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「ブラザー・サン シスター・ムーン」恩田陸
2009年08月31日(月)
高校時代の同級生だった綾音と一と衛。同じ大学に進んだ3人だが、違う学部でそれぞれ大学時代を過ごす。大人になった彼らは、その日々を回想する…。

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あらすじというほどのすじはないんですね。何も起きない。
しかし、何も起きなくてとりとめのない日々の考察なんかを脈絡なく並べていく、そこらへんが恩田陸の真骨頂ではないかと思うのですよ。
読み終った時には、つい私も、これで終わりかい!とつっこみましたが(笑)

私の学生時代こんなじゃなかったなあ…。こんな大学生活送ってみたかった!(笑)
「ガラスの仮面 44」美内すずえ/「少年少女飛行倶楽部」加納朋子
2009年08月30日(日)
「ガラスの仮面 44」美内すずえ
新刊出ましたー。
紅天女の稽古を続けるマヤと亜弓。それを見守る月影先生。

亜弓さんの怪我は、この巻でのことなんですね。目が見えなくなりそうでどーのという展開なんですよね。マヤと速水さん(というか紫織さんだけど)とのこともあったり…。正直、そんなことで舞台に影響があるのは嫌だな〜なんて思ってます。
亜弓さんの怪我は、彼女にとって"必要"なことになるんでしょうけど…。


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「少年少女飛行倶楽部」加納朋子
中一の海月(みづき)は、幼なじみの樹絵里に誘われて(巻き込まれて?)「飛行倶楽部」に入部するはめに。それは、変わり者の部長・斎藤神(じん)が空を飛びたい一心で立ち上げた、まだクラブ未満の部だった。海月たちは、まず部員集めに奔走するはめに…。

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んー、もうちょっと飛ぶことに対して、それぞれ変わったアイディアを出したりとか(漠然とした表現ですが)…そういう話なのかなと思ったんですが。もっと、普通の弱小部の活動って感じがしました。え、「飛ぶ」って、そんなことでいいんだ…とちょっと思ってしまった。冒頭の、「飛ぶこと」の条件が素敵だったので、もっと飛ぶことに浪漫を燃やして欲しかったような。
青春小説としては、まあ、よくできている、かな。
私は、周りの人間がまるで役に立たないので、イライラしましたが…。それぞれの人物の見せ場というかフォローはあるんだけど、主人公ばかりががんばってイライラする展開でしょ? そういうの、一緒になってイライラしちゃうんですよー(笑)

この人の、確か2冊くらい読んだことがあるんですが、嫌いというわけではないけど、イマイチあわないかなあ…と思います。うん。決して悪くはないんだけど……うーん。
★★★
「メガロマニア」恩田陸
2009年08月27日(木)
恩田陸がマヤ・インカといった中南米の文明を訪れた紀行文。
うーん、正直退屈でした。ただ、人の旅してる過程を読んでもなあ…。
終わりの方で、自分でも、反省してますけどね。

でも、まあ、好きな作家なのでどんなに退屈でも読むのですよ!
「Boy's Surface」円城塔
2009年08月24日(月)
短編4篇を収録。
はっきり言って、さっぱりわからない。もう、あらすじや感想を書くこともできないくらいわからない。
舞城はわかりやすかったなーと思ったくらいにわからない。
わかったのは、テーマは恋愛だった、ということぐらいでしょうか…。
これだけわからないものをこれだけ書けるというのはすごいなあ……。
「LIAR GAME 9」甲斐谷忍
2009年08月20日(木)
4回戦が始まった。今回は、感染ゲーム。ナオと秋山は、再びヨコヤと対峙する…。

