺は魔力あるとこだな。お前らとは別で行動する」 ブロードは言う。スノムウェインはやばい魔族らしいからである。人間とエルフと悪魔に倒すことはできないだろう。だからといって、ブロードにもできないが。 「それはいいけどよ。俺らはどこ行くか?」 「あたしは『美女が老婆になる村』が確実的だと思うけど」 と、ルイ。これが最初の港町でもっとも噂になっているものだった。 「へえ、そういう情報、他には?」 「ああ、若い男が変死するってあるぜ」 「それだ」 「お前、見た目はともかく六百年以上生きてるだろ」 「うるせー、こういうのは大概、美人の怖いお姉さんの仕業なの。俺はそこがいい!」 「ほお、じゃあ美女ばかりが老婆になるっつーのは?」 「ああ、それもなんか怖いお姉さんっぽい」 「決まり決まり! それじゃ、早速いきましょ!」 張り切るルイをアニムはとめた。今日は無理だ。明日がよい、と。 「なんでよ?」 アニムは無言で窓を指差した。 外は暗く吹雪で、とてもじゃないが旅などできない状態だった。 「それよりも、魔力がなくなったおかげかの。時間が戻ったみたいだの」 時間のズレは次の日には完全になくなっていた。もともと村のほとんどはそのことに気づいていないので、変に思うものはいなかった。これほど無害な効果も珍しい。ただ皆少し時差ボケするくらいだろう。
やりますか。
「そんなことがあったのか?」 アニムは留守中に起こったことを聞いた。 「しかし、例の魔力を欲しがる魔族か。魔王は知っておるのかのう」 「ああ、多分知ってるだろうな」 と、バルク。 「また、お前に助けられたな、セルヴェス」 バルクは剣をなぜた。 バルクを主としたかったドラゴンの長セルヴェス。しかし寿命には勝てず、その身を剣と変えた。今のところバルクのみが持てる剣で、語りはしないが意思を持っていて、バルクを守っている。 「でも、なんでこの世界に来なかったスノムウェインが?」 「魔力があるからだろ?」 「まったく、そろそろ魔力について知らんと、えらいことになりそうだ」 「誰っ!」 ルイが叫んだ。空間に向かって。 「あー、俺だよ俺」 三人とも聞き覚えのある声だった。それは何もないところから急に現れる。 「よう。やっと見つけた」 「ブロード!」 「なんだか皿に人間離れしてるのう」 「魔族化がさらに進んだみたいね」 ブロードは三人の顔を見て、息をついた。 「お前らに会うと、緊張ってものがどっかにいっちまう」 「この間より、元気になったみたいね」 「ああ、あのスノムウェインとかいう、気障な野郎に魔力を盗られたうえに変な細工までされてな。むかついて腹が減るわで……」 「スノムウェイン!」 「ここにも来たようだな」 「うん、あたしが取り込んだ魔力を奪って行ったわ」 「ルイちゃんは変な細工されなかった?」 「わからない。でもまだ魔力を取り込んでいるのに体が楽なのよね」 「……調子悪かったの?」 「そうなのよ、あの魔力、体に合わなくて寝込んでいたのよ」 「もしかして、あのスノムウェインって奴に魔力送っているよ、きっと」 「それ、どうゆうこと?」 ブロードは自分がされたこと、そしてルイもされたのではないかということを話す。 「きもちわるいー。なんだかつながっているって感じ」 「……だろ。魔王の奴が細工の解き方を探すって言ってるけど、時間がかかるだろうな」 「しかし、魔力を集めているということは、例の魔力には何かあるということだろう?」 アニムの言葉に皆黙る。 「……そうだな」 「そうよね……」 「俺はどうやら糧になるらしいけど」 「……」 しばらく黙ってバルクが切り出す。 「これから、どうする?」
| 2004年01月14日(水) |
