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「謎の聖都 グイン・サーガ128」栗本薫
2009年09月22日(火)
闇が丘に移されたシルヴィアに、謎の影がせまる。
一方、ヤガを探索するヨナは、目的のひとつだったフロリー母子と再会を果たす。しかし、もう一方のマリエ父子と会ったヨナは、その変貌ぶりに驚愕するのだった…。

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この展開が、あと2冊?で、いったいどこまで回収されるのか…。
あとがきがないところが、寂しいですねー…。

でもやっぱり、「超美人」だとか「おいちゃん」だとか…おいおい、と思ってしまうんですよね〜。
展開も、ちょっとチープじゃないですか? まあ、いつものことか(笑)
「P.S. アイラブユー」谷川史子
2009年09月21日(月)
ドイツ文学の翻訳をしている十三子(いさこ)は、独身で一人暮らし。プロポーズを断った経験を持つ。
出かけた図書館で、小学生の男の子に気に入られ、交流が広がるのだが…。

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表題作以外にも何本か収録した短編集。
仕事や家庭を持つ女性のもやもやを物語にした作品が多いですが…なんとなくイラっとくるのは何故でしょう(笑) 綺麗ごとで終わってるけど、なんとなくすっきりしないというか…。
「GOSICK-ゴシック-」桜庭一樹
2009年09月19日(土)
西欧の小国・ソヴュールに留学した日本人の少年・久城一哉は、なぜか一人の少女の連絡係のようになっていた。
一人の少女…ヴィクトリカという男性名を持つ彼女は、妖精のような可憐な肢体に、しゃがれた老婆のような声を持ち、パイプをくゆらせ、学園の図書館塔の最上階にある植物園にいつもいた。どんな謎もたちどころに解決してみせる彼女の元に、不思議な髪型をした警部がやってくる…。
占い師の老婆が殺された事件がきっかけで、謎の幽霊船に乗り込むことになった一哉とヴィクトリカ。そして招待客が次々と死んでいく…。

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GOSICKシリーズに着手しました。
この話の前に短編があるようですが、文庫本としてはこれが一作目ということでいいのかな?

ミステリだけどジュブナイルということで、非常にわかりやすく書かれてます。(そこらへんの話、わかりやすくを心がけたということは、確かインタビューで読んだような記憶が)
幽霊船に乗り込むあたりは、展開が唐突(不自然?)だった気もしますが…。

わかりやすすぎることを除けば、まあよくできている、かな。キャラも割りと魅力的だと思うし。ヴィクトリカにはまだ謎もありそうだし。
どーんと買い置きしてあるので、こつこつ読んでいきます。

あ、彼女、要はツンデレなんですよね? こういうのをツンデレっていうんですよね?(笑)
「夢を与える」綿矢りさ
2009年09月13日(日)
夕子は、チャイルドモデルからCMに抜擢され芸能界へと入り、その成長を日本中が見守る存在となっていた。
インタビューを受ける夕子は、将来なりたいものを聞かれ、「夢を与える人になりたい」と答えるのだった…。

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丁寧に少女の18年が描かれていて、読みやすかったです。
奇をてらったところがなくて、ああ、どこかにありそうな物語だなあと。これは嫌味ではなくて、誉め言葉としてね。バカなことをしてしまうんだけど、それがすごく理解できる。人生ってうまくいかないよねー…と、こんな軽い感想を書いてはいけない気もします(笑)
なんでこの人の作品読み続けてるのか自分でもよくわからないんですが。…うーん、たぶん、けっこう好きなんでしょうね。
「君に届け 9」椎名軽穂/「ちはやふる 6」末次由紀/「死と彼女とぼく めぐる 1」川口まどか
2009年09月11日(金)
「君に届け 9」椎名軽穂
どんどんすれ違っていく爽子と風早。自分を卑下しすぎる爽子に、千鶴は「鈍さに慣れるな!」と言うのだが…。

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言葉と気持ちのすれ違いって、よくあること。こんなにわかりやすくなくても、小さな誤解ってすごく多いですよね。
そして、謙遜と卑下の違いもほんとは紙一重なんだと思う。


