moonshine  エミ




2003年01月07日(火)  子供にも大人にも。

 ゆうべは寝たのがほとんど2時だった。
 新年早々、予想以上に仕事が濃いので、日中は集中。
 さすがに夜になると眠気でだるい。
 
 本。
 今は、2冊読んでいるところ。どちらも読み返し。

『月の砂漠をさばさばと』北村薫(新潮文庫)
 小学校低学年の少女サキちゃんと、お母さんの物語。
 おーなり由子の絵もかわいく、各章が短くて読みやすく、心がほんわか。
 だけど、ホンワカだけじゃないのが、このお話のいいところ。
 不条理ややるせなさへの扉が、ところどころで開く。
 
『徳川慶喜家の子ども部屋』榊原喜佐子(角川文庫)
 著者は、最後の将軍慶喜公の孫娘。
 華族の四季折々の暮らしが、著者の少女時代の日記をもとに綴られる。
 広大なお屋敷、7段どころじゃないお雛壇、雲上人となった姉君(高松宮妃)など、
 想像するべくもない世界だけれど、なぜだか心が安らぐのがこの本。
 こういうときに、「あ〜私も日本人だなあ」と思うなあ。

 どちらも、小学生にでも読める内容だと思う。
(確か、『徳川慶喜家の・・・』、単行本のときは子供も読めるように、たくさんルビがふってあった。)
 やさしい気持ちになれる本。
 そして甘いだけじゃない。
 かなしみや、さみしさ、そういう感情は子供にもたくさんある。
 子供が読んで、ほんのりわかる負の感情が、書かれた本。
 大人が読むと、甘酸っぱい気持ち。
 疲れてるときに読むのもいいかも。

 日本人だなあ、といえば、今日は母が七草粥を作っていた。
 どちらかというと薄味好みではあるいけれど、それにしたって現代っ子の私にとっては、お菜が入っていても七草粥はうすい。
 でも、おかわりした。
 そういうものだ。
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