家族みんなでビーズ細工 |
やっている。驚くのはあのこまい作業をうちの母がやっていること。老眼鏡かけて。リングでおきにができました。
ルイの不調は続いていた。辛いのでベッドから起きれない。アニムは引き続き銃砲収集をしている。わかったのはだいぶズレはなくなってきたことだった。 「リンゴでも食うか?」 「うん」 バルクは露店で買ってきたリンゴをナイフでむいた。ルイはそれをまじまじと見ている。 「食欲があるだけいいよな」 むき終わったリンゴを皿にのせ、フォークをさす。その中の一つは手でつまんで自分で食べた。 「ありがと、バルク」 不調の原因はわかっていた。あの例の魔力なので吸収さえしなければ酔い。しかし、彼女の体は魔力を取り込みそれをコントロールすることはできなかった。 「バルクは包丁も上手なのね」 「まあ、こんな生活してるからな」 もう一個、つまんで食べる。 「明日はたぶん、大丈夫よ。だいぶ慣れてきたから」 「そうか、そりゃいい。アニムの奴、口にはださねえが暇してるみたいだからな」 「ごめんね、迷惑かけちゃって」 「何言ってんだ。ルイのおかげで助かったことはたくさんあるんだぜ」 (……!) バルクが賢を取った、そして、珍しくそのまま抜いた。ただ事ではないと察したルイは起き上がる。少しめまいを感じたが、それでも体は動いた。 「ふん、やるではないか。人間のわりに」 その男が現れた。 「あなたは……えーと、魔族のスノムウェインだったかしら」 ルイは記憶を手繰り寄せて、聞いた。 「スノムウェイン? 聞いたことはねえな」 「ええ、この世界では活躍してないみたいだから」 「で、その魔族がなんでこの世界に?」 バルクは剣先をスノムウェインに向けたままで聞いた。 「その剣何がある? そして、何故ここに悪魔がいる? ともかく魔力はここにあるのだな」 起き上がったものの動けないルイにスノムウェインの手が伸びた。 「おっと、病人に手出しはすんな」 「病人? 笑わせるな。例の魔力でこうなっているだけだろう。ならば、私が楽にさせる、ということだ」 剣は動くな、というように重かった。危害はないと考えていい。それよりも動かない方が安全だ、と言っている。 「何すんの!」 「小娘、おとなしくしていれば楽にしてやる」
バルクが剣を鞘に戻した。スノムウェインが去った後だった。ルイは奇妙な顔つきで、体を動かしていた。 「なんだったんだ? あの魔族は?」 「でも、体、すごい楽」 ルイは信じられないという顔でつぶやく。スノムウェインがルイの腹あたりに手を入れ魔力を引き出したのだ。そして、その魔力を持ってどこかに消えた。 「ただいま」 アニムが戻ってきた。 「お、ルイ。もう体はよいのか?」 先ほどあった出来事など知らないアニムはのんきに言った。
| 2004年01月13日(火) |
と、とまんな〜い(嬉) |
スタオー3やっても止まらないよ。良かったよ。嬉しい。心置きなくレベル上げができるよ。
「だが、これだけだと思うか?」 スノムウェインは姿勢を崩さすに言った。 「思わない」 ブロードがその場から逃げる体制をとろうとする。が、動かない。今度は金属のような蔦のようなものが彼の足を絡め取っている。更に腕にも絡みついた。 「……芸がない」 「そうだね。しかし、これは枯れない」 「そうだな」 しかし、彼にはまだ術がある。彼は何かつぶやくところをスノムウェインが邪魔をした。 「魔力、いただいていこう。お前がこれを錆びさせる前にな」 スノムウェインが彼の腹あたりに手を突っ込んだ。 「魔族はこういう芸当ができる。覚えておくといい」 「げっ、気持ち悪っ!」 