つたないことば
pastwill


2002年05月13日(月)  

明け方にぼんやりと君の声を聞いた気がして、まだ暗い外に飛び出した
でもそこに君がいるはずなんてなくて、悲しくてうなだれる
いつからか僕は君の声にとても過敏に反応するようになって
それが忍びだから、教師だからという理由ではないことを知ったのは
だいぶ後だった
君の声を求めて僕は暗がりを進む
それでも彷徨えば彷徨うほど君の声は聞こえず
思い出そうとすれば思い出そうとするほど君の声を忘れた
君はどこへ行ったんだろう
君は何を求めたんだろう
君のことを何も知らない僕はどうして君を求めるんだろう
どうして君の声を求めるんだろう
理由も知らず僕は歩きつづける



My追加