白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2002年07月30日(火) 自然との調和

 ドロボー諸君には内緒だが、我が家は夏は二階で窓を開け放してやすんでいる。南北に窓があるのでここからの自然の風がクーラーの役割を果たして快い眠りに誘ってくれる。夜気は体に悪いというけれどクーラーのような人工的な環境のなかで生活するより自然ではないのだろうか。帰省した次男一家はクーラーを一晩中かけて寝ているので「電気代のことは気にならないのかしら」とカミさんが苦情をいうので「オレにではなく本人(次男)に言えよ」。自然との調和をなくした生活は経済的負担を伴う。



2002年07月28日(日) 自然ダイエット

 春先三月に剪定したばかりのカイズカにまた槍の穂先のような新芽が吹いた。台風の後片づけのついでに剪定作業をする。ギラギラ照りつける太陽の下での作業は大変。ダイエット効果をねらって厚手の作業着にしていたので仕事が終わった後は汗がしぼれるくらいであった。



2002年07月27日(土) 台風余話(2)

 次男一家が引き上げた日の翌日台風号接近のため宮崎ー羽田便は一番機から欠航となった。一日滞在を延ばしていたら悲惨な結果となるところだった。庶民は割引チケットを手に入れるためには二ヶ月前までに旅行計画を立てなければならない。二ヶ月後の天気が予測できるわけではないので台風のような自然現象に遭遇したら計画はおじゃんだ。次男一家の帰省は7号と9号にはさまれた時期に実現できたのできわめてラッキーだった。



2002年07月26日(金) 台風余話

 ことしになって4つ目の台風(9号)が昨夜九州南方海上を西に向けて通過していった。暴風圏が我が町をかすめていったので結構強い雨風だった。続いて11号が9号と同じコースで進んでおり明日の昼に再接近との予報。9号で吹き寄せられた草木の葉が庭中に散らばっているが11号が過ぎ去るまで片づけはおあずけだ。



2002年07月25日(木) 王様のスープ

 昔、エジプトのさる王様が病気になったがなんの薬も効かないので困っていました。それを聞いてある人が「これでスープを作って飲みなされ」と不思議な草の葉を献上しました。王様はみるみるうちに元気になりました。それ以来この草は「王様だけのもの(モロヘイア)」とよばれるようになりました。
 春先に蒔いたモロヘイアがようやく食べ頃になった。そこで「王様のスープ」を作った。モロヘイアの若葉を5、6枚ゆがいて刻んだうえ、ミキサーにかけてドロドロにする。それにチキンスープのもとと塩コショウで味を調えて食する。しかしあまりうまくない。



2002年07月24日(水) 姫様無惨

 白州に引き出されたお姫様、ひとりでは心細かったのか弁護士だの公認会計士だのといった執事たちを脇においてお取り調べに臨んだがいうことは支離滅裂、手前勝手。ことばのはしばしからボロが出て無惨な結果となった。彼女には「天につばする」ということわざを教えたい。女宰相にと思った不明が恥ずかしい。



2002年07月23日(火) 洗濯機異聞

 家族が3倍になって毎日の洗濯が山のよう。とりわけ孫たちが砂遊びや海水浴などで1日に何回も着替えるので洗濯量も3倍4倍になって洗濯機がフル稼働。とうとう毀れてしまった。昔ならこんな時にも手洗いだったのだが洗濯機が動かないとなるとさっぱりで泣く泣く買い換えさせられた。カミさんに電器店に引っ張っていかれ「どれにする?」と選択(洗濯のシャレ)させられたが「洗濯はおまえの仕事なんだから自分で決めろよ」というとすこしふくれた。よけいなシュッピにカリカリしているカミさんであった。



2002年07月21日(日) にわか保育園

 次男一家が帰省して我が家の人口が3倍になった。2人の孫は小1と5歳(になったばかり)で、彼らを迎えるのに砂場をこしらえたりビニールプールを用意したりでにわか保育園。ことばづかいも幼児向けになって生活が一変した。



