moonshine  エミ




2002年12月19日(木)  H

 タイトル。浜崎あゆみのHじゃありません。

 本屋さんに寄って帰る。
 
「ダ・ヴィンチ」ってすごい雑誌だと思うしおもしろいし、よく立ち読みするんだけど、これを見てると「本も消耗品扱いだな〜」と感じて少し寂しくなったりする。
 新刊、流行、ランキング。
 まあ、いいけど・・。
 そうじゃなければ雑誌なんて、成り立たないものかもね。
 流行をチェックするのはけっこう好きだけど、メディアってどうしても、流行至上主義っぽくなって、それが気になるときもある。
 心の中の、それぞれのエバーグリーンをもっと叫ぼう!

 とはいえ、本屋さんで新刊を見るのはいつでも楽しい。
 ファッション誌、音楽誌、文芸誌、タウン情報誌のコーナーをぐるっとまわり、単行本の新刊、豪華で重々しい装丁をながめ、マンガコーナーをさらりと舐めて、文庫本の新刊をじっくりと見てまわる。 

 藤沢周平の「獄医立花登」シリーズが、新装丁版になって発売されていた。
 大好きなシリーズなので、たくさんの人に読まれることはもちろんうれしい。
 江戸時代の、牢獄の医者を職業にした青年の話。時代ものだけど、正統派の青春小説だ。 
 ラストがうれし恥ずかしで、何度読んでも胸が高鳴り顔がほころぶ。
 エッチなことを普通のことのように、でもドキドキさせるように書く作家、好きだなあ。

 だいたい、いい文章、おもしろい作品を書く人は、エッチシーンもまた、すごく素晴らしく書くなあ、って気がする。
 藤沢周平しかり、司馬遼太郎しかり、宮本輝、宮城谷昌光しかり。 
 吉本ばななの、あけっぴろげだけど何だかちっとも下品でない書き方も好き。
 これが山田詠美や花村萬月などになると、「性を描く」というのがテーマのひとつだったりするので、またちょっと違ってくるんだよね。好きだけど。
 基本的に、日常の中にあたりまえにある「ちょっとだけ非日常」なエッチの書き方をするのが、いちばん好きかな。
 それに、それが一番、エロティックな感じがする・・・。変に「失楽園」みたいなのよりも。 

 エッチといえば(・・・と、下ネタって、話が続くなあ)
 ギターパンダに「スペルマ」(笑)って歌があって、これ、コテコテだけど、かなり好きです。
 ついつい、ふだんの生活で口ずさんでしまいそうになる覚えやすいメロディーには要注意。
 罪のない、愛にあふれた歌詞ですが、いかんせん「スペルマ」を歌った詞ですので、ね・・・。
 まあ、この歌きいて眉をひそめるような人間は、ほっときゃいいんだけどね。

 さて、半分まできた森博嗣『数奇にして模型』を読むか。
 ちなみに森博嗣の小説での性の取り扱い方は、抜群にクールです!
 性的描写はまったくないけど、なんか色っぽいところもあって、すごく爽快。

 年賀状の用意もちっともせずに、HPの更新なんてしてる私です。
 どぎつい掲示板とともに、写真のコーナーも。かろうじてクリスマスに間に合った。
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