腹のあたりの冷たい感触に彼の背筋に冷たいものが走る。何をまさぐっているのか、なかなか手を引っ込めない。 「少し、細工をしておく。これからお前が取り込んだ魔力のほとんどは私に流れるようにした。生かしておいてやるだけありがたく思え」 すっと手を抜く。彼は腹あたりの変な感触にまた震えた。 「盗人……」 「魔族は強いものが勝ちだ」 スノムウェインがほくそ笑んで消えていく。 それと同時に金属の蔦も地面へするすると戻っていった。 「なんなんだ、あの魔族は?」 「恐怖と呼ばれる魔王スノムウェイン。超自意識過剰な方です」 「よう、魔王」 入れ違いに魔王は現れた。あの蔦でやられるような彼ではない。 「まったく、何故早く逃げなかったんです?」 「だって俺、あの魔族の倒し方って知らねーもん」 「やめてください。新米魔族のぺーぺーのあなたが出たところで一瞬で消滅です。例の魔力を持っていたから消えずにすんだと思ってください」 「ああ、おかげで変な細工されるし」 「見てました。細工は僕が解き方を探します。あなたは……引き続き魔力を探すのお願いします。今度はあなたの命もかかわってきますからね」 「それは、どういうこった? 魔力を取りこまねえほうがいいんじゃねえ?」 「魔力を取り込まなかったら、スノムウェインはあなたをつぶしにかかりますよ。役に立たないとしてね」 「……俺、自分で死ぬのは構わねえが、他人にやられるのはやだ。魔力がたくさんある場所は?」 「今、ルイさんたちが行っているサルディクルディですよ」 「いよしっ、いっちょ行ってやる!」
購入! 今までのは初期版(あの、アメリカのなんとかってやつが見れるやつ。結局そのままで取り外していない)で、スタオー3をやると止まる止まる。臨時収入も手伝った勢いで買ってしまったんです。一代目も次の行き場が決まっているので安心してます。もらわれても元気で達者に暮らせよ、一代目。
「そうだ、元人間。お前の名前も聞こう」 「名乗るほどの名前じゃない」 ブロードはつまらない顔で言った。そして、用を聞いた。 「名乗らないのか? まあいいか。用は一つだ。例の魔力をもらいに来た」 スノムウェインが宙に浮いたまま座っているような格好で言う。 「それをどうするつもりだよ?」 「糧にするんだ。それで私は更に強くなる」 「悪いけど、俺が魔族になった時にそれを使っちまったらしくてな、それまで溜め込んだやつならもうない。それにどうやら、俺は魔力をえり好みするような魔族じゃないらしくてな、その辺に浮いている魔力も自然に取り込んでいるんだ。あんたにやる魔力はないよ」 「そうか、それは残念だ。ならば、少し付き合ってもらおうか? その体から魔力を引き出してやる」 ブロードが立っている地面から蔦が飛び生える。 「うおッ!」 彼の足に絡みそこから動けなくなる。 「なんだよ、これ?」 「魔力を吸い取る植物みたいなものだ。私が生み出したものだ」 「へえ……」 ブロードが何かつぶやいた。人間であった時の魔法は使えるだろうか、と思ったが魔族であるから有効だった。 (陽を絶ち水を絶ち土を絶て) そんなような言葉。魔力と言葉が合わさることで生み出る魔法。彼の魔法は全部オリジナルであり、いい加減である。それは彼が複雑な魔力を持つからであった。 巻きついていた蔦が一気に枯れる。 「ほお、やるじゃないか?」 「こんなちゃっちいので足止めできるのか、魔族って?」 「それが、できるんだよなあ」 スノムウェインはあの銀髪の魔王を思い出す。 「そりゃ、まぬけだなあ……」 ブロードは露知らず、そんなことを吐いた。
