[PR] 外国為替証拠金取引 言の葉
言の葉
DiaryINDEXpastwill


2004年05月31日(月) 初めてのトキメキ-9


胸に残るドキドキを
ボクはどうする術ももたなかった
受験生という自分の立場
そして彼女は高校生だっていう現実

ボクはこれまで女の子とつきあったことがなく
キスすらしたことなかった
あの夏の一瞬は
彼女がボクに与えてくれた
唯一のチャンスだったのかもしれないって
後になって何度も考えた

でも過ぎた瞬間は
二度と戻るはずもなく
夏休みが過ぎるとボクたちは
自然と会うことは無くなっていったんだ




押すと言葉がかわる投票釦





9455


My追加
2004年05月30日(日) 初夏の匂い


また夏がやってきた
そう確信できるほど
強い日差しとまとわりつく空気

そんな一夜を過ごして
朝窓を開けると
若い草の匂いとともに
少しだけ冷えた風が舞い込む

寒き日々に失い
温んだ空気に停滞していた想いを
さわやかな風が吹き飛ばして
新しい生の季節を確かにつなぐ




押すと言葉がかわる投票釦


思い出深い季節が
またやってきた


9420


My追加
2004年05月29日(土) 初めてのトキメキ-8

薄く開いた彼女の薄ピンク色の唇に
吸い込まれそうな意識を奮い立たせ
ボクは彼女の肩をゆすった

パッと音が聞こえそうなほど
はっきりと目を開いた彼女は
一瞬茫洋とした表情を見せ
ボクの顔を見つめると
途端に安心したように微笑んだ

「あーごめん。寝ちゃった!」
「うん。ずっと見つめてた」




押すと言葉がかわる投票釦


彼女はボクの冗談に
あわてて口元をぬぐった
そしてそれが冗談だと気づいて
ボクを軽くぶったんだ

それからボクたちは
30分くらいお互いを見つめ
一言も話さずにじっとしていた

ノドがからからに乾いて
話をしようともうまく言葉にできない
でも幸せな時間がボクたちを取り巻いていた



押すと言葉がかわる投票釦


「今日はありがとう」
ってにっこり笑いながら
彼女は帰っていった

部屋に一人残されたボクは
どうすればよかったんだろうっていう自分の気持ちと
どうしたかったんだろうっていう自分の気持ちに挟まれて
何も起こらなかったその空間をただ見つめていたんだ




9376


※久方ぶりに「極ウマ」更新いたしました(笑)


My追加
2004年05月28日(金)


