「かつて三島由紀夫さんや私が予言した通りの日本になってきています。音楽もファッションも芸術も……社会全体が<スラム化>した。犯罪の急増がその象徴です。一番心配なのは、それをどうにかしようという動きがすくないこと。あたかも毬が坂道を転がり落ちていくように、日本人の質が劣化しています」というのは女優(?)の三輪明宏さん。その中で頼もしい日本人として三人の日本人をあげている。三輪さん推薦の三人を知りたい人は週刊文春(7/31号)を見てください。
日刊ゲンダイ(ゲンダイ・ネット)が民主・自由の合併を支持して菅・小沢体制で日本再生をと広報紙化している。いわく「菅直人と小沢一郎の政権誕生で日本再生」(25日)、「悪政暴政をぶっ壊す絶好のチャンス来る」(28日)、「民主党と自由党の合併に何かとケチをつけている大マスコミの古臭さ」(きょう)と連日のキャンペーン記事をトップに掲げている。同紙は国民の高支持率に支えられて発足した時から小泉政権のウサンくささを攻撃してきたがこの大宣伝でついに小泉を血祭りにあげることができるか。
政権交代だけが合併の目的といって目に涙をにじませて決意を語る小沢一郎さん。政治生命をかけた乾坤一擲の大勝負に出た。でもこんどはサッチーのようないかがわしい女を三顧の礼でもって迎えるような節操のない候補者選びをしないでね。
採決をめぐって混乱した参院防衛外交委。憲法の基本にかかわる重大問題なのに最後がプロレスまがいの乱闘になったのは空しいかぎり。委員長をガードする大仁田議員に壇上から果敢に攻撃をしかける女性議員の「スカートは際どく切れ込み、太ももも露に。1男2女の母親とは思えないセクシーさ?」(サンスポ)などとおもしろがってもいられない。「おもしろうてやがてかなしき日本国」。
今朝起きがけに聞きたかったニュースは北島康介選手の結果。5時のニュースで世界新で優勝の栄誉を知ってまた眠る。大した若者だ。風貌は渋谷や六本木にたむろす若者みたいな優男だが努力を重ねて世界のトップに立った。国民栄誉賞を贈るのにふさわしい業績。しかしアマチュアの彼には金銭的な報酬は一銭もないという。水連も貧乏団体で北島君に報奨金を払う余力はないのだそうだ(ZAKZAK)。
連発される大物政治家たちの放言暴言が連発される背景について作家の高村薫女史がわかりやすい分析をしている(朝日 7/24)。いわく「ネクタイをはずしてステテコ姿の普段着でくつろいでものをいうから重みがなくなり天下国家の理想を語るまともな言葉が生まれてこなくなった」。要約すればそういうこと。「床屋の政談」ということばがあるけれど為政家たちが崇高な議場での清談よりも床屋のレベルでの政治談議になりさがったということ。きのうも民主党菅代表のいう「ものすごいことば」が小泉首相の口から出た。「単純で粗雑で荒っぽい普段着の言葉が極限まで行った例でしょう。そういう人が首相になる国になったということですよ、日本が」(高村女史)。
藤井総裁が「財務諸表はありませんッ」と声を荒げていうたびにその証言のうそっぽさがはっきりしてくる。態度から総裁らしい貫禄と余裕が失せ苛立ちがありあり。きのう民営化委員会に呼ばれたが途中で病気を理由に退席したという。もはや説明能力を失った状態となった。そもそも道路公団ほどの組織に収支決算書にあたる財務諸表がないというのが不自然。儲かっているのか損をしているのかがわからない状態などとよく言えるものだ。われわれ一般家庭の赤字はごまかせても公共企業体の道路公団の損益表は情報公開されるべきもの。それが「ありません」「わかりません」で押し通そうとする強引さを支えているものは何だ?
昔、村人たちは若い娘などを生贄として山や川の神に捧げて世の平安を祈ったという伝説がある。梅雨末期の豪雨のために近くの村が破壊され多くの犠牲者が出た。荒ぶる自然の猛威を鎮めるためにいまでもやはりいけにえが必要なのだろうか。きょう南部九州には梅雨明け宣言がなされた。
全国ニュースではいま九州は水浸しになっているように報じているが雨は局地的で幸いわが地方(都城)は薄日が差しているくらいである。しかし二三日前の予報はきょうは晴れであった。長雨で伸び放題になっている家芝を刈りながら夏の太陽を浴びようと思っていたが「うそつき予報士メ」とひとりごちながら部屋にこもって松井クンを見ている。まだ昼過ぎまでは大雨警報が出ているので予断を許さない梅雨前線の動きだ。
ことしの健康保険税の納付書が送られてきた。昨年比31600円増。びっくりして保険年金課に「まちがいじゃありませんか」と電話したら、ことしから税率が引き上げられた上年金控除もなくなりましたのであしからずと簡単にいなされた。先日は年金もカットされてこれからは霞を食って生きていかなくてはと覚悟させられたけれどこんどは病気になるのも気になる時代になった。小泉さんのいう「痛み」が庶民の暮らしにヒシヒシと迫ってきた。
オールスターの日米同時開催、高校野球地区予選たけなわと野球王国にふさわしいニュースがあふれているきょうこのごろだが、けさの天声人語では高校野球の栃木大会でたった一人の正部員の野球部がかき集めのにわか部員でチームを組んで参加したことを報じていた。夏の大会の主催新聞社だから美談仕立てになっているのだがろくすっぽ練習もしないで控え選手もいない9人ぎりぎりで炎天下のゲームに出てケガでもしたらどうするのだろうか。同じ新聞には高校野球事情として「授業料タダ、しかも小遣いまでくれる」という野球特待生のいる学校のことを紹介(6月27日付)しているけれどいびつになりすぎている高校野球をもっと教育的な見地から見直す機運が起こってもいいと思う。
