2001年12月06日(木) |
何のためのキャンプ誘致か |
2002年W杯の対戦カードが決まり、日本各地で各国代表チームのキャンプ誘致の動きが活発になっている。わが町村でキャンプをと望む最大の理由は、これを機に知名度を高め、観光や特産品販売などの経済効果を期待するというものだ。 だが、それだけでいいのか。目的はスポーツをダシに金を得る事だけなのか。 私はむしろ、これによって地方自治体がスポーツへの理解を深め、取り組みを活性化させてくれる事を望みたい。多額の税金を投じて整備した施設。これを活用して子供から高齢者まで様々な年代のスポーツクラブを作り、それを自治体が支援するような取り組みも可能だろう。サッカーをきっかけに総合的なスポーツ施設を再整備し、大学のサークルや社会人チームの合宿地として活用する方法もある。だが、今のキャンプ誘致の動きを見ていると、こうしたスポーツを軸足に据えた計画が乏しいのが何とも気がかりだ。 キャンプ地での代表チームの練習を地域の子供たちは見ている。並み居るスターが汗を流したグラウンドで同じようにプレーしたいと彼らは願うはずだ。そうした純粋な気持ちを、どうか無にしないでもらいたい。
あきれるばかりの危機意識欠如(12/6)
野村沙知代逮捕から一夜。夫の野村監督は辞任し、球団幹部の発言も新聞・テレビで報じられている。 呆れるのは、球団幹部の危機意識のなさ。夫人の会社の問題なので関知するところではなかったとは何たる発言か。逮捕に至れば夫にも道義的責任が生じる事ぐらい、ド素人でもわかる。常に最悪の事態を想定するのが企業のトップたるものの務めであるのに、その基本が全くできていない。これだから阪神は万年最下位に成り下がったのだと、今さらながら憤りを強くする。 「今はまだポストシーズン。これから後任を探す」と球団は言う。悠長である。これがもしキャンプ中や開幕直前だったら一体どうするつもりだったのだ。コーチ陣の契約も済んでいるというのに、新監督は一体どういう体制でシーズンを乗り切ればいいのだ。苦悩は尽きない。
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