そこにある扉を開くと
きっと何かがあるって
自分の中では確信しているけれど
何もないかもしれないっていう恐れは
人を躊躇させるのに十分な理由付けをする


ふと目覚めると
窓の外はもう明るくなっていて
夏の匂いを感じさせる朝の空気

闇の中で一人抱え込んでいたものが
実はとてもちっぽけな感傷だっていうことを
否が応にも感じさせてくれる

しっとりと朝露を含んだ木々は
少しだけボクのカラダを濡らし
生満ちた時を告げる

だからもう行かなくちゃ
自分に言い聞かせて
そっと扉を開けるんだ




押すと言葉がかわる投票釦





9323


My追加
2004年05月27日(木) 初めてのトキメキ-7


その夏で覚えていることは
もう一つだけあるんだ

彼女の家にいって
それから彼女がボクの家に遊びにきたいっていって
初めてボクの家に来た時のこと

家に来た彼女を
外で迎えたボクはドキドキしてしまった




押すと言葉がかわる投票釦


二階のボクの部屋へいって
クーラーなんて気の利いたものは無いから
窓を開け放っていろんな話をしていた

彼女はボクの部屋に置いてあった
籐椅子をいたくきにいって
それに腰掛けて話をしていたんだけど



押すと言葉がかわる投票釦





押すと言葉がかわる投票釦


今日は眠いっていっていたけど
こんなトコで寝ちゃうなんて…
と思いながら
彼女の顔を見ていたら
またしてもドキドキしてきたんだ



押すと言葉がかわる投票釦


窓の外は夏の強い日差しに輝き
セミの声が脳裏にこだまするような
暑い夏の昼下がり

あこがれてて
とっても好きな彼女が
ボクの目の前で
間然に無防備な姿をさらけ出している

その白いワンピースも
サラサラしたショートカットの髪も
しなやかなカラダも
その瞬間
ボクのためだけに存在しているような
不思議な感覚に陥ってしまった



押すと言葉がかわる投票釦






9311


My追加
2004年05月26日(水) 初めてのトキメキ-6


昼過ぎからプールに出掛けると
一番暑い時刻をプールサイドで過ごせるし
ごきげんだった

別に真面目に泳ぐわけでもなく
水と戯れ
彼女たちと騒ぎ
傾いていく日差しに
なんとなく胸がつまる

日差しが傾いてきたのを合図に
そろそろ帰ろうということになった
実はそのプールは
ボクたちが住んでいる町から結構遠くて
バスや電車を乗り継いで
1時間ほどかかる市営プールだったんだ

女性軍と別れて
二つしかないカーテンのついた更衣室の
片方に飛び込んだ




押すと言葉がかわる投票釦


その更衣室は足下から10センチくらいあいていて
外からのぞくと人がいるのがわかるようになっていた
隣同士の壁も同じように少しあいていて
そこを利用しての事だった

これって犯罪行為だよね

とっさに「覗きだ!」って思ったボクは
気が付かないふりをして
さりげなく着替えて
友人と隅のほうでヒソヒソ声で相談して
その犯罪者を暴くことにした



押すと言葉がかわる投票釦





押すと言葉がかわる投票釦


恐るべし変態
なんとも用意周到なり

仕方ないので
外からカーテンをひっぱりつつ
友だちと口々に
「変態!」「でてこい!」って
どなりつけた

もちろん相手は出てくることなどなく
内側から必死にカーテンを押さえつけているようだった
アタマにきたボクたちは
カーテン越しにその変態にけりをいれまくったんだけど
やっぱり相手はでてこなかった

彼女たちをあんまりまたせたらいけないって思ったから
その後は2人が見張りにたって
1人がプールの人を呼んできて
事情を話して帰ってきた
外からそのオヂサンが呼びかける声が
なんとなく滑稽だった
オヂサンだってそんな変態には
そうそうあったこともないだろう(笑)

しかし
よくよく考えてみると
そこは男子更衣室
入っていたのは男でしょう
きっと
それが男の着替えを覗いていたんだって思うと
なんとも薄気味悪いのを感じてしまった

帰りの話題は
変態事件一色だったのはいうまでもない


違った意味でも
トキメキの一日で
すごく疲れてしまったんだ(笑)







9291


My追加
2004年05月25日(火) 初めてのトキメキ-5


彼女はスレンダーな体型に
ショートのボーイッシュな髪型
いつもカラダにぴったりしたTシャツと
ジーンズを身につけている印象

たった1歳の違いなんだけど
中学生と高校生って
天と地との開きがあった
一緒にいる同級生が幼く見えたことといったら…
きっとその分彼女に大人を感じていたに違いない

ちょっとハスキーな声
心の底から楽しそうに大笑いする笑顔
白く綺麗に整った歯がまぶしくて
彼女が笑う度
妙にドキドキしていたんだ

その夏
彼女と同級生たち
そしてボクの男の友人たちとプールに出掛けた

同級生の二人の女の子は
もちろん学校のスクール水着
彼女はビキニを着ていた
初めて身近な女性のビキニ姿を見て
正直戸惑ってしまった

それまで男性っぽくて
話しやすいなって思っていた彼女に
強烈に女性を意識してしまったから




押すと言葉がかわる投票釦


世の中にはいろんな人がいるっていうのを
初めて実感した気がしたんだ




9272


My追加
2004年05月23日(日) 久しぶりに…


会社のゴルフコンペに参加してまいりました

いやー
朝4時起きで出掛ける自分
なんでこんなに早起きして
苦行にのぞまないといけないの?気分だったんですけど
まあ仕事だと思って(笑)

もともとこれまで10年ほどのキャリアをもちながら
実際にクラブを握るのは
年に2回くらいという
ペーパーゴルファーですので
もちろんスコアなんてもうめちゃくちゃなんですけど
今回は自分でも5年くらい覚えがないという
140台を叩いてみんなから嘲笑どころか
同情までされる始末
自分的にはもう「うははは」と
笑うしかなかったんですけど

