言の葉 DiaryINDEX|past|will
押すと言葉がかわる投票釦 その知らせは高校から浪人時代に よく付き合っていた友人からもたらされた 彼は地方の国立大学にいってしまって あまり会うことなど無くなっていたんだけど その時はたまたま実家に戻っていたようだった ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 この言葉には少なからずショックを覚えた そういわれてしまえば そうかもしれないんだけど あくまでお互いに納得して最後は別れたつもりでいたんだ 少なくともボクだけは… 話少々込み入ってしまうけど 高校時代に彼に惚れていた女の子がいて その惚れていた子は実は彼女の親友であって その子から聞いたらしいんだ ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 その言葉は時の勢いであって 大げさにいってるに違いない なんて考えていたボクは やっぱり世間知らずだったんだろうか… もう少しだけ後日談は続きます 12957
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↑ 押すと言葉がかわる投票釦 疲れ果ててドロのように眠るボクを 毎日起きるまで鳴り続ける電話の呼び出し音 留守番電話になっていると 出るまで何度もかけなおしてきた ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 だんだん疲れてきたボクは 寝る前に電話線を抜くようになっていた そんな日々を過ごしながら ある日彼女に直接いった ボクたちはもう別れたこと いつまでも電話していたらその依存心は消えないこと ボクのような人にかかわっていたら新たな出会いなど訪れないこと… 彼女はやっと納得して もう電話しないって誓った そして平穏な日々が戻ってきた ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 それはボクも忘れていた 友人からもたらされたんだ 12878
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押すと言葉がかわる投票釦 「あっ、いたんだ」 なかば期待していなかったのか 彼女は少し驚いたようだった それから彼女はポツリポツリと 別れてからの事を話はじめた なぜ電話に出てくれなかったのか? もう電話に出たくないほど嫌われてしまったのか? 別れて数日後から原因不明の湿しんが全身にできて 入院したこと その原因は病理検査では明らかにならなかったこと これは全てアナタというかけがえのない人間を失うような 行為ししてしまった自分への天罰であること 見舞いにこいとはいわないがせめて電話で声だけでも聞きたいということ ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 そんなボクはやっぱり 間違っていたんだろうか 何かを… 12827
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押すと言葉がかわる投票釦 今みたいに携帯電話なんで みんなもってなかったから 連絡をとるためには 家の電話にかけるしかなくて 彼女はボクに電話してきたんだろう お互い地方から上京してきた身だから 近くに家族などもいないし 心細かったんだろう そう思って 彼女の電話にでれなかったことを 少し後悔していた ある意味でそれは正しく またある意味でそれは正しくなかった ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 普通に会社勤めをしていたら 朝家を出て帰宅は夜になる まして当時のボクは午前中に出社して また翌日午前様で帰宅するとい生活をしていた 病院の自由時間に自宅にいるはずがない そんなボクの行動を知りつつ 彼女は病院内の公衆電話からボクの家に電話をいれ いつも愚痴ならぬ「どうして自分がこんな目にあうのか?」という 誰にも答えられない質問を残していたんだ ボクはだんだん家に帰るのが 恐くなってしまった でも これもみんなボクのした事に起因するのなら 全てを受け入れなくてはならない そう自分にいいきかせていたんだ 12722
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押すと言葉がかわる投票釦 終わりは終わりじゃないって この時初めて知ったんだ 12664