昨日の新聞の夕刊。「売れてるゲームベスト10」に、第二位「鋼の錬金術師」が! ブロードは何気なく、フォーランズにいた。理由は、あの三人がどこに行ったのか検討がつかなかったからだ。 魔界から戻ってきたら、イーリスによると一ヶ月くらいは経っている、ということだ。彼は驚いたが、六百年経っているよりはいいと思い直した。 アニムたちはイーリスたちに行き先を告げなかったようで、どこに行ったのか聞いても、わからないという。ただ、急に出発して出て行ったという。 いわく、「善は急げ」というらしい。 そんなわけで彼は何気なくフォーランズにいる。 魔族になると、呼吸しなくてもいい、食事をとることをしなくてもいい、寝ることもしなくてもいい。ただ、消滅しない程度に自分の糧をとることが必要だった。それも、今しばらくは必要にない。 高い屋根の上で、彼はどこへ行こうかと考えている。半分は転寝していた。 「おい、いつまでここにいるつもりだ?」 グオンが城の屋根にいるブロードに向かって叫んだ。 「そろそろ行く。迷惑かけたな」 「ああ、お前がそこにいるとメイドたちが不振がるからな。それに、客だ。こっちには関係ないからそこから消えろ」 「客?」 ブロードはオフィーリスから教えてもらった移動術で、フォーランズでも人のいない郊外に移った。 「察しがいい、人間がいるものだ。そしてお前はどんな人間だろうな?」 黒髪の黒目の魔族が現れた。 「はあ?」 「初めましてだな、元人間」 「あんた、俺のこと知ってんの?」 「もちろんだ。お前のような奴は初めてだからな」 人間から魔族への転換、それはかつてなかったことだ。しかし、似たようなことは、意外にある。 「あんた、誰だ?」 「私は、恐怖と呼ばれるスノムウェイン」 「スノムウェイン?」 覚えづらそうな名前だ、とブロードは思った。すぐに忘れるだろう。
| 2004年01月10日(土) |
毎度楽しみにしている方へ |
申し訳ございませんが、今日は疲れもあり、お休み。明日、二日分書きます。(ああ、ネタも考えねば・・・) それでは、続きをお楽しみください。
「悪いんですけど、それ、返してください」 盗まれた魔力は、とある魔族のもとにあった。魔族はご丁寧に暗い部屋にイスとテーブルを置いて、座るように勧める。 「(魔帝の)分身の分際で、私に返せと? どうせ使えもしないくせに」 「でも、それは使ってはならない。そうでしょ? いつ身を滅ぼすかわかりませんから」 カルストラはその魔族を見た。黒い長い髪をした魔族に。 「ふん、そう思っているのはお前らだけだ」 その魔族は飲み物が入ったグラスを差し出す。彼はそれを受け取った。 「魔王と恐れられているだけじゃ、不満なんですか?」 一口飲んで、たずねる。 「ああ、あんなちっぽけな世界じゃね。それに私は恐れられるだけじゃ物足りない」 今彼が管理人をしている世界ではない、世界の魔王としてその魔族は存在している。ただし、彼が集めた魔力はその世界のものとも違う。彼の認識していない世界のものである。 「そうですか。でも、やっぱりそれを使うのはやめてください。危険ですから」 「忠告、ありがとう。だがね、私はこんな魔力、恐れてはない」 「やっぱり、あなたは魔王、なんですね」 一口ずつ飲んだ飲み物が空になる。何を飲んでいたか彼は覚えていない。甘いものだったようだが。 「お前も魔王と呼ばれているだろう? 一緒にしてもらっても困るのだが」 「僕の場合は、人間が勝手に呼んでいるだけです。あなたとは……恐怖と呼ばれるあなたとはその辺違います」 「わかっているならかまわない。しかし、お前は私の計画には邪魔だ。しばらくつかまっていろ」 その魔族の黒い目が彼を射抜くように見た。テーブルに置かれたグラスから何か伸びてきた。カルストラが逃げる間なくそれは彼を絡め取った。蔦ようなものだった。完全に巻きつかれている。 「何するんですか!」 「後でお前の処理を考える。そういえば、最近魔族になったという人間がいたな。その魔族がお前の魔力を集める手伝いをしている、と」 「まさか、彼から……」 彼の声が弱まった。急に力が抜けたようにうなだれる。 「これ、吸収率、いいですね」 「ああ、これは魔族の糧を吸う。消しはしないから安心しろ。お前も、元人間もな」