今年は2日目も出たので
1日目の夜はみんなで食事なんですけど
周りは全てオジサマ
焼き肉ってことで
はりきって出掛けたのはいいんですけど
周りで余った肉が全部こっちにまわってきたり
ごはんがどんぶり何杯もまわってきたり
「ここは相撲部屋で新弟子イジメ?」って感じで
もう本当に久しぶりにお腹が破裂するんじゃなか
というくらい暴食しました(笑)

おかげで翌日ロッジで目がさめると
なんともお腹が変で朝ご飯はパスして
さっそくコースに出ました
するとなぜかまあまあの感じなんです
やっぱり前日練習したのが効いてます(笑)

7ホール目くらいからお腹がすいてきて
「腹減った〜」なんて叫びながらプレイしてました




押すと言葉がかわる投票釦


泣きながらそして
烏龍茶を飲みながらなんとか終わって
「さーメシだ!」ってはりきってたら
なんとメンバーの1人が
盗難にあったってことで
グループの気分は最悪
なんとなくしまって帰ってきましたが
警察の現場検証ってはじめて見ました
なんだかドラマをみてるような気分でした

思いの外早く終わって
高速道路もすいててなんか気分が上向きになってきたと思ったら
なんだか先の方が詰まってきた様子
おーまいがー
やっぱり事故です(泣
3キロくらいの渋滞だったんですけど
側道を覆面パトカーやら救急車やら消防車やらが
飛ばしていきます!

さて事故の様子といったら
前のつぶれた車がが道路の中央で
こっちむきに止まってるから単独かと思ったら
その先に後ろのつぶれた軽が横転しました
あらーあまりにも派手なんで
驚きました

警察に事情聴取されている
禿げたオジサン
なんとも寒そうにたたずんでました

重なる時には
重なるものだっていう感じ
非日常に埋没している間にも
世間は動いているんだなって
ちょっと不思議な気分の休日でした


なんか本当に久しぶりに日記を書いた気がします(笑)




9228


My追加
2004年05月22日(土) 初めてのトキメキ-4

それが
いくら追いかけても
決してこの手に入ることがないって
わかっていても
どうしてもあきらめられなくて
だったら
ただ見つめているだけでいいじゃないかって
自分に納得させたつもりでも
やっぱり見つめているだけで満足なんてできない

会えば会うほど
やり場のない想いだけがつのり
相手はこのボクの想いを知ってか知らずか
勘違いしたくなる言葉
そして行動

いっそのこと
全てをブチ壊したくなる衝動を
幾度となく感じながらも
もう少しだけがんばってみようって
妙な言いぐさで自分を慰める




押すと言葉がかわる投票釦


この夏がずっと続くって
なぜか思いこんでいたんだ


9184


My追加
2004年05月20日(木) 初めてのトキメキ-3


その人は遊びにいった彼女のお姉さん
一歳年上でその時高校1年生だった

同級生は全体的にぽっちゃりタイプだったんだけど
その彼女は陸上部に入っているそうで
全体的にスレンダーですごくスタイルがよかった

ちょっとしゃべり方がぶっきらぼうなんだけど
凄くきさくな性格で
すぐにボクたちともうちとけたような気がする
以来なんとなくボクたちが遊ぶ時に
一緒に遊ぶようになったんだ




押すと言葉がかわる投票釦


もちろん彼女は受験を無事終わって
全ては新生活に輝いていて
同級生から
「好きな人がいるんだよ」って
聞いていたんだけど

その後のことを思い出すたびに
そんな一言を聞いてなかったらって
何度思ったかわからないんだ

この時まぶしいくらいに輝く日々は
すぐ近くまで来ていたのに
ボクはあいかわらずのニブさで
全く気が付いていなかった




9157


My追加
2004年05月19日(水) 顔にかかる雨


ふぅ
昨日は久しぶりに酒席があって
よっぱーになってしまいました

一日が本当にあっという間だ!
って感心するほどめまぐるしくて
忙しかったんだけど
なんとか最低限のことはこなして
無事酒席にたどりつきました

去る人と来た人を囲んでの
歓送迎会だったんですけど
宴席は常に違った話に終始して(笑)
元チアガールの踊りなど飛び出して
それはまたひと味違った集いでした

宴たけなわというか
みんなそれなりにきこしめした頃




押すと言葉がかわる投票釦


うへーつめたい
丁度携帯をいれていたポケットのあたり
なんだかストラップが焼酎くさくなってます(笑)

