500文字のスポーツコラム(平日更新)
密かにスポーツライターを目指す「でんちゅ」の500字コラムです。

2001年10月04日(木) トルシエの力、私は信じる

 「2002年W杯はトルシエ監督でいいのか」…と、幾度も論争が繰り広げられてきた。結論から言えば、私はトルシエを支持する。
 トルシエが直接指揮していない若い世代の代表と比較してみる。U20は6月の「世界ユース選手権」(アルゼンチン)で、オーストラリアとアンゴラにそれぞれ0-2,1-2で敗れた。U17も9月の「U-17世界選手権」(トリニダード・トバゴ)でナイジェリアに0-4,フランスに1-5と大敗した。2大会に共通するのは、不用意な失点が多く決定力に乏しい事。つまり何年か前の日本代表の姿のままという事だ。
 とすると、日本の実力はFIFAランキングの上昇ほどには上がっていないのかも知れない。それを世界で十分戦えるチームに仕上げてきたのは他ならぬトルシエである。批判も多かったフラット3など「組織力」をことさらに強調した戦術をおし進め、足りない能力=特にフィジカルの差を補うチーム作りに活路を見出す選択は、正しかったと私は思う。
 日本時間5日午前1時、欧州遠征中の日本代表はセネガルと対戦する。W杯に向け、熟成段階に入った「チーム・トルシエ」の戦いに注目したい。


猛虎の意地(10/4)

 今、テレビでヤクルト-阪神戦を見ていた。ヤクルトが勝てば優勝が決まるというシチュエーションの中、対する阪神は甲子園で2-1、神宮で4-0と目前での胴上げを連続で阻止していて、今日も4-4で延長戦をしのぎ切った。
 1日の甲子園での和田の引退試合も、最近ついぞ見ることのなかった気迫あふれる「伝統の一戦」だった。万年最下位のチームが見せるこのところの「意地」に、来季へのほのかな期待を抱かずにいられない。
 先日、理想のチーム作りができる監督をF1ドライバーになぞらえたコラムを書いたが、今の阪神に最も欠けているのは高出力のエンジン=長打力だ。シャシー=投手力・守備力はそこそこ安定している、足回り=機動力もよくなってきた。欠けた部分をこのオフ補強し、戦闘力のあるマシンに仕上げてくれさえすれば・・・よそう、鬼が笑う・・・。

500hit=kohchinさんでした。ありがとうございます。(キューブくんのページのカウントです。)


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