.....PAPER MOON
.....HOME .....MAIL .....OLD .....INDEX .....NEW
「魔法!魔法!魔法!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
2008年09月21日(日)
1975〜2003年までに書かれた18編を収録した短編集。魔法、SF、ホラー、冒険…様々なテイストがつめこまれた一冊。

-----------------------------------

おもしろかった!
長編でもあったような話のものもいくつかありましたが(傍若無人で人をこき使うタイプの人物が騒動をおこす話)、今までになかったような話もたくさんあって、楽しめました。
ホラーテイストの「オオカミの棲む森」とか、雰囲気が今までになくて、好きですね〜。
猫が活躍する2編もかわいくて楽しかった。

未読の本が残り少なくなってきて寂しいな〜。
★★★☆
「LIAR GAME 7」甲斐谷忍
2008年09月19日(金)
三回戦「密輸ゲーム」が終わり、敗者復活戦に参加することになった、ナオとアキヤマ、フクナガの3人。
敗者復活戦は、3人ずつの団体戦だ。先鋒・中堅・大将を決めた上で、ゲームの内容が発表された。
先鋒のフクナガが行うゲームは、24連装ロシアンルーレット。

-----------------------------------

敗者復活戦が始まりました。
今回もよく考えられてるな〜と感心。単純なゲームのみではなくて、もっと大きな流れがあるのがおもしろいんですよね。
ゲームのからくり自体はあまり理解してませんが、そんな私でも楽しい!(笑)
次が楽しみな漫画です。
「魔空の森 ヘックスウッド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
2008年09月15日(月)
辺境の星・地球で、バナスという機械が暴走を始めた。それは虚構を現実にする装置。全宇宙を支配するレイナーの一族は、バナスを停止させるために地球へ乗り込む。しかし、彼らもまたバナスの作り出す世界に取り込まれていくのだった。
一方、八百屋の娘アンは、森でモーディオンという骸骨のような青年と出会う。彼は長年箱に閉じ込められていたのだという。そして、アンの怪我から落ちた血と、彼自らの血を混ぜて一人の少年を作り上げるというのだが…。

-------------------------------------

時系列が入り乱れた場面が続くので、最初はなんだかわかりにくいな…と思いましたが、読み進むうちにだんだん全体像が見えてきます。これは、細切れで読むと、なにがなんだかわからなくなる話でしょうね。
後半、いろんなことがつながって物語が収束に入ってくると、俄然おもしろくなってきます。
うまいことできてるなーと感心。何度も前の方を読み返して、こういうことだったのかーと納得しながら読み進みました。
頭の中に響いてくる謎の「4つの声」が好きですねー。
★★★☆
「アイスマン。ゆれる」梶尾真治
2008年09月07日(日)
知乃と鮎美、和衣の3人は、高校時代からの親友。30代を迎えたが、3人とも独身だ。
知乃は、男女を結びつける呪い(まじない)をする力があった。高校時代、嫌いだった先生同士を結びつけたことがあるのだ。しかし、その呪いを行うと知乃はひどい発熱と悪夢に襲われるのだった…。

--------------------------------------

うーん、これは納得できねえ!
なにこれ、主人公は納得してるっぽいけど、私は納得できないぞー!
母親が許せない。あと、ご都合主義の展開にも納得いかない。ハッピーエンドにするなら、もっとやり方があったはずだし。せつなさを出すにもなにかもっとあったはず。私だったらこんなラストにしないのにー(笑)

えーっと、冷静になって(笑)
タイトルが、なんだか若者っぽいですよね。私は「○○譚」的な古風なタイトルが好きなので、そんなにいいタイトルとは思わないけど(笑)、新しいですね。
「月下氷人」→アイスマンだそうです。

女性は割りとよく書けていると思うんだけど、知乃がはっきりしゃべらないのがイライラしますね。友だちならそれくらいはっきり言え!と思います。
あと、前も思ったけど(「あねのねちゃん」とか)、男が絵に描いたように理想的すぎる。そんな男がそれまで独身で、なおかつ自分を選んでくれるって、ハーレクインかよ、とつっこみたくなります…。
なんだかんだ言っても、おもしろいし、好きだから読んじゃうんですけどねー。
★★★
「クラリネット症候群」乾くるみ
2008年09月06日(土)
真夜中に目を覚ました里美は、身体が自由に動かせないことに気づく。誰かに身体を乗っ取られているようだ。しかも、その相手は憧れていた先輩だった。そして、その先輩は昨夜誰かに殺されたらしい…?(「マリオネット症候群」)

