ただ今、百石幼稚園では 素敵な本を伝える「ブックフォワード」を 行っています。
ただでさえ忙しい子育て中のご家庭に 本を届けるわけですから もし、読んでいただいて もし、どなたかの子育てのヒントになればと思い まわしています。
そうしたら、早速 感想をくださった方がいました。 ありがとうございます〜!
本というのは 個人の好みが出ますので お互い、どんなところで感動し どんなところで涙したか わかると、互いの理解が深まると思います。
感想を見ると 当然ながら、私とは違った見方で なるほど、と感心することも。
人と人のコミュニケーションの面白さは その微妙な違いにあるような気がします。
コミュニケーションといえば 当園のおたより帳もそうです。 保護者の皆様とのやり取りが詰まっています。
私は保育園に勤めていたこともあるのですが 保育園は、お昼寝のとき子ども達が寝ているそばで じっくりとお便りを書くことができました。 でも 幼稚園は、お昼寝もないし 先生たちがじっくりとおたより帳を書く時間はありません。 それではいつ書いているかといえば 自分が昼食を食べ終わった後 子ども達の様子を見ながら ほとんど神業のように お便り帳を書いているのです。 (だから、大抵の幼稚園では連絡帳は連絡事項だけ。 シールを貼って帰ってくるのです。)
ひとえに、 保護者の皆様と コミュニケーションをとって 互いに協力しながら 子ども達の育ちを進めていきたいからです。
(手前味噌ですが 先生たち、よくやっていると思いますよ。)
いつもやり取りしていると 「あれ、最近お便りないな、お母さん、忙しいかな?」 などということも 感じたりします。
きっと保護者の側からすると ベテランの先生と 新人の先生の違いを 連絡帳で感じたりすることもあるでしょう。
互いを分かり合う 大切な「お知り合い」ツールです。
そんな中、私の印象に強く残っている出来事。 あまりお便りを書かないお母さん。 お子さんも多いし、忙しいのだろうと思っていました。 ある日、ふとした会話の中で 「書きたいことは沢山あるけど 先生たちも、返事を書こうとおもったら 忙しい時間にご迷惑になるでしょう。 だから、本当にたまにだけ 書くことにしているの」
目には見えないことの中に 沢山の優しさがあったと知って 自分の単純さを反省し 思いやりに感謝したのでした。
色んな形の 色んなコミュニケーション。
いつも楽しみにしています。
副園長 松橋でした。
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