moonshine  エミ




2003年04月30日(水)  常套句のない世界に行けたら

 夕方になって、もう福岡に来ているはずのしん氏にメールする。

“なーにーしーてーるーのー? )^o^(” ←ホッペぷくりエミ

“悦邸(←註:友人宅)でエフェクター作ってます”
 
 あのぅ、私の認識では、エフェクターって一般ユーザーが「作る」ものじゃないと思うんだけど・・・。
 工作少年なのね。(少年?)
 今は友だちと飲んでるだろうねまだ。

  
 常套句のない世界にいきたい。
 と、たまに思うのである。

 それほどお互いのことを知っている間柄でもない人からの
「休みの日って、何してるの?」
「今、仕事楽しい?」
 というような質問ほど、答えに窮するものはない。

 あんまり親しくないと、ついこういう無難で漠然としたことを聞いたり聞かれたりしてしまうのだけれど、
 あんまり親しくないだけに、
「はあ、友だちと遊んだりしてます」
 とか、
「はあ、まあ楽しいときも楽しくないときもあります」
 とか、正直に、だけど、本当に面白くない答えを返してしまう。
 漠然とした質問って、漠然とした答えしか返せない。
 これが私の社交性のないとこかもしれないけど。
 でも、こういう質問って「いったい何が知りたいと?」と思ってしまうのである。
 しかし、こういう質問って、お決まりだよなー。つまんね。
 自分も言わないようにしようっと。

「ヘックシュ! 風邪ひいちゃったー」
 なんてときに、つい
「あー最近、気温の差が激しいからねー」
 とか、
「季節の変わり目だもんねー」
 とかいう。思いきり無難な答えを返してしまうことがあるけど、
 これも言ったあとに「なんて面白くないんだ!」と後悔する。
 まるで、
「チーズバーガーとコーラのSサイズください」
 といわれて、
「ご一緒にポテトはいかがですか?」
 と返すのと同じくらいに芸がないではないか。
 
 面白くもないそういう質問、そういう答えは、それなのに、どこでだって繰り返されている。
 無難なのだ。
「こう答えときゃ(orこういう質問だったら)、角は立たないし・・・」
 そういう無意識がはたらくのだろう。
 常套句。安全牌。それは、なんてつまらない。
 
「大人なんだから、そういうのは必要だよ。挨拶がわりさ」
 そんな言葉が聞こえてきそうだが、耳を貸してはいけない。
 いや、もちろん私だって、常套句を使ってるのだ。そう、使わないわけにはいかないのだ。今の私には。
 でも、それはつまらないこと。
 そして、“しようがない”ことじゃない。
 私はそう思う。
 つまんないことを言わないステキな大人は、たくさんいるのだ。本当は。

 あ、「仕事楽し〜い?」なんて単純な質問も、気心知れた友達とのあいだだったら、全然平気。
「どうよ最近?」
「んあーまァまァ」
 これで事足りる、それが友だちというものだ。

◆ 
 前の話題とは違うけど、
 ペーパードライバーですって言ったら、
「免許取ったとき、車欲しいと思わんかったと?」
 と聞かれることもしばしば。(主に、オッサンが多い)
 これも、辟易。それしかないんかーい、って思う^^;
「車欲しいと思わなきゃ、いかんですか?」
 と、聞き返したくなる・・・。
 だいたい、車がさも自由に便利に、どこへでも運んでくれるようなこと言うけど、
 車を持ってる人って、休日にほっとんど!バスや電車に乗らんやないね。(そうじゃない人ゴメンナサイ)
 大名とか今泉とか、まー天神でも、車なんかで行くより電車のほうがよっぽど便利だよ。渋滞にイラつかんし、駐車場代かからんし。
 それでも、電車やバスは面倒くさくなるんやろ。
 車に縛られとるやん。
 もちろん、車があればなーと思うときはいろいろある。
 でも、
  ・車アリ=自由
  ・車ナシ=不自由
 という等式をあたりまえのように語る人の安易さに、たまにイライラしちゃうんだよね。
(あ。今の話は、福岡市のように、公共交通機関がそれなりに発達している地域の場合ね。)

 と、毒を吐きつつ思うのは、
 結局こういう他人に対しての苛立ちとか憤りって、自分の中で消化していくしかないということ。
 相手にそれ以上を求めたってしかたがないのだ。
 自分が思うことが「正しい」わけじゃなくて、
 ただ自分が「そう思う」だけだから。 
 それを万人に求めたってね。
 しかし私は私のルールで生きていきたいね。
 決まり文句を言うのに何のためらいもなくなるような人間には、なりたくないね。


 今日は9時前に会社を出たが、
 おなかがすいてたし疲れたので、コンビニでカントリーマァムを買って、道を歩きながら一つ、食べてみた。
 おいしかった。
 お行儀が悪いね。
 でも、今日はそんなことが似合うかわいいカッコをしてたのよ。
 
 そして家に帰ったら、NHKで源氏物語絵巻の特集をやっていた。 
 私は源氏物語にはチクとうるさいのだ。
 そう、何でも聞いてください! 大好きだもん。
 電子顕微鏡を使ったりしてものすごく詳細に追求していって、それを元に模写をするという、
「そんなことして何になるの?」的、すばらしいすばらしい研究。
 ブラックライトも真っ青の、光を受けると立体的に見える染料が使ってあったりして。900年も前の絵巻物にだよ?!
 途中からだったが、夢中になって見た。





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