当然2次会に行くであろう皆様にさきがけ
早めに抜け出して帰宅の途についたんですけど
外に出ると雨が結構降ってます
傘を持って会社をでたのは正解でした

久しぶりの焼酎がまた効いてたみたいで
かなりよっぱーな感じ
電車に座ってもうつらうつら
それでも一駅ごとに目がさめて
なんとか最寄りの駅で電車を降りました

改札を抜け
外の雨の様子をうかがいながら



押すと言葉がかわる投票釦


かー
普段は本当にめったに忘れ物なんてしないのに
なんでこんな時に
って居眠りしてて
あわてて降りたからこういう目にあうんです(笑)

まっ
おろかものなので仕方ないなって思って
雨の中を歩き始めました
ほんのりとよっぱらってると
細かい雨が顔にあたるのも
気持ちよくて…

家に帰ると
本当にすぐに寝てしまったんだけど
またしても朝5時過ぎに目がさめる始末
なんとなくトロトロとまどろんでいると



押すと言葉がかわる投票釦


なんとも久しぶりの激痛に
完璧な目覚め

記憶に無いくらい久しぶりの感覚
痛いけど懐かしい
たまには悪くないなって
本気で思ったりして…

なんで昨日はカウンターがこんなに進んでるの?
何かあった?


9128


My追加
2004年05月18日(火) 初めてのトキメキ-2


このシリーズはあまり長くなりそうもないけど(笑)


そしてまあ修学旅行は
なんとか無事に終わったんだけど…

話はわき道にそれてしまうけど
修学旅行でいろんな場所にいったのに
ほとんど何も覚えていないことに気づいた
なんでだろう
中学も高校も

高校の時はその理由は
よくわかってまして
毎日徹夜状態で麻雀をしていたから
移動のバスの中はもちろん
見学中も半覚醒状態
ゾンビなどといわれていたし(笑)

中学の修学旅行で鮮明に覚えているのは
薬師寺だったかな?
訪れるちょっと前に火災にあって
中に入れないで
青いビニールシートで覆われていたことと

京都での最終日の夜
グループで土産物を買いに出掛けた
新京極の町並

夜友人と繁華街を歩くっていうのが
生まれて初めての経験だったから
妙にドキドキと高揚してたっけ
明るい町並みが延々と続いていたなっていう
イメージだけが残ってて
何をしたかっていうのは
全く残っていないんですけど
まあろくなことはしてないに違いない


話を元に戻すと

修学旅行以来
彼女となんとなく遊ぶようになったんだ
もちろん二人きりじゃなくて
グループだったんだけどね

ある日
彼女の家に遊びに行くことになって
出掛けていったのは
土曜日の午後だったっけ




押すと言葉がかわる投票釦


その時はまだ
別になにも感じてはいなかったんだけどね




9063


My追加
2004年05月17日(月) 初めてのトキメキ-1


それがいつからだったというのは
正直いってはっきり覚えていないんだけど
なんとなく茫洋とした記憶の向こうに
ドキドキする瞬間があったことだけは
明確に覚えているんだ


それは中学3年生になってからのことだったと思う
4月になって新しいクラスになって
それまでとまた少しだけ違った
人間関係ができはじめた

ボクの通っていた中学は
二つの小学校の卒業生が主だった

ボクの通っていた小学校と
もう一つの小学校
ボクの家はどちらかというと
中学校からもう一つの小学校の方向にあったから
卒業した小学校の同級生よりも
新たに一緒になった同級生と一緒に帰るとか
一緒に遊ぶほうが多くなっていたんだ

書いてて思い出した
確か中学の修学旅行が3年生の5月か6月くらいで
グループ単位で見学をするんだけど
そのグループの中にその人がいたんだ

なんで仲良くなったのかどうしても
思い出せなかったから
安心しました(笑)

