青いくもと白いそら
想い出 † きのう † あした
雨の日は苦しい
重く垂れ込めた雨雲が
私の心にも降りてきてしまったみたいに
四方を固く冷たいコンクリートで囲まれて
隅っこでじっと蹲って息を潜めてる
そんな風に息苦しくてたまらない
雨の日の私は
酸素を求めて彷徨う金魚みたいだ
だから新しい朝がきて
太陽が眩しい光を
灰色のアスファルトに注いでいるのをみると
ひどく安心するんだ
なのにどうしてだろう
雨が降った次の日の
やたらと晴れた雲一つない空をみると
無性に泣きたくなるのは
どうしてだろう
あの遠くまで澄み渡った青をみると
大切なものをそうとは気付かないまま
どこかに置いてきてしまったような気がするのは…
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