月と散歩   )   
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2002年07月31日(水) 後に跡。


長くて 短い、7月が終わる。

―――

僕の会社には、『夏休み』と『盆休み』がある。
『盆休み』は一般的な8月中旬。
だけどその時期はたいてい みんな休みで、どこに行くにも混み合う。

それじゃあ ゆっくり休めないだろう、ってことかどうかは知らないが
7月にも『夏休み』として長期休暇が設けられている。

なんとも 粋でぜいたくな会社だ(笑)。


だけどもそれはあくまで「会社として」の話。

忙しい部署には、そんなものは関係無い。

ロケットの出荷に追われる僕らの課は、毎年『忙しい部署』に入っている。
だから、夏休みもナシ。

今年も(それでも気を遣ってくれたのか)一日おきの出勤が続き、
結局9日ある『夏休み』のうち、連休は3日間。
あるだけいいじゃない、なんて思われそうだが
田舎に帰ろうと思うとちょっと足りなくて、休んだ気のしない夏休みになってしまった。

―――

そんな感じで、みんなの私生活を犠牲にしたロケットが、やっと出荷された。

7月25日。

名古屋の工場から種子島の発射場まで、ロケットの輸送は船で行われる。
前日に1段目、2段目それぞれがコンテナに入れられ
それを2隻の船に積み込む。
といっても、それをするのは専門の業者さんで、
僕らは機体に異常が無いか 見てるだけなんだけど。

当日、名古屋はよく晴れていたのだけど
遠く太平洋上を移動中の台風の余波で、船の到着が予定よりも遅れた。
これがひとつめのトラブル。

ようやく港入りした船。
1段目は問題なく積み込みが終わり、2段目にかかろうとした時、船の積込み用ハッチが開かないというトラブルが発生。

当初の作業予定時間を大幅にオーバーして、日も暮れた午後7時過ぎ
ようやく種子島に向けて出航した。

最後の最後まで、トラブルづくし。

「呪われてるんじゃないか」って話も冗談に聞こえなく(苦笑)。

―――

巨大な機体が出ていって、ガランとした工場は
なんだか祭りの後みたいに もの寂しげ。


ともあれ、これで名古屋での作業は完了。

8月6日から僕も種子島へ。
お盆休み返上で9月10日の打ち上げを目指します。

―――

結局3日しかなかった夏休みだけど、
それなりに楽しんだ。

思う存分 惰眠をむさぼったり、ちょっと遠くまで遊びに行ったり。

これは余談だけど
遠出をした帰り、新幹線の車中。
気分を盛り上げる意味もあって 駅弁を食べた。『柿の葉寿司』。
…これが見事に当たりまして(苦笑)。

…はっ。
僕にまで呪いが…?!

クルマも(壁に)当てた事だし…こりゃ、宝くじでも買ってみようかな?
なんて思う、厄年の夏…。

―――

ロケット。

台風の影響で、種子島到着が1日延びたことを付け加えておきます…。


もー、ボロボロ(苦笑)。


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