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ヨコヤとの対決はドキドキするから、もうちょっと気楽に楽しみたい(笑) …物語にのめりこみすぎですか。
しかし、よく考えられてるなーー。
「居眠り磐音 江戸双紙 陽炎ノ辻・寒雷ノ坂」佐伯泰英
2009年08月19日(水)
普段の読書履歴を見てもらうとわかると思いますが、私は時代小説は読まないんですよ。数冊読んだこともあるんですが(鬼平犯科帳とか)、どうもあわないので。
そんな私がなぜ読んでいるかというと…会社の飲み会で、薦められたんです。でも、私時代小説は読まないんですって何回も言ったんですよ。なのに、実際手渡されてしまったので……しょうがない、読みました。
でもやっぱりダメだった。鬼平犯科帳は、それでも味があると思ったけど、これはもう全然なにがおもしろいのかわからなかったー。
だいたい、冒頭からダメ。ええー、そんなことであっさり奥さん斬り殺しちゃうのー?って。
その後も、なにかっちゅーと人が斬られていくわけですよ。そういうもんなのか…? 時代小説って……。いや、ホラーとか読んだらもっとあっさりと人がばったばった死んでいくわけですが(笑) うーん、わからん。なにがおもしろいんだろうか。
まあ、そもそも私は時代小説の文体がダメなんだと思いますが。なにがダメと言われても困るけど。なんとなく。

しかし、知らなかったんですが、ものすごく売れてる人なんですね。日経エンタに載ってた(笑) ドラマにもなってたり。月刊佐伯と言われているくらいに刊行ペースが早いんだとか。月刊グインか、とちょっと心でつっこみました(笑) 月刊にするとろくな(ry

私のまだ出会っていない、おもしろい物語は、まだまだたくさんある。なにも、わざわざ苦手分野を開拓する必要はない、よね…。食わず嫌いじゃないよ、実際食べて嫌いだったんだもんー。
人に本を薦める時は、好きなジャンルを聞いてから薦めようぜ!


後日談。
本を返したら、「合わなかった?(残念そう) …じゃあ、また他の持ってくる」
ええっ……。だから、せめて、好きなジャンルとか作家とか……。
「プロメテウスの涙」乾ルカ
2009年08月18日(火)
精神科のクリニックを経営する涼子の下に、一人の少女が訪れた。時折激しい発作を起こし、悲鳴をあげて不思議な手の動きをするという。
一方、涼子の親友である祐美は、アメリカの医療刑務所で、不死の死刑囚と面会していた。
米国の死刑囚と、日本に暮らす少女を結ぶものとは!?

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なんですかねえ……。はっきり言って、おもしろくなかった。
そもそも、二人の女性の描写が好きじゃない。なんだか、観念で書かれている感じがする。口調も、「〜〜なのよ」とか「〜だわ」とか、翻訳か?と思うような口調で。
少女の母親の態度も、類型的な感じがするし、物語も深みがないというか盛り上がりに欠けるというか。解決方法も、それだけ?って思ってしまった。なんでそれでこんなすごいことが起きてしまったんでしょうねえ。
こういう感じのものを書きたかったんだろうな、という世界は想像つくけど、力不足じゃないでしょうか。
★★
「30点かあさん」たかぎなおこ/他
2009年08月17日(月)
「チーズスイートホーム 6」こなみかなた
なんだか…家族に迷惑しかかけてない気がするんだけど…気のせい?
すごくイライラするんですが。そう思ってしまうのは、猫好きじゃない証拠かなー。


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「ふくふくふにゃ〜ん 4」こなみかなた
チーズスイートホームと同じ作者ですが、うざさは、こっちの方が低いかなー(笑)


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「30点かあさん」たかぎなおこ
著者の子どもの頃を回想して描かれたもの。
昔らしさがあってほのぼの楽しかった。
親子で、トリの骨を歯で割って中を食べるところがすごいおかしかった。怖いよ(笑)


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「だっこっていわないよ。」大森裕子
育児エッセイコミック。絵がキャラクターっぽくてかわいいですね。
お話はなんだか時々やけに感動的。


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「実録!介護のオシゴト〜楽しいデイサービス〜」國廣幸亜
実際に介護福祉士として働く著者が、実際にあったおじいちゃんおばあちゃんの話を描いたもの。
予想もつかない言動に、驚かされたり笑わされたり…。
でも、介護のお仕事ってやっぱりすごく大変そうだなーー……。


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「昭和のこども 1」流水りんこ
著者の子どもの頃を描いたエッセイコミック。
すごいパワフルな子どもだったんですねー…。なんか、虫とかの話が多かったですね。
あーわかるーと思うようなエピソードも多かったですが、ただ私よりはちょっと上の世代なんですよね。私の姉くらいなんだと思います。「アタシの年代の女は外国人にアコガレが強いんだよ」にすごく納得する。うちの姉もそうだから(笑) そして国際結婚しちゃったことも同じ…。恐るべし子ども時代の影響力。