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「ちはやふる 6」末次由紀
部員それぞれがそれぞれの思いを胸に公式戦に挑む中、千早は自分の「速さ」を否定されて悩む。

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かなちゃんと机くんの対戦が丁寧に描かれていておもしろかった。
あと、新の出番がもっと増えないかなーー(笑)


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「死と彼女とぼく めぐる 1」川口まどか
なんと、「ゆかり」じゃなくて「めぐる 1」になっちゃいましたよ!
物語は、「ゆかり」で描かれていた、優作の母親杏子さんの戦いの話なんですがね。確かにすっかり「ゆかり」じゃないよーとは思っていたけど…。そんな、途中から変えるなんていうのは、ありなんですか(笑)
しかも、帯に「"真章"開幕!! 今までの物語は、この"伝説"を語るために存在した」って、どうなんですか(笑) ええー、今まで序章!? ゆかりの立場は…(笑)
まあ、一話読みきりスタイルは大変だったんでしょうねー…。
「オブ・ザ・ベースボール」円城塔
2009年09月09日(水)
年に一度程度、空から人間が落ちてくる町で、レスキューチームとしてバットを持ち、その時に備える僕。なぜ人が落ちてくるのか、それは誰にもわからない。
「つぎの著者につづく」併録。

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第104回文學界新人賞受賞作であり、芥川賞候補作。

まあ、この作品もわけがわからないわけですが(笑)、「Boy’s Surface」よりはわかりやすいかな、と思います。わかるわからないで感想を書いていいのか疑問ですが…。
「つぎの著者につづく」は、ヘンリー・ダーガーをモチーフにしたらしき作品。前半、目がすべってどうしようかと思いましたが、途中から読めるようになった(笑)
「モダンタイムス」伊坂幸太郎
2009年09月06日(日)
近未来の日本。システムエンジニアの渡辺拓海は、自宅で男に椅子に縛られ、拷問を受けようとしていた。浮気を疑う妻が男を雇ったのだ。なんとか解放された渡辺は、会社から失踪した先輩社員の仕事の後始末を命じられる。簡単に見えた仕事だったのだが、謎の男たちに見張られるようになり…。
そして見えてきたのは、数年前の中学校の襲撃事件との不思議なつながりだった。

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予備知識がまったくなく読み始めたのですが、読み進めていくうちに、ああこれは近未来なのね、ああこれは「魔王」の続編なのね、とわかりました。そうか、「魔王」の弟の話ってそんな話だったっけなあ。兄の方がインパクトあったので忘れてました。
でも、「魔王」とは全然雰囲気の違う話でした。
文章はいつものようにライト(軽くて明るい)なのに、なんだか異様に怖い。拷問のシーンとか出てくるのもあるんですが、いったい敵はなんなのか、なにが待ち受けているのか、がまったくわからないのが怖い。本文中にも出てきますが、なにが起きるのかがわからないっていうのがいちばん怖いんですね。
あと奥さんが怖い(笑) 得体が知れなくて(笑)

怖いのと、なにがどうつながるのかという謎解きのようなワクワクもあって、とてもおもしろかったです。
ラストの鮮やかさは「ゴールデンスランバー」には負けますが、読んでいる時のハラハラ感はこちらの方が好きです。
★★★★


すごくどうでもいいけど、目薬が劇薬に変わってて、両目失明ってあり得ないと思う。入れた後じわじわ効くとかある? 片目の時点で気づくよね。
そんな、重箱の隅つつくようなことが気になってしょうがない申し訳ない。
まあ、そんなことでこの本のおもしろさは損なわれないから大丈夫。
「ひとりぐらしも5年め」たかぎなおこ
2009年09月02日(水)
「ひとりぐらしも9年め」の第一弾。
のんきなひとりぐらし楽しそうーと思う、ひとりぐらし未経験の私。防犯の話は、そんなことあるんだなあと怖かった。都会は特に怖そうですね。


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