その修学旅行のグループで
どこに行くのかって検討している時
彼女とその友だちがキャアキャア笑っているから
「どうした?」ってのぞき込んだ
彼女のノートに




押すと言葉がかわる投票釦


ボクの中学はみんな坊主アタマだったんだけど
そしていくら奈良・京都にいくっていっても
「いきなりコレはないだろー」って
半分怒って半分笑って

何事も始まりはこんなさりげない一瞬だったりするんだ


9037


My追加
2004年05月15日(土) 衝動


実家で休みの朝を迎えると
なぜか買い物に行きたくなってしまう
それはきっとなーんもない田舎町だから
そして夜半から続く雨音にうんざりしていたから

母親から
町中の電器店が閉店したって話を聞いて
もしやまだ閉店セールをやっているんじゃないかって
ほのかな希望を抱いて出掛けてみた

あぁ
看板と垂れ幕はまだ放置してありましたけど
確かにシャッターが降りてます
くぅぅぅ
閉店セールに行きたかった…

気を取り直して
近場の電気店(日本一の売上を誇る某店です)へ
先日壊れてしまったデジカメを見に行く
すでにネットでいろんな機種をみていたので
大体買うものは決まっていたんだけど
先日来お金の使いすぎだなーって
自分でも自覚していたので
なんとなくのばしのばしにしていた

でもよく考えたら
近々また海外に行くことになっているから
いずれは買わなくちゃいけないしって思って
今日は思い切って買ってしまいました
うはー出費!

さて無事デジカメも購入して
ボーナス時期に導入をもくろむ
HD付きDVDプレーヤーを見に行って
はまってしまいました(笑)
そこにいた販売員のニーサンと話をしていたら
ムクムクと欲求がアタマをもたげ
気が付くと買ってました
ウッソー
と後でいってもどうにもなりまへん

あーまたカードの過酷な請求が…




押すと言葉がかわる投票釦


決して笑うトコではないんだけど
笑うしかないともいう(笑)



8998



My追加
2004年05月14日(金) 想うこと 想われること

ある瞬間
突然相手を好きだってことに気づいて
それからえもいえぬ想いを抱き続ける

相手に伝えるのも想いだし
自分が胸の中で抱くだけなのも想い

想う満足は
いつしか想われぬ不満になり
苦しみ
もがき
胸をかきむしる

目に見えぬ血を
常に流し続けた果てには
疲れ果てた自分だけが残される




押すと言葉がかわる投票釦


そんな自分に気づくのは
全てが過ぎ去った後

あれほどまでに自分を満たし
苦しめていた想いは
相手のフトした瞬間の
さりげない一言で
潮が引くように消えていき

やるせなかった想いも
いつしか懐かしさにとってかわる






8969


My追加
2004年05月13日(木) 帰り道


久しぶりに海外取材から帰国した先生の事務所へ

行くときはまだ小雨だったのに
帰りに外へでると
風はびゅーびゅーうなり
雨も時折ザザザッと激しくなる様子

新宿へ向かう電車は
各シートに二人くらいしかいない
がら空きの車両だった
といいながら新宿駅についたら
階段を昇るところから国鉄への乗り換えまで
ずーっと混んでたのは何故だろう

乗り換え口を通って
一階分低い通路の階段を降りる
前をあるく三人の若者が
妙にゆっくり歩いているなあって思ってたら
聞こえてきたのは関西弁だった
そう東京と関西は歩く速さが格段に違うんだったなって
一人で納得してしまった

通路の端で階段を昇ると
いつも不思議な丘に目を奪われる

正確には丘でもなんでもなく
JRの通路の床なんだけど
妙な感じの傾斜があって
あたかもそこだけどうしても削れない
岩盤かなにかがあったのか?って想像する

そして山手線のホームにでると
やっぱりヒトの群れ
おっとアブナイ
壁が倒れてきたって思ったら
人並み外れて大きいボクなんか
子どもくらいって感じるほどの男性が
千鳥足でホームをふらついてる

