下の孫(6歳 男児)の音楽発表会があった。ヨメさんの実家群馬からも観覧に参加で一家そろって発表会場へ行く。合唱あり楽器演奏ありで「保育園もここまでやるのか」と情操・表現教育の進歩におどろくばかりだ。長期にわたる練習が実ってなかなかの熱演で思わず目頭があつくなる。幼児音楽指導の権威という先生の話に「こういう舞台経験の記憶はあまり子供たちには残らないものだ」という意外な発表があったがそういえば、でがけに発表会の朝らしい緊張感が感じられなかったが子どもたちにとってはこのような日もごく日常的な経験の一部なのかも知れない。
ヨメさんが介護職員の全国研究大会に参加するにあたって大会の全容を記録したいといってICレコーダを購入した。テープに変わる新しい録音機だ。最長記録時間がおよそ24時間。テープ時代には考えられなかった長さだ。家庭に録音機が普及したのは1950年にソニーの前身東通工がだしたオープンリール式のテープレコーダーがはじめ。発売価格が16万円だったというから家庭用にはほど遠かったのだがカセット式になってどの家でも一台という時代になった。そのテープ式が終焉を向かえ録音素材にICチップなるものが登場したというわけ。
三谷幸喜さんのホームページには一発送信できるメールのフォームが用意されている。15日放送の[新撰組!」(ヒュースケン逃げろ)にヒュースケンが覚えるのに30年かかったとギャグを飛ばして長いフルネームで名乗りをあげる場面があった。そのフルネームが聞き取れなかったので三谷さんに質問のメールを出した。案の定、梨のつぶてだったのできのうの再放送から件の部分をカセットに録音して聞き返したら「ヘリクス・グラドス・ヨハネス・ヒュースケン」(正確ではない)だった。なーんだ「寿限無」ほどもないじゃないか。
巨人軍の驚くべき内部事情(週刊新潮による)。ペタジーニ選手がべつにゴウカホテルのスィートルームをあてがわれた上,オルガ夫人まで同伴が許されていると聞いたのは去年のキャンプだったが、ことしはスィートルーむ二室を要求、そのためホテル側では二部屋をぶち抜いた上壁紙もピンクに塗り替えさせられたという。それを聞いてローズ選手も「オレはオレでやる」と監督無視の姿勢。キヨハラまでむくれて……。これで優勝をねらってチームの和がたもてるのか。
決勝ゴールをもぎとった久保くん、インタビューをうけて「勝ててよかつたです」とポツリひとこと。寡黙で知られているだけに驚かないがニコリともせずアナウンサーの質問にもめんどくさそうにしかも無愛想。サポーターやテレビ視聴者のために笑顔ぐらい見せろよ。お前の右足が日本サッカーを救ったんだぜ。
ポカポカ陽気になったので移住後はじめての町内探訪。まず社殿が国宝に指定されているI神社に参拝。折りしも日本娘と結婚したアメリカ人の若者夫婦の始めての子の宮参りにそれぞれの両親が付き添っているといった格好の一団の参拝客がいて写真を撮り合っているので「シャツターを切ってあげましょう」と申し出て喜ばれた。寺社にお参りするとだれでも善男善女になるらしい。
話題の芥川賞受賞作品二編を読む。舌ピアスや刺青の自傷行為でアイデンテイティを確立しようとする少女(「蛇とピアス」)。クラスの仲間たちの低俗さになじめず孤立している女高生(「蹴りたい背中」)というようにいわゆる「ひきこもり」の精神風景が共通のテーマ。いままでは社会から排斥された存在だった異端の子(いじめられっこたち)が自己主張を始めだした。
孫娘の学校では宿題に「手伝い」という項目がある。家庭生活における自立心を涵養させるねらいだろうが、科目の課題より取り組みやすいとみえて孫は嬉々としてカミさんの手伝いをしている。今日は休日のため朝から台所に入り浸っていたが夜はぶた汁が献立に決まって大根を切ったりゴボウをささがきにしたりしてほぼ一人でたき上げた。味もなかなかでみんながお代わりしてアッという間に鍋が空になった。
このところあやしげな添付ファイル付のメールが来る。ヤバイヤバイと即削除しているが、きのうはウィルスソフトが二つのメールからウィルスを検知したと報告してきた。ウィルスなどには縁がないとタカをくくっていたが安心できなくなってきた。
東京で一日遊んだ後の帰りの電車でかすかに胸の痛みを覚えた。あくる朝も痛みが残ったので医大の心臓内科で受診したところ、軽い狭心症だと診断されてビックリ。心臓には自信があっただけにニトログリセリンの常備を言い渡されてショックだった。でも寝たきりになって悲惨な老後を送るよりも狭心症や心筋梗塞などでポックリ逝くほうがしあわせではないかと神の思し召しがそうなってほしいと願い死仕度を急ごう。
寄席ばなしのつづき。私たちが見た二月上席昼の部のプログラムには歌謡漫談に近藤志げるという人がいた。はじめて聞く名前だったが漫談というより日本童謡史といった内容で野口有情,北原白秋,西条八十といった詩人たちが子供たちをどんなに深く見つめていたかをしみじみと語って涙を誘った。テレビではもてはやされないが芸人と呼ばれる人々のなかにはこんな正統派もいるのだと知らされた。三月にはライブもあるらしい。
埼玉移住後はじめてきのう上京し一日東京で遊んだ。行った所は新宿末広亭。円蔵,円菊,小せんといった老練の噺家の落語を堪能した。末広亭は二十年くらい前に一度来て「すぃません」の三平などを聞いたのを覚えているが江戸明治のおもかげを残す小屋のたたずまいは少しも変わっていなかった。
小2の孫娘は旺盛な読書量のせいかなかなの物知りだ。きのう全校朝礼で校長が季節の話題にちなんで節分のヒイラギを話題にした際「木へんに冬と書いて何と読みますか?」と問いかけたのに対してたったひとり孫娘が「ヒイラギ」と答えて校長先生にほめられたと報告した。ついでに「木偏に春」も「ツバキ」と答えてまたほめられたという。ちなみに「榎」は「エノキ」。「楸」は「キササゲ」であります。
看護師(婦)のAさんが「きょうはいい天気だから花でも買ってかえろうかな」というので「あなたは花を買う必要はないでしょ」というと「なぜ」とたたみこんでくるので「だってあなたが花じゃないですか」と答えようと思ったがあまり見え透いているのでやめにした。Aさんとは仲良しだ。実際花のように美しい。
イラク派遣にかかわる戦費として20億円が予算化されているという。しかし実際に戦場に武器弾薬を運ぶということになるとこんな額ではすまないというのが専門家の見方。現在5兆円の防衛予算も倍の10兆円に膨れ上がるだろうと見られている。そのツケはすべて国民に回される。景気対策はおろそかにされ、不況はますます深刻化し、庶民生活はガタガタ。「欲しがりません勝つまでは」は国民のスローガンとなる。まさに「いつん来た道」(日刊ゲンダイの記事から)。
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