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押すと言葉がかわる投票釦 すでに泣いているようだ 涙と鼻水で途端にぐしゃぐしゃになった顔をゆがめ 「本当にもうだめなの?」と 部屋で叫ぶ ボクは一生懸命手で肩を押しながら 覚めた眼で彼女をみていたような気がする ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 こういうのを修羅場っていうんだろうか? そんな事も考えていたんだ ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 それはどう転んでも無理な話だよ そういう風にしたら この間から話していたことが 全て無駄になる それよりも ボク自身つきあってない人を抱く趣味は無いんだ 遠回しな言葉を選んで 彼女にそう告げる 苦しいまでの沈黙の時間が ボクを締め付ける そして3時間ほどたち 彼女はボクの部屋を出ていった 彼女が去った後 ボクは彼女の座っていたアタリを 呆然と眺めていた 彼女と別れたんだ その現実が迫ってきた 自分から切り出した別れなのに 戻ろうと思えば そのチャンスはいくらでもあったのに そうしなかったボクは 彼女との6年に及ぶ時を 幾つも幾つも思い出して いつのまにか膝を抱えて泣いていたんだ そしてボクは ひとりぼっちになってしまった 12516
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押すと言葉がかわる投票釦 結婚がダメになったことは もうすでに会社とか友人に話をし さまざまな対応に慣れてきてはいたけど さすがにこれが一番こたえた 母は「何で決心する前に相談してくれなかったの」と ボクを問いつめたけど ボクは相談することによって 心がグラつくのが怖かったんだ 電話は何時間にもおよび ボクが親に対して 子供のころから抱いていた思いとか不満とか 全てをうち明けていた 「そう、じゃあ仕方ないね」と ボクを100%受け入れてくれる親を これほど素晴らしい人だと感じたことは それまでなかった 次男として育てられたボクは それまでずっと兄と比較して 疎外感を抱き続けていたから… それもこれも この機会にすべて話し合ってしまうと ボクはなんとも親を身近な存在に感じていたんだ ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 親への報告をなんとかすましたボクは 翌日彼女を部屋に迎えることになっていたんだ…。 12383
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押すと言葉がかわる投票釦 これはきっと仕方のないこと でも その約束は間違いだったと 後で痛切に思ったんだ 12162
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押すと言葉がかわる投票釦 でも ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 いつになったら 落ち着くんでしょう まあいつか落ち着くに違いない(遠い目) 明日からはちょっと関西方面に出掛けてくるです 12125
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押すと言葉がかわる投票釦 ボクはその時 彼女は何をいっているんだろうって 一瞬ボーっとしてしまった そしてその意味を理解すると なんとも言えない悲しみがこみ上げてきて 涙があふれてきた 確かに最初の予定では ボクたちはこの冬はもう結婚していて 二人で過ごしていただろう でも でも ボクは夏のボーナスに一銭も手をつけず 結婚した後の資金とするべく貯金していたし またこの冬のボーナスも同じ運命になるはずだった 彼女はそれを知っているはずなのに なぜそんな事をいうんだろう 正直いって就職二年目のボクにとって ボーナスが一銭も使えないっていうのは すごく切りつめた生活をしいられる事だった 彼女は自分の部屋代は親に負担してもらっていて もらう給料は全て自分のために使っていたっていうのに… その時ボクの脳裏には 突然20年後か30年後の自分がいた こんなにがんばっているのに やっぱり彼女はボクの努力や意志を 無にするような言葉を投げかけてくるんじゃないか そんな想像がアタマに浮かんできたんだ 正直な話 自分の人生でこんなにうんざりと感じたことは無かった ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 自分でも 何でこんなセリフを 突然いっているんだろうって 不思議でしかたなかったんだ 12054
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押すと言葉がかわる投票釦 貯金が全く無かったボクは もちろん結婚を決意してから 貯蓄を意識して生活していた でも毎月の給料から貯金できる金額なんて たかがしれたものだったから そうすることによって ボーナス1回分がまるまる残る計算になる なんとかそれを頼りに生活していく算段だったんだ ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 どうしたいんだろう ボクと結婚したいんじゃないんだろうか 働きたくもなく 自分でお金を出すつもりないんだったら ボクが稼ぐ金しかないんだから どうしようもないだろう ってしたくもない説得を何時間しただろう やっと納得した彼女は 今度はこんな事恥ずかしくて 親にいえないという 一瞬きれそうになったけど ボクが話そうかって提案すると 彼女は「それは自分でする」って とぎれとぎれ答えた 翌日ボクは実家に電話をして 考えたことの結論を親に告げた 「結論を出す前に、相談したらよかったのに」と ボクの親はいったけれど 結婚する以上親の世話にはなれないっていう ボクの意見に異論ははさまなかった その夜彼女へ電話をして 親への説明の結果を聞くと ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 こうしてボクたちは なんとかうまくやっていけるハズだったんだ この時ボクはまだそう信じていた 彼女を そして自分のことも 12006
