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「日本人の知らない日本語」蛇蔵&海野凪子/「日曜日に生まれた子供」紺野キタ/「オールドボーイ 全5巻」峰岸信明・土屋ガロン
2009年03月29日(日)
「日本人の知らない日本語」蛇蔵&海野凪子
日本語学校の先生と、外国人生徒たちとのやり取りを描いたコミックエッセイ。
日本人でも、ほぉ〜と思える日本語ネタがたくさん。外国人ならではの、疑問質問答えなど、思わず感心してしまったりも。
日本語って、やっぱりすごくおもしろいなあ。
絵もまとめ方もとても読みやすかったです。


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「日曜日に生まれた子供」紺野キタ
おおぅ、ミドルエイジ(一部シニア)ラブ(一部百合)でした。
うーむ。爺萌えがイマイチわからないので、さらりと読みました(笑)
やっぱりこの人の描く女の子がかわいいなあと思うのです。


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「オールドボーイ 全5巻」峰岸信明・土屋ガロン
10年間、理由もわからず軟禁されていた五島は、解放された後、自分をこんな目にあわせた相手を探し始める。
"彼"は、次第に五島の前に姿を現すようになり、その"動機"を五島に思い出させようとするのだった…。

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韓国映画「オールドボーイ」を数年前に見まして、原作漫画もそのうち読みたい…と思い続け、どれくらいの時が経ったのでしょうか(笑)
ついに読みました! ついに、というほどのことでもないですが…。
映画の筋立ては、原作漫画と大きくは変えてなかったんですね。動機は違ったけど。
いやあ、映画はうまいことできてるなあ…と改めて感心しました。
漫画もおもしろかったですけどね。最後までハラハラさせられたし。ただ、女の子の使い方が、映画の方が格段にうまいなと思いました。
漫画も読んでみて損はないと思います。
「桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。」桜庭一樹/「追憶のカレン クラッシュ・ブレイズ」茅田砂胡
2009年03月28日(土)
「桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。」桜庭一樹
作家・桜庭一樹の読書日記。ほんとに、すごい数の本を読んでるんですねー!
読みたい本を探そうとちょっと思ってたんだけど、とにかくすごい冊数なのと、あまりどれがおススメなのかがはっきりしなかったので、断念(笑)

「私の男」を執筆中の精神状態も垣間見ることができて、興味深かったです。

時々、両親とのことが書かれていて、親子関係に相克を抱える人なのかなと思いました。この人の著作、今まで読んだものすべてが、親子関係を描いたものなんですよねー。


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「追憶のカレン クラッシュ・ブレイズ」茅田砂胡
他の生徒たちと出かけたシェラが失踪。最後に一緒だった女生徒は、川で遺体で発見され、シェラの生存も絶望視される中、リィはシェラの行方を探し始める。
グレン警部の連絡で見つけたその少年は、シェラと同じ菫色の瞳。しかし、髪の色も肌の色も違う、リィのことも記憶していないのだった。
果たして、彼はシェラなのか…?

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シェラが主人公というのは珍しいですね。
地味に始まったかと思いきや、最後はえらく派手でしたが…。あの騒動はやりすぎじゃないですか…。
「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦
2009年03月27日(金)
黒髪の乙女を一途に思い続ける先輩。夜の先斗町を飲み歩いたり、古本を巡って我慢大会をしたり、学園祭に参加したり、風邪をひいたり…。
二人のすれ違ったり行き会ったりが京都を舞台にユーモラスに描かれる。

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かわいいお話でした。
最初、あまりに文章がレトロなので昔のお話なのかと思ったんですが、所々に現代のアイテム(川原泉とか…)が出てきました(笑)
特に黒髪の乙女の語り口がすごくかわいい。レトロでおっとりしていてほんわりしていて。
4つのお話が収録されていますが、学園祭のお話がいちばんかわいいと思いました。緋鯉…(笑)
巻末に羽海野チカのイラストがあるのですが、これまたかわいい。
ああ、とにかくかわいいなあと思わされる一冊でした。

これって、舞台化されるんですね!
しかも田中美保。おぉ。いや、彼女すごくかわいいですよね。私も大好きなんです。でも、黒髪の乙女は小柄だったような…。もっとおっとりした印象だし。…ま、かわいいからいいか!(笑)
学園祭のお話をやるといいと思います。
★★★☆
「ボクを包む月の光 7」日渡早紀
2009年03月22日(日)
輪の子どもの頃の記憶に支配された蓮は、月基地へのアクセスを目論み、輪の記憶から直接手段を探ろうとする。インナースペースに入り込んだ蓮は、幼い輪と対面するが…。

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なんかもう、なにがしたいんだか……。
絵もなんだか変だし…。
ここまで読んだから最後まで読むけども。
過去とか持ち出さない方がよかったと思うなー。
「私の男」桜庭一樹
2009年03月20日(金)
養父と二人暮らしだった花は、結婚を決めて父の元を去ることになる。
親子と思えない雰囲気をかもし出す、父と娘。二人の過去にいったい何があったのか…?