「不法滞在者は人殺しか泥棒」という江藤隆美議員の発言に「よく言った」と支持する向きもあるがこのところ連発される不穏当発言には計算された狙いが見え隠れしていて不気味なものを感じる。江藤発言には「すべての不法滞在者とは言っていない」という逃げ道が用意されているが結果として中国や韓国に対する差別的な意図がみえみえである。「植民地時代の朝鮮に日本はいいこともした」といって大臣のいすを棒に振ったが彼の認識は一歩も進んでいない。
きのうからしきりにYahooBBのモデムが断線状態になってインターネットができなくなる。アダプターの着脱でこの状態から脱出できるはずというサポートセンターの指導だがあまり科学的説明とはいえない。成長段階の情報技術だからこういうトラブルを予想しておかなければならないのかも知れないがとっさの場合にインターネットやIP電話がつかえないのは不便である。
「私のくにに正直者がいて父親が羊を盗んだことを役所に届出ました」と葉公が孔子に言った。すると「私の村では父親が子の罪をかばい子が親の罪をかばう事件がよくあります。罪をかばい隠すことはいけないに決まっていますが、親と子が持っている本当の情愛の自然な現れと見ると、これも亦、正直者といわなければならぬでしょう」と孔子は答えた。以上は「論語」による。 12歳の少年の父親だったらわたしはどんなふるまいをしただろう?
「こそくり」とは家周りの小補修を意味するわが地方のことば。梅雨時不具合が目立ってきた雨どいの補修をプロに依頼した。小一時間の作業で請求された工事費は2万円ナリ。「なんでこんなに高いのよ」と怒りを私に向けるカミさん。夜おしゃべり会でこそくり代が高騰している話を聞いてナットクできたらしく怒りは収まっていた。
イラク特措法参院審議テレビ中継。決まったも同然のイラク特措法だが良識の府でいかに良質の討論が展開されるか期待したが小泉首相のしたたかなレトリック論法を野党が打破できないまま。大量破壊兵器がみつからない(戦争の大義がない)ことについて「フセインだって見つからない」。自衛隊が被害を受ける可能性について「1%の可能性で議論したらきりがない」といったレトリックを切り返す有効な立論を導き出す歴史的な名言はないものか。
「TVタックル」などのディベート番組では論客たちの舌戦が面白いのだが議論が白熱してくるとみんなが一斉にしゃべり始めるのでマイクを通した声は立体感がないので何を言っているのかわからなくなる。昨夜も司会の阿川佐和子嬢までも論戦に参加してしゃべりまくっているので単なる騒音でしかない。司会者は放送の特性をよく理解した上で主張がよく伝わるように議論の流れを整理しなければならない。
「光り輝く夏の朝/私は庭を歩き回る/花はひそひそ囁き合うのに/私は黙ってさまよい歩く」(シューマン曲「詩人の恋」)というわけで梅雨晴れの一日長雨で延び放題になった芝にカッターを入れる。これから夏の間一週間に一度は手入れをしないと芝は伸びるにまかせるからなかなか厄介な作業である。
2000年5月6日ナゴヤドームで行われた横浜とのゲームで立浪和義はボールと思った球をストライクと判定され三振を喫したことに激昂し橘高球審に足蹴りを食わせるなどの暴行を働きろっ骨が折れる重傷を負わせた。なお、この事件には星野仙一、大西崇之も加担した。暴行事件として愛知県警は取り調べたが被害者から被害届けが出なかったことを理由に立件を見送った。スポーツ評論のM・キーナートは「アメリカなら永久追放ものです」と断じた。2000本安打の名誉にこびりついたシミである。
このところ異常とも思われるような事件・事故が続く。駿ちゃん事件、一家四人皆殺し、大型トラック暴走など枚挙にいとまがないくらいだ。日本全体が常軌を逸しているかのように思える。先が見えない生活の不安におののく庶民にとってみれば自暴自棄にも陥ろうというものだ。おりしも国会はブッシュのご機嫌を損ねまいとしてイラク支援法案を成立させようとシャカリキになっている。イラク支援も大事だけれど自国の景気・雇用などの対策が喫緊の課題なのではないか。
テレ朝の夕方のニュースショーが早稲田の集団リンチ事件を克明に取材していた。その中で被害者の女子大生が登場し証言をしていたがこの服装がなんともはや。肌もあらわでまるで裸同然のファッション。おまけにカメラの前で脚を組んでいるというポーズ。私は付き合ったことがないから知らないが、ああいうのを「ホステス風」というのじゃないかしら。福田官房長官がオフレコで「女も悪い」といったのもムベなるかな。
オールスター2位、週間MVP、ニューヨークメディアの激賞とこのところ松井株は上がりっぱなしだが、きのうのメッツ戦ではホームランも打ったが3三振を喫して好調松井にかげりが見えた。松井クンは突然打てなくなるスランプが1年に2、3回訪れる。テレビ中継で解説をしている小早川氏も昨日の三振を見て「どうも悪いときの松井になっている」と指摘していたがきょうのオリオールズ戦も心配されたとおり4タコだった。
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