快賊日記「funnyface」

2006年03月12日(日) 哲学のいらない夜。

時間に追われるという事は、
何だか人生に追われているようです。
限られた時間の中で生きている私達は、
時間に追われ、時間を追い越し生きている。
たくさんのしたい事やらなければならない事。
抱え込んだこの道は、いつになったら
そこへたどり着くのだろう。
求めたまま最終地点にたどり着いてしまったら
その先を更に求めてしまわないだろうか。
眠りにつくように静かに受け入れられる
ものだろうか。果たしてそれでも。
真っ暗な部屋で暗くなりすぎる思考を
押し留める。簡単に傾いて、これ以上行き場のない
黒くなる思いを、どうにか光を探して
自分へ自分へと引き寄せる。
今はあるのだと、そう言い聞かせながら。
怯える事を知っている私は、その誘惑にかられて
自らを投げ出してしまいそうになる。
そうする事で急き立てられる思いを
確かめるように、なぞるように。
感情と心情だけが全ての夜。
生きている今を抱きしめて眠りにつく夜。


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