池袋で私鉄に乗り換え
一つ見送って
次の普通で座って帰ろうって思ったら
隣に座ったオヂサンがなにやらってヒトだった
まずは大ヨッパーでボクの上着の裾に腰掛けても
何も気にしてない

思い切りひっぱったけど
本人気づく様子もない

あっイカン
口臭が尋常じゃない
苦手なんだなーこういうヒト
またこーいうヒトに限って
何度も何度もため息ついて
周囲にまき散らしてるし

そしておもむろに鞄から取り出したのは
持ち歩きしすぎたのか
すりきれまくった英語のペーパーバック

こんなに泥酔しててわかるんか?って思ったら
案の定5分も読まないで
また鞄にしまいこんだ

電車が発車する
窓を叩く雨の音がパラッパラッと
リズミカルに響く

そのうちまたもや鞄をゴソゴソしはじめたおぢさん
何を取り出すのかと思っていたら
携帯電話
ほーこの歳でもメールするんだーって
感心してたら

なんとおもむろに電話かけて話はじめました
曰く
「今なにしてる?」
「ん?オレは電車乗ってるよ」
「雨降ってるよなあ」
座ったまま
そして電車の中で意味もなく電話をはじめるオヂサン




押すと言葉がかわる投票釦





押すと言葉がかわる投票釦


ただ帰宅するだけなのに
どこか遠くへ旅したかのごとく
いろんな事を見るものだ



押すと言葉がかわる投票釦






8942



My追加
2004年05月11日(火) 望むことは


昨日は妙に早寝をしてしまって
朝早く目が覚めてしまいました
メールを書いていて
なんでこんな方向に進んでしまったんだろうって
少し考えてしまいましたけど
これは書き記しておくべきかなって思ったので
日記の形にしようと思います

この日記を幾つかお読みいただいた方は
理解されると思いますが
この日記はいわゆる「日記」とは
少々趣が異なります
というのは
日記の釣書にもあるように
「言葉にしておきたい何か」を書き記すために
この日記を書いているからなんです




生きるってことは
常に過ぎ去っていく瞬間の連続
でもその一瞬をなんとか残しておきたいって
ボクはそう考えたんだ

時間
空気感
言葉
匂い
そして
想い

ボクを取り巻き魅了するこれらは
掴むことも抱きしめることもできずに
すぐに指の間からこぼれさってしまい
ボクは今確かにここにあったのにっていう
軽い失望感だけを抱いて生きているんだ

そんな瞬間をなんとか自分のものにしたくて
ここに書きつづっていくんだ




押すと言葉がかわる投票釦


そんなボクをわかってほしい
陳腐な望みかもしれないけど
それがいつわりない本音





8901



My追加
2004年05月10日(月) 気づいているなら


消えていった過去の想いに
フト気づいた時に
ヒトは空を見上げる

そこにあるはずのものは
遙か遠く消え去り
浮かぶのはただ流れゆく雲ばかり

掴みどころのない
自分でも持てあますような気持ちに
立ち向かい
斜に眺め
背を向けて
そして拘泥する

そんな気持ちに気づいただけ
まともだって考えるしかない




押すと言葉がかわる投票釦


言わない後悔と
言う後悔

いずれにしろ
後悔ばかりが人生なんだし
後悔無くして人生でもないし




8861


My追加
2004年05月09日(日) 別れの時間-15


お見合いという言葉が
妙にリアルな匂いを醸し出していた

いつまでもこうして暮らしていてはいけない
そんな彼女の意志を
真っ向からぶつけられたような気がしたんだ

今のボクにできることは
彼女が幸せになることを祈ること
ただそれだけだったし
自分の気持ちに向き合ってみても
正直にそう感じていたんだ




押すと言葉がかわる投票釦


その瞬間感じたことは
過去という存在になってしまった
自分というものへの惜別が
少しだけ寂しくて

そして
彼女はもう大丈夫なんだっていう
大いなる安心感
こんな感情がボクを満たす



押すと言葉がかわる投票釦


こうして長い長い旅を二人は終えたんだ

長々とご愛読ありがとうございました




8829


My追加
2004年05月07日(金) 別れの時間-14


久しぶりにあった彼女は
全く変わっていなかった



久しぶり、元気だった?いや、そうだったら
オレに連絡なんてしてこないよね

んー、ごめんね。なんか会社の人間関係でゴチャゴチャしちゃって
思わず電話しちゃった
私あいかわらずあの会社に勤めてるのよ。エライでしょー

おぉ、長く続いてるねえ。驚き
で、彼はできた?

