★ 夏海の日記 ★
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2006年06月12日(月) |
おれ様(おれさま)ルール |
私の最近のテーマは、ADHD(注意欠陥多動性障害 [注意欠損多動性障害])なのね。 何でかって言うと、私も片付けられない人だから。 よく、『部屋を片付けるコツは、部屋を散らかさないこと』って書いてあるんだけど、 ダイレクトメールは捨てることはできるけど(いや、微妙に溜まっていってる気がする)、請求書とか領収書とかの『書類』がを取っておいたりして、 んでもって、片付けるのには それらを『いつ捨てるか』の判断をしないといけなくて、それができない。 洗濯物を取り込んで、以前はたたまないと寝られないようにって、ベッドの上に取り込んだんだけど、 今は布団だから、たたまなくても全然困らなくて、冬物もしまわないまま夏物を出したり買ったりして 山盛りになってる 洗いあがった洗濯物を見て、「....」って無言になってしまう私がいるのよ。 磨くのは好きだから、台所とかお風呂の汚れは 嫌いで綺麗にするんだけど、 片付けられない私に悲しくなって、 片付け始めても、何をどうしたら良いのか判らなくなって、途中で悲しくなって 止めてしまうこと しばしば。 掃除のたびに、自己嫌悪と そこはかとない悲しみに包まれて、 落ち込みから回復するために、壁に登りに行く。 掃除をした日は必ずキーってなって、 もうやだ!!って泣きたくなって、とりあえずベランダに出て 遠くの山を見ながらヨーグルトやアイスクリームを食べて...。 でも、散らかった部屋もイライラしてくる。矛盾してるよね。
私は実家の母や妹のように、「散らかっていても全然平気よっ!」とか、 「フローリングを歩いたら、足の裏がネチャネチャしてる?それがどうかしたの?」とか、 「シンクにカビの浮いた食器が置いてあっても、全然気にならないわ」って訳じゃないから、 (かなりの強者でしょ?よく食中毒にならないもんだと、いつも感心するのよ) カーペットに落ちてる髪の毛が気になるし、 掃除しても すぐに降り積もるホコリにイライラする。 料理後のコンロの汚れが気に入らないし、油汚れや茶渋を見ると「磨きてぇ〜!」ってなって、会社に遅刻する。
欲望と優先順位が 私にはわからなくて、 だから、散らかった部屋のホカホカカーペットの掃除より、カーテンを洗濯して、窓の拭き掃除をする方が好きだから、やってしって、 優先順位は、ほかほかカーペットを何とかする方が上で、夏も近い今、切羽詰り度は かなり高かったりすることに気が付いた時の気持ちったら!! そして、汚いままの部屋とほかほかカーペットを見おろして 悲しくなって また ため息。(はぁ〜)
私には、掃除の才能なんて ないんだいっ!!。
で、ADHD(注意欠陥多動性障害 [注意欠損多動性障害])
この病気の症状の特徴は、『手元にある情報を脳が整理することができない』こと。 視覚、聴覚など 何か気になることがあると、そちらに気持ちが行ってしまって、優先順位などなくなる。 気になることができたら、今 何をやっていようと そっちへ意識が行ってしまい、 だから、それ以前に何をやっていたのかを忘れる。 だから、忘れ物、失くし物が多い。 他に気を取られているから、どこに置いたのか思い出せない。 それ以前に、その手に持っていた記憶でさえ定かではない。忘れること以前に、それを持って出た事実さえも忘れる。
何かに気を取られていると、今自分がどこにいるのかを忘れる。 信号が赤なのを見落とすのではなく、信号が存在することさえ気が付かない。 ボールに気を取られて 車の前に飛び出す子供に似ているかも知れない。 だから、命の危険があることを意識していないと、重大な怪我をする可能性が高く、 (ジャングルジムのてっぺんで、自分がジャングルジムの上にいることを忘れて その方向に向かって歩き出したり...) そこが教室 とか 今が授業中なのを忘れて 大声で話し始めることは、めずらしくない。
部屋を掃除していても同じ。 テーブルの上に コップとハサミと鼻をかんだティッシュと振込用紙があるとする。 コップは台所へ持って行き、ティッシュはゴミ箱へ、ハサミは引き出しへ、振込用紙は、期限を確認して速攻コンビニか後日行くか判断する。 これだけの作業が、コップを台所へ持って行った瞬間に忘れる。 台所には洗い残した食器や、生ゴミがあり、それが気になると、テーブルの上のもののことを忘れる。 生ゴミを捨てに家を出て、あ、花に水をと考えた途端、洗い残しの食器があったことを忘れる。 夜になって、テーブルの上を見て 初めて、今日はテーブルの上のものを片付けるんだったと思い出して自己嫌悪に陥る。 次の朝、洗い残しの食器に気がつき、また自己嫌悪。
優先順位が判らないから、気になるもの全てに意識がいってしまって、次から次へと始めてしまって、結局余計に散らかしてしまうことしばしば。 そして、また 自己嫌悪に陥り、悲しい思いをする。 部屋を掃除しようと思って、夜に朝以上に散らかった部屋を見て、どれだけ凹むか!!