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押すと言葉がかわる投票釦 そういう答えがくるだろうって 正直予想してなかったボクは ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 この時からすでに始まっていたんだ 今考えるとそうとしか思えない 11974
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押すと言葉がかわる投票釦 悪銭身に付かずとはいいますが 先に使いまくってたら 溜まるヒマなど無いですよねえ いや ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 笑い事じゃないか(笑) 11935
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押すと言葉がかわる投票釦 少しだけ驚いたけど 女性っていうのはそういうものなのかって思って そんなに気にもしなかった そうなるとボクの収入だけで 生活しなければならない ボクが入社した頃って 世の中の景気もほどほどよくて 残業代が全てでていた 忙しいのが代名詞になっていて 過労死しちゃう人も年に何人か出るっていわれるこの業界 さすがに給料はよくって 初任給の倍くらいの手取りがあった そりゃそうだよね 月に150〜200時間くらい残業してたもの 今から考えると信じられない生活してたものだ それだけ忙しいと 使う時間もそうそうなくて 生活は比較的楽だったけど 人を一人養うとなると それ相応にお金は必要だなって 心を引き締めたっけ なにしろ学生から社会人になったばかりで おまけに最初の暮れのボーナスで 車を買う予定にしてたから 貯金なんて何もなかったし とりあえず結婚を入社2年目の秋にしようということで お互いの合意を得たんだ その合意はあることが原因で 二人の意識のズレが見え隠れしてきた ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 11866
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押すと言葉がかわる投票釦 正直いって複雑な気持ちだったんだ 別に彼女と別れるなんて これっぽっちも考えてなかったけど 大学を卒業して これから仕事につくボクにとって 未来がどんな風に流れていくのかは 想像もできなかったから 彼女が自分の身を不安に感じるのと同様 ボクは自分の行く末に不安を感じていたんだ もともとお互いに自分の好きなことをしたい二人は 学生時代も月に1〜2回会うくらいだった 別に仲が悪いわけじゃなくて 今考えてみたら お互いをその程度にしか必要としていなかったんだろうなって わかる気がする 会うたびに先に就職した自分の仕事を ツライといい 早く結婚しようという彼女 ここまで付き合ったから やっぱり結婚するんだろうなあっていう気持ちは ボクも当然持っていたから その時は彼女の気持ちが 別に負担になったりすることはなかった けれど ↑ 押すと言葉がかわる投票釦 そして二人は最終章まで突っ走ることになるんだ 11834
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押すと言葉がかわる投票釦 そう あの頃はそんなささいな事で 幸せを感じられていたんだ 11791 ※ほんの数日の間にカウンターがすごくすすんでいて 少々驚きました。ご愛読ありがとうございます。
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押すと言葉がかわる投票釦 一瞬 古代中国の竹でできた鎧?って 思ってしまいました 肝心の寝心地なんですけど これがまたなんか不思議な感じで 竹ですから確かに固いんですけど これが微妙にうねったりするわけで 快適に睡眠できているのかよくわかんないんですけど 確かにヒンヤリとした感じで なんだかよく寝てしまいます おかげでこの2日は 寝っぱなしの生活だったかも(笑) でも少し涼しくなったからとも思ったり さて本日から 2泊3日の予定で 九州方面へでかけてまいります 台風の影響がないといいんですけどねー とりあえず しばしの沈黙 11382
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