昨日、ミスト�靴旅粁�本買いました。ミストをご存じない方に説明。ミストは海外のゲームで、本の中の世界を冒険して回ります。かなり頭を絞ります。(われながら間違ってはいない説明)その世界観に浸りたいというだけでゲームをやる必要性はありますが、友人たちには「さびしすぎる」と不評です。(特に�機� しかも、Xボックスも持っていないのでゲーム自体もありません。(�機↓兇惑笋辰拭砲修里Δ繊�PSで出ないかと期待。
カルストラは久々にこの世界に降り立った。降り立つと言っても空から現れたわけではないが。彼はひどく疲れていたようだが、それを払うかのように首を振った。 「どうしたんですか? 珍しいですね」 ラナがそこにいる。紺のメイド服の彼女は、実は妖魔である。 「ラナさん……あの魔力の正体がわかりました」 「あの生きたような魔力の正体?」 「あれた、この世界の魔力ではないんです。この世界からしてみれば別世界の魔力なんですよ」 「別世界の魔力?」 「はい。僕にもよくわからないんですけど……。この世界には存在しないものがなぜか流れてきているんです」 「それで、なにかかにかと異様なことがおきているんですね」 「はい」 「で、どうするの? これ?」 ラナが、集めた魔力が入った瓶を渡してきた。 「それは、僕が預かります。それから元の世界に返すつもりです」 「そう。じゃあ、引き続き集めますね」 「お願いします」
魔王は、本当はかなり頭を痛めていた。魔力は世界中に散らばっている。彼に協力したブロードやラナ、アニムたちが集めているがそれではきりがないこともわかっていた。地道に拾っていては、この先何が起こるか、検討もつけたくない。それに、彼は不安がある。魔族の中には、この魔力を利用しようと研究に入る者がいた。そのため、更なる混乱は簡単に予想がつく。 ふと、彼は気づいた。 ラナから預かった魔力がない……。 「やられた……」 魔力は盗まれていた。
今日は疲れ気味。また明日がんばります。
次の日は、どっちゃり積もった雪をかき分けながら村を回った。夕べバルクの言うとおり、この村は時間がずれている村だった。そのため彼らは大いに朝寝坊をした。それでも三時間のずれはまだ午前七時をさしている。 「べつだんこの村は変わったことはないな」 村の人たちはそう言っている。ずれているということに気づいてないらしい。ただ一人、若い娘だけがその事実に気づいていた。最近、この村に嫁いできたその娘は、時間がずれていることにすぐ気づいたと言う。ただ、自分がよそ者だと言うことで黙っていた。だから、旅人である彼らにそっと打ち明けた。 「問題は、この魔力を、どう回収するかなのだが……」 アニムは言った。 「それなら、もう、いいわ」 と、ルイ。少し顔色が悪い。 「なんだか、夕べからずっと吸い取っているの、魔力を」 「はあ?」 「あたしね、どうやら魔力を取り込む体らしくて、少しずつだけど浮いている魔力を吸っているの」 「それで、体調は?」 「あんまり体に合う魔力じゃないみたい。具合悪い」 「そりゃ、だめだな」 魔力を何かに移せることができるなら……そう思った。魔王に聞くべきだったと。こういうときに限って現れない。
