白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2005年01月31日(月) 新聞のある暮らし

 新聞を一紙も購読していないということはいささか忸怩たる思いであったが朝日新聞から勧誘があったので長年の購読実績をもとにサービスを要求したら年間二ヶ月分を無料にするという条件で再契約をした。ここ半年ばかり新聞のない生活を経験したがチラシによる買い物情報がなかったりテレビラジオ番組が見られなかったりという不便はあったが新聞記事が読めないという生活にはあまり違和感がなかった。朝起きてもポストに新聞を取りに行くということも時々わすれていることもある。



2005年01月28日(金) ウサギとカメ

 「開き直り」「すり替え」「ごまかし」と野党に攻撃される首相答弁だがきょうは「でたらめ」「いい加減」(中田寿康議員)が加わって神聖であるべき国会の論議はどろまみれだ。テレビで見ていると追究する野党議員の必死の形相に対してニヤニヤしている小泉さんの表情がなんともやりきれない。「フセインか見つからないからフセインはいないとはいえない」というような論理を論破できない野党の無能も混乱の原因だ。「ウサギは永遠にカメに追いつけない」などという奇弁を弄した古代ギリシヤのソフイストたちのことを思い出させる。



2005年01月27日(木) こたつライフ

 ことのほか寒い冬、炬燵にもぐりこんで暮らす日が多くなったが、こたつの中で寝返りを打とうとするとヒーターの出っ張りがじゃまになってうまくいかない。天板に飲み物などを乗せていたりするとひっくりかえってとんでもないことになる。どうにかならないものかと思ってたらホームセンターにこたつの足を伸ばすアイデア製品があるのを発見(780円)。4センチと6センチほど高くなるので不便解消である。世の中には頭のいい人がいるものだ。



2005年01月26日(水) 国定忠治

 ぶら下がりの記者団への非公式なコメントではあったが海老沢会長の辞任の弁が「赤城の山も今宵限り」であったのには驚いた。人気の高い大衆演劇のヒーローであるけれど国定忠治は博徒の親分、つまり暴力団の首領ではないか。NHKの会長ともあろう人が別れのことばに引用できる身分ではない。みかけは重量級の貫禄だが海老沢氏の頭はこの程度の軽さかと思ったことだった。



2005年01月22日(土) 百マス計算

 日テレの「世界一受けたい授業」で蔭山センセイの百マス計算を紹介していた。単純な足し算の繰り返しで脳が刺激されて活性化しひいては学力が向上することが実証ずみだという。その練習用紙が日テレのホームページからダウンロードできるというのでアクセスを試みるがなかなかページが開かない。全国から集中しているのだろう。畏るべしテレビ。



2005年01月21日(金) NHKvs朝日新聞

 二大メディア激突といってもなんだかこどもの喧嘩。報道から見えてきたこと。
【NHK】
 自民党からの圧力はなかったとしているが番組を4分もカットしたというのは圧力があったという何よりの証拠。圧力でなくとも自民党を意識した自主規制に他ならない。
【朝日新聞】
 自民党の圧力があったことに誘導しようとした取材であったことは確実。取材記者のホンダ某に釈明させない朝日新聞はメディアの権力を笠に着ている。
【長井ディレクター】
 海老沢体制になって番組に上層部から口だしが頻繁になったというのが涙の告白のねらい。だが事例を具体的にあげなければ説得力がない。
【安倍・中川議員】
 いつも騒ぎの中心にいる問題議員。



2005年01月19日(水) 浮世風呂

 高齢になると年齢よりも若く見られることはよくある。90歳なのに「80歳にしか見えません」というぐあいに。きょう温泉(グリーンヒル)で「いくつですか」と聞かれたので「ちょうどです」と答えたら「70歳ですか」と的中されたのでガッカリだ。10歳ぐらい若く見られるつもりだったのに。



2005年01月16日(日) 粗悪品

 6メートルの範囲内に侵入した不審者をキャッチして警報を鳴らすというセンサーをホームセンターで発見購入して設置したがウンともスンともいわないので取り替えてもらったが代替品も同じこと。結局引き取ってもらったがいまどきこんな粗悪品を売っているなんて信じられない話。1600円という値段ではこんな商品しかできないのかもネ。



2005年01月14日(金) 秀作

 昨夜からはじまった5夜連続のNHKスペシャルは阪神淡路大地震と新潟中越大地震から学ぶ「いのちを守る」キャンペーン。1回目の昨夜は全村避難生活を送る山古志村の人々が村に帰れる日を待ち受けている生活を描いて秀逸のレポートになった。「頑張れ!!ノート」と名付けられた村長への村人たちの手記は普段手紙など書いた事もないような人たちの思いがどんな名文家の文章も及ばないような優れた文章になっていて心に残った。不祥事つづきのNHKだがこんな秀作が作れる人たちもいる。



2005年01月10日(月) 六一〇ハップ

 今朝の室温は1度。フトンの中はぬくいけれど顔に感じる冷気は氷なみだ。とにかく寒い。温泉にでも行こうかという話になったが遠い上にカネもかかるので六一〇ハップを買ってきて温泉の代わりにする。入浴剤もいろいろあるが結構高い。それに比べるとムトーハップは昔ながらの入浴剤(昭和2年発売)で安い。武藤製薬の商品だから「ムトー」で「ハップ」は「ハッピー」が名前の由来。



2005年01月09日(日) 情報の価格

 唯一記事がWebで読めた「週刊ポスト」がとうとう新年度から中吊り広告だけとなった。情報は市場価値をもつものだから有料が原則とはいえいままでタダで提供されていたものがなくなるととまどいを覚える。販売部数のトップを「週刊文春」に奪われたという危機感もあるのかも知れないがWeb版がなくなったのはさびしい。「週刊現代」もすでに有料化されたし新聞なども右にならえの時代になってしまった。購読価格もかなり高価で本誌(紙)とあまり変わらないのは納得できない価格設定である。



2005年01月05日(水) ミステリー

 東側の車庫スペースの排水用の水升にタバコの吸い殻がよく投げ込まれている。誰かが夜陰に乗じて忍び込んでここで喫煙をしているようだ。物置がじゃまになって様子がよくわからないし夜間のしわざだから犯人がなかなか特定できない。昨夜は六本も捨ててあった。この寒空何のためにこんなところろでタバコを吸うのか判断に苦しんでいる。近頃は変質者が多いから心配なので外灯を設置して防犯体制を整えた。



2005年01月03日(月) 初売り

 初売りのチラシには欲しい家電製品が特価でズラリ並んでいる。PSP、DVDなど。最高スペックのパソコンもほしいがXPの次世代OSのロングホーン機の発売を待っているから当面はさしあたって買わねばならない物もないのだが正月らしく何かないかと調べていたら980円の電波時計(腕時計)がハンズマンにあるのを発見購入。オモチャに毛が生えた程度のアイテムだし正確な時刻が必要な生活をしているわけでもないのでムダ使いではありました。



2005年01月01日(土) 初日に祈る

 快晴の元旦、初日の出は七時半。ことし一年の幸福を願って敬虔に祈りを捧げる。昨年末から母上は肩こりが原因の痛みがひどくなって右手があがらない状態でわたしは頑固な便秘にくるしめられて下剤浣腸などの薬物療法が効かない。老人には避けられない症状なのだが、なんとかこの苦境から抜け出したいという思いが初日に深い期待を託すのである。「何となくことしはいい事あるごとし元日の空晴れて雲なし(啄木)」


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