のづ随想録 〜風をあつめて〜
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【のづ写日記 ADVANCE】

2002年05月05日(日) 普通の週末

 世の中がゴールデンウィークだ連休だと騒いでいる中、俺はと言えば実にふつううううううにこの一週間を過ごした。ウチの会社にゴールデンウィークなんてぇものは存在しない――と言う話は前回書いたな。
 木曜日に諸事情で会社を休んだが、その分の埋め合わせで今日の午前中は事務所で資料作りなどをシコシコとやっており、まったく連休のイメージなし。そうとは分かっていつつも仕事中に渋滞に巻き込まれることもあって、そんな日に限ってまた勤労意欲が無くなるようないい天気だったりなんかして、早いトコ連休よ終わってくれ、という気分でもあった。
 この土日はなんとか休みらしい休みだった。前述のとおり、今日の午前中だけ仕事をしたけれど、土曜日は久々にツマと共に俺の実家に帰省。丁度GW後半の中日、ということもあって大きな渋滞にハマることもなくスムーズに行って帰ってきた。夕方は友人の家に顔を出す予定でもあったが、こちらの事前の連絡ミスもあり結局会えずじまい。友人とは仕事が終わった後などに会うことは出来るが、その奥さまや子供達に会えることは少ないのでちょっと残念だった。まあ、事前にこちらがちゃんと連絡しなかったのがマズかったんだけれど。

※  ※  ※

「ついこないだ、○○さんとこが火事になっちゃってね」と母が言った。みんなで食卓を囲み、ぼんやりと雑談をしているときだった。○○さんの家は実家から100mも離れていないところにある御近所さんだ。決して知らない家、という訳ではない。
「――結構大きな火事でね。ウチの庭にも沢山火の粉が飛んできたのよ」
「へえええ」
 早朝に出火したその火事で、いち早く気づいた父に叩き起こされたウチの兄貴はホースで家の壁に水を掛け、“もらい火”を防いだ――などという話を聞くとかなりその火事は実家にとってもかなりリアルな状況であったようである。さらに聞いてみるとあちこちの知り合いから『近火見舞い』が届けられた、とのこと。恥ずかしながら、俺、『近火見舞い』というコトバを初めて知りました。
 2、3週間前にも、わが家のマンションのすぐ近くで火災があった。
 23時過ぎに帰宅すると、どうも近所が消防車のサイレンでやかましい。どこか近所で火事か……などとぼんやり考えながらエレベーターを待っていると、視界の端っこの方がオレンジ色に揺れている。
「ん」
 と視線をそちらに移してみると、もうすぐ近くで巨大な火柱が立ち上がっているではないか。火事は“どこか近所”とかいう呑気な距離ではない、“すぐそこ”だった。
 慌ててエレベーターで13階まで上がって、火の手の方を見ると、一軒家が立ち上る炎と黒煙にすっかり包まれていた。ウチのマンションからはまさに100mも離れていない距離だった。

 火事はすべてのものを奪い去ってゆくものですね。皆さん気をつけましょう。
(――って、まとまんない話だな、今日は!)


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