★ 夏海の日記 ★

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2006年08月29日(火) 身体が受け入れるとは限らない

昨日の帰りに駅の構内のハンバーが屋さんに『秋の新メニュー』が出ていました。
美味しそうな『マロンパイ』
栗のお菓子が出てくると、もう秋だなぁって思います。
(ってteaに言ったら、今 栗が取れると思うか??そんなん中国産か去年のものか、芋だぞ!だって 笑)
蝉の声から、コオロギの声にいつの間にか変わって、空も高くなって、朝晩の空気はもう秋です。
日本には四季があって、色んなもので季節を感じることができます。
空気や風、空の高さ、影の長さ、日の入り&日の出の時間、季節の食べ物。
今年は もう秋刀魚(サンマ)食べましたか?
お刺身用のぶっとくて美味しそうな高価な秋刀魚は、ちと無理だけど(きっと焼いても美味しいぞ)
土曜日に まだちょっと高い秋刀魚を teaの実家で食べました。^^
冬に向けて、自然界の動物は身体に脂肪を蓄え始めます。
人間も動物である以上、右へならえで、秋の増量キャンペーンが始まります。
ダイエッターの敵だけど、食べ物が美味しい季節 ^┓^
秋はもうすぐそこです。


さて、
昨日は、どうしたら善意が負担になるかを説明できるだろうかと考えてたのね。
それが、『全然悪気がなくて、善意から出て来たもの』であっても、
世間的に少数派である『科学物質過敏症』の私には、その『善意』が毒にすらなるって話をたとえ話としてしたんだけど。
それが存在することは知っていても、きちんと理解しているかということは全然違うレベルで、
どれだけ説明しても住んでいる世界が違う人には本当の意味を理解して貰えないし、想像の範疇を越えていることみたいで。

昨日例に出した『シロアリ駆除』
シロアリ駆除の どこが悪いの?
悪くないよね。
ただ、それに反応するアレルギーを私が持っているだけで。
だから相手は思う。
夏海ちゃんちはシロアリ駆除をしちゃダメ。
私は『シロアリ駆除がダメ』なのではなく、『化学物質がダメ』で、
でも根本的なことを理解していない相手は、
「夏海ちゃんが蚊に刺されないように♪」と1時間前から部屋に置いてある水性蚊取りの電源を入れる。
トイレには、部屋には消臭芳香剤が置いてあり、
プレゼントされる家具には『化学ノリ』が使われている。
その度毎に「私は…」と説明する。
相手にはその都度ピンポイントにしか認識されず、
(夏海ちゃんは、芳香剤が『苦手』らしい。夏海ちゃんは、家具の好みが自分とは違うらしい。そんな程度の認識なのだろう。きっとね。)
善意に対し拒絶されることに苛立つ。
私は私の説明がまた理解されなかったことに疲れ、初めの一歩から説明を繰り返す。
理解できない相手はこう言う。
じゃーどうしたら良いのか言ってよっ!!
私は 本当に申し訳ないことだが、こう言うしかない。
「こと、このことに関して言えば、どうか放っておいて下さい。」
何をどう説明しても理解して貰えないのであれば、何もされないのが一番有り難い。
それを冷たいと言う世間は、私にとって必要のない人達であって、
私は耳を貸す必要などない。
世間の言葉を一々聞いてその言葉に傷付いていては、心に良くない。

私には私の特徴があり、それは私のせいではない。
すい炎になったせいで脂(油)ものがダメになった身体は、
大好きなカツや唐揚げやマヨネーズなど、
どれだけ私が好きで私が私の意思で食べたものであっても、消化をしてくれない。
サンドイッチに使われたマヨネーズで胸焼けする私は、何も悪くない。
そういう体質なのだから。

例えば化粧品。
女の子なら結構経験する「合う」「合わない」。
私は合わない比率が高く、かゆくなったり、湿疹が出たりする。
善意で「使う?」と言われた化粧品が使えなくて断ることが多いが、相手は断られても気にしない。
そして断る私も気楽だ。
それは、化粧品には、その人によって「合う」「合わない」があることを お互いに認識しているからだ。
それは、その人が望む望まないに関係なく存在することだということも。

自分の意志や望みと 自分の身体が受け入れてくれると言う事は、別の問題で、
私がお酒の味が好きで飲みたいと思っていても、アルコールを受け付けない身体で、だから ほんの舐める程度しか飲めない。

自分の意志があってでさえ 身体は拒絶反応を示す。
それが無意識になされていて、それに対して身体が拒絶反応を示していたとして、
それは『無意識』なのだから、何に対して拒絶反応が出たのか本人でさえ判らない。
そして拒絶反応が、頭痛や肩こりなど、『病気』の範疇であったのなら、それが拒絶反応なのかさえ判断がつかないだろう。

私は 自分が置かれていた環境の中にいて、私だけが異質だと感じていた。
世間一般とされているものに対して、私は違和感を持っていた。
私だけがおかしいのだと思っていた。
生きにくいと思っている『私が』 おかしいのだと思っていた。

teaが以前勤めていた会社を辞めた理由もそうだ。
会社の常識と自分の常識がかけ離れすぎている。
時々 あまりに周りが『普通』にしているから、本当は自分の頭がおかしいのかと思って気が狂いそうになったと。

teaは会社を辞めた。
私は 私の人生を辞める訳にはいかない。
だから、逃げた。
私を生かす為に。

今、私と同じことを常識だと思う仲間に出会い、私は悪くなかったことが分かった。
住んでいる世間が違っただけで、私が理解できなかった『常識』だと思っていたことが、
こちらの世界では『常識』ではなかったことを知った。
世間とは、狭い世界のルールであり、違う世界では、違う世間があり、
同じ事柄であっても 『普通』と『普通じゃない』こととして存在する。
生まれてから異世界に住んでいて、『普通』として与えられていたものに対してアレルギー反応を示し、
私は壊れていったんだよね。

実家と 婚家は、同じ『世界』の住人たちで、どちらも私の『世界』ではなかった。
ただそれだけのことであって、どっちが悪いのでもなく、どっちが正しいとかでもなく。

ここまでたどり着くのに、こんなに年を取ってしまったけど、私はもう大丈夫だろう。
私はいてはいけないところで暮らしていた。ただそれだけだった。
杉花花粉症と気が付いていない人が、都会の杉の森の近くに住んでいたように、
卵アレルギーと気が付いていない人が、毎食卵を食べていたように、
心も同じだったってことだ。

自分がおかしいではなく、自分が正しいのだと、まず『自分を中心』として考えてみようよ。
今、生きているのは、あなたであって、
その命は あなたのもの。
その命を生かす為に、何が必要で、何が不必要なのか、何が毒なのか?
何を受け入れ、何を拒絶すべきなのか?
耳が痛くても受け入れるべきものと、心地よい言葉だけど、あえて拒絶すべきことが存在することを知って欲しい。

『自分』をよく観察して、自分の心の声を 自分の身体の声を聞いてみて欲しい。
急な方向転換は、ストレスにも繋がるので、だから ゆっくりで良い。
じっくりと 自分と向き合って これからの人生をどうしたいのか?自分に聞いてみようよ。
立ち止まることは 悪くないんだよ。


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