36歳の新人投手が誕生した。FA宣言していた小宮山悟のニューヨーク・メッツ入団が決まったのだ。年俸は20万ドル=約2400万円。契約金3600万円があるとはいえ、去年の新庄同様、国内なら予想された高額年俸を蹴ってのメジャー挑戦となる。 高年齢での環境激変には大きなリスクが伴う。しかし、この決断には彼なりの冷静な計算があったに違いない。 メッツの監督ボビー・バレンタインは小宮山がロッテ時代に仕えた監督だ。バレンタインはこの「新人」のクレバーさを熟知している。つまり、首脳陣に改めて自分の特徴をアピールする必要はないわけだ。更に「ボビーなら使い道まで考えてくれる」という安心感もシーズンを乗り切る上でのアドバンテージになる。 加えてチームメイトには新庄と今年43歳でメジャー復帰を果たしたかつての僚友フリオ・フランコもいる。情報収集がしやすい状況は、力で押すタイプではない小宮山だからこそ大きい。 小宮山の去年の成績は12勝9敗。勝利数は自己最高だ。年齢とともに円熟味を増すピッチングはメジャーでどう磨かれるのだろう。
GET READY(12/1)
2002年W杯の組み合わせが決まった。日本はベルギー、ロシア、チュニジアと同組になった。 この結果を受けて国内メディアの中には早くも1次リーグ突破=16強とか、中には8強まで予想するところまである。確かに他の組と比べて恵まれてはいる。しかし、忘れてはいけない。日本はまだW杯で1勝もしていない国なのだ。しかも今回は予選免除。例えて言えば、甲子園に21世紀枠で2回目の出場といった程度に過ぎない。 ベルギーは激戦のヨーロッパを勝ち抜き、6連続11回目の出場。ロシアの高さはセットプレーでの一発が怖い。チュニジアはフィジカルの強さがある上、予選終了後に就任したフランス人監督が戦術的な味付けを施してくる。 日本が勝つ予想をするのは楽しい。だが浮かれてはいけない。侮ってもいけない。やるべきは万事怠りなく備える事だけだ。
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