日記はじめまーす。鋼ゲームの攻略本欲しいのにない……。
気づいたら、夜中だった。ルイは起き上がって伸びをして部屋を飛び出た。食堂はまだ開いていた。むしろ、今開いたばかりのようににぎわい始めている。 「ルイ、今起こしに行こうと思っていたんだ」 アニムとバルクがテーブルについている。 「今十時だよ? どうなってるの?」 「どうやら吹雪で道を間違えたようだ。ここは時間がずれている村だそうだ」 「そういうわけだ、ルイ。まあ、例の魔力が働いていることは間違いねえな」 「そうなんだ……」 どんな魔力か、正体がわかるとぽわんと見え始めた。 「そういえば、そこらにたくさん浮いてるよ」 「今はとりあえず、腹ごしらえするか。回収は後にしよう」 「そうね」 夕飯を食べ損ねるのはいやだから、三人は適当なものを注文する。 「ところで、ルイ。どうやってアレを回収すのだ?」 「……知らない」 ルイがアニムに言われて初めて気づいてまごまごする。 「そういえば、魔王に聞くの忘れてた」 「……とにかく、飯だ」 「そうだのう」 時間がずれている。観察していくと彼らがこの宿に着いたのは午後三時ごろだが、この村では昼ごろらしい。で、七時間たったころが午後十時。しかし、この村では午後七時ころ。三時間のずれがある。それは、多分……。 「この雪らしいのう、原因は」 「雪?」 「雪が降ると暗いというせいもあると思うが……そして例の魔力が働いたのだよ」 まったく、意味のないことばかりする魔力だのう……。 アニムは少しあきれた。 魔力について、彼がわかることは変な働きをすることだけだった。そして、そろそろ何かわからないだろうかと、思っている。 「でも、雪って幻想的よね。もしかしたら、雪自体にも魔力があるかもね」 「そうだのう。こんなに降るの初めて見た」 アニムとルイは降りしきる雪を窓から見た。その顔はちょっとほうけている。しかしバルクは雪なんぞ多く降るとやっかいだというような顔をしていた。
元旦から二日休んで二日出てまた二日休み。正月気分もここまでですよ。
報告 ハガレンゲームクリアしました。十一時間半くらいで。(実際はもっとかかっている)でも、満たされない。大佐方々を倒せなかった。(瞬殺っぽい)倒せればエンディング違う気がするけどクリアデータ上書きしてしまった。どうせ二週目をしないとギャラリー見れないし。 三人は、とりあえず一番噂の多かった『美女が老婆になる』という村へ向かった。 一つ、彼らは予期していなかったことがある。それは……。 「寒いっ!」 外は雪だった。 「こりゃ、積もるぞ」 吹雪だった。 「いやーっ! なにこれ!」 いままで、暖かいところばかりを回っていたので、ルイはなれない寒さに悲鳴を上げた。もっとも、悪魔が寒さに弱いのか、不明だが。 「まさか、こんなことになろうとは。冬支度はしてないのう」 「こりゃ、季節外れだぜ」 「おしかして、これも……例の魔力のせい?」 「かもな」 そんなこんなで、やっと村に着いた。すぐに宿へ向かう。一軒しかない宿は暖かだった、 「お客さん、大変だったでしょう。急な吹雪で」 「ああ、もう」 「こんなことは滅多にないんだがねえ」 タオルと熱い飲み物を用意してくれた。 「ついでに冬用のコートなんかも買いたんだが」 「ええ、裏のネーデルさんを紹介するよ。あすこは衣類も扱ってるからね」 「頼む」 アニムはぬれたタオルと自分の上着を暖炉の前の物干しにかけた。三人は食事時間まで自由行動をとることにした。いは言うものの、吹雪の中歩いたことで疲れた三人は部屋で休んでいた。
| 2004年01月05日(月) |
晴れてまた、ウォンテッダー |
やりまっせ!