養い親である関さんがクラリネット奏者のため、翔太もクラリネットが吹ける。憧れの先輩の気を引くため、関さんに内緒でクラリネットを持ち出して川原で演奏を始めた翔太。しかし、いじめっ子にクラリネットを壊されてしまう。そして、翔太は自分の耳がドレミファソラシドの音を聞き取ることができなくなっていることに気づく…。(「クラリネット症候群」)

-----------------------------------

「イニシエーション・ラブ」が有名な乾くるみ。メフィスト賞でデビューした作家さんだったんですね。
「イニシエーション・ラブ」けっこう好きだったので、本書を借りてみました。
「マリオネット症候群」と「クラリネット症候群」の中篇2本が収録されています。タイトルは似ているけど、内容にはまったく関わりありませんでした。

「マリオネット症候群」は西澤保彦の「人格転移の殺人」を思い出すような作品。設定だけでなく、ぶっ飛んだ展開も。
やあ、おもしろかったです。すごいバカらしいんだけど、笑っちゃうおもしろさ。こういうの好きですよ(笑)

「クラリネット症候群」の方は、暗号解きがメイン。ドレミファソラシドの音が聞こえないという設定で、会話が歯抜けになってるのが読みにくいけどおもしろかった。筒井康隆の「残像に口紅を」を思い出しました。

さてさて、この人の作品の中では割りと初心者向けらしい2冊を読んだわけですが。他の本も読んでみたいなーっと。
★★★
「ぼくは、おんなのこ」志村貴子/「TONOちゃんのしましまえぶりでぃ 2」TONO
2008年09月05日(金)
「ぼくは、おんなのこ」志村貴子
ある日世界中の人々の性別が変わってしまった。男は女に、女は男に…。現実を受け入れられる眠り続ける人々もいる中で、司は2ヶ月ぶりに目を覚ます…。

-------------------------------

表題作の「ぼくは、おんなのこ」を含む短編集。
「どうにかなる日々」と一緒に買ってきました。表題作は古い作品らしく絵が全然違うのでちょっとびっくり。
うーん、なんだかねえ、よくわからない話ばかりでしたねえ(笑)



==================================================



「TONOちゃんのしましまえぶりでぃ 2」TONO
数ある猫本の中で、一番好きで、自分でも買ってしまうのがこの「しましまえぶりでぃ」。(実際、現在の猫はしまちゃんじゃなくてフィオーレなんですけどね)
猫バカなようで冷静なようでやっぱり猫バカなところがおもしろい。
でも、これ見て猫飼いたいとはあまり思えません(笑)
「とめはねっ! 1〜3」河合克敏
2008年09月04日(木)
鈴里高校の書道部は二年生が3人だけ。廃部の危機にあった。
彼女たちは、帰国子女で、字はうまいが書道をやったこともない一年生の大江縁(男)を無理矢理入部させる。もう一人、柔道部で全国2位の実力を持つ望月結希も、だまして入部させた。これでやっと部員は5人。
おとなしい縁は、個性的な先輩たちと望月に振り回されっぱなしだが……。

----------------------------------

高校の書道部が舞台。スポーツ漫画で有名な河合克敏ですが、今回の漫画はなんと書道部。
揮毫という、人前で大きな紙に書を書くというパフォーマンスが、かなりおもしろいです。作中に使われている作品は、実際に書道をやられている方が書いたものということで、それを堪能できるのもおもしろい。
揮毫のパフォーマンス対決や、一字を5人のメンバーで一画ずつ書く勝負、それに初心者の一年生二人が練習して上達していく様子など、スポーツ漫画的な要素も多分にあって、楽しめます。
学生時代にこんなの読んでたら、書道部に入りたくなってたかも!
ということで、先が非常に楽しみな漫画がまたひとつ増えました。

どうでもいい余談ですが、私はずっとこれを少年漫画だと思ってて、そちらの棚で探してたんですよ。どこにもないから、なんでかなーと思ってたら、青年コミック(少年コミックより一回り大きいコミック)だったんですね! いやー、届いたの見てびっくりです(笑) でも、高校生が主役なのになー…。
「ボクを包む月の光 6」日渡早紀
2008年09月01日(月)
輪が子どもの頃かぶっていた帽子をサイコメトリしてから、蓮の様子がおかしい。蓮は、あの頃の輪に変わって、”地球を守ろう”としていた。

-----------------------------------

なんで、もう一度同じ話を繰り返してるんだろう?と思います。
よくわからないな……。騒動の最後の輪の言葉で、この話はあっさり終わってしまっていいような気がするんだけど、まだ続くんだよねえ。ほんと、よくわかりません。


My追加

Skin by YUKIE