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おもしろかった!
父と娘の話というのは知っていて読み始めましたが、思ったよりかなりディープでした。でも嫌な感じじゃなかったなあ。

構成がうまかった。
花の結婚からだんだん過去に遡っていくんですよ。で、謎めいた二人の過去、そして秘密がひとつずつ明らかになっていく。それがミステリ仕立てでドキドキさせられた。
しかも、二人の時間が始まった時点を最終章に持ってくるっていうのが、ニクイ。最後に再び現代に戻ってくるのかと思いきや、そのまま終わっちゃったからね(笑) でも、それがよかったと思う。
二人の生活が始まって親子になっていく過程が丁寧に描かれていて、それがとても優しく暖かいんですよ。
だから、読後感が暖かく、かつ余計にせつなくなるんですよね。
★★★★
「坂道のアポロン 3」小玉ユキ/「砂時計 全10巻」芦原妃名子
2009年03月15日(日)
「坂道のアポロン 3」小玉ユキ
律子にキスしてしまった薫だが、おかげで律子と気まずくなってしまう。
一方、伯母宅で肩身の狭い暮らしをしている薫に、千太郎は自分の生い立ちを話すのだった…。

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今回は音楽をやってるシーンは少なめでしたね。
でも、それぞれのキャラが落ち着いて読める感じになってきた気がします。変にはしゃぎすぎてないというか。


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「砂時計 全10巻」芦原妃名子
12歳の冬、両親の離婚で母親と共に島根にやってきた杏。母親の自殺に傷つきながらも、同い年の大悟と恋をして成長していく。しかし、父親と暮らすために、東京の高校に進学することになり……。

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12歳から26歳までの杏の恋や成長を描いたもの。
去年だったか昼ドラにもなって、すごくおもしろいという感想を目にしたので読んでみました。
うーん、こういうのが好きな人の気持ちもわからないでもないんだけどー……。私は、「大好きだけど別れよう」的な展開は、なんとなくイラっとくるんですよ(笑)
イマイチ私の胸には響かなかったですねぇ。残念。
「赤朽葉家の伝説」桜庭一樹/「GLASS HEART イデアマスター」若木未生
2009年03月14日(土)
「赤朽葉家の伝説」桜庭一樹
鳥取の旧家、赤朽葉家は、製鉄業で財を成した。”辺境の人”に置き忘れられて村で育った万葉は、未来を視ることができる千里眼を持っていた。やがて万葉は赤朽葉家に嫁ぎ、4人の子供を産む。その中の一人、長女の毛毬は不良時代を経て、漫画家として大成功することとなる。その娘の瞳子…なにものでもない「わたし」。
高度経済成長、バブル景気、そして平成の世…日本の現代史を背景に、赤朽葉家の三代の女たち、一族を描く。

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いやあ、すごくおもしろかった!
祖母である、千里眼の万葉の話がとてもよかった。一応三代の女を三部に分けて描いてるんですが、実質万葉の物語と言ってもいいと思います。
万葉の視る未来が、物語が進んでいくにつれ、現実のものとなっていくのを見届けるのが、感慨深い。
特に、長男出産の場面は残酷で、せつなくて、泣けた。

タイトルのイメージや、旧家の話ということで、もっとドロドロした内容を想像していたんですが、想像とはまったく違いましたね。嫁姑の確執とかないし(笑) もっと重苦しいかと思ったんですよ。でも、いい意味で軽くて読みやすかった。
★★★★




