という題の映画があったけれど24日からちょうど一週間降り続いた雨が午後3時に大雨警報が解除されて上がった。薄日もさしてきて木々の緑がまぶしく光っている。周辺の地域は積算雨量が300ミリに達したところもあるが我が町は150ミリほど。それでもかなりの量だ。サッカーに備えて早めに風呂にはいりさっぱりしようとするが着替えの下着もカラッとしていないでなんだか湿っぽい。
宅間守裁判で被告人質問が始まり事件の核心に迫る供述を冗舌にしたという。しかし犠牲なった子どもたちや遺族に対する謝罪は拒否したらしい。生い立ちの不幸、とりわけ父親との断絶が彼の人格をゆがめさせたと思われるが私たちのまわりに善人の仮面をかぶった鬼畜のような人間がかくれているのだということを考えない訳にはいかない。
宗男容疑者が逮捕前に地検の取り調べにどのように対応するかという顧問弁護士との予行演習のテープの存在をスクープしたのが今週号の週刊現代。検事あがりの弁護士たちどのようにウソをつけばいいかということを懇切丁寧に指導しているのが内容。かつては被疑者のウソをどう暴いていくかが仕事だったのに立場が違えば逆のことをするわけだから弁護士の正義とは何か考え込んでしまう。
日の丸に反対して議長席を占拠した行為が議員としての品位を汚したとして議会は問題の女性議員を除名処分にしたというニュースが話題になっている。朝日は社説で議会の行き過ぎをたしなめているが(25日「いくら何でもやりすぎだ」)、これは「村八分」と同じ思想ではないのか。横浜市議会の話というだけに首都圏はまだこんな古さを持っているのかとむなしくなる。
東京・千代田区でタバコの歩行喫煙・ポイ捨てに罰金という条例ができて区職員が終日巡回取り締まるという。「日本の政治経済の中心なのに生活環境が悪化している状況は日本の恥。モラルに期待するのはもう限界」というのが条例制定の理由だそうだが指導に従わない反抗的な悪質者から2万円の罰金をその場で取り立てるというけれど実効のほどはどうだろうか。モラルに欠ける人間に区職員が声をかけて素直に聞き入れるとは思われない。職員にはつらい仕事になりそうだ。
逮捕される直前に宗男氏が田原総一朗氏と対談したビデオをきょうのサンデープロジェクトで見た。その中で宗男氏は「私がウソを言っているのならハラを切る」と言った。切腹とは物騒だが、伝えられるところによると取り調べのなかでウソがポロポロと出ているらしい。就任祝いだったと言い逃れているワイロも官房副長官に任命される前に受け取っていたということもわかったのだそうだ。
今朝のトップニュースはチャイコフスキーコンクールで日本の上原彩子嬢(21歳)がピアノ部門で優勝したということを伝た。昨夜は2000年のショパンコンクールで優勝した中国の李雲迪(リ・ユンディ 20歳)の演奏をNHK-FMが聴かせてくれた。W杯と重なったのでテレビは音を消してショパンをバックにサッカーを見た。アジアの若者たちが各界で世界的な活躍するのはたのもしい限りだ。
韓国イタリア戦が引き起こした醜い争いが当事国だけでなく第三国の日本もひきこまれてケンケンガクガクの議論になっている。以下はSports MSNに出た日本のサッカー評論家によるコラムの一節。
イタリアが敗れた。それも不条理な判定で。もう韓国の試合は見たくないし、日本に帰りたいと本気で思った。今回のワールドカップは史上最低のワールドカップであることは間違いないだろう。確かにホームタウン・デシジョンというものはどの大会にもある。しかし、ここまで露骨なものを見せられると、裏で金が動いていると思うのもしょうがないだろう。
もしこの指摘が当たっているのならあとあじの悪いW杯になったものだ。
「凌霄花」を「ノウゼンカズラ」と読むのを覚えたのは幸田文の随筆だったと思うのだが実物を目にしたのはごく最近になってから。いまそのノウゼンカズラがあちこちの民家の庭にオレンジ色の花を咲かせている。「美しい花にはトゲがある」というけれど、この花は有毒らしい。
年金暮らしでは新刊書を買うのもままならないから若いときに買いためた本を読んでいる。いま読み返しているのは「世界名作の旅」(朝日新聞社刊)。作品の舞台になった場所や作者にゆかりのある土地を訪ねて名作の魅力に迫ろうという趣向。たとえば「風とともに去りぬ」の舞台になったジョージア州のアトランタの土は赤色らしい。「赤土の耕地が彼女のものだという以上に、彼女は赤土の耕地そのものであった」と作品の一節を引用して「作者(ミッチェル)が主人公にスカーレット(深紅)という名をあたえたのは決して偶然ではない」と作者(細川洋一)観察する。気楽に読める世界文学案内だ。
日本戦がある日は朝からソワソワしたりドキドキなったりして人並みに興奮していたがきょうからやっと平静になれる。でも四試合も楽しめていい夢を見させてもらったので冥土へのみやげになった。四年後もまた日本の若者たちの活躍を見られるという保証はないのだから。
宗男氏の逮捕が秒読みに入った。これで胸につかえていたものがすっかり晴れそうだ。狭く暑い留置所で粗末な麦飯を食べているのを想像するとすこし溜飲が下がるというものだ。逮捕のニュースで資料映像として宗男が洪水のようにテレビに映し出されるが、あれは見ていて不快である。サッチー騒動の時もそうだったがこれでもかこれでもかと悪人の顔を見せるニュース映像の手法をテレビ局は考えてもらいたい。