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「ふつうな私のゆるゆる作家生活」益田ミリ
日常生活を描いたエッセイコミック。
これを読むと、編集者の善し悪しがわかるようになります(笑)


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「びっくり妊娠 なんとか出産」細川貂々
出産漫画は結構読んだことがありますが、妊娠中のことを描いた漫画は割りと少ないんじゃないでしょうか。
37歳という高齢での妊娠ということで、あれこれ不安のある妊娠生活が描かれてます。


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「ふー are you! 1」おーはしるい
育児エッセイコミック。絵がかわいすぎるほどにかわいいですね。
苦労度がかなり低かったです(笑) 手間のかからない赤ちゃんだったこともあるのでしょうが、お母さんの性格もあるのかな。
「Self-Reference ENGINE」円城塔
2009年08月16日(日)
時空が壊れ、過去と未来がめちゃめちゃになった世界。人類は、巨大知性体に、時空統一のための演算をまかせていた…。

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多種多様な短編が収められた連作短編集。
SF…なんでしょうね。たぶん。未来から撃ち込まれた弾が頭の中に入ってる少女がいたり、床下にフロイトが二十体も寝ていたり、いきなり超越知性体が現れたり、喜劇計算をさせられる巨大知性体がいたり……。
筋を説明するのは、難しいです。そしてよくわかりません。でも、おもしろい。なんだろう、言葉遊びというかなんというか。文章を読むことを楽しめる人なら、きっと楽しいんじゃないかなー。

この人の名前を知ったのは、メッタ斬りでです。きっと、私には理解できないタイプだろうなー…と思ったのですが。先日、SF本の雑誌を読んでいたら、「バナナ剥きには最適の日々」という短編が収録されてまして。意味はわからないけどなんだかこの人の文章好きかも、と思ったのです。バナナ星人が三枚剥きか四枚剥きかで争って、でもそれがわかるのは死後だということが悲劇でどーのこーのという、わけのわからない文章が出てくるんですけど(笑)、それがなにか好きだったんですよ。
うん、この好き加減は、そうだな、やっくん(ex-TGSの恭弘さん。私の愛するギタリスト。バンドマンの中でブログのキングだと思っています)の文章を好きというのと似ているかもしれない…と思います。意味不明なことを書いたりするんだけど、いろんなずれ具合や、言葉遊びする感じがおもしろいところが。

好きだった話は、一番は「Yedo」。こういうくだらないのが好きです(笑) 「Freud」「Japanese」「Infinity」も好きです。
「Box」は恩田陸、「Travelling」は森博嗣っぽかったですね。

そんなわけで、気に入ったので、Twitterもフォロー中です(笑)
さて、黄色いのを読み終わったから、次はピンクのを読むか…。
★★★★
「3月のライオン 3」羽海野チカ
2009年08月14日(金)
大晦日。熱を出して寝込む零を、川本家の三姉妹は家に連れて帰り看病をする。暖かい川本家で、零は回復していく。そして獅子王戦に挑むが…。

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あー。癒されます。暖かすぎて涙が出てくるような。
でも、どんなに暖かくても、物語はそのままそのこたつにもぐっていることを許さないのだなあ…。

後藤さんの凄みを出すために、タッチをちょっと変えてきてるんですかね。
それはいいんだけど、対照的に二海堂が幼児化しているのがちょっと気にかかります…。子ども時代(回想)なのかと思ったよ(笑)
「うさぎドロップ 6」宇仁田ゆみ/「坂道のアポロン 4」小玉ユキ
2009年08月11日(火)
「うさぎドロップ 6」宇仁田ゆみ
同じ高校に通うりんとコウキ。コウキはりんにちょっかいを出すのだが、りんはとりあわない。それには中学時代のコウキの言動に理由があった。

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りんとコウキの中学・高校時代。
コウキ…バカだなあ(笑)
りんの気持ちが納得のいくように描かれてて、うまいなあと思いました。そういうことも、あるかもしれないよねーって。
かわいそうなのはダイキチだよね(笑)


