月と散歩   )   
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2002年07月19日(金) 『迷路ゲーム』


…まあ、事情はいろいろあるのだけれど。

―――

自分の器に合わない『強力な武器』は、
ココロを狂わせるのかもしれない。

フェンダーという名器を手に入れた僕は(6月13日『一刀』参照)、
なんだか無敵になった気でいた。

もう壊せない壁など無いと思ってた。


それとは関係無いんだけど。


クルマ、ぶつけました。
寮の壁に(苦笑)。

―――

そんなわけで、僕はいま代車生活である。

―――

きょうはひさしぶり、仕事が早く終わった。

真っ直ぐ帰るのもなんだかもったいない気がして
僕は道に迷うことにした(笑)。


この街の道は、土地柄もあってか 計画的に造られていないようだ。
真っ直ぐ進んでるつもりでも、緩やかにカーブを描いていて
いつのまにか90度 違った方向に進んでいたり。
…なんてことがザラである。

…あれ?
僕だけですか??(苦笑)


とにかく僕はよく迷うので、数年前ついにカーナビを付けた。
機械に指図されるのはしゃくだから と、かなり抵抗があった。
けど、背に腹は変えられない。

ケータイを買ったときもそうだった。
世に携帯電話が幅を利かせ始めてからも
かたくなに その誘惑を拒みつづけた僕だったけど、
出張が多い仕事の都合上 買ってしまった携帯電話。


カーナビも ケータイも、使い始めると手放せなくなった。
やっぱり便利だもの。

ひとは、楽なほうへ 楽なほうへ行きたがる。

まるで、流れる水のようだ。

―――

話が逸れました。

…それにしても…。


やー。
迷った、迷った(笑)。

代車には ナビはもちろん地図も積んでない。
勘だけが頼りである。

会社の行き帰りがほとんどの毎日。
いざ迷ってみると、自分の知らない道がまだまだたくさんあることに気が付く。

曲がり角を見つけては、曲がる。

ちょっと雰囲気の良い道があれば、ハンドルを切る。

カーステレオは カセットだけ。
学生の頃のテープをひっぱりだして、ひさしぶりに聴いた。


気分まで、そのときに戻る。


ジュディマリが流れていた、苦酸っぱいクリスマス。
若気の至り、ってやつですか(苦笑)。

友達が送ってくれた、斉藤和義。
『歌うたいのバラッド』は、やっぱりいい曲だ。

…。

一番こたえたのが ユニコーンだった。
『人生は上々だ』
『ヒゲとボイン』
ときて、
『雪の降る街』で とどめをさされた。

泣きそうになるのを、ぐっと堪える。


そして、声の涸れた頃
…ガソリンも涸れているのに、気が付いた…。

―――


寮には無事、帰りついたけど…

僕はまだ、迷ったままかもしれない。


―――

…そういえば
初出張のときスナックのカラオケで
『ヒゲとボイン』を歌って ちょっとヒンシュクを買った。


ちなみに当時のウチの課長、
りっぱな口ひげをたくわえてらっしゃった(苦笑)。


≪ああ、男には つらくて長い ふたつの道が…≫


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