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「風雲への序章 グイン・サーガ123」栗本薫 2008年10月29日(水) シルヴィアの一件をアキレウス皇帝に告げ、王の座を返還すると申し出たグインに、アキレウスは重大な決断をする。一方、イシュタールで怪我を治すべく静養していたイシュトヴァーンは、カメロンにある計画を話すのだった。 --------------------------------- なにをやっているんだか…。 ほんとに5ページくらいづつで終わりそうな内容なんですが。 これだけ、水増しできるというのは非凡な才能だと思います。 グイン・サーガはこれからが始まりらしいですよ…。栗本版三国志だそうです。 長かったね…。 |
「結婚しなくていいですか。」益田ミリ 2008年10月26日(日) 「すーちゃん」の続編。カフェの店長になったすーちゃんの日常。「生理痛が重くて」と言うと「子ども産んだら治るよ」と言われて(独身なのに)、むっときてセクハラだと思うけど、それを感じない自分にはなりたくない、と思ったり。 出産間近の友だちがすーちゃんに会いにきて、子どもを産んだらその子中心の生活になって人間変わっちゃうんだろうな、その前に今の自分ですーちゃんに会いたかった、と思ったり。 そういう繊細さがいいなあと思います。 |
「グーグーだって猫である 映画版」秋元尚美/「すーちゃん」益田ミリ/「ヴァムピール 2」樹なつみ 2008年10月25日(土) 「グーグーだって猫である 映画版」秋元尚美大島弓子の「グーグーだって猫である」は、猫との暮らしを描いたエッセイコミック。それを映画化したものを漫画化したものが本書。うーん、なんなんでしょうね、これ(笑) 物語は、ノンフィクションをフィクションで味付け、といった感じになってるのでしょうか。 うーん、特に感想の書きようのない漫画でした…。 =============================================== 「すーちゃん」益田ミリ 30代で独身で、カフェに勤めるすーちゃんの日常をつづった4コマ漫画。 絵は下手なんだけど、読みやすい。 友だちがどこの本屋でも売ってないけど読みたい、というので、私がネットで代理購入した本です。(この本の続編である「結婚しなくていいですか。」を読んで、欲しくなったらしい) これはエッセイなのかと最初は思ったくらい、等身大の30代独身女性の心理を描いてると思いました。あーわかるわかる、と思ってしまう。 おおげさなこともわざとらしいことも何もないし、でもちょっと哲学的な部分もあったりして、おもしろかった。 ★★★ =============================================== 「ヴァムピール 2」樹なつみ この漫画は、嫌〜な事件と嫌〜な人を描いていくようです。 今回は、お嬢さんだと思って結婚した女性が実は怖ろしい人間で…というものでしたが、説得力がなかったなあ…。そういう風に育ったら、確かにそういう人間になるだろう、とは全然思えないんですよね。 一度買ってしまったらなかなかやめられない私なので、今後も買うと思いますが…あんまりおもしろくないなあ。絵は(まだ)気合入ってますけどね。 |
「リピート」乾くるみ 2008年10月22日(水) 大学生の毛利に、ある日かかってきた1本の電話。それは、見知らぬ男性からの地震の予言の電話だった。予言どおりに地震は起きた。彼は言う。自分は未来から来た人間なのだと。未来のある時間から過去のある時間へ、リピートすることが可能であり、10人の人間を選んで過去への時間旅行を計画しているのだという。 これは詐欺なのか真実なのか? ----------------------------- 「イニシエーションラブ」より驚く、みたいな帯に惹かれて読んでみました。 うーん、なるほど! 前半は、「リピート」の話の真偽をめぐって、後半はその後の連続殺人事件(?)の真相をめぐっての話になっていて。後半の真相は、なるほどーと思わされましたね。 まあ、後味の悪い話ですけどねー…。後半は、展開のなにもかもがイヤーな気分にさせられるもので、ドキドキはするけどなんだかなあという感じ。 でも、おもしろいと思いますよ。 トリッキーな結末、すっきりと片のつく話が好きなら、おススメ。 ★★★ |
「ファンタジウム 2・3」杉本亜未 2008年10月20日(月) 難読症を抱える良だが、マジックの腕は天才的。平凡なサラリーマンだった北条は、良のマネージャーを務めることに。良を中学校に通わせようとする北条だったが、受け入れてくれる学校はほとんどない。やっと見つけた学校で、良は次第にいじめられるようになる…。 ---------------------------- うーん、すごい。良の達観というかあきらめというか…。 信じられる人でも、理解してくれないことっていうのはあるんだなっていう思い。さらりと描かれているけど、人間ってなかなかこういう風に考えられたりできないものなんじゃないかな。 この漫画の私が好きなところは、偽善ぽくないところ。そして、迷いながら強くあろうとしているところ。あらかじめ強すぎるなんておもしろくない。葛藤を抱えた強さっていうのが、好きです。 2巻で、泣いてる女の子の前でマジックを見せるシーンがよかった。こういう、人を喜ばせることっていうのが、ほんとに彼のやりたいことなんだなあと実感できて。 おじさんとの二人三脚、うまく続いていくといいねえ。そして、おじさんがもう少し理解してくれるように祈ってるよ…。 母親のような気持ちで見守ってます(笑) |
