2001年09月04日(火) |
もっと「やんちゃ」な松坂が見たい |
1日のロッテー西武戦(千葉マリン)で、松坂がプロ入り初の無四球完投で勝った。高校時代、既に完成された印象があっただけに、これまで無四球試合がなかったことは意外だったが、確かに四球連発で自滅するケースもままあった。 だが一方で、この荒れ球は松坂の魅力の一つでもある。新人の年に日ハムの片岡を空振りさせたような、時折打者の顔の高さに投じられる快速球など、荒削りながらも猛々しさがあった。 その松坂の投球が、このところどうもおとなしくなってしまった。フォームを見ても、高校時代は踏み出した左足で体を支えるだけではなく、地面を掻いて上体を引っ張るような力強さがあったが、今は腰高で踏み出した左足がグラグラと揺れている。ピンチの時に、打てるもんなら打ってみろとばかりに速球で真っ向勝負を挑む一方、抜いた球で打者をおちょくるような、いい意味での「やんちゃ」ぶりも影をひそめた。 私はもっと「やんちゃ」な松坂を見たいのだ。無四球試合は彼の一つの成長の証ではあろうが、ただオーソドックスにまとまるのではなく本来の魅力も消さないで欲しい。「角を矯めて牛を殺す」ようなことのないように、望みたい。
青色LED訴訟は現代版「地主VS小作農」だ(9/14)
青色発光ダイオード(LED)を開発した米カリフォルニア大教授の中村修二氏が、以前勤めた日亜化学工業を相手に訴訟を起こした事件を見て思った。これは現代版の「地主VS小作農」の争いだと。 今回の訴訟は、特許技術の開発者に十分な対価・報酬が支払われてこなかった日本の企業システムの不備を指摘したものだが、これは大地主に搾取されてきた小作農を連想させる。不況の中、大地主(大企業)たちはリストラと言う名の小作農切り捨てを進めている。地主が一生面倒をみてくれない以上、小作農は自分の土地(特許権)を持ち、その土地を耕して自立するしかない。 これから、こうした「農地開放」を求める訴訟が次々と起こされるのではないか。そんな予感を抱かせる。
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