500文字のスポーツコラム(平日更新)
密かにスポーツライターを目指す「でんちゅ」の500字コラムです。

2001年11月15日(木) チーム消失の危機を救うのは

 Jリーグ二部(J2)の水戸と鳥栖が深刻な経営危機に瀕しているという。新聞記事によると、現在11位の水戸・10位の鳥栖ともに入場者数低迷などで運営費などの資金繰りが悪化。Jリーグでは両チームへの貸付けも行なったが、経営が改善されなければ解散やJ2脱会→JFL降格もありうるという。
 Jリーグの場合、クラブの解散は同時に地域のサッカー文化全体へのダメージを伴う。ジュニアユース、ユースといった下部組織も活動停止に追い込まれるからだ。子供たちへの影響はできれば避けたい。
 長引く不況下、企業の運動部の休廃部も相次いでいる。しかし本当に地域に愛され、必要とされていれば存続の道はある。例えばかつて都市対抗野球を制した大昭和製紙北海道の休部時は、「市民球団」ヴィガしらおいとして再出発した。運営会社をNPO(非営利組織)にする所もあるし、自治体の補助=税金の投入を引き出すのも重要な選択肢だ。しかしその為には地域住民=納税者の理解が不可欠である。
 両クラブの建て直しの成否のカギは、単なる金策以上に、地域における存在意義を示せるかどうかにこそある。


「MR.ROOKIE」(11/15)

 「MR.ROOKIE」…といってもイチローの事ではない。来春公開を目指して制作中の映画のタイトルである。低迷を続ける阪神タイガースが夢のような快進撃をするという映画だ。
 ストーリーは「メジャーリーグ」の日本版だが、キャスティングは面白い。主人公の覆面投手は長嶋一茂。ライバル球団の強打者役は駒田徳広。他に、桧山や藪といった現役選手やバースまで出演するという。
 これまでの野球映画は肝心の野球シーンがチャチで興ざめする事がままあったが、今回は地元の社会人野球チームなどの選手も大量に使うそうだから期待できる。
 現実の世界ではまだまだ遠そうな阪神の優勝。せめて映画の中だけでもというところだが、なぁに、去年の近鉄の例だってある。既に自由獲得枠で獲得した2人のROOKIEや、新外国人(来るンかいな)の活躍次第では嘘から出たまことなんてこともある…かなぁ?


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