陸上競技でのゴールの判定は走者の胸(トルソー)がゴールラインを切った時だそうだ。末続選手のゴールは足を見ていると4位5位の選手よりも遅れているように見えたのでメダルを逸したかと思われたがゴールした瞬間の写真では末続選手の胸がゴールラインに早く倒れ掛かったのがはっきりしていた。それでも着順判定の場内掲示が手間取ったのでやきもきしている末続選手のアップが印象的だったが解説の伊東浩司さんがいち早く銅メダルと判定していたのはさすがプロの目だと思った。
いささか不謹慎ながら日朝交渉を野球に見立てると第一回のクアラルンプールでの交渉は相手の実力は分かっているが巧妙狡猾な投球に幻惑されて三振を喫したが二回の攻撃では非力と見られた藪中ががんばってヒットを飛ばして相手に交渉継続を約束させるというチャンスを作った。一塁に出たランナーを還すために三番，四番は川口，小泉と並べたいところだが北の出方によってはまだ小兵の好打者を繰り出さねばならない場合もあろう。知力を尽くしての作戦が必要な交渉である。
宅間守の死刑判決文を要旨だが新聞で読んでまた新たな怒りがこみ上げてきた。判決文で特に興味を覚えたのが精神鑑定について触れた項目。異常な人格が形成された経緯を鑑定した二つの鑑定についてふれているが「情性欠如」という言葉で宅間の人格障害を科学的に鑑定した林・岡江鑑定が興味深い。「他者に対して冷淡、残忍、冷酷で、自己中心性、攻撃性、衝動性が顕著であるが、一方で穿鑿癖、猜疑心、視線や音への過敏さ、権力への強い憧れと劣等感などの人格あるいは携行もあわせ持っている」というのだが「お前はどうだ」といわれると強く否定もできない私である。
我が家はフトンに寝てもガラス戸ごしに南の夜空が180度近く見渡せる。このところ晴天が続いたので夜通し火星を観察していた。ところが肝心の27日は晴れているが南天に雲がかかって最接近の火星が見えない。一寝入りして目が覚めたら真南に動いた星を見ることができたが1時をまわっているので28日の星ということになった。しかも前夜の星と大きさは変わらないように思われたが、カミさんは「大きいわよ」とひとりで感心していた。5万7千年ぶりの接近だが次回は280年後という解説者の説明もよくわからない。
久米宏降板のニュースを各局各紙が報じている。兄弟番組の「やじうまワイド」も大きく取り上げ一年後輩だという大谷昭弘がテレビ報道に新分野を開拓した久米の功績を声涙共に下る調子でたたえ、降板のニュースを無視した新聞を非難していたが同席しているアンチ久米の急先鋒である勝谷誠彦がどんな発言をするか興味津々だったが西岡享輔は勝谷にコメントをもとめなかったのにはガッカリ。
参考までに勝谷氏の久米降板についての感想は下のURLで読めます。
http://www.diary.ne.jp/user/31174/
我が家のかき氷のメニューは世に言うイチゴが「アルプスの夕映え」、メロンが「ウィーンの森の物語」、れん乳が「雪山賛歌」。孫たちが夏休みに帰省したらよろこぶだろうと思ってシロップ類を大量に買い込んでいたがひとりも帰ってこなかったので老夫婦ふたりでせっせと食べている。暑い日盛りの午後のかき氷には少年の日の郷愁がこめられている。
北の選手団が韓国に入ったというニュースの中で「応援団一行も韓国入り」とベタ記事で報じただけで今日に至るまで朝日新聞(宮崎版)には美女軍団について一行の記述もない。テレビがあれほど騒いでいるのに新聞が黙殺しているのは編集上の理由なのかそれとも金正日のプロパガンダの片棒をかつぐことを拒否している姿勢なのか。後者だったら新聞の見識といえるがきのうはサッカー場での応援をテレビニュースで見た。さすがマスゲーム国家の統制のとれた応援ぶりは見事だったが美女たちが猿回しの猿に見えてきてあわれだった。
韓国の対北外交の弱腰はどうしたことか。例の美女軍団を迎えるにあたって歓迎式典を開催したり異例の選手村入村を認めたり狂気の将軍金正日に迎合する盧武鉉の太陽政策はもっと国際的に批判されてしかるべきだろう。メディアも美女たちに幻惑されて正当な報道を忘れて大衆の興味をあおっているだけである。「バカバカしい」というような反応が韓国の国民から出ないのもおかしい。
