2001年10月31日(水) |
夢の原っぱの少年たち |
「君がそれを作れば、彼はやってくる」 映画「フィールド・オブ・ドリームス」の原作「シューレス・ジョー」(W・P・キンセラ)の著名な一節である。主人公はこの声に導かれ、トウモロコシ畑を切り開いて「夢の原っぱ(私は好んでこう訳している)」を作った。 明日、東京ドームがトウモロコシ畑になる。プロ野球OBによる「マスターズリーグ」が開幕するのだ。札幌、東京、名古屋、大阪、福岡を本拠地とする5球団。そこに彼ら=往年の名選手たちはやってきた。「黒い霧事件」で球界を去った池永正明やプロゴルファー・尾崎将司の参加など話題も豊富だ。 皆、野球がしたかったに違いない。でも今まではその場がなかった。リーグができ、今月初旬のミニキャンプに集まった選手達の表情は輝いていたという。そう、原っぱで遊ぶ子供のように。 このリーグは、野球を「文化」としてとらえ、底辺拡大のために試合前の少年野球教室なども開くと言う。少年に戻った名選手たちの表情から、子供たちはきっと技術以上の「何か」を感じるだろう。 そうだ。明日、あの原っぱに行ってみよう。私もまた少年の頃に戻って。
昨日のコラムの訂正(10/31)
昨日のコラムで慶應大学の喜多選手のシーズン最高打率記録について批判しました。最終戦、代打で1打席のみの出場だったために、記録のための欠場と思ったからです。 今朝の新聞に、彼の欠場は前日の守備で捻挫した右足の具合が思わしくなかったからだと書かれていました。「本人は出たがったが、将来のある選手なので休ませた」という監督のコメントも載っていました。もしかしたら記録の事も監督の頭にあったかも知れませんが、少なくとも足の怪我が積極的な守備の結果生じたものであれば、それは批判の対象にはなりません。
結論。直接取材できない私の立場では事実関係が確認できないので、昨日のコラムについては勇気をもって潔く訂正しようと思います。それが物を書く人間の責任であり、つとめだと思うからです。ただ今後も批判すべきは恐れずに批判するという姿勢は変えないつもりです。
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