2002年07月19日(金) ワイアット・アープ

 テレビ映画といえば「サウンド・オブ・ミュージック」とか「風と共に去りぬ」というところが定番だったが、明日から始まる「BSデジタル映画祭」には新作ほやほやの作品もリストアップされなかなか期待できそうだ。「BS8社共同夏の映画キャンペーン」と銘打っているいるだけに合計300本が放映されるという。今夜はその前夜祭ともいうべき「ワイアット・アープ」。野球にも飽きたのでケビン・コスナーのOK牧場の決闘を見よう。



2002年07月18日(木) 苔のむすまで

 築20年ともなると豪邸もいつのまにかあばらやになってしまった。とりわけブロック塀やセメントで固めた通路に苔がむして古さがむき出しになってきた。そこでワイヤブラシを買って来て梅雨の晴れ間を見て苔をこさぎ落とした。おもしろいように落ちてすっかり新築同様になった(まさか)。



2002年07月17日(水) トンボ

 裏の用水路は上流の食品会社の工場排水が流れるのでいつもヌメリがあって水質は悪く魚などは棲んでいないのだが、ヤゴは生息できるらしくきょう大量にトンボが孵って川の上を群舞している。シオカラでもなくアカトンボでもない。Web昆虫図鑑を開いてみたがよくわからなかった。ウスキバに似ているようだが色合いが違うようでもある。胴は茶色であまりきれいではない。



2002年07月16日(火) 虫歯

 週1回の通院で9週間かかった虫歯の治療がやっと終わった。と思った途端「おやおや、上の虫歯が腐ってますね」というわけで新たな治療が始まった。昔メタルを冠せた虫歯が溶けてしまったらしい。急に老け込んだ気分がして滅入ってしまったが「入れ歯にする必要がありますね」と言われなかっただけでも幸いかも知れない。



2002年07月15日(月) ラグビー快勝

 日本ラグビーチームが韓国を下しW杯出場を決めた。新聞休刊日だったのでWebページを開くまでソウルで行われたアウェー戦の結果を知らずにいた。球技で日本は韓国に大きく遅れている。バレーもバスケットも久しく勝てないし、サッカーもW杯の結果を見ても力に差がある。野球もひょっとしたら水をあけられているかも知れない。そういう中でラグビーが韓国に圧勝したというニュースはうれしい。



2002年07月14日(日) こんどはどっちだ

 台風7号が接近中。どの予報を見ても九州直撃のコースを示している。5号も最初はそうだったが西に逸れ、6号も東にコースを変え九州は直撃を免れた。二度あることは三度あるか三度目の正直か、こんどはどっちだ?



2002年07月13日(土) ヤスリ

 家芝の成長が早い。三日もすると伸びるので刈り込みに追われる。芝刈りバリカンを使っているが刃がすぐナマクラになってしまうので刃研ぎ師にたのんでいたが1500円も取られるのでDIY店からヤスリを買って来て自分で研いでみたら意外と切れ味が良かった。早くヤスリを買えばよかった。720円也。



2002年07月11日(木) 九州ではそよ風

 前回「幸いに」台風6号の九州直撃は避けられたと書いたが、東海関東地方を襲い、現在は北海道への再上陸のけはいだという。これらの地方で被害を受けられた方には申し訳ない言葉遣いだったと恐縮反省しております。しかし九州上陸なら風速50米の特大台風になったはずで北海道では最大風速が23米というから九州にくらべたらそよ風のようなものだと書いたらまた怒られるだろうか。



2002年07月09日(火) 台風続々

 台風5号が九州の西に逸れてヤレヤレと思ったのもつかの間、今度は6号が直撃かと予想されていたが東側海上を北上というコースに変わってひとまず胸をなでおろしている。だが、7号8号と引き続いて九州接近をねらっておりどうやらことしは台風の当たり年になりそう。最盛期の8月9月が思いやられる。