サッカーのナイジェリア戦を見ていたが59秒で先制ゴールをあげたあとの日本チームは攻めあぐんで長いこと膠着状態が続いたのでチャンネルを変えたところちょうど川相選手がバッターボックスにはいったところだったので世界新記録の犠打を見ることができて歴史の目撃者になれたのは幸いだった。川相選手はスター選手という華やかさはないけれどプロ在籍22年ともなればやはり大選手というべきなのだろう。バンドという技術に磨きをかけた「現代の名工」。「手習いは坂に車を押すごとし」が座右の銘と朝日新聞の「ひと」欄(8/12)が紹介している。
王監督を侮辱したテレビのお笑い番組にみんなが怒っている。観ていないけれど伝えられる内容だとすると行き過ぎであると思う。ところがサンデーモーニングの関口宏や日テレのアナウンサーたちは野球選手をみな「さん」づけにするがこれにも違和感がある。「王さん」「長嶋さん」「松井さん」「イチローさん」という具合だ。まだ19歳の林投手も「林さん」だからしっくりこない。いささか慇懃無礼の感を免れない。スポーツ選手は呼び捨ての方が力感があるように思う。どうしても敬称がほしいのなら掛布のように「クン」づけでいい。
秋らしい気配のただようきょうこのごろ急に大根葉の浅漬けが食いたくなった。スーパーに行けばすぐ手に入るけれど自家製で食べたい。そこで畑の土おこしから初めて施肥をして大根のタネをまいた。収穫までには2週間ばかりかかるだろうから漬物になるまでには気長に待たなければならない。一夜漬けの大根葉にレモンをしぼって朝の食卓におけばもうほかにおかずはいらない。
我が国は万世一系の天皇をいただき、千古革命を見ざる国である。それ故に、君臣の分、極めて明瞭であり、君臣の道徳、最も明瞭である。外国の如きは、昨日までの臣下、俄かに勢力を得て、今日は帝位にのぼり，傲然として号令を下すのであるから、国民のすべてが，喜んで生命を捧げるというのは、困難であるが、これに反して我が国に於いては、大詔一度下れば、万民踊躍して難に赴き、一命を捧げて皇恩に報い奉ろうとするのである。日本人はすべてこの精神である。それ故に、皇軍の向こうところ粉砕せられないものはない。(立花隆「東条が心酔した平泉澄の皇国史観」 文芸春秋9月号)
87年６月12日に熊本で、クロマティはドラゴンズの宮下昌巳投手から背中に死球を受けた。クロはマウンドに詰め寄り、ヘビー級のパンチを宮下の顎にお見舞いした。両チームの選手がつかみ合いになり、「バカ野郎」という叫び声が飛び交った。星野は乱闘のど真ん中にいて、頭のおかしくなった雄鶏みたいに飛びまわり、何か叫んでいた。彼の口はものすごい勢いでパクパクと動いていた。王が星野をなだめようとしたが、星野は王の肩をつかんで拳を振り上げ、王は後ろにのけぞった。殴り合いは王のやり方ではないし、星野はそのことに感謝するべきだ。後で知ったのだけれど、王が肉体的に威嚇されたのは、あれが初めてだったという。でも、それが星野という男だ。彼はどうかしている。(M・キーナート「燃える男・星野監督はヒーローか 」 MSジャーナル8/14)
甲子園の球児たちも試合を一時中断し敬虔な黙祷を捧げる15日の正午、国民祈りの日なのにテレビのバラエティ番組はけたたましいオープニングの音楽で始まる。たかだか1分間、なぜ放送を自粛して戦没者追悼の時間をおかないのか。タモリよ。あなたの番組がいちばんさわがしい。
新型ウィルスへの対策はWindowsのUpdateで十分というけれどウィルス駆除ソフトも入れているからこちらも念の為更新しておこうとしたら延長キーを購入しないと更新サービスがうけられないというメッセージが出た。まだ1ケ月も利用期限があるというのに不思議だなと思いながら更新手続きをした。3200エン。1年ごとに更新しないといけないからパソコンのメンテナンス代もバカにならない。
確かに今、多くの母親は子どもに手をかけ，金をかけ、自分の人生さえ捧げんばかりの場合さえある。だがそこには、あくまでも自分の期待や希望に子どもが応えれば、という条件があるのだ。言い換えれば、この条件から子どもがはずれたとき、母親は失望し、現実を受け入れられず、ときには手のひらを返したように冷淡になる。つまり無条件の愛情ではなく、自分の都合や感情に合わせた、偏った愛で子どもを育てているのだ。(「文芸春秋」9月号による)
