同業他社が大事をとって欠航を決めたのに全日空はきのうも羽田宮崎便は全便運航。きょうもジェット機ぐらい吹き飛ばしそうな強風が吹きまくっているのに一番機から運航。冒険心に富んだ企業精神に敬服。でも都合によっては福岡着陸もありますのでと断った上での運航だったとか。二番機は宮崎上空でしばらく旋回したうえタッチアンドゴーの離れわざで満員の乗客の肝を冷やして二回目に着陸に成功したと長男の報告。
日朝トップ会談でテンヤワンヤの大騒ぎだ。このところ内政、とくに経済政策でみるべき成果を上げられず死に体内閣とヤユされる小泉さんだけに金正日との会談で拉致問題等に解決策を見つけられれば支持率アップは疑いなし。緊褌一番の大勝負に出た。しかし謝罪や補償、援助などかねてから北朝鮮が主張している点だけに譲歩するような国辱的な外交だけにはならないようにしてほしいものだ。
息子ひとりの帰省なら「おお帰ったか」で済むのにヨメさんやかわいい孫たちもいっしょとなるとそれなりに接待の用意をせねばならず午前中は草むしり午後は買い出し。台風の余波の吹き降りの中での行動。きのうは北東の風だったがきょうは南東の方向に変わって台風の進路が北に向いたことを示している。海路はすでに欠航が決まっているが飛行機はギリギリになるまで運行は未定。ハラハラドキドキのあすあさってである。
風とにわか雨で窓を開けられない。気温は32度だからクーラーをつけなくても(もっともエアコン設備はない)しのげる。台風15号の影響なのだろう。予想進路は西に一直線だから九州の南海上を通過して中国大陸に向かっている。しかし進路が北に変わったら31日ごろ九州に接近する。この日は長男一家が帰省する日だから、そうなったら悲劇だ。予想がちがわないように(通過する沖縄の人には申し訳ないが)神にいのるばかりだ。
昔は川風に吹かれながら怪談を聞くのが夏の夜のたのしみだったが、現代は川を暗渠にし高速道路を作り排気ガスを吸うのが川風にあたるより風流だと皮肉たっぷりの話を枕に現代の怪談を語るのが加藤周一さんのエッセイ(「夕陽妄語〜夏の怪談」朝日新聞27日)。食肉会社の不祥事、長野県知事選、非核三原則が三題話になっているのだがオチは「核とだにえやは伊吹のさしも草さしも知らじな燃ゆる核の火」という替え歌。なるほど身の毛もよだつ恐ろしい話ばかりだ。
剪定鋏や芝刈りバリカンは草木のヤニや油分のためにすぐ切れ味がにぶってしまう。ヤスリを買って刃を研いでみてもなかなか切れ味がもどらない。グラインダーがほしくなっていたところ近くのDIY店が電動工具をひととおりそろえて無料で使用させることを知ったのでバリカンをグラインダーで研いでみたらうまくいった。そこの店は大型商品を自分で運べるように軽トラックも無料で貸しだしてくれる。こういう顧客サービスはなかなかよいと思う。
きのうはミューズの神の申し子として清水和音氏のことを書いたがきょう紹介するのは野球の神の御神託を受けて生まれたタイガースの藤川球児クン。「球児」という名前が野球をするために生まれたことを示している。今夜も巧みなピッチングで巨人の選手を手玉にとっている(5回現在、神1−0巨)。なお藤川君の弟の名前は「好児」だという説もあるがさだかではない。
今週の「ベスト・オブ・クラシック」(NHK-FM)は邦人ピアニストの特集、伊藤恵さんにはじまってきょうの清水和音さんまで。清涼の秋の夜にふさわしいプログラムだった。それにしてもこういう人たちに共通していることは幼児から天才教育を受け、世界的な演奏家に師事したり音楽学校で教育を受けていること。ふつうの人とは無縁の世界。清水さんは生まれ落ちた時から音楽家として宿命づけられている(名前が「和音」だ)。
ヒトツバが伸びて見苦しいので暑かったが脚立を持ち出して剪定をした。すると葉の中から蜂が飛び出してきて襲いかかってきた(ように見えた)。一瞬手ではらいのけたらヒトツバの上に落ちたのでこんどは剪定鋏の柄でたたいたところ気絶して地面に落ちた。そこで脚立から降りて靴で踏みつけてとどめをさした。この行為は後になって不快なしこりとなって残った。何も殺さなくてもよかったのではないか。蜂の攻撃から身を守るための正当防衛だったといういいわけは通らない。「殺生戒」に背いたのではないか。不意に攻撃されてカーッとなった反応にしては過剰すぎた。花火遊びを禁止されて祖父を刺した少年の行為とさしてかわらないのではないか等々。
