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「ナイトメア 心の迷路の物語」小倉千加子
2007年08月28日(火)
小説家である「私」の元に、一人の女子学生からの手紙が届く。彼女(ナイトメア)は家族の問題、そして自分自身の問題に悩んでいた。

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これは…小説に分類していいものなのでしょうか。
小説というものは、なんらかのできごとを描いていって、そこからなにかを浮かばせるものなんだと思うのですが。
これはすべて書いてしまってる。物語の筋は問題じゃなく見える。
うまく説明できないけど、小説としては失敗じゃないかと思いました。
★☆
「イナイ×イナイ」森博嗣
2007年08月26日(日)
美術鑑定を生業とし、副業として探偵業もこなす椙田泰男事務所。その事務所で留守番を勤める真鍋瞬市のもとに、黒衣の美人・千鶴が訪れ、兄を探して欲しいという。兄は、小さいころから地価牢に閉じ込められているのだという。
屋敷を訪れた真鍋と、椙田の秘書である小川。ちょうどそのとき、千鶴の双子の妹・千春が、地下で殺される事件が起きた。犯人は兄の鎮夫なのか?

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Xシリーズだそうです。なんだそりゃ…。
でも、久しぶりに推理小説っぽい話でしたよ! なんだーまだ書けるんじゃないですか(笑)
割とおもしろかったです。
で、真鍋くんていったいなにものなんでしょうか…。海月くんもそうだけど。え、ただの人?(笑)
★★★
「トム・ゴードンに恋した少女」スティーヴン・キング
2007年08月25日(土)
9歳の少女トリシアは、家族で来たピクニックで、みんなからはぐれ森で迷子になってしまった。歩けども歩けども、かえって森は深くなっていくばかり。食べ物も尽き、飢えと乾きに苦しみ、死に怯えながらトリシアは歩き続ける…。

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森で少女が迷子になる、ただそれだけの話なんですが。
これで1冊書いてしまえるっていうのがすごい。
そして、ほんとにものすごいサバイバル。臨場感があって、ドキドキしながら読みました。
もうね、こういう本読むから、私は要らぬ物を持ち歩くはめになって、いつでも荷物が大きいんですよ!(笑)
でもおもしろかった。
教訓:迷子になったら動くな。
★★★
「デスペレーション 上・下」スティーヴン・キング
2007年08月24日(金)
ネヴァダ州の砂漠を突っ切るハイウェイを通りがかった人たちが、次々に警官に拉致されていた。彼らが連れて来られたデスペレーションという町は、寂れた鉱山町。すでにこの町に住む人たちは殺されていた。
家族と共に連れて来られた少年デヴィッドは、最近神の声を聞くようになっていた。神へ祈ることで、この町から脱出しようとするが…。

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キングを読もう月間を勝手に始めました。(といっても結局2作だけ…)
きっかけは、「読書会」です。

適当に図書館から選んできた、この「デスペレーション」。最初の方は、理不尽にいろんな人が拉致されていく様子が語られているばかりで、ちょっと退屈だったんですが、デヴィッドが力を発揮し始めるとだんだんおもしろくなってきますね。
テーマは、神の残酷さ、なのかなあ…。ここらへんは、キリスト教圏の人の方が、もっとおもしろく読めるのかもしれないですね。
個人的には、集められた人たちの必然性があまり感じられなかったことが残念でした。デヴィッドと作家はいいけど、他の人たちはなんだったんでしょうか。もっと、それぞれの特技を発揮して、みたいなのをちょっと期待してしまったんですが。
★★☆
読了メモ
2007年08月20日(月)
8/14
「ごくせん 14・15」森本梢子

8/15
「生徒諸君!教師編 10〜12」庄司陽子

8/16
「バガボンド 26」井上雄彦
「新・花のあすか組! 5」高口里純

8/17
「もやしもん 5」石川雅之
「エンジェル・ハート 21・22」北条司
「天才柳沢教授の生活 25」山下和美

8/18
「庭先案内 1」須藤真澄
「グーグーだって猫である 3」大島弓子
「うちの母、はじめました」柏木きなこ
「あかちゃんのドレイ。 1」大久保ヒロミ
「猫とフトンとゲームがあれば、今日も明日も大丈夫!」のみねこ

8/20
「猫鍋」佐久間智代
「国際結婚のススメ 1・2」コンノナナエ
「楽婚」ほしのゆみ
「うちの3姉妹 1〜4」松本ぷりっつ
「水神の祭り グイン・サーガ115」栗本薫
2007年08月12日(日)
フロリーが連れて行かれ、そしてスーティまでもが姿を消してしまった。しかし、グインは冷静だった。
そして町をあげての水神祭りが始まった。

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も、もういいから…早くタイスを脱出しましょうよ。
「夏目友人帳 4」緑川ゆき
2007年08月08日(水)
妖怪が見えてしまう少年夏目が持つ、妖怪の名を記した友人帳の話。

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本編3本の他に、特別編(短い番外編)を3本収録。
そうですねえ、マンネリな気はしますが…設定の都合上しょうがないよね。
相変わらずにゃんこ先生は華麗(本来の姿)だし、かわいい(仮の姿)です。
「龍の花わずらい 4」草川為
2007年08月06日(月)
自分をかばって傷を負ったクワン。龍の宝珠で傷は癒えたものの、シャクヤは看病のために眠ろうとしない。見かねたルシンはクワンにシャクヤのことを頼む。
一方、ルシンは失われていた過去の記憶が甦ろうとしていた…。

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雑誌で読んでるのですが、コミックスも購入するほど大好きです。
ルシンがほんとにかわいい。子供時代の話もかわいかった。(現ルシンの反応が)
私はルシン派です。最後はルシンエンドだと信じています。
あ、話題のクワンの手袋はずしも素敵でした。絵的には色っぽさがないのに、こういうシーンで色っぽさを出せるのはすごいなあ。
先が楽しみです。
「ひとを愛することができない」中島義道
2007年08月03日(金)
「自然にひとを愛することができない」ということについて書かれた本。彼らしい内容だと思いました。

この中で「愛に不可欠の条件」というのが出てくるのですが、「相手の姿を見たい、その声を聞きたい、その肌に触れたい等々、その人を感じたいと欲望すること。」というのが、おおーと思いました(笑)
いやあ、どうして、内面が好きになると、その人のことを見ていたいと思うのかなあと。外見は好みじゃなかったはずなのに…と思ってたので。そうか、愛だからだ!と(笑)
…すみません、読み流してください(笑)
「犯人に告ぐ」雫井脩介
2007年08月02日(木)
児童連続誘拐殺害事件の犯人は、テレビ局に送りつけた手紙でバッドマンと名乗った。
警察は手がかりをつかむべく、テレビ番組と連携した公開捜査に乗り出した。劇場型犯罪に対抗する、劇場型捜査だ。
フロントマンを務める巻島警視は、6年前の児童誘拐事件でマスコミに失態をさらして左遷された過去を持っていた。

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豊川悦司主演で映画が公開されているのを知ってから読んだので、すっかり豊川悦司のイメージで読みました。原作と映画では年齢設定がちょっと変えてあるみたいですが。

なかなかおもしろかったです。
もっと、犯人とのやり取りに重点が置かれるのかと思って読み始めたのですが、それよりは巻島という人間をフィーチャーしている印象。
あと、植草さんの話よかったです(笑) あり得ない…と思うんだけど、話的にはおもしろかった。
中盤、そのおかげで続きが気になって、一気読みしましたから。

読後感は割りといいです。…が、しばらくすると、物足りない気がしないでもないです。
★★★☆


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