芥川賞作品(「ハリガネムシ」)を雑誌で読む。高校で倫理を教える若い教師が醜い娼婦とドロドロした関係をつづけ校務はほったらかしで車で放浪する話。現代の世相風俗はここまで堕落しているとは思わないけれど、人の道を説く教師が教壇を離れるとこんなことを考えているのかと思うとリツゼンとなる。「高校教師である以上、彼を取り巻く社会環境や職場生活それ自体のうちに、主人公を外側から締め付ける枠がある筈だ」というのは選考委員の黒井千次の選評の一部。心が洗われるような作品が読みたい。
朝日のオピニオン欄(9日)で某脚本家が松井偏重の大リーグ中継に苦言を呈している。実績がはるかに優れているイチローよりも松井のゲームばかり中継しているのはおかしいという主張だ。ヤンキースのゲームが多いのは私も気になっていた。きのうきょう明日のマリナーズ戦ならふたりが同時に見られるからこんな不満はなくなるのだが。もうひとつ不満なのはすでに消化試合となってしまった巨人戦をNHKが中継するのもおかしい。今夜もヤクルト戦を試合開始から終了までエンエンと放送するらしい。おかげで「武蔵」を日の高い5時から見なければならないので気分が出ない。
未明3時から昼の11時までおよそ8時間が暴風圏にはいって風雨が強かったが台風の中心が東に逸れて日向灘を北上するコースを辿ったので恐れていたほどの強さでなかったのはラッキーだった。予想進路の東端にコースがそれればと祈っていたとおりになって「神空にしろしめす 世はすべてこともなし」。
台風10号の九州直撃がさけられなくなった。4時現在の勢力は風速40米、気圧945hPa、時速15km。大型で強いというやっかいな代物だ。10年に1回くらい超大型台風が襲来して震え上がらせるがことしは前回からおよそ10年経っているのでひやひやものだ。まだ雨も時々で風もソヨともしないが、こういうのを「嵐の前の静けさ」というのだろう。
わが地方にはテレビ東京の系列局がない。したがって昨夜のR・マドリード戦は見られなかった、はずだったがBSジャパンも放映したのでこの電波でベッカムの華麗なFK弾を見ることができた。きのうのゲームにはシナリオができていて序盤FC東京が攻めに攻めるがここぞという時にベッカムやロナウドがゴールを決めるという筋書きになっていたと思われるほどドラマチックだった。豪雨の中スタンドを埋め尽くした観客も入場料を高いとは思わなかったろう。今夜はレッジーナ戦。短い夏の夜が一段と短く感じられるこのごろだ。
週刊文春(8/7号)が続発する少年犯罪について特集している。荒れる子どもたちに翻弄される親の実情から子育ての方法までなかなか示唆に富んだ分析をしている。外国と比較して日本のテレビには子どもの性を売るような番組がはんらんしている実態を嘆いて「とくにモーニング娘。など幼児的な性を連想させる演出は欧米では絶対にタブー」となんでもありの日本のテレビ文化が少年犯罪に大きな影響をあたえているなどと分析している。
復元された阿国歌舞伎の公演をBS-hiで見た。京都四条河原に特設の能舞台を組み考証家たちの研究を踏まえて400年前さながらの舞台を見せるという意欲的なイベント。もっとも池乃めだかやなべおさみを狂言回しに起用したから現代演芸もまぎれこんだが遊女かぶきや念仏踊りには時代を感じさせるものもあった。阿国の演出は現代でも色あせてはいないと思った。
昨夜遅くなってからカード会社から電話があり購入した商品はイギリスのマンガではなく東映の映画だったという訂正があった。それなら6月にペイパービューで見た「四季・奈津子」の代金決済であることがわかって一件落着。カード決済が代行になっているために見ず知らずの会社からの差し引きになっているのでこんなことが起きる。心配していたカード番号の盗難でなかったことがわかってホッと一安心。カード会社も良心的に調査してくれたのには感心した。
九州の端っこに住む一介の素浪人のカード番号など盗まれるはずもないとタカをくくっていたがどうも不正利用の被害に会ったようだ。8月差し引きのカード利用に覚えのない項目があるのでカード会社に問い合わせた。するとイギリスからマンガを購入したことになっているという。金額は399円だから大した額ではないがまったく心当たりがないので、どうしたらいいかたずねたら番号を変えるか海外からの購入決済を半年ほど停止する方法があるという。カード番号をやたらにネット上で公表するとあぶないという実例なのただろうか。とがめられないことをいいことにまた悪用されはしないか心配だ。
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