剣道に「残心」という言葉がある。相手に打突を加えたあともなお隙のない身構えをとり、油断のない心構えを持続することである。気合と自信のこもった打突は力強く、竹刀の振り抜きもピタッと「決まる」。反対に邪心や迷いがある時の打突は弱々しく、残心の身構えも頼りないものになる。 今、近鉄・ローズの残心が乱れ気味だ。12日に54号を放ち、王の持つ年間最多本塁打タイまであと1本と迫りながら、5試合26打席一発がない。 打球を上げようとすると得てしてアッパースイングになりがち。でもこれは、インパクトの瞬間にポイントがボールの上側に微妙にずれたり、ボールをこすり上げてバックスピンがない(伸びない)打球になるため、かえってホームランになりにくい。 ローズも、無意識のうちに打球を上げたいと思っているのではないか。見る限り、普段よりややアッパー気味のスイングになっている。結果、しっかり体(たい)が決まらず、不十分な残心=フォロースルーになってしまっている。 スイングに生じた微かな狂い。そこに、優勝争いと記録という2つのプレッシャーと闘うローズの胸中を垣間見る。
秋空の下、白球を追う(9/21)
先週末、大学時代の野球サークルの合宿を手伝いに、長野県佐久市に行ってきました。きょう(21日)はあいにくの雨模様ですが、現地滞在中はきれいな秋空が広がっていました。 その空を見上げながら、ふと彼らの顔を思い浮かべていました。大甲子園のマウンドの周りに集まって、同じように天空を見上げていた塚原青雲高校のナインを。 彼らは長野県の代表・・・甲子園の空を見上げながら、彼らが思い出していたのは、この空。今、同じこの空の下で、下級生たちが来春に向けて白球を追っているに違いない・・・。そう思うとなぜか、疲れも筋肉痛もスーッと軽くなっていく気がしました。(でも、家に帰ってからは、やっぱり辛かったぁ。。。)
★444HIT目=「まっこちゃん」さんでした。ありがとうございます。
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