のづ随想録 〜風をあつめて〜
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【のづ写日記 ADVANCE】

2002年05月28日(火) 神宮に行ってきた

 神宮球場へヤクルト―巨人戦を観に行ってきた。ツマと、チケットを手配してくれた友人と3人での観戦である。
 今季、早くも公式戦観戦8試合目。なにをムキになっているだ――というくらいに球場に足を運んでいる。
 開幕戦の阪神2連戦を連敗でスタートした今季のジャイアンツ観戦だが、その後破竹の5連勝、観る試合観る試合がしがしと勝ち続けるジャイアンツに、正直なところあまり期待できなかった原ジャイアンツを本気で応援しようという気になってきた。原監督の采配や選手起用が云々されるときもあるが、まあそれはそれ、辛抱強く今年一年原ジャイアンツを応援しようと思っている。
 今日はヤクルトの先発ホッジスに手も足も出ないジャイアンツ打線。結局4安打(だったかな)に抑えられ、ラストは亜大の先輩・高津に抑えられ試合終了。うむむ……と唸ってしまうような試合展開だった。
 例えば東京ドームで、試合が終了すると選手達はダッグアウトの裏の方へ消えていってしまうが、今日観に行った神宮球場のいいところは、試合の終了後はクラブハウスなどへ行くのに選手達がグラウンド内を歩いて行く、ということだ。たまたま今日は内野席の前から2列目というかなり良い席だったので、ゲームセットとなると同時にフェンスにへばりつき、ベンチから出て球場を後にする選手ひとりひとりに声をかけた。
「工藤ー! ナイスピッチングだったぞ! 今度は頑張れ!」
「松井ー! 明日は打ってくれー!」
 まあ誰もこちらを振り返りもしないが、それは当たり前。他の大勢の観客が俺と同じように声援(と野次)を送っているのだから。
 ベンチから沢山の報道陣に囲まれた原監督が出てきた。記者達の質問にすこし苦笑いを浮かべつつ答えながら、原監督がゆっくりとこちらへ歩いてきた。原監督がちょうど俺の目の前に来た瞬間に、俺は他の観客よりも早く原監督に声をかけた。
「原監督! 明日は頼むぞ!」
 すると、原監督はこちらを振り返り、口を真一文字に閉じて、小さく頷いた。本当である。
 帰りの道すがら、友人がその瞬間を見ていたことも判明した。

 俺の声も原監督に届いたようだし、明日は4―1でジャイアンツが勝利することであろう。


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