つたないことば
pastwill


2002年05月14日(火)  (02年5月13日の続き)

ひたすら歩き続けて、気がついたら夜が明けて日が昇り始めていた
それでも僕は歩きつづける
何かを信じて歩きつづける
何の確信もないのにこの先に君がいることを信じてる
君の声は聞こえない
君の声は思い出せない
だけど君の姿が見えてきた
君は何も言わない
話さない
横たわる君の体は冷たくて何も感じない
ただ見開かれた黒い瞳だけが君の存在を主張した
そっと君の瞼を閉じると涙が一筋こぼれて、思わず名前を呼ぶ
でも君は何も言わない
話さない
笑わない
怒らない
泣かない
君はもう何も感じない
僕も何も感じない
これは君だ
僕が求めた君だ
どうして君だったんだろう
どうして求めたんだろう
意図的にその理由を知ることを拒んだ自分を呪う
弱い弱い自分を呪う
涙は流れない
君が僕の分の涙を流したんだ
君が







「本当は大好きだったんだよ」












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