9回自らのプレーで2死を取ったところで優勝を確信したのか明徳の主将森岡は遊撃を守りながら泣き出した。3年間の猛練習に耐えキャプテンとしての重圧感におしつぶされそうな緊張から解放された思いだったのだろう。優勝インタビューでも泣きじゃくってことばにならなかった。純真な高校生らしいいい姿だった。私が知っている高校球児たちはあまり感心しない者が多かったが明徳の選手たちはみんないい若者に見えた。
「夫が死んで十年にもなるがいまでも夫が怒った時のことを思い出すとおそろしい」という意味の歌(佐藤志満「雨水」所収)がけさの「折々の歌」。ちなみに「夫」とは歌人佐藤佐太郎。大岡信さんは「詩歌にかかわる人間は外面如菩薩内心如夜叉のことばがぴったりの場合が多い」と解説している。私は詩人ではないので我が家はカミさんの方が「夜叉」になることが多い。
残暑がきびしい。真夏より暑いくらいだ。実際きょうの室温は36度。ことし最高の暑さ。それでも夜になると秋のおとずれを感じることができる。草むらにすだく虫の音がそれ。昨夜は「コオロギじゃないの」とカミさんがいうので耳をすますと「コロコロ」と鳴いていた。蟋蟀の初鳴きを聞いたら秋着をつくろうという伝承があることをラジオがしゃべっていた。
夏の盛りには太陽の位置が高いので日差しが部屋の中に入ってくることはなかったのに立秋が過ぎ南中高度が下がってくるとそれにつれて日が少しずつ進入してくる。きょうは縁側の桟の辺りにまで届いていた。小さい秋のけはい。
長男一家の帰省の目的のひとつは嫁さんに本場の白熊を食べさせること。名古屋生まれの嫁さんは鹿児島発祥の白熊を知らなかったから。そこで自家製で出来ないかしらとあずきやパインやバナナのチップを使って真似て試作してみたら結構なできばえになった。ただ白熊と名乗るのはおこがましいので「オーロラの唄」と名付けてヨメさんにご馳走することにしよう。ついでにイチゴは「アルプスの夕映え」、メロンは「ウィーンの森の物語」。以上が我が家のかき氷メニュー。
午後2時、市内某所で沛然と降る俄か雨に会った。ところが家に帰ってみると同じ市内なのに「全然降らなかったわよ」とカミさんの答え。べつにおかしくもない話だけど「夏の雨は馬の背を分ける」ということわざの通りだ。夕立は、馬の背の右と左で片方は降って片方は降らないというぐらいに極端に局地的に降ることをいう。
「ヒロインが失墜した。もう二度と飛翔することはないだろう」。以上は朝日(14日)に出た評論家芹沢俊介氏のことば。真紀子女史の辞職の弁を聞くと誰しもこう思うだろう。ところが実際は後援会幹部に「引退はしません。次に備えて充電したい」とこっそり伝えているとZAKZAKがすっぱぬいている。この記事の見出しは「身勝手真紀子」。もうこれ以上政治を田中家の私物にしないでもらいたい。
没後30年も経つともう盆が来ても坊さんにお経を頼むこともしないで提灯を吊し線香を焚いて仏壇を拝むくらいが我が家のお盆の行事であった。Web上でお墓参りもできるお寺のページがあると聞いたので検索してみたらお経のカセットやCDも各種発売されているようなので浄土真宗編を購入しことしはカセットで正信偈を先祖の霊に捧げた。手抜きのような気もしたがIT時代にふさわしい供養法といえる。
行方不明になっていた名古屋の女子大生が富士山の樹海で発見されたというニュースでテレビが騒いでいる。現在衰弱が激しいので命に別状はないが取り調べには至っていないという(午後2時)。警察が発表した女子大生の顔写真や服装を見ると、愛くるしい顔立ちといい背中を丸出しにした大胆なファッションといい街をうろつく飢えたオオカミたちには格好の餌食になるような女性と思われたので、拉致監禁され挙げ句の果てには殺されたのだろうと推理していたが無事保護されてよかった。女子大生だからもう少し抑制の利いた服装をしていてほしかったなあ。
野球で真っ黒に日焼けするのも青春ならパソコンを駆使して知識の大海をサーフィンするのも青春。昨夜の「高校生ITキング決定戦」(NHK/BS2)は全国の高校から選ばれた五校が検索の技術を競い合った。昨年の第一回につづいて大阪の清風高校が連覇。準優勝の佐土原高校はわが郷土(宮崎県)の代表。情報科学を専門に学ぶ単科高校。