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「GLASS HEART イデアマスター」若木未生
年がばれるのですが、高校くらいの時にこの作家が大好きで、よく読んでました。グラスハートは一つのバンドの話で、ドラムが高校生の女の子で、あとベースヴォーカルと、ギターとキーボード(ドラムもできる)の男の子がいて。途中で止まってたシリーズなのですが、このたびついに最終巻が出たのです。
なんだかもう、桜庭一樹読み終わったすぐ後に読み始めたものだから、文章の電波っぷりにびっくりしたんですけど(笑) この人たちいったいなに言ってるの、なにしてるの、的な……。観念の話はもういいよ、現実を生きようよ! 地に足ついてる人はおらんのか、と思いますが。でも、やっぱり好きだったからねえ。
BRAIN DRIVEも、この小説がなかったら知ることもなかっただろうし。

一冊の半分くらいは、物語なにも進んでないんじゃ…?と思いましたが、最後の坂本くんの長セリフの場面はほろりときたね。泣くなよー、かわいいじゃないかー(笑) 言い回しとかもかわいかったしね。さすがヒロイン!(私は、ヒロインな男の子が好きなんだなぁ……)

なにはともあれ、最後を読めてほっとしました。次はイズミを!!
★★★
「少女には向かない職業」「推定少女」桜庭一樹
2009年03月10日(火)
「少女には向かない職業」桜庭一樹
中二の一年間で、大西葵は人を二人殺した。
友だちにまぎれて笑いながら、違和感を覚える毎日。夏休みに入り、義父を避けて外出する葵が出会ったのは、クラスメートの静香。ゴシックファッションで学校とはまったく違った雰囲気を身にまとった静香にそそのかされて、葵は義父を殺す計画を立てるのだった…。

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なんか、ドキドキハラハラしてざらざらした気持ちで読み進んだのは、この主人公の女の子がそういう気持ちだったからなんだろうなーと思います。
貴志祐介「青い炎」とか、似たような話でしたが、あれは私はまったく感情移入できなかったんですが、こちらはすんなりと。これは、少女と少年の差なのかなあ。少女と少年というよりは、女性作家か男性作家かの違いなのでしょうか。
母親が、ありがちなようでやけにリアルだ。
★★★


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「推定少女」桜庭一樹
十五歳のカナは、義父に怪我を負わせて警察から逃げる途中、ダストシュートから一人の少女を拾い、なぜか一緒に逃避行を始めることになる。不思議なその少女は、銃を持っていた。
東京にたどりついた二人は、秋葉原で出会った少年の家に逃げ込むことに…。

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なんだか、二冊続けて似たようなあらすじの本を読んでしまいましたが。読んでみると中味はだいぶ違います。こちらの方がもっとファンタジーっぽい感じで、逃避行がメインになってます。
なかなか楽しかったのだけど…終わり方がイマイチ。編集部の要請でこういう終わり方になったようですが。
私は戻れない方がよかったなー。
あと、ファンタジー要素が濃厚に混じってるんですが、それをどう読んでいいのか私には終わりまでわからなかったんですね。なぜなら、この作者のこれまで読んできた作品には、ファンタジー要素は混じっていなかったから。どう見ても現実的じゃない感じがするけど、もしかすると島田荘司的アクロバティックな着地をするのかも…と思っちゃって(笑)
でも、まあ、逃避行楽しかったです。
★★☆
「恋に落ちる」「明日はどっちだ」「青いふたり」椎名軽穂
2009年03月09日(月)
「君に届け」の椎名軽穂の短編集3冊。
結構たくさんコミックス出てたんですね!(この他に7冊出てるようです)
ごく普通の少女漫画です。嫌味がなくてかわいかった。絵も好きです。
しかしやはり「君に届け」のおもしろさが卓越してる。
「メイちゃんの執事 1〜8」宮城理子/「サイモンの災難 クラッシュ・ブレイズ」茅田砂胡/「バクマン。 2」小畑健・大場つぐみ
2009年03月08日(日)
「メイちゃんの執事 1〜8」宮城理子
現在、ドラマで放映中の原作漫画。ネットカフェに行く機会があったので、一気読みしてきました!
眠かったのもあり、かなり流し読みだけど…。

ドラマとはちょっと(かなり?)設定も展開も変えてあるんですね。
とりあえず、理人はそんなにヘタレじゃなかったですが(笑) でもそれほど萌えキャラでもない…。見せ方は、ドラマの1、2話の方がかっこよかったなーと思います。理人に限らず、それぞれにキャラもドラマ版は魅力的になってると思います。(ただ、ドラマの最初の頃のいじめはなかった方がよかったなー)
ドラマ版はどういう終わらせ方をするのかな。


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「サイモンの災難 クラッシュ・ブレイズ」茅田砂胡
ヴァンツァーは、新人監督のサイモンに突然声をかけられる。自分が撮っている映画の登場人物に、君のイメージはぴったりだと……。