2002年07月07日(日) 本能寺の変

 きょうは天正10年(1582)6月2日。ただしテレビドラマでの話。いうまでもなく大河ドラマ「利家とまつ」で反町信長が萩原光秀の凶刃で悲劇の最期を遂げる日になっている。金に糸目をつけない豪華なドラマで「本能寺の変」がどう演出されるか、視聴料を正直に負担している国民のひとりとしてよく見ておこう。



2002年07月06日(土) 議会制民主主義

 議会制民主主義の社会で民意を決めるのは議会であるという原理はわかるけれど、議会と民意の間にある乖離もまた現実に存在する。その矛盾を埋めようという動きが各地で取り組まれている住民投票の運動だと思われるが、長野県の知事不信任可決問題は議会と民意の隔たりを新たな形で示した。それにしても田中知事追い落としを画策する議員たちの面相はひどい。利権にスーツを着せるとみんなあんな顔になるのだろうか。



2002年07月05日(金) 競馬

 競馬は紳士に許されたギャンブルだ。しかしギャンブルは所詮ギャンブル。常にリスクがつきまとう。かくいう小生も競馬に凝って巨万の富を紙屑に変えてきた(ほんとのところは現在まで7820円の負け)。もはやこれまでと馬券買いをきっぱりとやめたのが去年の夏だった。XPに代えたらPAT(電話投票)のソフトが使えなくなったからだ。ところが7月からWebサイトでの投票が可能になったという連絡がJRAからあった。よし、夏競馬から捲土重来を期して心機一転の再挑戦だ。



2002年07月04日(木) ムネオ氏はいま

 拘置されるとすぐに待っていたのは健康診断。全裸にされ、何か隠していないかと、肛門までチェックを受け、その後、名前の代わりに番号を与えられる。この過程で奪われたのは、“尊厳”であった。
 独房は、2畳の広さで布団を敷けばそれでいっぱい。隅に小さな洗面台と水洗トイレ。朝のチャイムで目を覚ますと、点呼までに布団をたたみ、朝食を待つ。フタをしたトイレが食卓である。小学校5年生まで白いご飯など食べたことがなかったという極貧生活を送った宗男に、拘置所の麦飯は耐えられなくはないものの、侘しさはつのる。
 加えて夏の暑さである。独房の鉄格子のついた50センチ四方の窓から見えるのは、いまは梅雨の曇天だが、やがて夏の太陽が容赦なく降り注ぎ、風が通らず冷房のない独房は灼熱地獄と化す。北国育ちの宗男にとって、これが一番の敵となろう。
 検察関係者は、こう自信をみせる。
「再逮捕を繰り返し、8月いっぱいは捜査を続ける。(宗男は)早くもイラついているようだから、オチるのは早いだろう」(週刊ポスト7/12号)



2002年07月03日(水) 普及率

 総務省の「情報通信白書」(2日発表)によると日本のインターネット人口は5593万人でアメリカに次いで第2位(人口普及率は世界で16位)になったという。日本の人口を1億3千万とすると43%になる。身の回りの普及状況を勘案するにそこまで行っていないと推計したが、同日発表されたインプレスの調査(「インターネット白書」)では4619万人で普及率34.7%(世界25位)という数字になっている。統計結果というものは大分違うものだ。



2002年07月02日(火) 野茂快投

 スポーツ各紙Web版が速報しているので特ダネではないけれど大リーグの野茂投手がR・ジョンソンに投げ勝ったニュースはなかなか良かった。野茂のピッチングはいつもハラハラさせられるが今日は安心して見れた。だって無四球だったもん。石井は連敗、新庄はヒットが打てず、小宮山、鈴木はマイナー落ちと日本人選手がメジャーのカベの高さに苦労しているのに野茂やイチローが頑張っているのが頼もしい。野茂のコメントが聞きたいけれどどのスポーツ紙にも載っていない。


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