んーん。全くそういの無い
仕事一筋で生きてきたもの
男の人が欲しかったらアナタと別れなかったもの




食事をしながら
お互いの近況をただ話して
それじゃ、またっていいながら別れた




押すと言葉がかわる投票釦


と書かれていた
何も言わないで笑っていた彼女
何も言えなくて笑っていた彼女

月日は確実に二人の間を遠いものにしていたんだ




8799


My追加
2004年05月06日(木) 別れの時間-13


このころよく考えていたのは
ボクは誰と一緒だったころが
一番幸せだっただろうってことだった

友人には圧倒的に
この彼女と一緒にいると
二人とも幸せそうだったっていわれていた
自分でもそうだったかなって思ったりもしていた
つきあいが長かったから
それも当然かもしれない

朝起きて
彼女からの電話に気づいて
ボクはその日一日なんとなく
そわそわとしていた
今頃何だろう
そんな思いが渦巻いていたんだ




押すと言葉がかわる投票釦


「アナタの電話は携帯から削除したんだけど
指が勝手に憶えていたよ」
仕事でせっぱ詰まった彼女は
どうしたらいいのかわからなくなって
電話したらしい
電話口で泣きながら
彼女はそううったえた

そして話を聞くために
とりあえず食事の約束をしたんだ





8759


My追加
2004年05月05日(水) 別れの時間-12


別に嫌いになったわけじゃないんだ
ただ彼女が考えたことを
自分なりに想像して
そこにどうしようもない疎外感を感じて
いや疎外感を感じたのは
ボクではなくて
彼女だったんだ

足を怪我したボク
そんなボクの介護もできないキミ
それが全てだったんだと思う

ボクのその時
「もう解放してあげないといけない」って
自分の想いとは無関係に決断したんだ

これまでワガママをいっていたのはボク
勝手なことをいっていたのもボクだったんだ




押すと言葉がかわる投票釦


なんとなく天然なようで
実は凄くキッチリ物事を考えるヒトだったんだ

これで終わったって思っていた
本当に



押すと言葉がかわる投票釦




8708


My追加
2004年05月04日(火) 別れの時間-11


あっけなかった
本当にあっけなかった
別れのその瞬間は
気が付くとすぐ目の前にあったんだ

足をけがした後2週間ほどして
ボクは彼女といつものようにカラオケにいった
久しぶりにあった彼女は
なんともノリが悪く
ボク自身もなんとなく
開放できない自分にいらついていた

その日の夜




押すと言葉がかわる投票釦





押すと言葉がかわる投票釦


その一言を読んだ瞬間
自分の中で確かに「プツッ」って音がするのを聞いた



押すと言葉がかわる投票釦


おそらく最後の言葉になるだろうなって
思いながら
送信ボタンを押していた

彼女からの返事はなかった
長いようで短かった約3年間
二人の時間はこの瞬間から
永遠に時を刻むのをやめてしまったんだ



8672


My追加
2004年05月02日(日) 連休って…

明日会社が無いって思うと
なんとも気が楽なんですけど
いつも通り実家で過ごしていると
連休なんて言葉を忘れてしまいそうです(笑)

この連休はサッカー三昧予定
その初日だったんですけど
なんとも後味のよくない負け方でした
試合が始まる前に
主審の名前見た瞬間
イヤ〜な予感がしたんですけど
思った通りでした

はい
ご想像の通り
オバカなファンなワタクシは
敗戦は全て審判のでしですから(笑)

明日は遠くまでドライブするって
母親がいってますが
こんな遅くまで起きてて
大丈夫なんでしょうか?

まあ
それも連休ちゅーこって
ダラダラしちゃいますけど




押すと言葉がかわる投票釦


なんだか普段の自分の生活が
全て消えてしまった気がするからかな





8639


My追加
DiaryINDEXpastwill

My追加
tk |MAIL極ウマ エンピツユニオン