2001年11月13日(火) |
口を開けたアスリートたち |
大リーグ・エンゼルスの長谷川滋利投手は、投球の際に口を開けている。リリース(球離れ)の瞬間は一番力の入る所だから、歯を食いしばったり口を真一文字に結んだりしそうなものだが、彼はそうではない。子供の頃、ソフトボールをしている写真でも既に口を開けているが、理由は本人にもわからないという。イチローのチームメイト・オルルッドもまた、プレー中口がポカンと(失礼!)開いたままだ。 舌が出るのは男子テニスのサンプラス。サーブの時、半開きの口元から下唇に乗っかった舌が覗いている。元巨人のガルベスも投球の瞬間に舌が出ていた。 見た目が奇異でも、それで最高のパフォーマンスを発揮してきたのだろうし、彼らなりの理由があるのかもしれない。長谷川やオルルッドに共通する無駄な力の入らないプレースタイルは、歯を食いしばらない事で生まれている可能性もある。 掛布雅之はインパクトの瞬間、一気に息を吐き出す呼吸法が特徴的だった。スキー・ジャンプの元五輪代表・須田健仁は、意識的に口角を上げて笑顔を作る事で筋肉をリラックスさせていた。アスリートの口元もまたパフォーマンスの一部なのである。
アレックスの使い方は?(11/13)
昨日書いた通り、アレックスが日本人「三都主アレサンドロ」になった。9月3日(→バックナンバー)にも取り上げたが、帰化申請中の「JOMOカップ」(日本選手選抜VS外国籍選抜)では、何としてもトルシエ監督にアピールをという意気込みを感じた。これで彼が代表戦のピッチに立つ事に障害はなくなったわけで、心から祝福したい。 早速年末の代表合宿に召集される可能性がある三都主だが、彼のポジション・左サイドは激戦区である。名波、中村俊、小野、そして服部。タレント揃いだ。しかし三都主のスピードを活かして中央に切れ込むスタイルは、ディフェンス陣を撹乱する。トルシエは、代表候補を「先発で出るタイプ」と「ゲームの流れを変えるタイプ」に分けて考えているようだが、三都主が後者=スーパーサブとして控えていれば攻撃のオプションが増え、膠着した局面を打開するカギになり得る。興味は尽きない。
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