長男の嫁さんから父の日のプレゼントが送られてきた。ペイズリー模様のエプロン。インド製とラベルにある。「DIYや園芸作業の時に道具を入れて使うのよ」とカミさんがいうように現代では父親にもエプロンが必要らしい。「壁に吊してタペストリーでもいいんじゃないかな。ポケットが状差しに使えそうだし」と用途をあれこれ考えている。
「いよいよ決勝トーナメントだね。きょうのイングランド戦では誰を応援するのかね」 「オーエン」 お後がよろしいようで。
私が涙もろいのを知っているカミさん、森島が中田がゴールネットを揺するたびに私の目を見て「やあ泣いてる泣いてる」と冷やかすのでダンナとしての面目まるつぶれだ。でもあの場面で涙を覚えない人っているのだろうか。戦前、予選リーグでさえ勝ち上がることはあるまいと思っていただけに予想外の善戦をした日本の若者たちに賞賛のことばを贈りたい。
小泉さんが総理総裁としての当事者能力を失ってしまったように見える。防衛庁の調査書問題にしても首相としての指導力が発揮されているとは思えない。重要四法案の成立も危うくなってきたし、宗男真紀子問題についても総裁としての処理能力を放棄しているし福田官房長官との確執も公然のものとなって小泉内閣は断末魔の叫びをあげている。
太田誠一党総務が14日のチュニジア戦のある午後は日本全国休みにしてはどうかと建議したら山崎拓幹事長が「ダメ」と拒絶したという。ヤマタクに勤勉を諭されたくないという冷やかしもあったがこれが正論だ。W杯には背を向ける自由があってもいい。
平成の日露戦争に勝利した感想を求められた小泉さん、「燃えた、感動した,良かった」。簡潔なのはいいがいかにも語彙が貧弱だ。それに比べるとトルシエ監督のコメントはいつも思索的で哲学的。今回は「すばらしい試合だった。優秀な技術を発揮でき、サポーターも喜んでくれたと思う」でやや平凡だがフランス人は会話がエスプリに富んでいる。小説を読むとよくわかる。
5月に入って雨続きだったが下旬から晴れていっこうに梅雨入りの気配がない。畑もカラカラに乾ききって夏野菜も枯死しかねないのできょうは朝のうちにたっぷり水を撒いたのだが昼にはまたボコボコになってしまった。風も強いのでほこりっぽく気持ちまでザラザラになっている。
昨夕のスーパーJチャンネルに出演したセルジオ越後氏、韓国快勝に対して日本はドローに終わった結果を分析して「韓国のテレビ視聴率は74%、それに比して日本は58%。つまり国民の後押しの差」とのたまった。はじめは冗談かと思ったけれど、至極まじめに話していたので本気だったみたい。辛口の評論で知られるセルジオさんだがW杯の熱気でヤキが回った。
昨夜は国中が日本チームの活躍に酔いしれたが我が家も夕食を早めにすませてテレビの前に座った。ふだんは関心を示さないカミさんも人並みに観戦。日本ゴールのたびに悲鳴に近い歓声をあげていた。きょうの発表によると視聴率は58%(最高65%)だったとか。なによりも驚いたのは国立競技場の大型スクリーンでの放映を見に2500円もだして4万8千人が集まったというニュース。つくづく日本は平和で豊かだなと実感。
未明目が覚めてしばらく眠れないでいたので朝寝をしてしまったがきょうの決戦を思って朝から胸がドキドキしている。戦前の予想では勝利を期待して日本の勝ちというのもあるが、冷静に分析すれば日本の苦戦は免れない。むしろ勝ち目はないと見る方が妥当なのではないだろうか。そういう劣勢のなかから勝機がころがりこんでくればうれしい事になるが負けても「やっぱりネ」と落胆度が低くなる。
核兵器の保有をめぐる福田,安倍両氏の発言について小泉首相は「どうってことはない」とコメントしたらしいが意味不明で誠意のないことばだ。このところ小泉さんについては質問の趣旨と違う回答をしたりことばにつまって言いよどんだりするという現象が顕著であると報じられているが、殿ご乱心に乗じて番頭、小番頭が勝手なことを言っているのでなければよいが。
W杯は日本戦だけ見ればよいと思っていたがNHKが国内のゲームはみんな見せてくれるからきょうもテレビにかじりついて見ている。ところが意外なことに観覧席に空席が目立つので試合経過よりこっちのほうが気になって仕方がない。きのうは二会場で二万近い空席があったので急遽インターネットで当日券を売り出すことになったという。FIFA本部でチケットの販売を統括したのでこのような結果になったのであろう。一事が万事FIFAにはアバウトなところがあって国別格付け(ランキング)もいい加減だ。大会直前の国際試合でノルウエーに完敗した日本がフランスに善戦した韓国よりランキングが上というのも説得力がないと思う。
ZAKZAKがUSAツデーが載せたW杯の記事(5/31)を紹介している。それによると日韓共催となった今回のW杯における日韓の激烈な戦いとして韓国側に「(日本に対して)歴史的な憎悪としっと」があり「日本がやれる以上のことをできるところを示したい。(共催は)競争である」という認識があることを指摘している。そういわれれば、昨夜の開会式の超ド派手な演出にも日本色はほとんど見られなかったし金大統領の開会宣言にも韓国の国威の発揚には多言が用意されていたが日韓共催という大会の特色は「韓日両国の友好親善の21世紀が開かれることを願う」という通り一遍のことばしかなかった。
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