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図書館で先に「マルグリードの輪舞曲」を見つけたので、そちらを先に読んでしまったのですが、刊行順はこちらの方が先。
なるほど、「マルグリード」の真ん中の話は、これからつながっていたのですね。なんでいきなり、ヴァンツァーとジンジャー?と思ってました。
今回の主役はジンジャーですね。
うーん、感想としては、サイモンがうざいなと…(笑)



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「バクマン。 2」小畑健・大場つぐみ
ジャンプ編集部への持ち込みを始めた真城と高木。二人は、中学を卒業し、高校へ進学。学校へ通いながら、雑誌掲載を目指し、試行錯誤を重ねていく。ライバルは、同い年で期待の新人と騒がれる新妻エイジだ。

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地道に漫画を作っていくという話で、あまり派手な事件もなく、話が進んでいくんですよね。
おもしろいかと言われると、そうでもないけど、おもしろくないかと言われても、地味な話の割にはそうでもない、ような(笑)
こうやって作られていくんだなーというのが興味深いですよね。
王道ではなく邪道の漫画なんですよね。

とりあえず、もうちょっと読んでみるかなと思います。
「赤×ピンク」桜庭一樹
2009年03月07日(土)
廃校になった小学校で、毎夜繰り広げられるマニア向けのイベント「ガールズブラッド」。コスプレした少女たちが闘う姿を見るために集まる客たち。
21歳の真由は、「まゆ十四歳」としてショーに出ている。
ミーコは昼はSMクラブで働く女王様。
皐月は女性が苦手で、空手が得意。

そこで働く3人の少女をそれぞれ描いた短編3本を集めた連作短編集。

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あー、やっぱり好きです。感覚が、私とずれていない。
女性であること、それを意識すること、それらの感覚が、適度なバランスで描かれてる。
読後感もいいです。

ミーコの話は、SMクラブでのできごとがコミカルな一人称で描かれていて特におもしろかった。相手にあわせてプレイしている彼女が、内心、やってられんとか思いながらつきあってたりするのが。
★★★☆
「龍の花わずらい 6」草川為
2009年03月05日(木)
えー、本誌で読んでるのですが、大好きなのでコミックスも買っております(笑)
ルシン、がんばれー!
いえ、クワンも好きですけどね。

描き下ろしのおまけまんがもかわいい。でも、パレットとのパラレルじゃなくなっちゃったのが残念だ…。
「マルグリードの輪舞曲 クラッシュ・ブレイズ」茅田砂胡/「ぼくとルークの一週間と一日」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
2009年03月01日(日)
「マルグリードの輪舞曲 クラッシュ・ブレイズ」茅田砂胡
女性に変身して、とある男を自分に惚れさせようとするリィ。その理由とは…。
他に、ジンジャーとヴァンツァーがデートする話、ケリーとジャスミンがデートする話、の中篇3本を収録。

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うーん、毎回毎回文句言ってますが…。上から目線なのが嫌なんですよねー。
普通を目指してるとか言ってるけど、全然でしょ。何様だよ、と。
と言いつつ読んでるんですけどね。読みやすいし。



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「ぼくとルークの一週間と一日」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
両親を亡くしたデイヴィッドは、親戚の家に世話になっている。いつもは寄宿学校にいて、休暇もサマースクールに参加したりできていいのだが、今度の休暇は親戚の家で過ごさなくてはいけないらしくて、とても気が重かった。なにしろ、なにかと感謝することを要求されるのだ。
ある日、デイヴィッドはついに我慢できなくなり、呪いをかけようとでたらめに呪文をとなえた。すると、地面が揺れて現れたのはルークと名乗る少年。不思議な力を持っているようだけど、いったい何者?

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初期の作品だそうです。ひどい一家に世話になっていること、何者かを呼び出してしまうこと、何かを探すはめになること、など、彼女の作品ではよくあるモチーフが使われています。
神話を下敷きにしたお話なので、馴染みがない私は、イマイチぴんとこない部分もありました。
何を探すのかわかっていない者でないと探せないというのがおもしろいですね。

これで、とうとう、翻訳されている彼女の作品は全て読み終わりました!
さーて、あとは原書を2冊ほど買ってあるので、取り掛かりたいと思いますが…。私の英語能力ではいつ読み終わることやら。とりあえず、電子辞書を買わんと!
★★☆


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