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「坂道のアポロン 4」小玉ユキ
薫の母親を探して、東京を訪れた薫と千太郎。無事に会えて帰ってきた二人に、新たな試練(?)。千太郎をロックバンドに誘おうとする少年が現れた。そのせいで、薫と千太郎の仲はぎくしゃく…。

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だんだんおもしろくなってきたー。
薫の母親に言った千太郎の言葉が、きゅんときます。高校時代って、永遠に同じままでいられる気がするんだよねー…。
「ブッダ 全12巻」手塚治虫
2009年08月09日(日)
ブッダの一生を描いた作品です。あとがきを見ると、けっこうフィクションが多かったんですね。主要な登場人物でも、フィクションのキャラだったり…。アナンダ、過去は悪党だったのかーと意外に思って読んでいたら、それもフィクションだとか。

うん、私、あまり手塚治虫のおもしろさはよくわからないんですよね…。子どもの頃見てたアニメ、リボンの騎士とかどろろ、ジャングル大帝…なんかは好きだったんですが。(ブラックジャックは漫画読んでて好きだった)
それと、基本的に宗教家に共感できないもので、なんでやねんと読みながらいろいろつっこみたくなったり(笑)
現代には、宗教ってあんまりそぐわない気がします。
苦行で悟りは開かれない、には同意!

とりあえず、ブッダを全部読み終わってから、「聖☆おにいさん」を読み返しましたが、こちらはおもしろかった(笑)
「子育てちゃちゃちゃ!!」他・うぐいすみつる/「BAKUMAN。 4」小畑健・大場つぐみ
2009年08月08日(土)
「子育てちゃちゃちゃ!! 毎日が育児戦争編」うぐいすみつる
育児漫画は、いかに子育てが大変かを訴えるものが多いですが。こちらのご家庭も大変そうです(笑)

トニーがママは男の子が嫌いだと思ってたという話が、なんだかほろりときました(笑)
いやあ、会社の人で、「やっぱり男の子がかわいいよねー」ってよく言ってる人がいるんですよ。母親というものは娘をライバルだと思ってる、とか書いてる本も読んだりしますしね。
でも、やっぱりそうじゃない親もいるんですよね。当たり前か(笑)
子どもって、親に受け容れられるかどうかが、世界の全てなんですよね。そして、言葉の端々からだけでも、雰囲気を悟って自分は嫌われてるのではないかと思ってしまう…そういう生き物なんだなあって。


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「マイホームちゃちゃちゃ!! 快適ビフォーアフター」うぐいすみつる
「やったぜマイホーム!! こだわり二世帯住宅」うぐいすみつる
マイホームを建てることになり、住宅展示場見学、メーカー選びから実際に住んでみての感想までを描いたもの。
私はマイホームを建てることはたぶん一生ないと思いますが、いいですねー、マイホーム。でも、限りある予算の中であれこれ一生ものの決定をするとなると…怖い気もします(笑)
メーカー選びの決め手が営業さんという話が、ためになった気がします。(経験は活きないけど!)
2冊同内容の本が同時発売ですが、中味はかぶってないということでした。


それにしても、3冊同時発売ってどうなんですかねー。
え、3冊もあるの?と思って、ちょっとやめようかと思っちゃったよ(笑) 全部買うか全部買わないかだ!とか思うじゃないですか。オトナだから、全部買っちゃった(笑)


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「BAKUMAN。 4」小畑健・大場つぐみ
コンビを解消した最高と秋人だったが、二人は同じ推理ものを描こうとしていた。それを知った編集の服部は、お互いに内緒でそれぞれを元気付けるのだが…。

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漫画描きでバトルするっていうのは、なかなか難しいんじゃないかなーと思ってましたが、ジャンプのシステム自体がバトルになっているから、そうでもないのかな?
「メガロ・オーファン 2 家に帰らない子供たち」若木未生
2009年08月04日(火)
メガロ・オーファンのパイロットとして、「遺世界」に召喚されたネネ。慣れない世界で勝手がわからないネネだったが、同じパイロットのムサシはなにかと世話を焼いてくる。そして、もう一人の少年ヨシツネは…。

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思わせぶりな文章が多くてねえ…。すぐに回収してくれるならいいんだけど(笑)
あと、キャラがワンパターンだなということは感じます。まあいいけど。話が進んで終わってくれるなら、文句はないよ!


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