はなこせんせいの日記
教育の現場の様子と気付いたことを折々の出来事に載せて綴ります。

2011年06月13日(月) 時代の歌

 先週の土曜日は
祖父母の皆様と園児が交流する
ふれあいデーでした。

子ども達が摘んできたよもぎを使って
ヨモギ団子を作って
一緒にいただきました。

と〜ってもおいしかったです!
お土産に持って帰ったご家族もいましたね。
お味はいかがでしたか?

団子作りは各学年でおこなったので
まっている間は昔遊びをしながら過ごしました。

おじいさん、おばあさん達に
お手玉、ビー玉、竹馬などなど・・・いろいろ教えていただきました。
さすが、上手でしたよ。

今風に言えば
指先を使ったり、空間を量ったりする遊びは
脳にもたいへんよいと思います。
昔は、今よりも沢山の勉強をこなしたり
集中できたり、考える力があったのは、
こういう遊びのお陰もあると実感!
早速、幼稚園でも続けていきます。

子ども達と一緒に、
ラジオ体操やお遊戯も踊っていただきました。
「ピンポンパン体操」も踊りました。
和やかに楽しそうに踊っている中
その歌詞を聴いて(今までだって、何百回も聞いているのですが)
ぴ〜ンときたのです。

まさに、高度成長時代の歌なのでした。
「がんばらなくちゃ、がんばらなくちゃ」と何度もくりかえす歌詞。
世の中ががんばってがんばって、がんばれば何とかなると
希望を持っていた時代。

今を振り返ると
「がんばらなくていいよ」「そのままでいいよ」
そんな歌詞があふれています。
時代が成熟してくると
人よりぬきんでることは容易でなくなります。
その中で、がんばることだけが目的になると
自分を見失ったり、自分の能力の限界を突きつけられて絶望的になるのかも。
そんな時代に
今の子は生きているのです。

なんだか、切ないな。
「がんばれ!」といって
がんばったかいのある、社会で生きていくのは
成果も見えやすく、人は充実感を感じやすい。

自分のよさを認め、他人のよさも認め
「足るを知る」人生を送るのは
すばらしいことです。が、
社会が成熟していないと、多くの人がそういう達観した感覚で
平和に暮らしていくのは、きっと難しいのではと思います。

思えば、江戸の文化はまさに円熟していました。
互いを思いやって「江戸しぐさ」なども定着し
それぞれの幸せを追求していたのでしょうか。

今、時代が変わるといわれています。
大震災で、それまでの価値観が(勝ち組、負け組みといった)
通用しなくなっています。

変わるなら、よいほうに。
それを作るのは
今いる「私達の世代」なのだと
心しなければ。

戦後の復興を支えた世代に感謝しつつ
本当の意味で
「日いづる国、日本」が
世界のお手本になるべき
「自分も他人も大事にして、
それを幸せと感じられる国」を
作っていくときなのかも知れません。

何だか、深すぎる??

ふれあいデーの、感想です。

副園長 松橋でした。


 


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