だだ争論

だだの日記

2006年05月05日(金) 集えパスハンターたちよ! 南信州の地へ pt2

思っていたほどではなかったが、やはり夜は冷え込んだ。
朝目覚めてみれば、疲れは取れていたが体はけっこう筋肉痛。
今日も意気揚々とペダルを漕ぎ出す。
昨日は暗くて分からなかったが、中央アルプスが拝めた!

道の駅で牛乳やソフトクリームを食べてから、
今日は、女沢峠(おなさとうげ)を目指す。
マップルでは峠の前後だけがダートになっていたが、嘘八百。
取っ掛かりからダートだよ。
乗る気力もなく、いきなり押しを決め込む我々であった。

長い休憩を何度も取り入れながら、がんばって上る。
途中で南アルプスも見えた。信州は山がいっぱいですごいね。
峠で昼食を食べた後、下りに取りかかる。
が、峠の向こう側はすべて舗装路であった。あらら。また騙された。

颯爽と下っていると、今度は中央アルプスが見える番。
飽きもせず眺めながら、さらに下る。
やけに長く下ってるなーと思っていたら、
案の定、次の峠へと向かう曲がり角を通り越していた。
なので、予定を変更して今度は天竜川沿いを走る。

この天竜川は、諏訪湖から太平洋に向かって流れているのだが、
自分的には下流の浜松に長いこと住んでいたので感慨深い。
小さい頃は長野に行くことなんてなくて、
知識としてだけ諏訪湖から流れていることを知っていた。
今ここに流れている水は、いつか浜松にまで辿り着き太平洋へと出るんだね。

ちょうどこの頃、コカ・コーラ欠乏症にかかっていた。
これは、僕のコカ・コーラ信仰に由来するもので、
普段の生活ではあまり飲まないが、
旅に出ると無性にコカ・コーラが飲みたくなるのだ。

以前、アジアを旅していたとき、
できるだけ現地のものを試したいと、いろいろ食べていたのだが、
変に甘かったり、添加物や着色料がたっぷり入ってたりして
食傷気味の時期があった。
そんな時、コカ・コーラは世界中のどこででも入手可能で、
期待通りの味が楽しめる、偉大な飲み物として
僕のハートをがっちりつかんでしまったのである。
また、ご存知のようにコカ・コーラにはカフェインが多く含まれていて、
体が疲れた時に摂取して、テンションを上げようという
一種のプラシーボ効果も狙っている。

コンビニはもちろん、商店や集落すらないような道で
たまに自販機があってもダイドーのもの。
我慢を重ねてようやく役場のところで、コカ・コーラにありつけた。
「う、うまい。スカッとするぜ!」

さて、そろそろ日が暮れてきたので、泊まる場所を考えることに。
小渋湖温泉というのがこの先にあったので、まずはそこを目指す。
ここは小さな一軒宿の温泉で、宿泊客もいるようだがその数もまばら。
自然に囲まれた何もないところに、ポツンと佇んでいるような温泉で、
ふと、将来子供を連れて来るんだったら
一大温泉地よりも、こういうところの方がいいな、とか思ってしまったよ。
派手で有名なところよりも、素朴なよさを伝えていきたいな。

で、ここの温泉のすごいところは、男風呂が外から丸見えってこと。
道路側の洗い場が、足下から天井まで全面ガラス張りになっていた!
最初見たときは、「これってマジックミラーでしょ」って思ったほど。

某後輩は車が通るたび、わざと窓から見えるように体を洗っていた。
私はさすがにモラルのある人間であるのでしなかったけどね。

日がどっぷり暮れてから温泉を後にするが、
泊まる場所が見つからない。
なので、今晩はダム湖のほとりでテントを張る。
水がまったくなく、心細い一夜であった。
その夕食の席で求められて一句。

「旅先の ダムの湖畔で 晩ご飯」

おそまつ! まぁ、詠み人知らずってことで。


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