で、どうしたもんかと考える。 できないんだもん。仕方がないじゃん。 誰も片付けてくれる訳じゃないし、じゃぁ、どうしたら良いか?
タイマーをセットして、1時間だけ、このスペースだけ(洗濯の山なら、今日は この山だけ!って風に)を集中的にやっつける。 (他の場所が気になって仕方がないけど、頑張って耐えて、「これ」だけに集中する!) 毎日10分間だけは、掃除の時間と決めて、それを習慣付ける。 ゴミはゴミ箱に必ず入れる。とりあえずどこかへ置くは、決してしない。 読み終わった雑誌は、絶対に切り抜かない。 廃品回収など待っていたら、どんどん溜まっていくばかりなので、地球には申し訳ないが燃えるゴミとして出してしまう。 脱いだ洗濯物は、すぐに洗濯機へ入れる。 ダイレクトメール等は、1週間に1回 シュレッダーでガラゴロして、ゴミとして出す。 ゴミは忘れてしまうので、玄関のドアのすぐ前に出しておいて、そこを通らないと外に出られないようにする。 絶対に忘れちゃいけないものは、ホワイトボードに書いて、いつでも見られる場所に置いておく。
洗濯物が洗ったか 洗ってないか、着れるかをニオイを嗅いで、これ以上無理っていうまで洗濯しないって強者までいるって話を聞いたことがあります。 食器は全て紙。 コンロは、ガスではなくカセットコンロにして、固定回線を引かないで携帯のみにしている(独身ではなく、子育て中の女性です)って人もいました。 (契約するところが少ないと、振込みの手間がはぶけるから)
専業主婦だけど、家事は旦那さんがやるって家庭もあります。
日本語って難しいもので、「私は人とは違う」という言葉と、 「人と私とは、違う人間」って、同じことを言っているようで、ニュアンスが全然違う。 私と人とは違う人間。 違う人間だから、色んなことが違っていて当たり前。 だから、習慣や作業順序、やり方が違っていても、全然当たり前のことなのです。
その家庭には、その家庭のルールがあり、 人には それぞれその個人が決めて良いルールがある。 『おれ様ルール』を決めて、 これは ここまで頑張ったら止める とか、 これは、ここまで頑張れたんだから、自分を誉める とか、 人と比較してどう ではなく、私は私として自分中心で考えることができたら。
私は、何がどこにあるか は、把握しているけれど、整頓ができない。 でも、知らない人にでも、「ありがとう」って にっこり笑うと、相手も笑顔を返してくれる特技を持っている。 できることと できないことがあって、それ全部含めて私は私。 短所ばっかりじゃなくて、長所ばっかりじゃなくて、不完全でも 掃除できなくても、私は 『今の私』が 好き。 そう思えることこそが 実は一番大切なんじゃないかなって思うの。
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