三人は、サルディクルディ大陸の東部の港町についた。 「けっこう人がいるんだね」 「ここは唯一の港だからのう」 「で、ここの名物は?」 ルイは期待のまなざしで見つめる。 「甘いモンはねえぞ」 と、バルク。半ばあきれている。 「せいぜい有名と言ったら燻製だのう」 アニムが露店を指差すと、魚や肉が干されていた。
「さてと、どっか安い宿をとらんとな。しばらく拠点となるだろう」 町の中はだいぶ人もまばらだった。ここは歴史の浅い国で人々も開拓のために渡った者が多い。それでも街がいくつかある大陸になったのはこの大陸に降りるという神族の手助けがあったとされる。 「ふうん、でも神族って結構傲慢よ」 「そうだのう、その昔賢王と呼ばれたどこかの王様は絶対神に祈りはしなかったそうだ」 「俺の先祖にもそんな話あるぜ」 何件か当たってようやく納得行く宿をとると三人はまず、食堂へ向かった。長い間の魚介類生活から開放され肉料理を食べるためである。 「うん、やっぱり飽きちゃうのよね」 「毎日毎日魚ばかりだとな」 「まったくだ。あれなんとかならねえのか?」 腹も満たされると彼らはまず、情報を集める。 何か変わったことが起きてないか? 今までの『例の魔力』に関する事柄は、変わったことばかり起きているという点だった。だからそこに行けば例の魔力があるのではないか、と。 が、彼らの予想は大きく外れた。 「アニム、バルク、もう大変よ。あっちの村では赤ちゃんはいなくなるし、こっちの村では若い男の人が変死するし、向こうの村では美女ばかりが老婆になるって」 「ああ、田舎町では猫が犬になるといって、都会町では犬が猫になるんだとよ」 「エルフの里では水が酒になる、ドワーフ村では畑から魚が取れるそうだ」 ……まとめると不可解なことがたくさんあった。まさかこんなにあるとは誰も思わなかった。
| 2004年01月04日(日) |
楽しいお正月をすごされましたか |
三が日も過ぎそろそろ仕事はじめでしょうか? がんばってください。(自分ががんばれ) 今日は、短編最終日。前にやったフェアリードールの番外編でも書こうと思います。
こんな世の中でも、騒がしくなるのは正月と盆とクリスマス。このときだけバイト募集も増え、夏目も稼ぎ時だった。ただ、今年はドクターストップ(そんなおおげさなものでない)がかかり、バイト禁止された。 「もう、こんな時間……」 「トーマさま、おはようございます」 セリナはいつもの笑顔で迎える。セリナはドールと呼ばれる人間とかわりなく作られたアンドロイドなのだが、彼女の場合、妖精が入り込み混じってしまったがため本来のドールにはない行動を取るドールだった。どういうわけか、夏目を主人としている。 「こんなにゆっくり正月を過ごすとは思わなかったよ」 「夕べは飲みっぱなしでしたね」 「うん、女じゃないと飲めないけど」 幼いころ大病を患い、手術代として実験に使われた彼の体は、時折女となる。それも薬で抑えていたが、そのうち開き直りなるがままの生活を送っている。彼にも無意識だが、女であると微妙なところで性格などが違う。鮭も女である時でしか飲めない。 「さすがに飲みすぎた」 「でも、大丈夫なんですね」 夏目が寝ている間、セリナは片付け物をしていた。おかげで彼は家事などに苦労しない。 「二日だもんな。セリナ、ちょっと出ようか?」 「え?」 ドールを外に出すことはめったにしない。ドールは目立つからだった。 「うん、ちょっと……」 言いかけてチャイムが鳴る。 「あけましておめでとう」 「井上さん、アケオメですね」 井上はセリナを作った技術書である。セリナのドールらしからぬ行動を研究していたが、その答えが妖精だったことにはさすがに気づかなかった。それでも、今までない主人に尽くしながらも意見をするドールを開発した。 「あけおめ?」 井上は夏目の顔を見る。 「略語みたいだよ。なんでも昔の記録を読んだらしくて」 「そうか、でもセリナ。それじゃあわからないよ」 「はい」 井上にとって、セリナは子供だった。それも手塩にかけた傑作だったのである。 「今日はお年始周りのついでに寄ったんだ。すまないね、ゆっくりもしていけない。玄関で失礼するよ」 「俺たちも今、出るところだったんだ」 「へえ、どこへ?」
神社は人もまばらでがらんとしている。 「初詣、行ってなかった」 「初詣ですか?」 「年の初めに、神様にお賽銭あげて、お願いするんだよ」 「何を?」 「たとえば、健康でいられますようにとか、宝くじが当たりますようにとか……」 「あの、やりたいです」 夏目はセリナに小銭を渡す。夏目も再選を投げると鈴を鳴らして手を合わせた。みようみまねでセリナもやる。 「セリナは何を願ったんだい?」 「内緒、です」 ずっと、トーマ様と一緒でいられますように。 「まあ、いいか。さ、帰ろうか」 「はい」 二人は家路に着いた。
つ、疲れた……。二人体制って大変なのよ。(普段は三人体制)あさっては休みなんでがんばるぞ。(休みじゃなかったらがんばんないのか?)