取っている新聞は一紙だが一月もすると新聞入れにあふれるほどになってしまう。半分以上がチラシのたぐい。チラシは紙質がいいので重量もかさばる。月一回の資源ゴミ回収日に集積所に運び込むのだが自転車の荷台に載せるとグラグラする重さになる。そこへ町内会百軒ばかりから集中するから古紙が山をなす。その他空き缶や空き瓶も回収対象になっているので町内会の当番のしごとは大変だ。ゴミ回収は自治体の仕事ではなく国民的任務になっている。
朝起きるとカミさんが「おめでとう」という。68歳の誕生日だったのだ。もうこの年齢になるととりたてて感慨もない。いたずらに馬齢を重ねるているだけ。おもしろくもおかしくもない一日を過ごして「ニガゴイの味噌炒め」(沖縄の「ゴーヤチャンプルー」)を主菜にして晩餐。ケーキの代わりに「タマゴ豆腐」とビール少々。粗食だが滋養満点なり。
「お昼はなににする?」「夜は何がいい?」 カミさんは詰問する。年がら年中濡れ落ち葉の主人のまかないに気を遣う彼女の気持ちもわからないわけではない。今朝も朝食をとりながら「お昼は?」と聞くから新聞にあったマクドナルドの広告を思い出して「ハンバーガー」と答えると「じゃあ買っていらっしゃい」「こんなおじいさんでは恥ずかしいよ」と尻込みすると「私も行くから車をだしなさい」 というわけで59円のハンバーガーを食べてみたのであります。
3ヶ月(実数13日)かかってようやく歯の治療が終わった。毎週火曜日半日を通院しなければならなかったので痛みも治まった後半は気分的にもきつい思いをした。「歯周病で歯床もいかれているのでガンブリ(入れ歯)にします」といわれそうでビクビクしていたが単なる虫歯と診断されまだ自分の歯で暮らせることになって助かった。病院に払った治療代は5,500円。歯痛の苦痛から解放されたにしては安いものだ。
「女のひとに美所が見えてそれに走らなかった人の生涯なんて、カンナ屑みたいに乾き切っているものだ、生涯まちがいのなかった奴は碌なしごとも出来ないガチガチ男なのだ」 以上は室生犀星の「我が愛する詩人の伝記」の一節。白秋が人妻松下俊子女史との不義密通で姦通罪にとわれ獄中にあったことに犀星が同情弁護していることば。 なぜこんな一節が心に残るのだろう?
昨夜はテレビ初公開の映画「ホタル」を見ようと思って前番組のナイターを見ていたが凡戦のうえ長引いたのでとうとう待ちきれずに寝てしまった。心残りなので「ホタル」をWebで検索したら詳細をきわめたページを発見。予告編まで見られたのでこれで鑑賞済みということにしよう。レンタルビデオ屋に行けば借りられそうだけど我が家のビデオは何年も前に故障したきりになっている。
ことし初盆を迎える親戚(いとこ)に提灯を届ける。これはと思う提灯ともなるとなかなかの値段だから気を遣う。先祖の墓を守っていると花代もバカにならない。この季節生花だと一週間はもたない。それらしい花をそろえると千円では足りないから年金暮らしにはこたえる。そこでことしから造花にした。造花は我が家の墓だけだから気になるが、生前孝養は尽くしたのだからバチは当たるまいと造花派が増えるのを期待しているところだ。
長い梅雨が終わった後、台風が4つばかり接近したので天候不順だったがこのところ夏らしい快晴続いている。気温も34度ぐらいが最高で本州内陸部が38度を超える猛暑に見舞われているのにくらべるとがまんできる暑さだ。夏は暑いものだと覚悟すると34度も苦にならない。「心頭滅却すれば火もまた涼し」。
松井がこのところホームランを量産してペタジーニに一本差に肉薄したので三冠王への期待が高まったと新聞がさわいでいる。シーズンはまだ二ヶ月もあるというのに一本の差で決まるホームラン王のタイトル争いが二ヶ月も前に占えるものか。松井が打てばペタジーニも打つ。松井が追えばペタジーニは逃げるというのがここ二三年のホームランキング争いの歴史だ。松井の不安材料は好不調の波が大きすぎること。主力投手にかかるとからきし打てないこと。今夜も川上の速球にてこずっている。これでは三冠王の名に恥じる。
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