青いくもと白いそら
想い出 † きのう † あした
2004年06月29日(火) |
私をみてもいないのに |
私をみてもいないのに
優しく笑うのはやめて
私を愛してもいないのに
好きだと笑わない瞳で言うのはやめて
誰かを私に重ねているくせに
私の名前を切なそうに呼ぶのはやめて
少しクセのあるこの髪も
節が太いこの指も 大きなこの掌も
笑うと右端が少し上がるこの唇も
瞳も 耳も 脚も 身体も 何もかも
あなたがつく嘘さえも
私が手に入れられるものは何もないんだ
絶望なんて
とっくの昔に受け入れた
ここに何もなければいいのに。
なにもなければ怖がらずにすむ。
苦しまずにすむ。
止まらない涙をながすこともない。
何もないから何も起こらない。
喜びも感動も。
それでも。
何もなければいいのに。
全てを消して。
私を無へと還して。
なんでもないよ
そう
なんでもないさ
ただ
そこにはキミがいると信じていたかっただけ
そこにはキミがいたと信じていただけ
ただ
それだけなんだ
なのに
なんでこんなにも悲しい?
どうして
頬を涙がつたう?
2004年06月06日(日) |
the god of death |
君の後ろにはいつも死神がいて
そいつはボクを観て
それはそれは鮮やかに笑うんだ
死んでしまえ と
君には聞こえない声で囁く
殺してしまえ と
全てを飲み込む闇のような口腔を見せて呟くんだ
あなたは
わたしに
なにを嘆けというのでしょう?
なにに涙しろというのでしょう?
あなたの想いは鎖のように強くて
そしてナイフのように鋭くて
わたしの心を深く抉-えぐ-って
縛って踏み躙-にじ-る
目を瞑っても 耳を塞いでも
あなたは私を蔑-さげす-み続ける
全てを肯定することが
愛だとは信じないけれど
否定ばかりでは呼吸も出来ない
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