目の前の視界がぐんにゃりと曲がる。そして、彼は目覚めた。 「早かったわね」 オフィーリスがブロードの顔を覗き込んでいた。彼女が避けると彼は起き上がった。そのままベッドの上に座っている。 「思い出に浸るような年じゃねえの、俺」 「そう。魔族になると思い出なんてなくなってしまうからね」 「だから、あれを見せたのか?」 「そうよ。ただ、あなたの場合見破ってしまったから、飲まれずにすんだ」 「飲まれる?」 「夢に浸りすぎて目覚めないのもいるから」 「あ、そ」 「あとは、私から。あなたは魔力を糧にする魔族。適度に取らないと消滅してしまうの」 カルミアに魔力を吸われた時のように体が透けてなくなってしまう、と言っている。 「わかった。覚えておく」 「あとは、好きなように生きるといいわ。人間たちを殺すのも助けるのも。遠くへ行くのもどこかで暮らすのもいいわ」 「ふうん。どうしようかなあ。とりあえず、あいつの仕事の続きをするよ」 「じゃあ、取っておきの移動術を教えるわ」 本当は、もう少し浸っていたかった気がする。亡くなった母や妖精主として存在しているが自分の記憶がない弟。だけど、戻ってきてしまったのだから仕方ない。 オフィーリスが教えてくれた移動術は、壁抜けと瞬間移動でこの先便利そうだった。 「とりあえず、あいつらの所に行ってみるか」 彼は、にぎやかな三人を思った。
| 2004年01月02日(金) |
今日は恒例親戚で飲み会 |
毎年毎年飽きず懲りずに。飲み過ぎないように注意します。(笑)ハガレンのゲームの中尉は素敵です。意外さにノックアウトされてください。
「睡眠学習〜?」 ブロードがおおげさにいやな顔をした。 「そうよ、はい、いち、に、さん!」 オフィーリスが数を数えただけで、彼はぷっつりと意識がなくなった。 目覚めたら、見覚えある場所だった。懐かしいとも思う。 「兄さん、もう起きたら?」 そうだ、この窓から日が入ると朝だったな。 「ああ、起きるよ」 彼は違和感を覚える。 俺、魔界から来たよな? 「お母さんが呼んでるよ」 弟の声が幼い。自分の声も。 「……」 彼は考えた。そして、弟に聞いた。 「俺、いくつだっけ?」 「何言ってるの? 十一でしょ」 がきんちょじゃねえかっ! 彼は起き上がる。とにかく着替えて母の元へ言った。 「おはよ、ブロード」 やはり、まだ若い。うっかり口にだしたら何言われるかわからない。 「おはよ」 「今日は二人でお留守番してね。お父さんと出かけなきゃいけないからね」 こんなこと、あったっけ? あまりにも昔のことだから彼は忘れてしまったかもしれない。 「あなたはおにいちゃんなんだから、しっかりブロードの面倒を見るのよ」 ……違うな、やっぱり。 彼の母親は、彼に向かって「おにいちゃんだから」とか「面倒をみる」とかは言わなかった。言われなくともやっていたのだ。それで、彼は急に現実に引き戻された。ここはオフィーリスの作った夢の世界であるということを改めて認識した。
| 2004年01月01日(木) |
明けましておめでとうございまーす |
携帯から失礼。今日くらいは休もうというこで、休みます。と、言うわけで今年もよろしくお願いします。
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