のづ随想録 〜風をあつめて〜
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【のづ写日記 ADVANCE】

2002年08月07日(水)  総理

 子供の頃、特に小学校くらいの頃は夏休みというと何故かその期間中だけテレビの再放送が花盛りとなって、夏休みの楽しみのひとつだった。
 花のピュンピュン丸、ウルトラマン、河童の三平、ゲゲゲの鬼太郎……。懐かしいテレビ番組。
 で、昨晩、ぼんやりと新聞を眺めていたら、テレビ東京で驚愕の再放送を発見してしまった。これも夏休み期間限定なのだろうか。

『ゆうひが丘の総理大臣』

 この名作学園ドラマを知らぬ者はいないだろう。
 中村雅俊、神田正輝、井上純一、藤谷美和子、岡田奈々、樹木希林……今からすると大御所が勢ぞろいしている、今更なんの説明も必要のないドラマだ。
 昔からこのドラマが再放送されると確実に見ていた。俺の大好きなドラマ・ベストテンには必ずランクインするくらいだ。ここ最近はめっきり見なくなったが、さすがはテレビ東京、それも朝の8時からという信じられない時間帯にこの名作を再放送してくれている。
 俺が気づかぬうちにすでに何話かは放送してしまったらしいが、早速今日から録画予約。今日は帰宅が遅かったので、遅い夕食を済ませて24時過ぎから数年ぶりに『ゆうひが丘の総理大臣』と再会した。
 主題歌の『時代遅れの恋人達』のイントロが流れるだけでもう泣きそう。本放送は1978年から、というから俺が11歳の時に始まったドラマなのか。多分、その時は見ていなかったんだろうな。恐らく何度となく繰り返された再放送でその魅力にハマったに違いない。
 台詞の中に見え隠れする“時代”が、いい。不良生徒の柴田(井上純一)や前川が学校の坂道を駆け降りながら『ゲームセンターにブロック崩しやりに行こう!』と叫んでいる。タバコの値段が120円。学生達の普段着のファッションセンス――。
 初めはそんな風にやや左45度あたりからナナメに観ていたのだが、胸を打つ台詞が画面に出てくるラストシーンには、すっかり中高生時代の俺に戻った気分だった。

『ひとりの友が去り
 また新しい友が生まれる
 青春とは
 そうした時代――』  

 (BGMは勿論『生まれてぇ来なければぁ 良かったなんてぇ……』のあの曲)

 この夏、しばらく『ゆうひが丘の総理大臣』にハマりそうな予感。

※  ※  ※

「いやあ、やっぱソーリはいいなあ……」
 ちょっとひたりながら、深夜の定例作業のメールチェックをしたら、久々にココからのメールが届いていた。
 お久しぶりですね、M.Kさん。メールありがと。
 驚きやヨロコビなどなどが沢山ちりばめられたメールで、“ゆうひが丘効果”も手伝って、シミジミと読ませてもらいました。リアクションはちょっと待ってろや。


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