2001年12月10日(月) |
星野さん、岡田を切らないで |
阪神球団は野村監督の後任に元中日監督の星野仙一氏を指名した。12日に直接交渉するという。本人は中日ファンの心情を慮って慎重なコメントに終始しているが、交渉自体は球団の本気度を質す程度と思われ、最終的には受諾の公算が高い。 問題は他の新監督より2ヶ月遅れとなる組閣だ。既に盟友・田淵氏のヘッド、島野育夫氏の二軍監督就任が取りざたされているが、となれば岡田二軍監督・木戸ヘッドの処遇が気になる。 両者とも野村退任に際しては後継とも目されたが、OBらの「時期尚早」との横やりでポシャってしまった。おそらくここでも派閥の論理が働いて調整がつかず、外部招聘に落ち着いたのだろうが、かといってウエスタンでV2を果たしている岡田を放り出すのは如何なものか。 星野さん。もし島野氏を二軍監督に据えるのなら、岡田を一軍スタッフに加えて欲しい。彼に足りないのは一軍スタッフとしての経験だけ。いずれ監督として就任する日に備え、直接帝王学を学ばせてやってくれないか。そして、OBたちがこの期に及んでも醜い権力抗争を繰り広げるような腐りきった体質にもメスを入れてくれる事を望みたい。
殺し文句に期待(12/10)
気の早い話だが、星野氏が正式に監督就任を受諾した場合、急ピッチでの組閣と同時に進めてもらいたいのは、FA片岡との入団交渉である。これまでに2回本人と接触している阪神球団だが、その後状況は大きく変わった。正式な形ではなくとも、早急に星野監督の構想を片岡に伝える場を設ける必要がある。 星野氏は、戦術の巧みさよりむしろ、卓越した人心掌握術でチームをまとめ上げるタイプの監督である。交渉に際しても、理詰めというよりはむしろ「どん底まで落ちた名門チームが再生するには、君の力が絶対に必要だ。私に力を貸してくれ。星野仙一を男にしてくれ」といった「情」を前面に出して訴える形が予想される。果たしてどんな殺し文句が飛び出すか、今から楽しみである。
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