「GANTZ 24」奥浩哉 2008年10月19日(日) ラスボス・ぬらりひょんの前に、大阪チームのメンバーが次々と倒れていく。それを見守るしかない加藤たち…。7回クリアの男・岡八郎がついに現れ、ぬらりひょんと戦い始めるのだが…? ----------------------------- なんだか久しぶりに東京チームの顔を見ました。そうか、みんな来てたんだったよね!(笑) 次巻でようやく、大阪編が終わるようです。すごく長かった気がします…。もっと展開早くてもよかったんじゃないかなあ。だらだらと続きすぎてる。 |
「時の彼方の王冠 デイルマーク王国史4」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 2008年10月16日(木) 現代のデイルマークで、少女メイウェンは父が館長を務めるタンノレス宮殿を見学していたが、職員の一人であるウェンドに、二百年前のデイルマークへ送られてしまう。デイルマークを統一するための旅に出ようとしていた、ノレスという少女の身代わりとして。メイウェンは、彼女にそっくりだったのだ。旅は、ノレスを殺せという女伯爵の命を受けているミットや、詩人のモリルたちも一緒だった。 旅のさなか、メイウェンには不思議な声が聞こえ続けるのだが…? ---------------------------- デイルマーク4部作もこれでおしまい。長かったです…。 4作目には、1で登場のモリル、2で登場のミットやネイヴィス、3で登場の兄弟たちもそろってオールスターそろい踏みといった感じでした。 後半は読んでいて意外な展開…と思いました。うーん、このために今までがあったのかーと。ラストは、結構読んでいて楽しかったです。いや、それまでがすごく苦痛で(笑) どうも、このシリーズは好きになれなかったんですよねー…。 あの、翻訳ものって時々、これって比喩なの?ほんとに起きてるの?と思うシーンてないですか? このシリーズは、そんな場面がすごく多かったんです。たぶん、原書で読んでたらわけわからなくなってたでしょうね。 そんなわけで、ようやく読み終えた!という感慨深さはあります(笑) ★★☆ |
「青い花 1」志村貴子 2008年10月14日(火) ふみは、背は高いけれど泣き虫。あきらはしっかり者だ。別々の女子高に通っている。幼馴染だった二人は、10年ぶりに再会する。ふみはいとこのお姉さんの結婚に傷ついていた…。 ----------------------------- 女の子同士の”面倒な”関係が描かれています。私は女子高ではなかったのですが、なんとなく、あーわかる、的な世界で(笑) いや、ほんとのところどうなのかは知りませんが。 瑞々しくて、ふみちゃんのうじうじっぷりも、嫌いではないです。 でも、ワァこれからどうなるの!?というワクワクはないですが…。もうちょっと読み続けようかな。 |
「海駆ける騎士の伝説」「魔女集会通り26番地」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 2008年10月13日(月) 「海駆ける騎士の伝説」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ百年以上前の英国。セシリアとアレックスの姉弟は海を見下ろす丘に住んでいた。その海には、怖ろしい伝説があり、海の向こうにある市の国からやってきた運命の騎士の姿を見た者は、流砂にのまれて死ぬのだという…。 ある夜、姉弟の家に中世の騎士のような身なりの若い男がやってくるが、翌朝には姿を消していた。 セシリアとアレックスは、島から海の向こうへと続く流砂の中に隠れた道を見つけ、見知らぬ地へ足を踏み入れるのだった…。 --------------------- ダイアナ・ウィン・ジョーンズの、初期の習作だそうです。 雰囲気が若干重くて硬い気がしますね。昔の英国の、身分がどーのという雰囲気にも慣れないので違和感を覚えたり…。 異世界の方も、もっとファンタジー的な世界だと異世界に来ちゃったんだなーという気がしますけど、普通(?)の世界なので、かえって読んでいるこちらは違和感があったりして(笑) と、なんだかんだ言ってますが、アレックスが閉じ込められた場所でエヴァラードとだんだん打ち解けてくるあたりなんか、らしいなあなんて思いました。 姉弟の冒険物語、それなりにおもしろかったです。 ★★☆ ============================================ 「魔女集会通り26番地」ディアナ・ウィン・ジョーンズ 現在は「魔女と暮らせば」として改訳版が出版されています。改訳されて印象が違うという感想を見たので、読んでみました。 はっきり言うと、私の中ではあまり違いがわかりませんでした。(若干、読みにくい訳があるなあとは思いましたが…) 口調とかが違うらしいんですけどねー。 やっぱり、私のこの本の感想は、キャットがかわいそうで、クレストマンシーはひどい。 |
