2001年12月12日(水) |
形だけの風通しでよいか |
プロ野球人気低迷の中、球界は様々なテコ入れ策を模索し始めた。例えば、試合時間短縮に向けたスピードアップ。これにはストライクゾーンをルール通りに・・・これまでより広めに取る事で投手の球数や無駄な四球を省く事も含まれる。 自チーム内で出場のチャンスに恵まれない選手を、他球団にレンタルする案もある。これはサッカー界では一般的だが、球界では近鉄で活躍したブライアント(中日からレンタル)の例が思いつく位だ。 実現性が高いのは長年の懸案、セ・パ交流戦。強硬に反対してきた巨人の渡辺オーナーも今回は前向きだ。こうして一見風通しを良くする「手段」は検討されているが、何か釈然としない。なぜなら小手先の手段より先に立つべき各球団の「企業努力」が見えてこないからだ。確かに交流戦は目先の興味は引く。だがこれはパがセのおこぼれに預かる性質のもの。しかも巨人戦しか頭にない。松坂VS松井といった興味を引く「目玉」があればいいが、それ以外は果たして期待したような効果が得られるだろうか。 交流戦はあくまで一球団に集中している利益を分配する試みの一つ。決して全体の底上げにつながるものではない。
中日ファンの心情は・・・(12/12)
元中日監督・星野仙一氏と阪神球団との話し合いが、今日の午後にあった。結論は持ち越されたが、障害は現中日二軍監督の島野氏の入閣の可否のみであり、15日の2度目の交渉で正式に就任の運びとなるだろう。 星野氏は中日ファンの心情にも思いを馳せた。ひいきチームの生え抜きで、ついこの間まで監督をしていた人物が他球団を率いて向かってくる。やはり、いい気持ちはしないだろう。私も、村山実、掛布雅之という2人のミスタータイガースが、読売系の日本テレビで解説をするのでさえ苦々しく思っていたクチだ。 だが、今の阪神を誰かが変えなければプロ野球全体がますますジリ貧になる。球団の経営陣は確かにどうしようもないが、伝統と人気を伴っているのもまた事実だ。中日ファンには申し訳ないが、ここは一つ我慢してもらいたい・・・。(それにしても、危機を阪神の生え抜きで救えないとは・・・情けない。。。)
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