2001年10月15日(月) |
「新カントク」の楽しみ方 |
日本シリーズまでの間延びしたインターバルを縫って、各球団の新体制が発表されている。新監督も、セ=中日・巨人、パ=オリックス・西武の4球団で誕生した。 顔ぶれを見て、一番監督らしいのは中日の山田新監督。寡黙な中に強い意志や冷静な判断力、粘り強さなどを内包していそうだ。現役時代は日本シリーズでON巨人と名勝負を演じただけに、星野監督同様・対抗心むき出しで頑張って欲しい。 原・石毛は、ドラフト同期生。入団以来何かにつけて比較された2人の、監督としての手腕やいかに。因みに引退後の2人は、原はNHK解説者&巨人ヘッドコーチ、石毛はドジャース・コーチ留学&ダイエー2軍監督の経験がある。個人的には原の解説は高校野球的=キレイ事や精神論が多過ぎて好きになれなかった。対して、石毛のBSでのメジャーリーグ解説は、ゲームの機微や日米の比較文化論的視点などを的確に織り交ぜ、キレ味では一枚上手である。 伊原監督は伊東政権へのつなぎ…というより「摂政」の役割を負わされた感が強い。ただこういう地味な人が、古葉・上田両氏のような名監督に化ける可能性も十分あるので要チェックである。
日本の「売り」は何か(10/15)
日本の総理大臣はじめ政治家の皆さんは、自衛隊を何が何でも海外派遣して、アメリカのご機嫌を取りたいらしい。小泉総理は「主体的に」を連発するが、本当に日本の主体的な立場や行動をアピールしたいのなら、日本が世界に誇る「売り」の部分をもっと利用した方がいい。それすなわち「平和主義」である。 世界の教科書に「平和主義」が取り上げられることはあっても、自衛隊派遣については1行も触れられまい。こういう時こそ「平和主義」という特徴ある商品を、国際社会に売り込んだ方が日本の印象は強くなり、長い目で見て国益に叶うのではないか。例えば、イスラム社会との調停役やアメリカの暴走を諌める役回りを演じた方が、両陣営からも、そしてアジア諸国からも一目置かれる存在になれるのではなかろうか。 先進諸国において、先の大戦後、武力紛争で人を殺していない稀有な国という立場をもっと有効活用する道はあると思う。
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