「ファンタジウム 1」杉本亜未/「林真紅郎と五つの謎」乾くるみ 2008年10月12日(日) 「ファンタジウム 1」杉本亜未マジシャンだった祖父に憧れていた英明だったが、今は普通のサラリーマンだ。営業で訪れたカジノバーで見事なカードさばきを見せていた少年・良は、祖父の教え子だった。 良にマジックの才能を見出し、自分の夢を託そうとする英明。良は彼の持つ障害のために、学校にも通わず、家では暴力をふるわれていた…。 --------------------------- いいですねえ、おもしろかった! 良のキャラクターもいいし、これからの成長というか行き先?が、すごく気になります。 動きを見せてなんぼのマジックを、漫画で描こうというのはチャレンジな気もしますが、マジックシーンも綺麗で見ごたえがあるんですよね。 続きが楽しみな漫画が増えました。 ================================================== 「林真紅郎と五つの謎」乾くるみ 妻を亡くし、勤め先だった大学をやめてからというもの、真紅郎は毎日を無為に過ごしていた。 そんな真紅郎の日常に降りかかる五つの謎を、彼は解くことになるのだった。 ------------------------- うーん、しょうもない、と言ってしまうと身も蓋もないですが(笑) まあ、ほのぼのしてました。うん。(そうでもないか) ★★ |
「海街diary2 真昼の月」吉田秋生/「坂道のアポロン 2」小玉ユキ/「おひとり様物語 1」谷川史子 2008年10月11日(土) 「海街diary2 真昼の月」吉田秋生異母姉三人と共に暮らし始めたすず。姉の元彼・朋章の秘密を探ったり、サッカーチームを続けられるか悩んだり、祖母の七回忌があったり…。そんなすずの日常が、鎌倉を舞台に描かれる。 ----------------- 吉田秋生を私が知ったのは、BANANA FISHでした。その後、YASYAなんかもあったり、割りとアクション寄りだという意識が私にはあるのですが、こういう日常を描いた作品もほんとに味があっていいんですよね。 言葉のやり取りだとかも、心の機微を丹念に描いてていいし、ちょっとした場面が、すごく綺麗。 「うちの姉か すごいよね君たちって」と感心する朋章のセリフとか、干したユニフォームを見上げるすず、すずの髪についた桜の花びらをそっとつかむ風太、サンダルを脱ぎ散らかして梅酒を違うビンに注ぐ幸とか……映画の一場面のような完成された美しさがあると思います。 ここで描かれている彼らの境遇は、決して平凡なものではないにも関わらず、そういう彼らの描かれ方がとても地に足が着いているように感じられるのが、作者の力量なんだなあと思います。 きっと現実はこううまくはいかないんだけど。こうありたかったんだろう場面というのを追体験している気がして、なんだか泣かされます。 ============================================== 「坂道のアポロン 2」小玉ユキ 不良に絡まれていたところを助けた縁で知り合った百合香に惚れてしまったらしい千太郎のために、薫は、律子と4人でのダブルデートを企画する。自分は律子狙いだ。 しかし、薫は律子の視線の先にいるのが誰かに気づいてしまうのだった…。 ---------------------- 恋模様は…うーん、なんとももどかしいような…イマイチせつなくなりきれないような微妙さですが…。 演奏シーンは、なんだか楽しそうでいいですね。 ============================================== 「おひとり様物語 1」谷川史子 一人暮らしで彼氏もいない、休みは部屋でのんびり読書…。そんな「おひとり様」な女性を描く短編集。 ----------------------- 一話目が、まさに世間的に言われている「おひとり様」なんだと思いますが、ああなんてしあわせそう、うらやましい…と思った私です(笑) 他には遠距離恋愛中とかすれ違い生活中とかの恋人たちのお話なんかも入ってます。最近は年齢層があがってきたせいか、前よりは読みやすくなってるかなー。 |
「ファイナルシーカー レスキューウィングス」小川一水 2008年10月09日(木) 高巣英治は、航空自衛隊の航空救難隊に所属する二等空曹だ。どんな困難な現場でも遭難者を見つけ出せるという特異な能力を持っている。しかし、実はそれは子どもの頃から彼にとり憑いている幽霊のおかげなのだ。 ---------------------------------- 幽霊がとり憑いているという設定ではありますが、そこは小川一水、と思わせる一冊でした。軽さと重さが絶妙というか。 非常に読みやすく、かつ読み応えがありました。 自衛隊という難しい存在を、どちらかに偏るでもなく、こうしてエンタテイメントな読み物に仕上げるというのは、さすがだなあ。 ストーリーは、まあ、お決まりだなあ…と思う部分もありましたけど。 ★★★ |
「HUNTER×HUNTER 26」冨樫義博 2008年10月02日(木) キルアとゴンは、ついにピトーの前に立つ。しかし、そこにはゴンの思いも寄らぬ光景が待っていた。予想外の展開に、ゴンはとまどうのだった…。 ------------------------------- あまりに圧倒的な力の差があるように見えていたのですが、こういう展開になるわけですね…。 話があちこちに飛びすぎているので、あまり進まなくてもどかしいです。 いや、進まないのは連載が止まるせいですが(笑) |
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